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私は言語学者を目指しております。大学1年生です。
ロシア語専攻なので、ロシア語を中心に言語学を学びたいのですが やはり他にもたくさん言語を知っていたほうがいいのでしょうか?

大学にもアラビア語 ポーランド語 朝鮮語 イタリア語など学べますが、1年か2年で終わるので、習得度合いは未知数です。それにロシア語英語もあるので 虻蜂取らずにもなりそうです。

もし学んだほうがいいのならどのような言語を学ぶべきでしょうか?
たとえばロシア語に近いポーランド語とか、それとも ロシア語から遠く離れた言語のほうがいいのか・・・などです。

今のところ 言語学的に有名なリトアニア語はとろうかと考えています。
乱文失礼しました。もしよかったら言語学に造詣の深い方回答お願いします。

A 回答 (4件)

学問意識が高くいらっしゃって素晴らしいですね。


言語を類型論的に考えると屈折語(印欧語)や膠着語(ウラル・アルタイ語),孤立語(中国語),抱合語(エスキモー語やスワヒリ語など)という区別もありますからそういう切り口で色々な言語を学ぶのも知識が深まって楽しいでしょう。

私は細々とですが大学でドイツ語と言語学を教えておりますが,その立場から言わせていただきますと,
研究対象となる言語を沢山学ばれるのは非常に志が高くて良いのですが,
その言語の研究書が何語で書かれているのが多いのかも考えた言語も学ばれることも大切です。
例えばリトアニア語を学ぶときに,リトアニア語文法は何語で書かれたものがもっとも詳しいのか,リトアニア語研究の論文は何語で書かれたものが多いのか,こうした論文の言語が読めなければ重要な先行研究情報を逃すことになります。

20世紀以降になると英語の論文はたしかに多いでしょうが,論文の言語として英語だけできればOKかというとそうではありません。
ロシア語専攻でいらっしゃるとのことですが,ロシア語の言語学はマルのヤフェト理論やシャウミャンの適用文法などソビエト時代の言語学からすでに1つのジャンルになっています。考え方や研究の仕方に独自のものが見受けられると思います。

また,19世紀の西洋の言語学=歴史言語学の感があり,これはライプツィヒ大学の学者が活躍したのでドイツ語論文が非常に多いです。(アメリカ構造主義言語学の祖となったブルームフィールドもまたかのソシュールも若い頃にライプツィヒ大学に在籍しました。つまり彼らはドイツ語ができるのです。)

生成文法を先取りしたような普遍的文法を考えた中世のポール・ロワイヤル文法を学ぶにはフランス語の知識が欠かせません。また共時言語学の祖ともいうべきソシュールの一般言語学講義を原書で読むのにもフランス語が不可欠です。

要するに言語学史として知っておくべき論文の言語というものがあります。これらはギリシャ語やラテン語,サンスクリット語,ヘブライ語などの古典語を研究する人々が英語・ドイツ語・フランス語を知らないと詳しい研究書や注釈本,論文を理解できなくなる致命的な欠陥となってしまうのと同じです。

もしあなたが英語以外の外国語をまだ学んでいらっしゃらないのならば,是非とも研究したい言語と併せて,研究論文の言語も学んでみて下さい。
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この回答へのお礼

ありがとうございました

お礼日時:2012/04/14 22:59

ロシア語、ポーランド語専門の沼野さんという人の、本を読んでいたら、”アメリカに留学してロシア語学”を専攻したが、古スラブ語を徹底的に学ばされた”とありました。

 黒田龍之介さんの著書など役立つのではないでしょうか?
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この回答へのお礼

ありがとうございました

お礼日時:2012/04/14 23:00

    #1さんと#2さんがもう優れた回答を寄せていらっしゃいますので、これは余分です。



   いろいろご質問がありますが結局「どのような言語を学ぶべきでしょうか」だと思います。

1。 歴史言語学なら、インドヨーロッパ系のギリシャ、ラテン、教会スラブ、ゴシックなど。

2。 地域言語学なら、ロシア内で公用語が25、アルメニア語など、非公式のもの22、アイヌ、カリアック、ユカギールなど絶滅に瀕しているもの(下記)なども対象になります。
    http://en.wikipedia.org/wiki/Languages_of_Russia

3。  言語類型論なら、「ロシア語から遠く離れた」言語の方がいいでしょう。

4。  言語理論なら、もう意見が沢山出ていますから省きます。

   このように見ると、リトワニア語は1にも2にも使えるので、ラトヴィア語同様価値があると思います。隣接のエストニア語との関係など非印歐系との言語交流も視野にお入れになるといいかも知れません。

究極的には、大学などは一定の学生数が期待出来なければ、教授を雇いませんから、そういう場所を離れて個別に対象言語を選ぶことになるでしょうが、大学1年でしたら、まだご心配ないと思います。研究分野をある程度煮詰めると楽です。
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この回答へのお礼

ありがとうございました

お礼日時:2012/04/14 23:00

 私事で恐縮ですが、10年ほど前に他界した叔父は学生時代にロシア語を学びその後、某国立大学の修士課程で社会学を専門とした後、関西の国公立大学でロシア文学およびロシア近代史の教員を務めると同時に様々な学会で理事などを務めていました。


 今でも印象に残っているのは「ロシアを知るにはロシア語だけではダメで他にもスラブ語やポーランド語そしてオランダ語も学ぶ必要がある」と話していたことです。
 大切な事として「ロシアの何を専門領域としたいのか」があります。僕の専門は学部時代が政治学でしたが、社会人選抜枠で修士・博士を終えました。専攻は歴史学の日本中世史です。政治学でありながら「なぜ日本の中世史なのか」との問題ですが、「日本の社会及び意識構造としての『オオヤケ』の意味とその形成過程」に興味を持ち続けていたからです。そのため、ヴェーバーの著作を読むためにどうしてもドイツ語を習得する必要に駆られたこともあり、現在もドイツ語との付き合いは続いています(未だにたどたどしい事に変わりはありませんが)。
 僕の乏しい知識からですが、言語学を研究領域とされるならば、チョムスキーもありますがソシュールやメルロ・ポンティも必要でしょう。となればフランス語という選択肢にもなり得ます。ソシュールやメルロ・ポンティを扱うのは哲学科の領域ですのでことによったらギリシア語やラテン語までも視野に入ってくる可能性もあります。
 繰り返しますが、大切な事として「ロシアの何を専門としたいのか」であり「ロシア語から見た言語学」では余りにも漠然としている気がしますので、もう少し問題意識を整理すると共に煮詰めてみることをお勧めします。
余りお役に立てなくてごめんなさい。
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この回答へのお礼

ありがとうございました

お礼日時:2012/04/14 23:00

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