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引きこもりの原因は何でしょうか?
発達障害が原因だと話題になることが増えてきました。発達障害の本を読むと、いくつかの本には、特別なトレーニングを受けず社会に適応できずに周りから非難される人生を歩むと引きこもりになることがあるという内容の事が書かれていました。
そうかもしれないとも思いますが、少し根拠が薄い気もします。
本人の甘えだという主張をする方は恐らく最後の「ひきこもりを許容する豊かな現実社会が必要」というような情報を元に主張しているのでしょうか。
一方、引きこもりの原因ははっきりとは分からない、原因を一つに求めることは出来ないという内容の事を書く本もありどう考えるべきか良く分からなくなりました。




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http://diamond.jp/articles/-/6222 ダイヤモンド社
厚労省が2010年に公表する新しい「ひきこもり支援ガイドライン」の中でも、引きこもる要因の第1位(27%)に挙げているのが、前々回で指摘した、この「発達障害」だ。

http://diamond.jp/articles/-/13017 ダイヤモンド社
引きこもり本人の調査結果を見ると、広汎性発達障害の可能性が高いと思われる11点以上の得点人が、男性は16人。男性全体の26.3%で、4人に1人以上という高い割合を占めた。女性は3人で、女性全体の15.8%だった。

 境准教授は「日本人全体の平均が1%前後とされていることを考えると、引きこもり本人の中に、広汎性発達障害の可能性のある人が4分の1以上の高い割合で含まれていることは、注目に値する」と指摘する。確かに、本人がある程度自覚して訪れるような精神保健医療機関のデータではないことを考えると、興味深い割合といえるかもしれない。


NHK出版 ひきこもり 斎藤 環
Q引きこもりの原因は何なのでしょう?
人がなぜ引きこもるかについては究極的にはわかりません。
いじめや虐待といった一つの要因だけで長期の引きこもりが起きるケースはむしろそれほど多くはなく、本人自身もはっきりと理由を言えない場合もしばしばあります。
原因として思い当たることは探していけばいくつも見つかるかもしれませんが、それが決定的な原因かどうかはたいていの場合よくわからないのです。


Qどんな人が引きこもりやすいのですか
(略)「どちらかといえば、内向的な手のかからない”良い子”が多い」と言われますが、特定の性格傾向、家庭環境との関連性は明らかではありません。
活発で社交的な人、強く自己主張するタイプと見えていた人が引きこもりになってしまうことも良くありますし、家庭環境も様々です。

Q引きこもりに伴って二次的にさまざまな症状が起きることはあるのでしょうか。
(略)とりわけ対人恐怖症状、強迫症状、被害関係念慮(被害妄想)といった深刻な症状がひきこもり状態をいっそう助長する場合がしばしば見られます。
ただし、引きこもりに伴って二次的に起きている症状なのか、あるいはその背景に精神疾患があるのかどうかという判断は、実際に医師が直接診断しない限り、下すことは出来ません。

ミネルヴァ書房 不登校、引きこもりと居場所 忠井 俊明 本間 友巳
一方、戦争に明け暮れ貧困に喘ぐアフガニスタンには引きこもりが存在しないとされる。
(略)敷衍すれば、引きこもるためにはひきこもりを許容する豊かな現実社会が必要なのである。

A 回答 (3件)

元教師・現役予備校講師であるが、教育臨床論の視座で回答したい



>引きこもりの原因は何でしょうか?
発達障害が原因だと話題になることが増えてきました。発達障害の本を読むと、いくつかの本には、特別なトレーニングを受けず社会に適応できずに周りから非難される人生を歩むと引きこもりになることがあるという内容の事が書かれていました。

原因は多々ある。多々あるからこそ、社会が多様性を許容し、許容せざるを得なくなったことから、原因・因子の増加によって、ひきこもり、が増えてきたのであろう。
・・・・・・・・・・・・
(付言)
もっとも小生は、臨床心理医の増加と精神疾患・発達心理学の進歩・社会深度から、『引き篭り』の底辺が増強されただけ、という見解を支持する立場ではある。
つまり、引き篭りという概念が広義になり、より近接化したことによって認識頻度が上がっただけ
・・・・・・・・・・・・
ただし、小生は幾分疑問を感じる。そもそも「ひきこもり」とはなんだろうか?
小生のように、必要最低限でしか外に出ない人間も「引き篭り」と言えるだろうが、それを問題にする必要性があるのだろうか?その最低限の範囲が課題になりえるだろうが・・
 地域社会と個人との連帯性が必要不可欠だった時代ならいざ知らず、現代社会の冷酷・無慈悲・無軌道な個人主義は既に社会の既定路線として進捗している。
それを返上すれば、引き篭りが減るかもしれないが、そのような社会に立ち戻れるとも思えない。

小生が指摘したいのは、(「ひきこもり」そのものが問題ではなく)
”どのような引き篭りが問題であるか?”を思慮するべき、ということである。


さて、更に思慮するべきことは、
引き篭り人間を更正・矯正するための必要なリソース(資源)投下の適否である。
教育者の立場として言えば、引き篭り当人の更正のために投下される資源は莫大なものである
この資源を効率の良い子女に投下した方が圧倒的に社会利益・公益に叶うのである。

小生は原因を思慮することを否定しないが
自殺・引き篭り・孤独死などの現代の社会問題の多くは
『唯物論的豊かさの代償』として善悪問うことが適切ではない病理だと認識している。現代病というニアンスに近い
質問文の文末のアフガニスタンの事例にあるように、今日・明日を生きるのに精一杯の生活であれば、自殺・引き篭り・問題になるような孤独死は極めて少ない上に深刻な社会問題にはなりえない、と分析している。
代償として指摘するのは諦観とも思われるかもしれないが、先進国における糖尿病罹患者の割合と同じような話に思えてならない
引き篭り人間が生きてゆける社会の是非を論じる必要性を感じないが、主観的には以下のように認識する

イネイブリング社会の進化こそ社会病理の深度の主要因ではないだろうか?
イネイブリングとは、アルコール依存症でしばしば聞かれる用語である
仔細を論じる必要性はないが、簡単にいえば、

(1)社会病理を発症した個人問題の後始末を処理してしまい、当人が問題を自覚できなくする
 社会体裁を鑑みて社会病理を親族・周囲が隠匿しようとして問題解決してしまう事例がかなり多い

(2)社会病理を罹患した個人に対して説教・脅迫などを行い自己嫌悪に至らしめる
 その結果、更に精神疾患などの深刻化し、心理状態の不安定さ・自己逃避が加速する

(3)社会病理を罹患した個人の私権を制限したり、監視することによって、信用されていない・社会的存在意義を亡失させる
 上記事例と同じような精神疾患の深刻化になる

もっともイネイブリングが厄介なことは、
社会病理に対する治療・緩和ケアの視座を持たない周囲に問題が指摘できる
『社会病理だから仕方ない』という認識を共有することで更正・矯正の余地を低くしたり、当人が『自分は社会の犠牲者だ!』などと認識し、社会責任への問題逃避できる環境なども指摘できる。
イネイブリングの研究はそれなりに心理学的見地で進んでいるが、社会病理の理解とその援助の方法に問題があるだろう。
イネイブリングは、『負の共依存関係』とも言われる。

仔細はリンク先を読んで欲しいので、自重しておきたい
http://www.yakkaren.com/bigina.b/ineburanohontou …
http://www.yakkaren.com/bigina.b/hissatusirinugu …
http://drug.kmwc.jp/index.php?%E3%82%A4%E3%83%8D …

ドラッグ問題のある諸外国では、薬物依存症に対する理解から、イネイブリング問題が社会的に認知されているが
日本はそのような危機感は指摘されることは多くない

さて、話をすり替える(堂々と宣言)
このイネイブリング社会は、現代社会において自己責任論が希薄化することによって、広く生じる社会病理になるだろう
現代社会の高度福祉(社会保障)社会は、様々な歳入を前提にして維持されその社会保障を当て込んで老後設計することも一般化した。その善悪を論じないが、これもイネイブリングと言えるだろう

本来、当事者が思慮するべき個人の現象を 社会が他者の資源に依存することによって堕落の道へと邁進させた。
もっと言えば『合理的社会が、個人の生きる力を 合理的最小化できるようにした』結果が、社会病理であろう。
今更不自由な非文化的な生活に戻れるはずもないのだが・・・・・
小生からすれば、国家・地方自治体などの社会政府こそイネイブラーだと思えてならないのだが・・・・・自重しておく

そして、引き篭りへの理解・対応を治癒のためではなく、当人の価値観に強く依拠してしまっている・・・・

小生は、現代福祉国家を全否定するつもりはないが、社会病理に対する理解構造を変えることが先だって必要であろうと思う。
この根底には「優しさの履き違え」などという問題も示唆しえるが、今回は自重しておく

(文末に)

小生は、社会病理を放置している。これは、その社会病理すらも自由主義社会においては、各人の寄って立つ場所になりえるもの・・と認識するからである
原因を究明する気概も意味も感じないが、このような社会病理とどのような共存手法を模索するか?という社会問題としては、教育臨床・および発達心理学の視座では関心があるわけだが、

一般社会の認知を変えるためにどれだけ科学的な資料・指標を提示したところで、多くの人間が問題逃避型である社会現実からして、今後もこのような社会病理は止まらない、と思っている
自殺問題にも通じる話だが、当人よりも周囲にこそ問題解決の要諦があるとは思うのだが・・・・

まぁ、GKB47という政治スローガンを感情論的に唾棄してしまう日本社会の現場からすれば、当面は、社会病理の解決はありえないだろう。いっそ、そういう人間を治験対象にするようなヒステリックな政治観の方が合理性がある、とまで思えてしまう下劣さが指摘しえる

長々と書いたが、原因は、『社会病理に対する間違った理解』だと小生は思っている


以上
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

負の共依存がありそれが問題だということですか。
私は脱引きこもりの支援が必要という認識を持っています。身近に当事者がいるわけではありません。引きこもりは働いていないのに支援とは効率が悪いのかとは決められないと思っています。


どの程度を引きこもりと呼ぶかについてですが下記にあります。
http://www.mhlw.go.jp/seisaku/2010/02/02.html
「ひきこもり」とは

「仕事や学校に行かず、かつ家族以外の人との交流をほとんどせずに、6か月以上続けて自宅にひきこもっている状態」を「ひきこもり」と呼んでいます。

政府のサイトですからこちらが正しいかと思います。
私が読んだ本では買い物程度をする場合でも引きこもりと数えているような箇所を見た記憶がありますが、現在本が手元にないため資料名を書けません。

ニートという言葉もそうですが、実際の定義と多く使われる用法では ずれ もあるかもしれません。

お礼日時:2012/07/21 18:26

タダでメシが食えて 下界、いやなことから遮断出来るので貧乏人は出来ません、まあ勝手にやってろ! でほっとくのが一番



悩んだ挙句「悟りもどき」で劇的に正常になるのを待つのみ。 
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

脱出できないのは就職したくない学校にも行きたくないからということですね。

お礼日時:2012/07/21 17:52

私は厚労省なんて信じてないですね。


いじめの自殺が何年も0だとのたまって対策をさぼってきた文科省も同様です。
職務怠慢をごまかす理由ばかりならべてごまかしてる連中です。

全てではありませんが不登校および不登校の予兆があった消すが多いと感じています。
その際きちんとした対応をしなかった、する社会の仕組みができてないことが大きな課題だと思います。
いわば将来の引きこもりの予兆であり、病気で言うと発症の予兆みたいなもんです。
それにたいし親は「サボリ癖だ」と勝手に思い込み悪化するまで世間体を気にしまともに向き合おうとしない消すが多すぎる!
教育大の学生に聞いても不登校に対する学習はちらっとかする程度しかなかったといってます。
つまり何もしてないんです政治も官僚も。
結局その言い訳に都合よく発達障害をいうものを使ってるだけです。
そもそもきっちり成長してきたパーフェクトなモデル人間でいることが普通の社会ならもっと日本はマシになってますよ。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

引きこもりは発達障害とは別に、不登校時代の原因を抱えたまま大人になったり高齢化したりしているのでしょうか。最近は大津市の中学でのいじめ自殺事件が問題になっていますね。

お礼日時:2012/07/21 17:49

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