「しかし、こうした混沌に以前よりも手際よく・・・」という使い方は間違ってますよね?
以下のURLは和訳なので全体的にぎこちないんですが。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040108-00000 …
A 回答 (8件)
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No.8
- 回答日時:
当該ホームページを見ますと、
「こうした混沌に以前よりも手際よく秩序を与える興味深い技術・・・」
となっています。じゃまな修飾語等を削りますと、
「こうした混沌に秩序を与える」ということで、
「AにBを与える」という文型です。
この文型は、「犬にえさを与える」と同じで、Aにあたる部分には名詞または名詞句、Bにあたる部分にも名詞または名詞句がおかれます。
したがって、ここで使われている「混沌」は名詞、「に」は動作の対象を示す格助詞です。
「こうした」(連体詞)という連体修飾語を直接受けているという点からも、この「混沌」が体言つまり名詞であることは明らかです。
ちなみに、「日本国語大辞典」は、高山樗牛の「滝口入道」から「鳴弦の響、剣撃の声に胸中の混沌を清(すま)さんと務むれど」という例をひいています。この「混沌」も名詞です。
というわけで、ご質問の箇所に少なくとも文法的な誤りは見出せません。
No.7
- 回答日時:
度々すみません。
#6訂正させてください。学校文法では橋本進吉の文法論が一つの柱となっていますが、「形容動詞」という明治期に生まれた概念はこの(昭和初期の)橋本文法で形付けられたものです。
間違った文になってました。
No.6
- 回答日時:
#4です。
補足です。学校文法では明治期の橋本進吉の文法論が一つの柱となっていますが、「形容動詞」という概念はこの橋本文法で形付けられたものです。
文語では「なり活用、たり活用」の二種、口語では名詞の前に「な」文末で「だ」をとる「な・だ活用」一種のみを「形容動詞」として結論付けました。
「形容動詞」という概念が確立された時から、既に文語と口語では分類の仕方が違っていると見るべきでしょう。
また、広辞苑の品詞の見方ですが、広辞苑の後ろ方の付録を見ると、
「属性概念を示す語はそのまま副詞としても用いられるので、意味上当然名詞と副詞に両方用いられる語については、名詞・副詞と併記することを原則として省いた」とあります。
だから、広辞苑でも「名詞」「副詞」両方を認めていることになります。
No.5
- 回答日時:
まず,もともとの質問にお答えします。
「混沌」には,「混沌とした状態」を指す名詞としての働きがありますので,「こうした混沌に」は間違っていないと思います。
(おそらく,原文のchaosあたりを訳したものでしょう。)
どうして間違っていると思われたのか,よろしかったら理由をお聞かせいただけませんか。
次に,「混沌」の品詞について諸説出ていますので,ここで整理しておきます。
「形容動詞ではない」という回答が続いていますが,話はそう単純ではありません。
試みに手元の辞書をひいてみたところ,
新明解国語辞典(三省堂)第6版,国語大辞典(学研),明鏡国語辞典(大修館書店)ではいずれも「名詞および形容動詞」となっていました。
また,広辞苑第6版では品詞の表示がありませんでした。広辞苑では,名詞には品詞を表示していないので,名詞と見ていることになります。
一方で,「名詞及び副詞」となっていた辞典もあるようですね(回答No.1)。
形容詞はあり得ないと思います。「混沌い」「混沌く」といった言い方はしませんので。
いずれも「名詞」としての用法がある点では一致していますので,それ以外の用法について考えます。
つまり,「混沌と(した)」のような使い方です。
これは形容動詞なのか,副詞なのか。
結論からいうと,考え方の違いです。どちらも一理あるのです。
辞典に載っている品詞の分け方は,いわゆる「学校文法」(学校の国語の教科書で採用されていることからこの名がある)に従っていますが,「学校文法」といっても,正式な唯一の文法規則があるわけではなく,細かい点では国語学者によって見解が異なっています。
形容動詞はその典型的な例といっていいでしょう。
実は,文語文法(まあ古典の文法と思ってください)では,「混沌たり」という形容動詞になります。
たら・たり/と・たり・たる・たれ・たれ,と活用します。これを「タリ活用の形容動詞」といいます。
No.4で出てきた「堂々」なども,「堂々たり」という形容動詞です。
ところが,形容動詞の活用は,口語文法(現代語の文法と思ってください)では,連用形の「堂々と(した)」と,連体形の「堂々たる(姿)」だけが残り,それ以外は使われなくなってきました。(たまに,「堂々たれ」=堂々としていろ,のような命令形も使われます)
つまり,活用が退化してきたわけです。
そこで,活用形が2つ(3つ)しかないようなものは,もはや活用しているとは言えない,という立場の学者は,これらを活用しない語とみなしました。
「堂々と」は動詞にかかるから副詞,「堂々たる」は名詞にかかるから連体詞,としたわけです。
一方,退化したとはいえ元は形容動詞,そこに活用の名残を見いだす人は,「たる」と「と」という2つの活用形しかないけれど,やはり形容動詞だ,と考えて,これを「タルト型活用の形容動詞」と呼びました。
私が見た辞典の大部分は,この考え方をとっていたわけです。
ところで,文語文法の形容動詞にはもう一種類,「ナリ活用」がありました。
「静かなり」「みやびなり」といった語です。
活用は,なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ,です。
これは現代語においても,「静かだ」「みやびだ」という形容動詞になっています。(タルト型活用と区別して,「ダ型活用」と呼ぶこともあります。)
まとめると,
文語の形容動詞のうち,「タリ活用」だった語は口語でも形容動詞(のダ型活用)。
「ナリ活用」だった語は,口語では「タルト型形容動詞」と考える説と,「副詞・連体詞」と考える説がある。
ところで,広辞苑には名詞しか出ていませんでした。
広辞苑では昔から,「形容動詞」という品詞を認めない立場をとっています(国語学ではそういう立場の文法もあるんです)。
したがって,一般に形容動詞といわれているものは,「名詞」+助動詞の「だ」,(文語なら名詞+助動詞の「なり」「たり」)と解釈しています。
No.4
- 回答日時:
形容動詞は直後の名詞を修飾するとき、「○○な」という形になります。
綺麗な
単純な
明白な などです。
「混沌」には「な」が付けられないので、形容動詞ではありません。
堂々とした
悠々とした
はっきりとした など「とした」が付くものは状態を表す副詞です。
「混沌」は 名詞(=混沌たる状態)と副詞の二つの用法があるのではないでしょうか。
No.3
- 回答日時:
形容動詞なら、「混沌だ」→終止形、「混沌な」→連体形のそれぞれが自然に使えるはずですが、どうも両者とも不自然ですね。
したがいまして、混沌は#2さんのいわれるように、名詞でしょうね。
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