プロが教えるわが家の防犯対策術!

クラシックの作曲を学んでいます。
様々な曲の、テンポのとり方に今着目しています。

まず、大半のポップスはテンポ100で始まったら大抵最後までテンポ100ですよね。
でもクラシックにおいてのリズムの取り方は全く別ですよね。
ショパンの「別れの曲」やラフマニノフのピアノ協奏曲第二番第一楽章なんか、コンピューターに打ち込んでテンポ一定にしてしまったらもう馬鹿みたいな曲になりますよね。ここまではわかって頂けると思います。
しかしここで問題です。
ショスタコーヴィチという作曲家に出会いました。
ショスタコーヴィチの交響曲第12番第一楽章は、(序奏は除いて提示部から)リズムの取り方がロック的!つまり変にためたりしません。
まるでメタルのようですね。
これらの問題をうまく処理できずにいます。
どういうクラシック音楽はリズムを一拍だけためたりだんだん速くして、どーんとテンポが落ちたりするのか?
逆にどういうクラシック音楽はためたりしたらおかしいのか?

うまくまとめて頂ける方いらっしゃいませんか?

A 回答 (4件)

 質問者さんがおっしゃっているのは、「テンポの中でのリズムの揺らぎ」「テンポの中での微妙な伸び縮み」ということだと思います。


 「クラシックはテンポが一定」と言われますが、実はその中でかなり伸び縮みします。それを機械的に均等割りにすると、質問者さんのおっしゃる『「別れの曲」やラフマニノフのピアノ協奏曲』ということになります。

 ピリオド楽器で演奏するバロック音楽などで、音の立ち上がりが遅いのでフレージングの最初の音を少し長めに演奏する、というようなことはよくあります。楽譜上では「タタタタ、タタタタ」というところを、「タータタタ、タータタタ」と演奏するような感じです。
 これは、ガット弦(羊の腸)のバイオリンとか木製のフルートといった当時の楽器の都合による要素も大きいでしょう。

 また、特にロマン派の音楽では、「感情を込めて」ということで、楽譜に指定がなくとも、興奮して盛り上げるところでテンポを上げ、フレーズの終わりでテンポを落として収める、あるいは「決め」の直前でちょっと間を空けて、というような演奏がよく行われると思います。「感情の起伏」とか「人間性溢れる」「精神性のある」演奏と呼ばれるのは、こういった演奏です。逆に、淡々と一定テンポで演奏すると、「冷たい」とか「感情のない機械的」「表面的」と言われます。
 テンポの揺らし方は、特に決まった理論があるというよりは、演奏家の流派によるところが多いのではないかと思います。「誰それの弟子」という要素+その人個人の経験や美学によって出来上がるものだと思います。だからこそ「テンポを揺らさない流派」というのもあるのでしょう。何が正解ということではないのでしょう。

 これは主にロマン派の音楽までで、20世紀の音楽、特に1920年代以降の「新古典主義」とか「ノイエ・ザハリヒカイト」と言われる音楽では、逆に「感情を表に出さない」「機械的に」「即物的に」という音楽が主流になったようです。ストラヴィンスキー、バルトーク、ヒンデミット、ショスタコーヴィチなどはそういった流れではないでしょうか。
 これは、演奏の仕方というより、作曲家、あるいは時代の音楽として、そう演奏するものとされている、ということだと思います。ただし、ここでも「こういった20世紀の音楽をロマン派的に演奏する」という演奏も行われていると思います。

 ポップスは、基本的には細かいリズム(8ビートなど)を基本に音楽が進みますので、メロディやフレーズによって伸び縮みすることはあまりないと思います。ただし、ゆっくりテンポのバラードなどでは、やはり伸び縮みがあるのではないでしょうか。

 ご質問の内容にはちっとも答えていませんが、こういったことは主に「演奏」側の問題で、作曲の側の問題ではないのかもしれません。作曲する上で、どうしてもこう演奏してほしい、あるいはそう演奏されたくない、と思ったら、マーラーのように楽譜上に細かく指示を書き入れる、ということしかないと思います。それでも、演奏家はその制約の範囲内で個性的な演奏をいろいろ試みることになると思いますが。
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クラシックの演奏に際して、まず基本となるのは楽譜の指示、つまり、作曲者の意図にしたがうことです。



楽譜には必ずテンポ指示が書いてあります。テンポを上げたり下げたりするのも、楽譜の指示が基本です。「accelerando」と指示があればだんだん速くしていきますし、「ritardando」と指示があればだんだん遅くしていきます。「fermata」と指示があればその音を一定時間延ばしっぱなしにします。当然、曲の途中からいきなり違うテンポに変える指示も書いてあります。

ただ、その指示は必ずしも数字ではないので、ここに指揮者の解釈の余地が生まれます。

また、「tempo rubato」という指示がある場合は、作曲者自身が「感情の起伏に応じて自由にテンポを揺らして演奏しなさい」と指示しているので、この場合合奏なら指揮者、ソロなら演奏者個人に全て任されていることになります。


なので、

>どういうクラシック音楽はリズムを一拍だけためたりだんだん速くして、どーんとテンポが落ちたりするのか?
>逆にどういうクラシック音楽はためたりしたらおかしいのか?

というのは、類型化しても仕方がないので、個々の曲の譜面を見てみてくださいとしかちょっと言えません。(^^;


作曲を学んでいるのであれば、それはまさに作曲するあなたが決めることになります。
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補足です。


ベートーベンの「運命」の出だし「ジャジャジャジャーン」ですが、フルトベングラーとカラヤンを聞けば違いがよく分かると思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
ぜひ聴いてみますね!

お礼日時:2012/05/17 10:25

ショスタコーヴィチ! いいですね。

5番はいまだに大好きな曲です。
ところで、難しく考えすぎではないでしょうか?
クラシックでも同じテンポの曲ってたくさんありますよ。
逆にリタルダンドひとつとってみても同じ曲でも指揮者によってまったく違います。
ご質問者さまの感性でいいと思います。(作った曲を作曲者のとおりに演奏している指揮者ってたぶん皆無だと思います。)
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