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経済学入門の講義で講師の方が、
「スミス流の古典派の教義は、
市場が自由であればすべてよし、
であり、
良いということは、
最適な資源配分が達成されることを言います」
とおっしゃいました。

何故、市場が自由であれば、
最適な資源配分が達成されるのですか⁇

A 回答 (4件)

 たとえば、ある商品を企業Aは100円で販売できる能力があるのに、市場への参入が認められていないので、企業Bが200円で販売している・・・という状況があるとします。


 消費者にとっては、同じ予算で購入できる量が減って満足度が少なくなってしまいますし、質の悪い別の商品の需要が増えてしまうかもしれません。生産する側にしても、企業Aは参入が認められないのでやる気をなくし、企業Bにしても(自らも気づいていない)より儲かる商品開発チャンスがあるのに、この製品の儲けに安住して努力しない・・・という状況が出てきます。こんな感じで、市場が自由化されていないせいで、自由化した際に比べて商品の流通量が減ったり、質の良いものが供給されない状況が「最適な資源配分を損なう状況」というわけです(なお、商品の流通量が減るという事で、「地球環境には優しいのでは」という議論が出てくるのですが、自由ではない市場で供給される質の良くない商品は、エネルギー消費量が多かったり、重い―資源を無駄遣いしている―ものだったりすることが普通で、商品の流通量が少なくとも環境に良いかどうかは微妙・・・というケースが多いと考えられます)。

>(1)なぜ、市場に参加する人は、すべての価格に関しての情報を入手し、判断できる、
> という前提に立っていれば、最適な資源配分が達成されるのでしょうか?
 これも、情報を入手できない場合、最適な資源配分が達成できないから、と考えると分かりやすいと思います。 
 上の説明では(政府の規制等で)参入が認められないケースを念頭に書きましたが、規制のない自由市場でも、企業Aの情報がなく、それゆえ企業Bの製品を200円で購入してしまうというケースも存在します。市場が自由で情報が完全なら、この問題も解決されます。

 あと、「自由市場=最適資源配分」はあくまでも仮定で、小手先の規制緩和等で自由市場を実現するのは難しいと考えるのが適当かなと思います。理想からは遠いにせよ、こういった方策が最適な資源配分に近づいているのか、遠ざかっているのかについては多くの議論がありますが、たとえば、規制を緩和するとお、消費者への商品の品質情報が分かりにくくなるようなケースでは、最適な資源配分は阻害されます。
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市場に参加する人は、すべての価格に関しての情報を入手し、判断できる。



という前提に立っているからです。

また最適な資源配分は

Σ個別の資源×個別の価格 の数値が最も小さくなっている(比較して高く価格で購買されることがない)状態を最適に資源が配分されているとしています。
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この回答へのお礼

とても参考になりました。
嬉しいです。
ありがとうございます。

2点程質問させてください。

(1)なぜ、市場に参加する人は、すべての価格に関しての情報を入手し、判断できる、
 という前提に立っていれば、最適な資源配分が達成されるのでしょうか?

(2)「個別の資源×個別の価格」とはそもそもどういう意味でしょうか?
例えば卵(個別の資源)×200円(個別の価格)という意味でしょうか?

お礼日時:2012/06/06 13:04

市場が万能なら、バブルは発生しませんし、バブル崩壊後の税投入などによる救済政策も必要ありませんし、恐慌にもなりません。


しかし自由市場の狂信者は恐慌になればよいと考えますし、暴徒を起こす者、従わない者は牢屋に入れるか殺せば良いとも言います。

あるいはスーパーなどでは常に入荷した食料の70%近くが売れ残り廃棄処分にされていますが、市場を信奉する人は市場の結果が唯一絶対の解と考えるため、それを最適な資源配分であると結論付けます。

つまり「自由市場で最適な資源配分など達成されていない」にも関わらず「自由市場により最適な資源配分が達成される」と言い切ることで誤魔化し、社会的権威や地位を信じて疑わない真面目でピュアな生徒は新たな信者となって行くという図式です。
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市場原理による結果が唯一絶対の解と信仰するからです。

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