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友人と話しているときに、‘生物を個体以上のレベルで調べると、何がわかるの?’と聞かれて返答に困ってしまいました。どなたか教えてくれませんか?また、これに関するサイトや本があったら教えてくださいませんか?お願いします。

A 回答 (2件)

生物を個体以上のレベルで研究する学問は「生態学」(エコロジー)と言われます。


エコロジーと言えば「地球にやさしい生活」を思い出しますが、
環境問題は実際にはエコロジーの一部分でしかありません。
(大きな問題ですが、それ以外にも研究事項は沢山あるのです)

生態学は研究対象を個体に置くか集団に置くかにより、
個生態学と群生態学に分かれます。
個生態学の方では、動物の行動を記述する研究をします。
たとえば、鳥の渡りや、繁殖行動、採餌行動などを観察して記述します。

群生態学も、生物の集団のレベルにより、細分化されます。
・個体群生態学(おもに一種の生物の集団を扱う)
・群集生態学(いくつかの種が相互作用する集合を扱う)
・生態系生態学(いくつかの種と、その生態系に出入りするエネルギーや物質の流れを扱う)
・景観生態学(複数の生態系の集合体を扱う)

それぞれについて問題はいろいろあります。
たとえば群集生態学で言うと、#1さんの言うように数学的な取り扱いができます。
面白い研究結果としては
「捕食者と被捕食者の個体数は、ある条件の下では、
何も理由が無くてもサイン関数のように振動する」
(ロトカ・ヴォルテラ方程式の解の一種)
のような結果が導き出されます。
これにより自然状態の動物の増減を、理解できるようになります。

また、進化と生態学を合わせた
「進化生態学」という分野もあります。
ここではたとえば、
「二つの種が進化する場合、狙う獲物の大きさは、
ある程度違ってくる」などの結果が出ています。

生態学の研究課題についてはとても簡単に説明することはできませんが、
生態系もまた科学の研究対象のひとつであり、
まだ多くの謎が隠されているものです。

ちなみに、私が最近読んでいるのは
『群集生態学』宮下直・野田隆史著、東京大学出版会発行
という本です。

参考URL:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4130622 …
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集団としての活動のことでしょうか?


社会性が分かる・・・ということでしょうか・・・

 生物の集団としての活動は、個々の
生き物の複雑な行動結果のはずですが、
興味深いのは、複雑な行動結果のはずの
集団行動が、単純な数学モデルと非常に
よく似ているというところです。

 ライフゲームというプログラムについて
調べると面白いと思いますよ。
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