プロが教えるわが家の防犯対策術!

 近年通行人をナイフや包丁で切りつける通り魔事件が頻発しています。
犯行現場の周囲には数百~千人規模の人がいたはずなのに、皆犯人から逃げるだけで立ち向かう人は皆無でした。あれだけの人数がいれば、何人かは武道経験者がいたはずです。しかしいずれの事件も犯人を取り押さえたのは警察官でした。
 以前有段者の人から、「素人が包丁持っててもそのへんの棒きれで勝てるよ(剣道)」「ナイフ持った素人相手なら蹴りで一発だ(空手)」という話を聞いたのですが、なぜ立ち向かう武道経験者が一人もいなかったのですか?

A 回答 (13件中1~10件)

なるほど確かにそうですね。



結論から言うとそれだけ腕が達者で覚悟を持った人がいなかったからでしょう。
問題は着地地点なんです。

剣道でそこそこ腕前があれば、ナイフの軌道など簡単に読めるので
ナイフを叩き落すことは可能です。その後はどうしますか?
相手は精神的に高揚していて相手を殺そうとしているのです。
剣道で日頃から相手を殺す練習をしてるならいいですが、
ナイフを落とした後の対処法が分からないと怖くて手は出せません。
第一手ごろな棒切れを毎日持ち歩いている剣道家はいません。
護身のため欧米で手ごろな棒切れを持って歩いていたところ
警察に逮捕された経験があり(笑)毎日持って歩いている方がキチガイです。

空手もそうです。相手のナイフを蹴りで落とすのは、
練習では可能です。しかしラバーナイフで練習しても、
こちらのナイフ裁きが上手い場合は、最終的に胸に一撃を決められます。
その怖さを分かっている者は手を出しません。
そんな練習をせず、その怖さを分かってない者は現実に直面した恐怖で動けないはずです。
仮に100歩譲って相手のナイフを上手く対処して相手に攻撃を加えても、
ナイフ所持者は2撃、3撃を加えてきます。
その対処をしていないのならやはり怖くて手を出せません。

この着地地点はどこでしょうか。
恐らく質問者様は相手のナイフを制して、
相手が身動きできないようにすることですよね。
現実的にナイフで人を切りまくっている人に挑むのは
現代の日本人の精神的段階から行って無理です。

また瞬間的パニックが起こった場合、
人々は恐怖に扇動させられ的確な判断を待たずに
回避行動を取ります。原因は情報量の少なさです。
「相手がナイフしか持ってない」という前提なら、
数人で押えようとも考えられますが、
「懐にはダイナマイト、カラシニコフ等」を持っている可能性だってあります。
私に子供や恋人がいた場合、
犯人を捕まえるよりも子供や恋人を逃がすという行動を取ると思います。
万が一こちらに向かってきたときに初めて活用するのであって、
敢えて自ら危険に飛び込むようなことはしないでしょう。

さてもし皮手袋、防弾チョッキ、警棒のような最低限の装備があれば、
取り押さえようという輩もいたはずです。
そうです。だから警察しかいないのです。
凶器を持った人相手に素手ではちょっと行きにくいです。

ちなみに護身で言えばまずは逃げることを教わります。
だからあまり格闘技経験者を責めないでください。
スポーツ化した現代では凶器相手に対処できる格闘技は骨法位しかないのです。

さて話は変わりますが精神錯乱者やよっぱらいなどで、
狂乱状態の者を何度か抑えたことが有りますが、
そいつらの力の強いのなんのといったらもうハンパではありません。
例えば車のガラス。手で割るといったら相当な力が要ります。(素手の場合)
しかも割れた後の怪我のことを考えると正常な人はできません。
(そもそも正常な人は理由無く車のガラスを割りませんが)
しかし異常者は自分の骨が砕け、肉が切れても錯乱状態では痛みを感じないみたいで、
躊躇無く割ったのを見たことがあります。
自分の肉体が破壊されてもかまわないと考えている連中と、
怪我なく相手を押えようと考えている正常な人では根本的に勝ち目がありません。

かつて錯乱者を押さえ込みましたが、
押さえ込んでも暴れまくっているので押えるのが一苦労でした。
骨を折る寸前まで行っても意識がないから痛みを感じないのです。
最終的に骨を折ってから絞め落とすしかないかな、と思った時に、
数人がのっかりようやく収集がつきました。
当然平常心に戻った錯乱者は痛みで腕を押えていましたが。

話が長くなりましたが、
格闘技がスポーツ化した現代、そして平和なれした現代、
格闘技をやっているという理由で期待されても困ります。

では絵空事か。
そうではありません。きちんと役に立つ格闘技技術です。
ただそれを使いこなせる「精神(覚悟)」を現代の人は持ってないだけです。

言い訳っぽくて申し訳ありません。
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この回答へのお礼

ご回答有難うございます。
実戦経験者の方ということで非常に詳細かつ参考になるご意見でした。

>犯人を捕まえるよりも子供や恋人を逃がすという行動を取ると思います。
>万が一こちらに向かってきたときに初めて活用するのであって、

No.7の方と同じで現実的にはこうなるのでしょうか
凶悪犯を武道で退治して助けてくれるというのはやはりマンガやドラマの世界だけでしょうか・・・

通り魔というのは既に精神も肉体も狂っているので「素人」とは違う挙動を見せるんですね。

お礼日時:2012/07/01 15:01

武道家は、素人に絡まれても最小限のダメージでやり過ごす方を選びます。


逆に、武道を嗜む者が実際に手を下したケースはどんな物があるのかを考えましょう。

往年の名選手であったキックボクサーの立嶋篤史選手の自宅に空き巣が入った場合
とかですね。しかもあまり怪我をさせずに制圧しようとしている事から、加害者への
不必要な配慮が社会において求められているのではないかと思う
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みなさん、実際の体験が無い、または、周囲にそういう人物が居ないのですね。


ケーサツは、格闘技の熟練者が犯罪者を殴り倒すことを好みません。取り押えたり蹴飛ばしてもいけません。
例えば、実は、寸止め(素人の勘違い)ではない伝統派空手で殴る蹴るが得意だった私は、ケーサツに「まず、突き(押し)飛ばす」ように言われました。実力行使が必要だとしても、まず、突き蹴りは封印してくださいと言われたわけです。また、ある時は、相手が逃げ出し、それで追いかける際は、捕まえて殴ろうとすると、あるいはナイフを隠し持っている可能性があり、その場合、振り向きざまに腹部を刺されるので、是非、遠方に突き飛ばすように押すべきで、対峙した瞬間、間合いが大きく取れる形にしてくださいと言われました。それが、逮捕術の基本であると強調されました。そして、最後に、犯罪者を追いかけるのは極力止めて、まず、ケーサツに通報するよう、くれぐれも頼むと言われました。いくら殴る蹴るが得意だとしても、一般人としては、通報だけをするべきという理論であって、こちらが犯罪者扱いを受けたわけです。

一事が万事、世の中の全ては、そういうシステムなのです。当事者同士の折衝を避けて、第三者機関、公的機関が間に入って問題、紛争の解決に当たるというのが、今日的な基本なのです。
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まずは格闘家が過剰防衛云々言って下手に攻撃できないとか言っていることに対して


深くお詫びいたします。

質問者様の言うとおりで、目の前でナイフを持って暴れている暴漢(既に人を刺している)
に対して過剰防衛になるだとか言って手を出さないというのは論外です。

空手は人間凶器だから免許が必要とか、
警察に届けなくてはならないというのは、
かつて伝統空手を極めれば突きで相手の体内を突き破り、
心臓を引き抜くことだって可能と言われてた頃の嘘です。
空手をはじめ格闘技なんか人間凶器になんかなりえません。
未だに信じている人がいるのが怖いです。
人が暴行を受けているのに「助けるために空手を使って痛めつけると有罪になるから助けない。」
なんてことになったら、それこそ法治国家の名折れになります。
誰でも危害を加えれば傷害罪になるだけです。

さて
>No.7の方と同じで現実的にはこうなるのでしょうか
凶悪犯を武道で退治して助けてくれるというのは
やはりマンガやドラマの世界だけでしょうか・・・
いえ、そうともやはり言えないのです。
もし心構えができた人がその場にいれば応戦したはずです。
そういう人が近くにいなくて残念です。

ただ武道をやっているからと言って、
「お前が飛び込め」と言うのは少し酷ですね。
誰もそういうことを想定してやっているわけではないのです。
武道の世界は広く健康増進目的にやっている人もいます。

またまた言い訳になってすいません。
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すみません。

#1です。
日頃の相手は「健常者」と言いたかったのです。orz
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#4です。

追記です。
では、自分で手を下す場合の条件を記載します。

・もし殺しても害虫駆除と同様に、起訴など面倒な手続きが不要であること。
・個人情報を暴露するマスゴミがハイエナのごとく、ついてこないこと。
・周囲の人間に迷惑(被害)がかからないこと
・120%勝てる場合

日本は法体系がゆがんでいるのです。
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格闘技経験者です



理論的・実力的には倒せます。ただ、刃物を持った人間が「こちらに向かってくるわけでもなく暴れている状態」ですので、それの静止となるとボランティアで命かける事になります。

中には命がけで守る人正義感の強い方も居るかもですが・・・目の前で起こってる惨事でもあくまで他人事です。何の徳も無いのに命掛けれますか?

自分に向かってきて且逃げ場が無い状態でなら、相手が刃物を持った人間でも間違いなく倒すでしょう。それが「護身術」です。あくまで自分の身を守るものであり他人まで守るものではないのです。

>数百~千人規模の人がいたはず
ナイフを持った人間に対して命の危険が無く立ち向かえる腕前となると、流派も限られますし、全国大会に出てるレベルと思います。そう仮定してフルコン最大流派で全国会員約15万人ですが黒帯になれるのは300人に一人程度ですので、実はかなり少ないのです。で、そこからボランティアで命掛けれる人ですので・・・1000人程度では皆無に等しいのではないかな?10万人くらい居たら一人くらい居るかもですね。

因みに私が路上強盗にナイフを突きつけられたときの話・・・動けないレベルに痛めつけて警察に引き渡しましたが「正当防衛です」と担当の警察いわれています。
相手から格闘経験者として私が訴えられる事はありませんでした。なぜなら「相手は何をされたか分らないから」です。格闘技を知らないと格闘技とは分らないのですね。。。

因みに訴えられて罪を背負うとなると「自分も捕まった挙句、格闘技経験者とばれて、被害届を出され、証拠を集められ、裁判で負けないといけません」
因みに拘置所に入れられてるうち、裁判が始まるまで、又は期間中(一日では終わらない)にキズが回復したら「現物証拠はなくなります」し、重度の怪我とは認められなくなります。判決が出たところで、大方治療費請求程度、己が初犯ですと傷害罪は適用されず怒られるだけです。

因みに訴えられた所で裁判所がどう判断するかもあります。致命傷を与えれる武器で脅してますので通常「棄却される」事が殆どです。悪質性が低いので争うに相当しないと判断されるわけです。法律は思ったほどガチガチではないのですわ。少々こじれても「示談しなさい」と言われて終わると思います。示談ですと裁判費用は自分持ちです。

被害者は時間と手間隙+お金のかかるこの作業をしないと格闘技経験者を傷害罪に出来ません。

最後に、他人に刃物突きつけるようなおバカさんがココまで頭使える+行動起こすとは到底思えない・・・そこまで賢いならまじめに他の事してると思います。

過剰防衛のTV・雑誌の課題広告を信じてる人が多いですね・・・頭が固すぎてビックリします。
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この回答へのお礼

ご回答有難うございます。
経験者かつ実戦で勝利したとは凄いと思います。
>何の徳も無いのに命掛けれますか?
やはり現実的にはこういうことになってしまうんですね・・・

>過剰防衛のTV・雑誌の課題広告を信じてる人が多いですね・・・頭が固すぎてビックリします。
これまでにない新しいご意見でした。ありがとうございます。

お礼日時:2012/07/01 15:12

後知恵であれこれ言われても・・・・



実際その瞬間に何が起きているのかを認識できていた人間はどの程度いたのだろうか?

そりゃ目前にいる人間には、馬乗りになって手には刃物をと言うのが認識できたのだろうが?
少し離れれば、人混みの向こうから悲鳴や響めきが聞こえるぐらいで、何が起きているのかわからんでしょう。

有段者が手ぶらで一人ならまだしも、家族連れだったりしたら他人をどうこう以前に今何が起きているのか?確認をしようと思うだろうし、不確実な状況の中で家族を放りだして悲鳴の向こうへ駆け寄るだろうか?

また経験者って言っても、大学まで10年やってが卒業後は20年経ったからなぁという人間はどうなんだろう?そんな経験者を無理矢理狩り出すのは可哀想じゃないの?

この回答への補足

あなたは黙ってて

補足日時:2012/07/01 15:04
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その場に腕に覚えのある武道経験者がいなかったからではないですか。



私なら逃げたりしない。
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この回答へのお礼

ご回答有難うございます。
武道経験者の方でしょうか?
現実にはjaskoさんのような方は居ないんですかね・・・

お礼日時:2012/07/01 15:06

柔道歴10年の中年です。



日本という国は加害者の擁護が凄まじく、格闘技経験者が正当防衛で腕を振るっても
人権屋が過剰防衛と騒ぎ立てるのです。また、格闘経験者だからこそリスクの高さを
わきまえており、素人考えのように軽々しく行動しません。

さらに当たり所が悪ければ簡単に死にますから、実力行使なんて割に合わない。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
なるほど有段者の人は後で過剰防衛問題になることを心配したためにあえて犯人を取り押さえずに被害者をそのままにして皆一目散に逃げるしかなかったんですね。

お礼日時:2012/07/01 13:16

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