No.3ベストアンサー
- 回答日時:
1) 水のイオン積を1.00 × 10⁻¹⁴として[H⁺]を求めよ。
の場合は・・
まず、酸や塩基の価数について。。
塩酸は価数1の酸ですから
HClは、希薄水溶液中では100%解離するので化学式は
HCl → H⁺ + Cl⁻ ですから
A(mol) A(mol) + A(mol)
濃度が 2.00 × 10⁻⁷(mol/L)でしたら、その水溶液中の水素イオン濃度も2.00 × 10⁻⁷(mol/L)になります。
[希薄溶液でのポイント]
塩酸の濃度が濃いときは、塩酸の濃度だけに注目して[塩酸の濃度]=[水素イオンの濃度]でよいのですが、薄いときはそのままではまずいです。具体的には
塩酸の濃度が10⁻⁴[mol/L]のときは、pH=4
塩酸の濃度が10⁻⁶[mol/L]のときは、pH=6
塩酸の濃度が10⁻⁷[mol/L]のときは、pH=7・・・中性
塩酸の濃度が10⁻⁸[mol/L]のときは、pH=8・・・塩基性
塩酸の濃度が10⁻¹º[mol/L]のときは、pH=10・・塩基性
これは絶対におかしい。
実は、水自体が解離していることを忘れている。水の一部は解離して
H₂O → H⁺ + OH⁻
それぞれの濃度は、1.00×10⁻⁷(mol/L)ですから、この水素イオン濃度を加えておかないとまずいです。
すなわち、水素イオンの濃度は
2.00 × 10⁻⁷ + 1.00 × 10⁻⁷(mol/L) = 3.00 × 10⁻⁷(mol/L)
となります。
pHは、6.52
でしたね。これは厳密な意味では間違っています。なぜなら明らかに電荷が増減してしまう。
そこで、次のように解きます。水溶液中の電荷はつりあってなければおかしいので
HCl → H⁺ + Cl⁻
と
H₂O → H⁺ + OH⁻
から、
電荷を元に変形すると
[H⁺] = [OH⁻] + [Cl⁻]
となります。
ここで、濃度をc(Concentration)とすると、[Cl⁻] = c であるから、上式は
[H⁺] = [OH⁻] + c
ですね。水のイオン積は
[H⁺][OH⁻] = Kw
ですから。
[H⁺] = (Kw / [H⁺]) + c
変形すると
[H⁺]² - c[H+] + Kw = 0
の二次方程式になります。
[H⁺] = 2.4142 × 10⁻⁷ (mol/L)
pH = 6.53 かな
ちなみに、
1.00⁻⁶ = 6.00
←2.00×10⁻⁷ = 6.53 正解なら
1.00⁻⁷ = 6.79
1.00⁻⁸ = 6.98
1.00⁻⁹ = 7.00
位を覚えておくと、答えが合っているかいなかの目安にはなる。
有効数字2桁でよいなら、前段の方法のほうが楽です。
No.2
- 回答日時:
> 塩酸から生じるH⁺は2,00×10⁻⁷mol/l とあるのですが、ここのところがわかりません。
塩酸は強酸ですから、存在する塩酸は全て電離します。
だから、塩酸濃度が2,00×10⁻⁷mol/lであれば、
塩酸から生じるH⁺も2,00×10⁻⁷mol/lです。
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