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A:「北京(ペキン)」で恋人と酒を酌み交わす。

B:「北京」(ペキン)で恋人と酒を酌み交わす。

(1)どちらが正しいとかあるのですか。私はAでなければおかしいと思うのですが、大企業の広告にBの格好の表記が見られます。

(2)カッコの関係がどうあるべきだとかいう議論についてはなんと言えばいいのでしょうか。日本語表記でしょうか。

(3)大企業の広告の文章は企業内の社員だけで作るのでしょうか。表記や表現がおかしいと感じる文章があるのですが大企業であっても校正と言ったらいいのでしょうかそういう作業は意外に杜撰なのでしょうか。一人で作って完成させた文章のならまだしも、ちょっと考えられません。三人寄れば駄文というのならいいのですが悪文になるという逆説は。

A 回答 (4件)

(1)


日本語には絶対的な「正解」がないので、どちらが正しいかというのはないと思います。
ただ、「ふつう、こっちだろう」というくらいの基準はあります。

文化庁のサイトに示されている「参考資料:くぎり記号の使ひ方」にある程度のヒントはあると思います。

すなわち、「くぎり記号の使ひ方」によれば、《「 」》は、

カギは、対話・引用語・題目、その他、特に他の文と分けたいと思ふ語句に用ひる(例1234)。

とあり、《( )》は、

カッコは註釈的語句をかこむ

とあります。

http://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/joho/kijun …

すなわち、《北京》という用語を引き立たせたいために《「 」》を使っているのですが、《( )》内の言葉をどういう位置づけにするかによって、《「 」》の外に出すか内に入れるかが決まってくるのだと思います。

つまり、「北京(ペキン)」とすれば、振り仮名を含めて《北京》という言葉を目立たせたい場合の書き方。
《「北京」(ペキン)》とすれば、《( )》の言葉は《「 」》で括った《北京》を説明するための表記。

ということになります。
個人的には私もAの表記の方が自然だと思いますが、Bも何か意図があるのだとすれば、絶対に駄目ということはないと思います。

(2)
括弧の扱いについても「日本語表記の問題」といっていいと思います。少し専門的というか細かく言えば、「日本語中の約物の表記の問題」となるでしょう。

(3)
大企業であれば、その企業の中にいる人が広告を作るということはまずありません。広告代理店など、広告作成のプロに依頼して、企業側は「どういう広告を出したいか」を提案するのみで、あとはすべて代理店が取り仕切って広告を作ります。
ただ、折々に「これでよいですか」というお伺いは立ててきますから、その時に企業側に異論があれば修正を要求する……ということになると思います。

企業側に「言葉のプロ」がいれば、表現、表記について細かく指示をするでしょうけれど、たいていは「プロ」ではないと思います。
どちらかといえば代理店側に「プロ」がいて、そういう人たちが校正を含め、キャッチコピーを考えたりしています。

この事例の場合は、「プロが考えてくれたのだから……」と細かいところまでチェックが行き届かなかったのかもしれません。
もしくはこの括弧の使い方に、とても深い“何か”が隠されているのかも知れません。

私は書籍の編集者(校正者)なのですが、私ならB案を提示されたら「Aではないのか」とクレームを入れます。それでも「キャッチコピーとしての意図がある」と食い下がってきたら、「万人にその意図が分かるようにしてくれ」と注文を出します。

広告は、万人に意図が通じて初めて意味があると思います。
しかし同時に、「え?これ何?よく分からないけど何?」と目を引く必要もあります。
そういう意味では、公文書やビジネス文書のように「絶対的な正解」があるわけではないので、ややこしいところです。
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この回答へのお礼

いろいろと勉強になりました。

さらに《「北京」(ペキン)》の方は、「北京」同等以上に、(ペキン)を目立たせる表記とも言えますよね。

「振り仮名」という熟語を登場させて頂いたおかげで、ひらめきました。私は日本人なので、「振り仮名」への意識が強いのです。そうでない言語文化を持つ人もいるのです。

振り仮名にしたくなかったのでしょう。

こうやって細かいところにこだわると色々と洞察できるものですね。

皆さんのお蔭です。今後ともご教示下さい。ありがとうございました。

お礼日時:2012/09/04 03:40

》(1)どちらが正しいとかあるのですか



  → 無いと思います。表現の仕方の問題ですので、「正しい」とか「間違い」とか言えないのではないでしょうか。一応、共同通信社の「記者ハンドブック」に目を通してみたのですが分かりませんでした。

》(2)カッコの関係がどうあるべきだとかいう議論についてはなんと言えばいいのでしょうか。

|「北京」(ペキン)で恋人と酒を酌み交わす。

  → (ペキン)は「北京」の"説明"だと思います。


※個人的には Bの書き方が好きです。Aは、ちょっと、鬱陶しい表記です。
 

 

この回答への補足

皆様ありがとうございます。とても勉強になっております。
今年からですか、このサイトのレイアウトが変わったせいで、補足を使うのは気が引けているのですが、取り急ぎ補足させて下さい。

(2)おっしゃるように"説明"という言葉で、その部分に言及できると思いますが、小生が知りたいのは、括弧などの記号をどう使うかというような文法(?)・作法の事を、熟語一言でなんといいのか・通じるかです。たとえば、共同通信社の本にはその件についての●●は記載されていませんでした、と把握したい時に、特異性の高い最適な熟語です。私はそういう概念(熟語)を持ち合わせていないので、あれば、伝達がスムーズになるばかりではなく、後学のためになると思うのです。回答者さんの文の最後でも私に合わせて頂いて「表記」という言葉が使われていますが、「表記」だと特異性に物足りなさを感じてしまうのです。

mota_mihoさん、お調べいただきありがとうございます。共同通信社の本にもありませんでしたか。たとえば、小説原稿の作法を説く文章などでは、カッコと句点は、こうあるべきだみたいのが必ずあるじゃないですか。作法は、ものによって、あるようでなかったり、どうでもいいようでもそれはこうしないと相手にされなかったり、するんですかね。

Bの方が"個人的に"お好きなんですね。言われてみればAは鬱陶しいです。宣伝物作成のプロは、Bかもしれません。文学的・論理的な明確さというよりも、短文や宣伝物における字面が問題なのでしょうね。悪く言えば、のどごしの優先の、キャッチの流儀ですね。私などは、(ペキン)が、カッコ内の"北京"を説明しているのならば、共に、カッコ内に収まっておけよ、という観点で、気に障るわけです。

専門的なお話も含めまして、皆さんのご意見を伺いたいです。

補足日時:2012/09/02 14:31
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この回答へのお礼

今後とも率直なご意見よろしくお願いします。

お礼日時:2012/09/04 03:29

私が書くとすればAですが、Bもあながち間違いとは言えないのではないでしょうか。


 ペキン
という漢字の読み方の注釈を
 北京
につけるか(A)
 「北京」
につけるか(B)という考え方の違いだけだと思います。

AもBもどちらも音読してと言われれば普通は
「ぺきんでこいびととさけをくみかわす」
と読むのではないでしょうか。
(原稿の読み合わせの時は記号も「かっこ」とか「かっことじる」とか声に出して読み上げますがこれは特殊な事例なのでここでは取り上げないでおきます)
Bを
「ぺきんぺきんでこいびととさけをくみかわす」
と読む人はまずいないと思います。

ならば、Bもあながち間違いとは言えないのではないでしょうか。
個人的にはAのほうが「北京」と「ペキン」の関係がよりはっきりしていいと思いますが。
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この回答へのお礼

No.3までの回答者さんありがとうございます。

>Bを
>「ぺきんぺきんでこいびととさけをくみかわす」
>と読む人はまずいないと思います。

そういう観点は目から鱗というか、思いもしませんでした。視野が開けました。
特殊な事例が何のことか分かりませんが、専門的な都合や配慮のようなものがあるのならば、それらも簡単にご紹介していただけると勉強になります。

(カッコ)の内容が、発音ではなく、(たとえば東経何度みたいな)補足説明だったり、(私が、今もこうして使うように、悪い癖なのですが、)文に対する句の軽重を強調する序列的なカッコだったり、と色んな意義で、カッコを用いることができますが、どの場合も、カギカッコとの関係を同じにしていいのでしょうか。発音の時はAにしたいですよね。今回は発音の場合が気になったので質問させていただきました。


※原文(B)は、テキストではなく、画像内の文字です。だからテキストで書いても、字面を同じに出来ませんが。

(引用B・原文)
「鏡月グリーン」ネーミングのひみつ

「鏡月」というその名前は韓国/東海(日本海)に隣接した湖「鏡浦湖」(キョンポホ)のほとりにある古い楼閣「鏡浦台」(キョンポデ)で、恋人と酒を酌み交わしながら、そこから見える5つの月を愛でた詩に由来しています。
(引用終わり)


比較のためにBになおしてみると。

(引用A)
「鏡月グリーン」ネーミングのひみつ

「鏡月」というその名前は韓国/東海(日本海)に隣接した湖「鏡浦湖(キョンポホ)」のほとりにある古い楼閣「鏡浦台(キョンポデ)」で、恋人と酒を酌み交わしながら、そこから見える5つの月を愛でた詩に由来しています。
(引用終わり)

この(大文字の)”/”(スラッシュ)も気になるでしょう。怪しげで。
原文は、同格的、三つの語句を対等に並べています。怪しげでしょう。原文の条件だと、なおさら、Aで(文の構造を明示する方が、作文として誠意がありま)すよね(笑)

引用文は全文であり、その文章の最後は、「由来しています。」なのですが、これ、日本人の感覚として、ちょっとおかしい表現じゃありませんか。企業のコピーに、冒険的な日本語が多いのは事実なのですが(、なんか、どうにか格式付けをしたいあまりに、所在不明の文責になっている気がしませんか。自分でネーミングしておいて「由来」とか言いますかね(笑))。

お礼日時:2012/09/02 15:09

    僕は質問者さんと同じ A を選びます。



    世に間違いの種は尽きまじ、と言ったのは、石川のゴエちゃんでしたっけ。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

間違いに鈍感な人が多いから日本社会の不条理が尽きません。

お礼日時:2012/09/04 03:29

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