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兵法である孫子に以下とある。

”敵軍を思うがままに動かして、決して自分が敵の思うままに動かされたりはしない。 来てほしい地点に敵軍が自分から進んでやって来るようにさせられるのは、利益を見せびらかすからである。やって来てほしくない地点に敵軍が来られないようにさせられるのは、害悪を見せつけるからである。 ”

簡単に言うと、見せ掛け(虚)を利用して、相手を操作するということです。
戦史的に言えば、賤ヶ岳の戦いで、柴田勢を山から降ろすために、一時的に自兵力を移動させ守備兵力を減らした羽柴勢の策となります。
一時的というのを柴田勢である佐久間盛政は一日と捉え(虚)、秀吉は5、6時間になるよう準備(実)した。

軍備、交戦権、核に関して言えば、軍備、交戦権があれば勝利できるというには(虚)である。
もちろん軍備、交戦権、核は実なのであるが、実の中に虚が混じれば実でなくなる。
軍備、交戦権、核の中には人間関係という要素があり、例えば信賞必罰という実が虚であったならば、実が詰まっていると思って軍備、交戦権、核を得ても腰砕けとなる。

身内を庇いあうのが性の官僚制度を中心とした日本という国家において、実のある軍備というのは難しいと思う。
重武装論者とかは、ここらへんとか無関心なんだがどう思ってるのか?

A 回答 (4件)

ハードだけじゃダメだ、ソフトがないと、と


いうことですね。
そして、日本にはそのソフトが欠ける、と。

PCは、ソフトなければただの箱、といいます。
しかし、PCが無ければ、ソフトはただのゴミです。

まず、第一にPCが存在して、それからソフトです。
軍備も同じではないでしょうか。
大砲や戦車、核が無くて、軍律だけあって、それが
何の意味を持つのでしょうか。

まずは、軍備です。
膨大な軍備を備えている国家に対して、あそこは軍律が
悪いから、侵略してやろう、と思う国は少ないでしょう。
軍備は目に見えやすいですが、軍律は見にくいです。
それに、
軍備を整えれば、あ、やる気があるんだな、と
いうことで軍律も整えるようになるでしょう。

そして、次は情報機関だと思っております。
情報さえしっかりしていれば、不必要な争いをしなくて
よくなるし、やれば勝てるようになります。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

>大砲や戦車、核が無くて、軍律だけあって、それが
何の意味を持つのでしょうか。

装備を揃えるという一事も<信><軍律>無ければハリボテになるのです。
例えば、「中国を仮想敵国とします」と首相が明言し、後日、「あれはライバルとしていい意味で競いあうという意味です」と弁解したりするのが許されるならば、担当者は怖くてどんな計画も前に進められないでしょう。梯子を外されるわけですから。

また、装備受注で贈賄が発生したが、直属の上司に傷がつくのを恐れて人事異動で済ませたとかなら、贈賄が絶えることはないでしょう。
その結果、下っ端は品質の低い装備で戦わなくてはなりません。


>膨大な軍備を備えている国家に対して、あそこは軍律が
悪いから、侵略してやろう、と思う国は少ないでしょう。
軍備は目に見えやすいですが、軍律は見にくいです。

孫子が述べているのも、軍律などの見えにくい軍内の諸事情を考慮して作戦を立てよと言っているわけです。、

例えば、少数兵力であると宣伝し<虚>、大きな兵力だが統率のとれない敵軍勢を釣りだし、少数でも軍律により統制のとれた運用<実>により打撃をあたえることです。

さらに、諸葛亮などは、自分の存在が魏の内部で司馬懿の有用性を高めていることを看破して作戦を立てていたわけですから、政略軍略は恐るべし。

そういった才を育むことに一般人は注力すべきで、一般人の感覚で政治軍事を語るべきではない。

ましてや、大衆を扇動し権力を得て、扇動した結果の政略の不整合はワシは知らんと転進するような、行列やAO入試のような輩を信じると亡国ですよ。

お礼日時:2012/09/12 16:33

生産の主力が農業にあり、土地の確保のための軍事力が


生産性につながった時代、あるいは工業が未熟で付加価値
より資源の確保の方が生産性に影響が大きかった時代には、
軍事力の強化が直接繁栄につながりました。

しかし生産のメインがそうした物質的な面から加工性の高い
付加価値から、さらに情報の創造へと移るにつけ、軍事力
=領土の確保では、その人的損害において誰も得をしない
状況になりました。

もちろん、「誰も得をしない」にしても、攻められて自分だけ
損をするのは避けたいのは確かで、ある程度の抑止力は
必要であるが、まず第一は「支配のための武力」ではなく、
国際協調(=最大限の生産性)の実現のための外交・情報
・分業・流通といった“人類全体の生命的一体化”の強化
への貢献です。

孫子の兵法の第一は、「戦わずして勝つ」です。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

>国際協調(=最大限の生産性)の実現のための外交・情報
・分業・流通といった

世界的な不況のなかで供給過剰需要不足で仰いでいるのに国際協調で生産性を高める意欲が湧きますか?
需要を分捕るために従属国日本に円高を維持させ、米国はドルを刷ってドル安にしてるんでしょう!?
戦争をするのは馬鹿だが、他国に戦争させるのは得なんですよ。
歴史を勉強してください。

お礼日時:2012/09/12 23:49

孫子における虚実は、単純に「中身があるかないか、つまり軍備が足りているか居ないか」という意味で、


特に質問者さんが引用されているのは虚実篇。
つまり虚の側、つまり軍備が足りなかった側がやむを得ず取る戦術についての話ですよね。
これはまさに詭道中の詭道と言っていいと思います。



ペテンをかけるには、相手がペテンであると気づいていると失敗するわけです。
相手が底なしのマヌケと想定して、机上で戦術を云々するのは楽しかろうかと思うのですが
いかんせん、兵道は底意地の悪い「人間」さんが相手ですので、いくら自分の意地の悪さに自信が
あっても、相手が想像を絶するような意地悪さんなら、こちらが負ける可能性も常にあるわけです。


虚を持って相手を制する、というのは、相手側の情報収集が足りていなかった場合、
いってみれば戦場の霧が全域を覆っていた場合ですよね。
もちろん、その状況を作り出そうという考え方は大切ですし、戦術レベルでは機能することも
多いでしょうけれど、それでも軍備そのものをを考えるような戦略レベルでは、
相手の諜報能力が高かったり、こちらの防諜能力が低ければ、
逆に被害をこうむってしまう不確定要素でしかありません。
(さらに悪いことに、情報戦における"勢"や"形"についても事前に得ることが不可能なのです。
自分が認識できていないことを認識できるかどうか、という悪魔の証明になるのですから。)


そもそもとして、
虚というのはコストがまったく発生しないお得な戦法、なんて簡単なものではなく、
精密に狂いなく、一貫して扱う必要があるわけで、だからこそ実と並び立つのです。
実際に虚を扱う主体が組織であれば、そしてその組織が巨大であればあるほど、
その制御は難しくなっていきます。

もし日本が質問者さんのおっしゃるような官僚国家、つまり極大化した組織体であるのならば、
もはや完璧な統制などは不可能ですから、取りうる手法は、繊細な虚を使いこなすことではなく、
現状に合わせた実を取ることですよね?
つまりは算多きは勝ち、算少なきは勝たずという原則に従って、
勝ち易きに勝つ状況を作るべきじゃないでしょうか。



結論を言うとですね、孫子を持って武装を批難するなら、別の項目を引用したほうがいいと思いますよー。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

>取りうる手法は、繊細な虚を使いこなすことではなく、現状に合わせた実を取ることですよね?

回答者様は孫子には興味があるみたいですが、私の趣旨がわかっていないらしい。
私は騙せといっているのではなく、私たちが勝手に頼りになると思い描いている核などの軍事力は、その内実を支える<信>や<軍律>が頼りないものであるならば、当然ハリボテとなるということを言っているのです。

>結論を言うとですね、孫子を持って武装を批難するなら

ここも趣旨を把握していない。
信賞必罰を貫けない組織ならば核をもっても必敗であろうということです。
つまり、武力を行使するならば、まず当たり前の組織の原則を徹底しろ、そして組織の構成員はそれを破る者を非難しろという話です。

具体的には、公正な信賞必罰を徹底すること。
指導者は言った言葉を守れ、守れないなら言うなということです。

お礼日時:2012/09/11 23:41

>重武装論者とかは、ここらへんとか無関心なんだがどう思ってるのか?



必ずしも重武装論者とは限らんじゃろうて。

「中武装+交戦権あり」ってのが正統派保守、保守中道、世界の標準ではあるまいか。

この回答への補足

回答ありがとうございます。

>「中武装+交戦権あり」ってのが正統派保守、保守中道、世界の標準ではあるまいか。

その正統派保守、保守中道は<実>ではあるが、その<実>の中身を知っているか知ろうとしているのかというのが今回の問いなのです。

孫子は言う
 ”およそ戦争に際して、大勢の兵士を治めていてもまるで少人数を治めているように整然といくのは、部隊の編成(分数)がそうさせるのである。

 大勢の兵士を戦闘させてもまるで少人数を戦闘させているように整然といくのは、旗や鳴りものなどの指令の設備(形名)がそうさせるのである。”

ハードウエアよりもソフトウェアが大事であると。

”民衆の意思を君主に同化させる、内政の正しさ。
 ふだんからこれが実行されているからこそ、戦争になっても、民衆に統治者と死生を共にさせることができ、民衆は政府の命令に疑いを持たない。”

信無くば立たずと。

正統派保守を内部で支えているのは<信>であり、軍を内部で支えているのは<軍律>である。

恣意的な起訴権限や「近いうちに解散する」 と言った言葉の軽さがまかり通るうちは半人前国家ですよ。

補足日時:2012/09/11 15:52
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