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フランス語やタイ語、朝鮮語などを(主に音声学的な興味から)少しかじってみて思ったのですが、
鼻濁音(よく日本語で議論になる)と鼻母音は違うものですか?
そもそも鼻濁音という言葉の用法が人によって違う気がするのですが、ここで話題にしたいのは音節末に'ng'の音がある場合です。("ng"→軟口蓋鼻音)
例えばタイ語で "on", "om, "ong"という3つの末子音は区別されますが、日本人にはおそらく全て「オン」と聞こえるはずです。一方フランス語では "-on", "-om"というつづりは鼻母音で"o"を鼻にかけて発音する、と教わりますが、日本人にはやはり最初は「オン」に聞こえます。
IPAではフランス語などの鼻母音は母音の上に波線をつけてあらわしますが、末子音の"-ng"は子音として記号が割り当てられています。また、自分で聞いたり発音してもやはり違う音のように感じますが、「鼻母音は鼻濁音と同じ発音方法をすればできる」という先生がいたので、確認したいと思い投稿しました。
面倒かとは思いますがご存知の方よろしくお願いします。(ちなみに自分の鼻母音の発音はネイティブのフランス人の先生には問題ないと言われました)。

A 回答 (3件)

鼻濁音は 子音+母音,鼻母音は母音であるところが違います。



鼻濁音の子音[ŋ](文字化けしないといいのですが軟口蓋鼻音)は[n]や[m]同様,子音だけで発音することができます。一方,鼻母音である[ɑ̃],[ɔ̃]などは子音なしで発音することができます。

鼻濁音の子音と鼻母音に共通しているのは,口蓋垂が下がって鼻腔への通路ができ,音が鼻に通ることです。鼻濁音でない[ɡ]を鼻濁音[ŋ]に変えるのが母音の鼻母音化と同様の違いということで「同じ発音方法をすれば」という言葉になったのではないでしょうか。

なお,日本語では「鼻濁音」は「音節末に'ng'の音がある場合」という意味では通常は使わず,が行の子音+母音に関していう言葉です。日本語の音節とか拍とか言い出すと長くなってしまいますが…。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
やはり、子音と母音という根本的な違いがあるのですね。
疑問が解けてすっきりしました。

たしかに日本語では鼻濁音はガ行についてのみ言うので、語末のngは違いますね(そういう発音になってることはありますが)。

お礼日時:2012/09/27 21:35

ng は閉鎖を作りますが、鼻母音は閉鎖を作りません。



[oŋ] は母音と子音のためどこかに境目ができ、[õ] はオとンが同時に出る感じで息が続く限り平行して伸びて行きます。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
たしかにngは軟口蓋で閉鎖する子音ですね。
あとIPAで書いていただいたので助かりました。IPAが表示できるとは気づかなかったので・・・

お礼日時:2012/09/27 21:37

鼻母音は母音ですから、発音を持続できますし、途中で音色は変わりません。

フランス語の"en"は「アン」みたいにも聞こえますが、続けてもずっと同じ音です。息の一部を鼻腔にながして共鳴させています。普通の母音と同様に子音の後に続けます。逆に言って、そういう発音ができれば鼻母音を正しく発音している可能性が高いです。
鼻音と呼ばれる種類の子音、つまり"m"、"n"、"ng"などは実際には簡単に持続的に発音することができますし、鼻に息が流れていますが、英語やフランス語では他の子音の後に続いて母音として働くことはありません(鼻音が母音と同様に音節を形成する言語はあると思いますが)。鼻濁音が鼻音の意味であるとすればば、「同じ発音」というのはミスリーディングでしょう。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
やはり鼻濁音と(つまり鼻音の子音)鼻母音が別の音だと確認できました。
チェコ語などでは鼻音はしばしば自鳴音として母音のように働きますが・・・
やはり同じ発音というのは間違いですね。まあ先生が言ったのはそこまで厳密な話の中ではなかったので、発音上のヒントくらいに考えるのがよさそうです。

お礼日時:2012/09/27 21:41

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