根太床工法、根太レス工法、根太レス工法(剛床)、
の3つの床工法についてご教授願います。
建物は木造2階建て、軸組工法〔基礎断熱〕
一般的には
剛床の事を根太レス工法と言っているのでしょうが、剛床でない根太レス工法はあまり意味がないものでしょうか?
そもそも、時々目にする1階の根太レス工法とは剛床の事をさしているのでしょうか?
建築関係の書籍をみていますと、1階の床組みの事例として、剛床にしている場合も見かけます。
1階床は根太床にすべき、といった表記もありました。
剛床にする、しないの判断として、構造の他に考慮すべき部分があるのでしょうか?
2階からの水平力、垂直荷重は土台⇒基礎⇒地盤へと伝わるため、床は根太床とするのが一般的解釈かと思いますが、あえて剛床にする場合、どのような理由が考えられるのでしょうか?
根太レス工法のメリット・デメリットとしてよく目にしますのは、施工性がUPするとか、床下懐が高くなる事、逆に床鳴りの問題が生じるとか、配線、配管の立ち上げの問題など、いろいろあるようですが・・・?
仮に構造的な理由ではなく、上記のような理由であれば、剛床ではない根太レス工法でも良い気がします。どちらにしても、24mm以上の厚物構造用合板を使う事になるでしょうから、あまり違いはないのかもしれませんが・・・・。
せいぜい、釘ピッチ、受け材のありなしくらいでしょうか?
ただ、剛床として、それなりの水平構面としての耐力(床倍率)を確保にするには、制約が多いですが、単なる根太レスでよければ、穴あけ等、自由にできますし・・・そんなレベルの発想ですが・・・・。
剛床にする構造的な理由は無いとした場合、コスト、作業性(コストにも関係)
その他理由を総合的に判断した場合、必然的に、一般的な根太床工法にするのが常識的な判断となるのでしょうか?
以上よろしくお願いします。
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
お礼の中の補足について
コストについて
私の手元にある日頃のデータから
1F一般床組で2F根太レスの場合、延床35坪、1F20坪、2F15坪の工事日報の集計から
材料費に関しては、差し引き計算で対して変わりませんが、大きく違うのは、大工の人工です。
1Fと2Fが一般床組と比べると、約18~19人工違います。
大工工賃18,000円/日なら32~34万円のコスト安となります。
概算で計算すると総坪あたり0.5人工/坪の軽減となります。
1Fの面積との2Fの根太レス施工面積割合比率で増減するでしょう。
1Fの根太レス施工について
コスト的には、材料費は変わりません。
大工工費については、むしろ掛かり増しのきらいがあります。
他社の施工現場を見学して感じているのは、施工業者の根太レス施工の認識不足を感じています。
不味い施工をしている部分としては、以下の通り
1.アンカーボルトが当たると言って、土台に座金掘りをして施工している点。
アンカーボルトの支圧面積が小さくなり、耐力不足の怪訝が有ります。
アンカーボルトの座金掘りをさせて施工する場合は、あらかじめアンカーボルトの間隔を狭くして増やさないと、耐力的に問題のある建物となります。
2.土台に床受け材などの欠損があり、欠損面積が大きくなること。
土台の断面積が小さくなると、土台の耐力に問題が発生し、建物の耐力を無くする事となります。
施工上の対策としては、土台に沿わせて45×105の床受材を打ち付け土台の補強と床材を受ける施工にする事が大事です。
1F床を根太レスで行うのかやらないのかは、ケースbyケースで、予算が有りお客様の依頼が有る場合と建築地により凍害の凍上のおそれのある場合に採用しています。
1F床を根太レスにしたところで費用的なメリットは無いです。
むしろ、いい加減な施工による弊害が大きいですからね。
1F床を根太レス施工させる場合は、業者の認識を改めさせ、土台やアンカーボルトをいい加減な施工させない指導及び工事監理が必要です。
以上
お忙しい中、お返事いただきありがとうございます。
具体事例はとても参考になります。
>・・・予算が有りお客様の依頼が有る場合と建築地により凍害の凍上のおそれのある場合に採用しています。
1F床を根太レスにしたところで費用的なメリットは無いです。
むしろ、いい加減な施工による弊害が大きいですからね。・・・
この部分から、推察しますと、コストメリットはないようですし(1階床の場合)、
施工不良の恐れがある事など、総合的に判断しますと、凍害お恐れのある地域での選択以外、
根太レス工法は採用する理由は見当たらないと考えます。
恐縮ですが・・・
最後に、もう一度だけ質問させて下さい。
■根太レス工法の採用と、凍害の関係がよくわかりません。簡単に説明いただけると助かります。
はやく床面を覆ってしまいたいという事でしょうか?
■1階床構面が構造的に関係ないとした場合、コストが高く、監理も大変な根太レス工法をわざわざ選択する理由がないのでは?と思います。
凍害の恐れのある地域で無い場合、1階を根太床工法にすべきで、根太レスにする理由はないと考えますが、いかがでしょうか?
これで最後にさせていただきますので、どうぞよろしくお願いします。
No.3
- 回答日時:
お礼の補足について
■根太レス工法の採用と、凍害の関係がよくわかりません。簡単に説明いただけると助かります。
はやく床面を覆ってしまいたいという事でしょうか?
床束を用いる工法だと凍害により床束が持ち上げられ、床が凹凸状態となりますからね。
凍害のある寒冷地においては、床束と大引を用いる工法を用いません。
大引を床梁形式として床束を一切使いません。
床梁を910mm間隔で配置されますので、根太レス工法の採用した方が仕事が早いのです。
床梁形式の場合、2階と同じ状態みたいになるものですから。
■1階床構面が構造的に関係ないとした場合、コストが高く、監理も大変な根太レス工法をわざわざ選択する理由がないのでは?と思います。
凍害の恐れのある地域で無い場合、1階を根太床工法にすべきで、根太レスにする理由はないと考えますが、いかがでしょうか?
温かな地方の場合、凍害のおそれは無いので大引をお金が掛かる床梁形式にする必要も無し。
必ずしも根太レスにする必要はありません。
床下の断熱施工を考慮するのなら1F床は、断熱材入りの床パネル形式の方が、根太レスより仕事も早いですよ。
1Fの床組を如何するのかは、予算が有るのか無いのかで決定した方が良いと判断します。
ご参考まで
お礼が遅くなりました。
木造の勉強中の身で、分からない事だらけです。
他にアドバイスをいただける場が無いものですから、いつもここでお世話になっています。
お蔭様で、大方納得できました。
ありがとうございました。
No.1
- 回答日時:
木造の床組は、大きく分けると以下の通り
在来床組工法、構造床パネル工法です。
在来床組を分類すると以下の通り
一般床組、剛床組となります。
根太レスは、剛床組を発展改良したものです。
床板を厚くした分、根太を省略した床組です。
従いまして根太レス=剛床となりますから、いい加減な仕事をしない様にしましょう。
床にPS等の比較的大きな開口をあげる際は、床受材で開口周囲を補強する事。
剛床工法から根太レス工法へと推移した経緯は、
当時、年々高騰していた材料費と大工工賃があり、時期的にバブルが弾けた時期でもあり、建築費を安くする為に考えられた施工方法です。
きっかけは、某合板メーカーが不況で当時厚さ12mmの構造用合板を二枚合わせの24mmにして販売したのがきっかけとなりました。
私にも某合板メーカーから相談を受け、ヨーロッパの合板メーカーみたいに厚物の合板を作って売ったらと言った記憶があります。
当時の合板メーカーの殆どは、厚さ12mm以下の中厚、薄物の製造販売が主流の時ですからね。
実際に厚物合板を使うと、根太の間隔を広く出来る事が分かり、今日の根太レスへと発展して行ったわけです。
質問文の貴方の根太レスの認識には、間違いがありますので、この際確りと認識を改めるようにして下さい。
ご参考まで
お返事ありがとうございます。
>建築費を安くする為に考えられた施工方法です・・・
いろいろと勉強になます。
根太レスは剛床の事なんですね。
自分で勝手に、剛床ではない根太レスを想定してしまい、お恥かしい限りです・・・・。
ネットなどでいろいろ情報を見たりしますと、1階を剛床にはしない・・・。といった意見から、剛床にした・・・・という意見まで、様々です。
自分で調べた範囲ではありますが・・・
構造的には、剛床にする必要はないようですが、それでもあえて剛床する場合は、根太床よりも、コストが安いからという理由からでしょうか?
逆に、一般的かと思われます、根太床は剛床に比べトータルコストはUPするが、他の理由で、選択されていると想像します。
もしそうだとすれば、どのような理由が考えられるでしょうか?
(僕自身は、根太床のほうがローコストかと思っていました。)
1階床を「一般床組、剛床組」(根太レス)どれを選択すべきか?
なかなか結論に至りません。
工務店、建築家にも様々考え方があるのでしょうが、
river1さんは1階床をどちらでやられますか?
理由もお聞きできると有難いです。
以上、もしお時間がありましたらで結構ですので、よろしくお願いします。
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