プロが教えるわが家の防犯対策術!

岩波文庫『リア王』(野島秀勝訳)の40頁、

1幕2場のエドマンド最初の科白の結び、

Now,gods,stand up for bastards !

で「stand up for」には「性的隠喩が秘められているのは確実」として、

「いざ、神々も奮励勃起して、世の妾腹たちに味方し給え!」

と訳しています。

いくつか辞書を引いてみましたが、それらしい表記が見当たりません。

「確実」(シェイクスピア時代のこととしてではなく、現代の感覚で)
(要するに、ピンとくるかどうか)
とまで言えるかどうかの質問です。

なおドイツ語「stehen」にはこの意味があります。
宜しくお願いします。

A 回答 (4件)

stand up for は、side with, defend の意味で、下記には『リア王』のこの台詞が、最初の用例として挙っています。


    http://dictionary.reference.com/browse/stand+up+ …

    basterd は、日陰者的存在で、エドマンドは、グロスターの bastard ですから、「たまには俺たちの見方になったて損はねえだろ」程度の事でしょう。

Stand up for Jesus が、下記のような事情でよく歌われるのも、同じ意味です。
    http://www.sharefaith.com/guide/Christian-Music/ …
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

リア王が最初の用例とは恐れ入りました。
衷心より感謝します。

なにせ、名にし負うあのシェイクスピアですから、

型どおりに見せて、裏をとおすくらい朝飯前と思わねばならない、
やはり野島先生おそるべしでした。

一挙にニーチェなど一蹴するような含意になり、それが400年ごしの贈り物として受けとることにします。

お礼日時:2012/10/09 20:57

想像ですが、文脈から勃起もかけてると判断できるのではないでしょうか?



>神の名のもとに「嫡子」の正当性が成り立っているわけですから、
>神を呪いつつ、神に加護を祈るエドマンド…。

まず、EDMUNDのセリフは、これから始まります。
Thou, nature, art my goddess; to thy law
My services are bound.

なので、問題の文のgodsが、複数形なのも、キリスト教的な神ではないと推測できます。 キリスト教は一神教ですから。

そして、

Who, in the lusty stealth of nature, take
More composition and fierce quality
Than doth, within a dull, stale, tired bed,
Go to the creating a whole tribe of fops,
Got 'tween asleep and wake?

ときますので、「庶子=情熱的**で作った」、「嫡出子=居眠りしながら作った」で、居眠りしながらできたのよりは、情熱的に作られた自分の方が優れているはずだという理屈で考えているわけで、これが自然の法だという考えだというわけだと思います。 そこで問題の文も、

『(大自然の)神々も(情熱的な)勃起をして、庶子の味方となれ!』

という事じゃないでしょうか?

別に辞書に「勃起」の意味が載っていなくてもいいんじゃないかと思います。両義語(句)というのだと思います。

以下URLのcunning linguistをcunnilingusにかけてる用例も辞書では出てきませんが文脈で、、、。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%96% …
(ウィキのダブル・ミーニングの解説URL)

本当に推測ですから、ご参考までに、
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
ダブル・ミーニングの件はとても参考になりました。

お礼日時:2012/10/11 20:53

stand up自体は単に「立つ・立ち上がる」でしかないので、特に性的な含意はないと思います。



「xxが立つ」のxxにそれなりの言葉が来れば話は別ですが、ご質問の文章はそういうものてはありません。

ご質問の文章は、エドマンド(男)が庶子(bastard)の代表として神々(gods=男神たち)に呼びかけているものですよね。

「神々(男)よ、俺たち庶子(男)のために勃起してくれ」って、思いっきりホモセクシャルですが、エドマンドのキャラに合うんでしょうか?

私には非常に疑問です。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

神を罵倒しているわけで、

神の名のもとに「嫡子」の正当性が成り立っているわけですから、

「ホモ」だろうが何だろうが、それは庶子エドマンドにとって「小さい」ことです。

「for」を「(俺たちの)代わり」と読むこともできます。

神を呪いつつ、神に加護を祈るエドマンド…。

ご意見に感謝します。
参考になります。

お礼日時:2012/10/09 21:06

どういう趣旨のご質問か迷いましたが:



まじめな辞書には隠語の説明はあまり出てきませんが、slang に関する辞書ならば出て来る可能性があります (ちょっと手元にないのですが)。それよりも google 検索でキーワードを
"standing up" penis
"standing up for" penis
などとして検索すると無数に文例が見つかります。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

ふつう、この手の「俗語表現」は辞書の記載されるものですが、
編纂者が「あたりまえすぎて記載するに値しない」とみなしたかもしれません。
研究社、旺文社の中辞典には記載なしでした。

「そこでせきとめる」くらいが原義とすれば「stick up」のような語義が生まれにくいかと思ったのですが、考えすのようです。

小説、雑誌などで文例がみつかるどうか確認してみます。

お礼日時:2012/10/09 20:44

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