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物体に力を加えて割った時、断面は分子の輪郭に沿っているんですか?
本で、「分子を構成する原子間の結合力は、分子同士を繋いでる結合力よりもはるかに強いのです」とありました。
ということは、物体に加わった力を物体が割れることで発散(?)しようとしたとき、
割れるのは「原子間の結合」部ではなく、「分子間の結合」部ということなのかな、と理解しました。
そこで質問があります。
分子間の結合部で割れるなら、物体の断面は分子の輪郭に沿っているんでしょうか。
よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

始めに少し整理しましょう。

第一は「破断に到るき裂とは壊れやすい経路に沿って進む」ということです。次には分子表面といえどもそれは原子の集合であることを確認しましょう。
さて、「強い原子間力で結合した大きな分子同志がゆるく結合した界面で互いに接触し、その界面が単調な形で形成されている物体」については、お考えのような分子界面でできた破面が見えるでしょう。例えば、砂岩・礫岩の破面や結晶化が進んだポリエチレンなどが挙げられるでしょう。破断強度は低いでしょう。一原子分子から成る金属では破壊に伴う塑性変形の痕跡を残した原子群の表面が破面となるでしょう。強度部材としてのプラスチックスや木材では、分子界面でなく分子内部での破断部が主な破面を構成するでしょう。分子界面が入り組んでいることで強い原子間の結合部を壊すことになるので破断強度が大きくなっているでしょう。
材料の結合様式・分子形状などから破壊の経路・強度が決定されているでしょう。
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この回答へのお礼

材質によって異なるんですね!
とても分かりやすかったです。
ありがとうございました。

お礼日時:2012/11/18 07:34

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