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マリケンとポーリングによって定義された電気陰性度の値は、互いにほぼ比例関係にあるとあるんですがなかなか理解できませんよろしくお願いします。
マリケンとポーリングの理論は少しは理解しているつもりです。

A 回答 (1件)

電気陰性度というのは本質的に定性的な概念です。



ライナス=ポーリングは、結合解離エネルギー
(分子によって計算結果が異なるため厳密な値はない)
の中からイオン結合性の成分を評価し、フッ素が4.0になるように
値を大ざっぱに決めました。

これに対してマリケンは、第一イオン化エネルギー(陽イオンのなりやすさ)と
電子親和力(陰イオンのなりやすさ)という、精密に観測された値を用いて
電気陰性度を決めました。

このほか、電子密度から決める方法、価電子のエネルギーから求める方法など、
数種類の定義がありますが、
そもそも電気陰性度とは、どちらが陽・陰イオンに成り易いかを評価しており、
どの定義を使っても同じような傾向になります。
つまり明らかに傾向の違う元素は明らかに離れた値となり、
反応によって結果が変わってしまうような元素同士では、
同じような値になります。

例えばイオン化傾向というのも、それぞれの酸化還元電位の測定データ
から厳密に「序列」が決定されていますが、似たような酸化還元電位を示す金属同士では、
実際は反応条件次第で傾向が逆転します。
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