仮定の話です。創作中の童話のネタなんですが、ストーリー展開に詰まってしまいまして。
 ナンタラ王国という国があり、カンタラという国王が統治しています。さて、慈悲深いカンタラ国王は、国民同士が傷つけあうことがない友愛に満ちた国作りのために、ある日次のような法令を制定・施行しました。
  1.国民は他人の意見を批判したり否定したりしてはいけない。
  2.他人の意見に賛同できない場合は何も言わず無視すること。
 そこで質問です。このような法令が施行されたこの国は、この先どうなっていくでしょうか。
 ちなみに、このナンタラ王国は立憲君主政体をとっており、一応憲法や法律がありますが、国民の言動を制約するものばかりで国王の権能を制約する条文はほとんどありません。この国には議会もありません。またさらには、カンタラ国王には超能力があり、国民の言葉や国民が語り合う家を消したり、国民そのものを消したりすることができます。これは、この国においては、「歴史」をその元となる痕跡自体からして消すことができることを意味します。
 歴史をないがしろにする国がよい国になれるでしょうか。この国をよくしていくには、どうしたらいいでしょうか。いちおうその、童話ですんで、できればハッピーエンドにしたいんです。よろしくお願いします。

※ この国は仮想の国であり、実在する国や組織とは一切関係ありません。

A 回答 (32件中1~10件)

 いつのことなのか、どこのことなのかもわからない出来事です。


 ある日、その国を通りかかった若者は、何人もの人に囲まれ論駁され、
困惑する人を見つけました。若者は、その国が質疑と議論を糧とする国
であると見てとりましたが、その一方的な議論の様子に義憤を感じまし
た。若者は、すぐにその議論の場に参加し、並外れた弁論術を駆使して、
その場の狼藉者たちを蹴散らしました。ところが、その様子を見ていた
国王は、その国に似つかわしくない論難と誹謗中傷の痕跡をあとかたも
なく消し去ったあと、詔を出しました。
「議論のための議論はなすべからず」
 若者は国王の一方的な処置に立腹し、その国の改革を決意しました。
腕に覚えのある詭弁術、透徹した論理そして深い哲学的知識を武器に
志を一にする同士を糾合し、ゲリラ戦を展開しました。初めは、その国
のごく一部での反乱でしたが、同士は次第に増え、変革運動は燎原の野
火のように広がっていきました。その過程で、仲裁に入ろうとした徳の
高い高僧が凶刃に倒れたり、市井に暮らす無辜の民が傷ついて国を去っ
ていきました。
 若者と同士たちが、都に攻め上り、王宮になだれ込んだ頃にはもう国
民はほとんど残っておらず、王宮内も黴臭い空気が満ちるだけの薄暗い
空間でした。彼らは、衛兵や大臣たちに遭うこともなく国王の執務室に
までたどりつき、ついに国王と対峙しました。若者は全霊を込めて声を
発しました。
「この国の変革を要求する」
 国王は、深々と椅子に腰掛けたまま応えました。
「汝の望みはすでに成就された。このときをもって朕は退位する。汝の
思い通りの国を建てよ」
そう宣言すると、国王は光の粒に分解しながら消えていきました。
「まっ、待て。まだ言いたいこと、聞きたいことがある」
若者がそう言い終わらぬうちに国王は消え、王宮も町も田畑も次第に消
えていきました。
 気がつくと若者は一木一草生えぬ荒野に立っていました。
「国王は逃げたのか」
同士たちに声をかけようと振り返った若者は目を見開きました。そこに
は、広漠たる荒野が広がるだけで同士の影も見えませんでした。そのと
き、若者は深層意識から湧昇する事実に気づきました。同士と思ってい
たのは、実は自分の手、足、目、耳、そう自分の分身であったことを。
 その刹那、若者は自らのなすべきことを悟りました。若者は、荒野に
腰をおろし、ずいぶん近くに見える地平線を眺めました。
「まだ日の入りには間がある」
そう言うと少し口の端を下げました。

 いつのことなのか、どこのことなのかもわからない出来事です。
 夜明け前の荒野に小さな苗木が立っていました。根元にはぼろ雑巾の
ようなものがまとわりついています。が、よく見るとそれはぼろ雑巾で
はなく、若者の骸でした。荒野に糧を得る術もなく息絶えたのか、絶望
の果て自らの命を絶ったのか、それはわかりません。ただ確かなのは、
若者の骸を苗床に苗木が荒野に根付こうとしていることでした。
 荒野の向こうから太陽が顔をのぞかせた瞬間、軽やかな風が苗木をな
でていきました。柔らかな葉についた夜露がはらはらと落ち、苗木が身
を震わせたように見えました。そして、苗木は登る太陽をじっと見つめ
ていました。

この回答への補足

 そろそろ閉じようかと思います。
 皆様の真摯な努力のおかげをもちまして、物語を書くための材料を期待以上に豊富に与えていただきました。よいものが書けそうです。皆様の言葉がなければ、私自身ここまでの認識には至らなかったと思います。本当にありがとうございました。

 ただ…これは書こうとしている物語とは別の、現実のことですが、閉じるにあたって申し述べておかなければならないことがあります。kojoさんご紹介の「小娘」さんが感じた疑問への、もう一つの答えでもあります。
 この場でも間接的に言及されている「削除された質問スレッド」のことです。

 質問「ネットの中で真なるもの…」等において、私自身、行動を誤っておりました。それが削除の大きな要因の一つだったと反省しております。「フォローできないか」という気持ちが妙に先走ってしまっていたのです。結果、場を混乱させてしまいました。それは、私より後に回答された方々の努力さえ無に帰してしまうほどの傷だったのだと考えています。
 ご不快に感じられた関係者各位、管理スタッフ各位に、この場をお借りして心よりお詫び申し上げます。すみませんでした。

 このことを申し上げることもまた、この質問を立ち上げた目的の一つでした。「言いたいこと」とは、また別の。
 とはいえ、この場に発言はされなかったものの、この場に関してご不快に思われている方も多くおいでであろうと思います。そう思われた方は、どうぞ「手紙」を。私は首を洗って待ちます。

 これで目的はすべて果たされましたので、この質問は閉じさせていただきます。

 ポイントですが、作者の構想を明晰化するのに決定的な役割を果たしていただいたkojoさんに「良回答」を、カンタラ国王の設定変更に力をお貸しくださったpyonkotanさんに「次点」を、とさせていただきます。
 繰り返しになりますが、皆様のご助言がなければここまでの認識は得られなかったと思います。ありがとうございました。

補足日時:2001/05/26 20:04
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この回答へのお礼

 またまた力のこもった大作、ありがとうございました。他の方も含めてですが、本当に貴重なお時間を割いていただいて恐縮です。

 なにかこう、ヘンな喩えですが始まり方と終わり方が『浦島太郎』のようですね。行った先が竜宮城ではなく空っぽの王宮という違いはありますが。主人公の「若者」は、清水義範さんの短編『猿取佐助』に似てます。これは哲学者のサルトルの歩みを、忍者・猿取佐助の物語という形でパロった作品です。ところどころニヤリとさせられます。
 そして、ラストに至るまでの作品全体には深い味わいの寂寥感が漂っていますね。この表現力はハンパじゃないです。ただ、ちょっと対象年齢が高くなるかもしれません。『平家物語』に象徴されるような日本的美意識の、小さなカケラくらいは感じられる年齢でないと深く味わうことは難しいでしょう。
 ラストは…うーん、何か意味深いですね。ある意味でハッピーエンド…なのでしょうか。もう少し味わって、考えさせてください。
 主人公のキャラクターとその求めるものは、作者として考えている方向と少しちがいますが、ともあれ、貴重なアドバイスとして拝聴いたしました。

お礼日時:2001/05/26 13:14

 幕間のお弁当タイムです。

ピエロのmori0309のパントマイムでお楽しみを・・・・・なんて慣れないことはやめにします。ハイ。

 みなさんにならって童話表現で回答しようと思い、ニッチモ王配下のサッチモ国のトンデモ利Qという人物が登場する物語を書いたのですが、あんまりにもオモシロクナイので、やめにしました。(みなさん、すばらしぃ~。私、創作能力ゼロです)

 さて仮想の国をよくし、童話をハッピーエンドにするための具体的提言。考えました。いっしょけんめい。最初は、「アイデアなんかいくらでも出せるさ」と、うかつにも思っておりました。ところが考えても考えても「こうすればうまくいく」という妙案が出ないんです。問題のムズカシサがあらわになるばかりです。(私の頭が悪いからなんですけど)

 結局、serpent-owlさんは理想国家のあり方について問うておられるのではないでしょうか。

1.国家とは何か。それはいかなる目的を持っているか(あるいは持つべきか)よい国家とは何か。
2.国家の主体はどこにあるか。誰が担うべきか。
3.建国理念と国民意識が部分的に乖離しかけたとき、主体は国家や国民をどうするべきか。
4.統制や警察の機能は不可欠か。必要悪か。それがなくても国家は存続可能か。
5.体制肯定・保守・規律・マナー派と体制否定・改革・自由・自然派はたがいにどう生きるか。
  (武闘?共存?共生?その他?)
 具体的提言を考える際、こういう問いは避けて通ることができないと思い知りました。

 問題を絞って具体的にかつ平たく言うと、次のようになろうかと思います。

1.家主と客のケンカや議論をどうするか。
2.家主を無視した客同士のケンカや議論をどうするか。
3.家の無軌道・無際限な暴走をどうするか。
4.いたづらや悪行を行なうならず者をどうするか。

 無統制・無警察にしてしまうと見学の価値がまるでない家が大乱立する可能性が十分あります。そうなると国家は崩壊します。(国民は減らないかもしれませんが国家目的の達成は不可能になります)かと言ってほとんどの国民が納得するルールが作れるかどうか。ケンカと議論と問答の区別、およびそれらの有意義と無価値の判定。どこからも文句の出ない客観的判断は、誰が担当しようと絶対に不可能です。

 いっそのこと直接民主制国家にしてみてはどうでしょう。全国民が投票ボタンをもっているのですから。管理部は問題が発生したら、都度投票を呼びかけるのです。ネット空間に本物の国家が生まれるかもしれませんよ。(非現実的だなあ)

 いずれにしても、「ケンカ即削除」「問題質問即削除」「暴言即編集」の規則はもっともっと緩めていただきたいと思っています。消されて惜しかったホレボレとするような売り言葉や買い言葉、けっこうありましたから。紛糾・蛇行しつつも豊かな実りや歴史遺産化を予感させる部屋も、いくつかありましたから。(←もちろん想像ですけど)細部の健全化や合目的性にあまりこだわると、国家全体としては「壮大なる陳腐・長大なる凡庸」に終わってしまうかもしれませんもの。多様性やダイナミズムは本当に重要だと思います。国家の「真の目的」のために。(←何?)

 あー、なんという具体的提言なんでしょう。失礼しました。大目に見てくださぁい。
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この回答へのお礼

 お世話になっております。御回答ありがとうございます。
 …なんですが、うう~ん、ちょっとその、物語の枠を超えて問題を広く捉えすぎておられるような気がします。ネット社会一般の問題や、現実の国家の問題をごっちゃにしているような…。それらには、相通じる部分もありますが、事情が異なる部分もあります。同じ土俵では論じられますまい。

 「無統制・無警察にしてしまうと見学の価値がまるでない家が大乱立する可能性が十分あります」から下の三つの段落がmori0309さんのご意見となっているようです。その最初の段落と最後の段落については賛成です。たしかに「客観的ルール」は困難でしょう。下手なものを作れば拡大解釈されて、むしろマイナスの効果を生んでしまう危険があります。
 ただ、「直接民主制」については、ネットの中でも、現実社会の中でも、あまりよい結果を生まないと思います。ごく小さな共同体でなら円滑に機能する場合もあるでしょうが、ほとんどの場合悲惨な失敗に陥るでしょう。衆愚政治→プロパガンダによる大衆操作→全体主義と、短期間のうちに移行して自壊することになります。
 ですからその、物語の中でも「国体護持」は堅持しようと考えています。

 最初の方の「理想国家」について。「理想」というと、「目指すべき方向」を意味すると同時に、「決して実現されない」というニュアンスを色濃くにじませる言葉でもあります。「理想国家」も同様です。これを少し限定して「真の民主主義」と置き換えても、やっぱり実現はできないでしょう。「アローのパラドックス」というのがありまして、これは完全な民主主義が不可能であることを原理的に示すものです。ある程度抽象化・モデル化した考察ですら不可能なのですから、現実の社会では絶対不可能でしょう。ありうるのは「民主的主義」「近似民主主義」くらいなものです。「民主主義者」というのも、その実「できるだけ民主的であるようがんばります主義者」(長いな)でしかありません。もちろん、そうであることが大切なのですが。

お礼日時:2001/05/26 11:57

「補足」ありがとうございました。

なにやら頭ノ悪イ小娘、まだ話し足りないようなので、再登場させていただきます。(作者の目を盗み、恐縮です) 一人で喋るのもなんですので、聞き手役に仲の良い“姉”を設定させていただきます。

*

姉:「コーちゃん、あのお兄さんからお返事来てるよ」
コ:「ほんとだ。ええと……。フーコーさん?どこの国の人だろう。全然知らないけど、言っていることは、なんとなくわかるよ」
姉:「お兄さんが、コーちゃんは、今はもうナンタラ王国を愛していないのかって、それはどうしてかって聞いてるよ」
コ:「…愛スルって、けっこうタイヘンなんだよ!」
姉:「大変?どうして?」
コ:「ワタシはナンタラ王国を愛シテルって、おもってたけど、ほんとに愛シテルのかなって、ある時、わからなくなったの」
姉:「ふーん。それで?」
コ:「それで…ムツカシイことはよくわからないけど、愛スルって、“ほんとう”に近づこうとすることかなーっておもって、でも“ほんとう”って、目にはみえなかったりするし…。とにかく、“ほんとう”を知るのって、“愛スル”って、勇気がいるし、タイヘンなんだよ」
姉:「そうなんだ」
コ:「それに…この国は広くて、いろんな人が居て、揉め事もたくさんあって、そのたびにイロイロ考えて、ご飯を作ってもなんだか味が足りないし、ケンカを見た夜はぐっすり眠れないし…疲れちゃったよ。なにを書いたらいいのかも、わからなくなっちゃったし」
姉:「そうなの」
コ:「でも、久しぶりにナンタラ王国に遊びに行って、頭ノ良イお兄サンのお家をみつけて入ってみたら、みんなイロイロ考えてて、ベンキョウになるなっておもった」
コ:「それと…」
姉:「それと?」
コ:「頭ノ良イお兄サンが建てたお家の土地は、ナンタラ王国とはすこし違う国みたいで、でもシンケンに考えてお話してる人が多くて、スゴイなっておもったし、ナンタラ王国のハッピーエンドまで考えてるなんて…ちょっとびっくりした」
姉:「そうなんだ」
コ:「きっと…愛シテルんだね」


姉:「ところでコーちゃん。あのお兄さんのお家に行くには、ハッピーエンドのお話しなくちゃならないんじゃないの?」
コ:「そう。それを話さなきゃ」
姉:「なにか考えついたの?」
コ:「あれからちょっと考えたけど…やっぱり国民が“気づくこと”と“反省すること”しか思いつかないの」
姉:「それは、どうして大事なことだと思うの?」
コ:「たとえばね、最近もこのお家の近所で、お家が突然消えちゃったみたい。ワタシもお家が消えるのは残念だし、反対だよ。でも、ずっと前に消えちゃったお家のこと、もう見ることはできないけれど、ワタシ、今でもよく憶えているよ」
姉:「…それで?」
コ:「頭ノ良イお兄サンは、カンタラ国王がお家を消さなければ歴史も記憶も残る…みたいな感じで言っていたけれど、お家が残ってても、記憶されないことが沢山あるとおもう。それは気づいたり、反省したりしないから、そうなっちゃうとおもう」
姉:「ふーん。そうなのかなあ」
コ:「そうだよ。それに、お家を消されていちばん残念におもうのは、きっとお家を建てようとした人だよ。その人は、ずっと忘れないとおもうよ。きっと反省もしてるよ。だからおもったの」
姉:「なにを?」
コ:「反省は、そのお家に入った人、みんながするべきなんじゃないかなって。もし誰かを傷つけていたら…なおさらね。接客が苦手という人もいるとおもうけど、お家に入った人たちが好き勝手に意見をしたら、やっぱり外から見た人が不信に感じる、壊れそうなお家になるとおもう」
コ:「それから…」
姉:「それから?」
コ:「思いきって言っちゃうけど、頭ノ良イ人達にも、ヒツヨウなことかなあって…」
姉:「どうして、そう思うの?」
コ:「うまく言えないけれど、“自分は正しい”(絶対的に)という雰囲気は、なんだか…キケンな匂いがするよ」
姉:「ふーん。どうしてだろう?」
コ:「…ヒハン精神って、すごいモノみたい。ワタシ、ケンカは大嫌いだし、体力もないし、気も弱いし、だからヒハンって、ちょっと怖かった。でも時にはヒツヨウなんだって、この前知ったけど、自分には向けられることのないヒハン精神は、すこし違う気がする…」
姉:「うーん。すこし解かりにくいね」
コ:「うん…。まだよくわかってないから…。でも、ワタシ、浅はかだけど、“完全な人間”などいないってことは、知ってる」
姉:「それはそうね」

姉:「でもね、あのお兄さんは、国王がお家を消さずに、もっと話を続けることができたら、いろんなことが解決できたと、そう言ってるんじゃない?」
コ:「そうだね。可能性として、重要なことだとおもうけど…。さっきヒハン精神のこと話したけど、今まで何度か、ヒハン精神は時にはヒツヨウだと、そんな話を聞いたよ。でも、ワタシにはよくわからなかった」
姉:「それじゃあ、どうして急にわかったの?」
コ:「たぶん、急にではないよ。ワタシ、あんまり本を読まないんだけど、この前、読んでみた本にそのことも描かれていて、その時、ジッカンしたの。気がついたの」
姉:「でも、今までは気づかなかったのにどうして?」
コ:「…うまく言えないけれど、気づくって、カンタンじゃないとおもう。他人にいくら言われても、本を沢山読んでも、自分のなかから引っ張り出さないと、気づけないとおもう。そしていろんなことが関係して、引っ張り出されるんだとおもう」
姉:「…つまり?」
コ:「つまり…いくらコトバやジカンを使っても、気づいたり、解決できないこともあるんじゃないかと…。それに、答えはひとつじゃないし、価値観も多様だから」
姉:「それじゃあ、どうすればいいと思うの?」
コ:「…ここから先が、考えてもわからないの…。持ちモノがあまりにも違う人同士は、ムツカシイなって…。このことは、頭ノ良イお兄サンの意見を聞いてみたいな」
姉:「そうね。なにか知ってるかもしれないわね」
コ:「ワタシは、ムツカシイって言って、諦めちゃったけど、“異国への旅立ち編”じゃなくて、ナンタラ国民のハッピーエンド、あるといいなって、描いて欲しいなっておもってるよ」
姉:「そうね。きっと描いてくれるわ」

*

serpent-owlさんお相手に、頭ノ悪イ小娘、ダラダラと話し、しかもちょっと生意気ですね。すいません。
小娘が行き詰まってる箇所に、ご意見いただけたら幸いです。加えて、ご不明な点はご指摘いただければ、答えられる範囲で、解かる範囲で、お答えいたします。
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この回答へのお礼

No.30

 回答ペースが少し減速したため、2巡目に入ろうかと思っていた矢先です。しかも、2巡目の最初はkojoさんの御回答にと思っていました。本当に丁度よかった。

 では、主要なところに入る前に「異国への旅立ち」編について。
 これは念のためで、もしかしたら余計なことなのかもしれませんが、「異国へ旅立って新世界を」という趣旨の御回答を「王国内の異分子よ、文句があるなら出て行け」という意味には受け止めていません。事実、そうは読めませんでした。むしろ彼らを励ますような気持ちが感じられました。仮に「文句があるなら…」という気持ちで書かれた方がおられたとしても、作者としてはそうした意見が出されるであろうことは予測の内ですので、覚悟はできておりました。
 ですから、並行して「異国への旅立ち」編も書きます。ただその、作者自身が「国の作り方」を知らなかったりしますので、大まかなプロットは出来ていても実際に書き上げるには時間がかかりそうです。

 さて、では可愛らしい「小娘」さんの疑問について作者の考えを。これは物語内でもとても大事な要素になります。そっくりこのまま使わせていただきたいくらいです。
 ただその…少し遠回りな話になります。「権力」の話から入ります。
 endersgameさんやoni_ocさんの回答に「国王への手紙」という設定が盛られています。「カンタラ国王は、実は国民からの手紙で動いている」との。すると、こういうことが言えるのです。カンタラ国王という目に見える「権力者」と、彼が行使する「権力」とは分けて捉えることができる、と。「権力」は国王の外、国民を源としているからです。
 ここで対比材料として一つ例を挙げます。ソヴィエト共産党による「ボリシュビキ化」です。「うっひゃ~」って、引かないでくださいね。そんなにややこしい話ではないですから。
 手短に言うとですね、1924年にレーニンが死んでスターリンが後を継いだのち、フランスやイタリアなど各国共産党の「ソヴィエト出先機関化」が進んだことです。ソヴィエト共産党に対して批判的だったり、少しでも独自の立場をとろうとする党員をどんどん除名し、「自分の頭で考えないソヴィエトの言うなりになる人間」だけを残していった。これが「ボリシュビキ化」です。
 この場合、「上から」積極的に働きかけて批判的精神を排除しているわけです。しかしこの事例は「対比材料」です。ナンタラ王国の設定とは事情が異なります。ですから、本当に「小娘」さんが言っているように、「国王の問題ではなく、国民の問題」なのです。その意味で、kojoさんの回答No.19は僕にとってのターニングポイントになったのです。

 ナンタラ王国では、権力は「下から」生まれます。国王の「目」を内面化し、一人一人が自他を律するものとして。ここで言う「権力」というのは、pyonkotanさんと僕のやり取りの中で出てきた「許容範囲」「丸の大きさ」のことと考えていただいてけっこうです。すると、可愛らしい小娘さんが疑問を抱いた「絶対に自分は正しい」というのは、この「許容範囲」「丸の大きさ」を固定化し絶対化すること、と言い換えられるでしょう(「1+1=2だ、絶対正しい」とか、そういう正しさの問題ではありませんから)。この「丸の大きさ」に照らして国民は他人の言葉を評価し、時には「あの言葉は消すべきだ」「あの家は消すべきだ」という手紙を国王に送ることになります。
 そういう国民に由来する力が国王を動かすわけですから、もちろんこれは必要なものです。不可欠のものです。が、だからこそ時々「反省」することも必要なのです(小娘さんが考える通り)。
 要するに「固定化しないこと、絶対化しないこと」ではないでしょうか。自分の持つ「丸の大きさ」を自覚し、必要ならいつでも大きさを変えられるように準備しておくことです。たとえそれが、古き良き時代の「丸の大きさ」であったとしても。

 ではそのためにどうすればよいか。自覚化するために。自分を知るために。
 ゲーテの言葉に「他国語を知らぬ者は自国語をも知らぬ」というのがあります。語彙や文法が全然違う外国語に触れることで、逆に自分の言葉への理解が深まるということです。これを今の話に応用すると、「他人は自分の鏡」ってことになるでしょうか。
 とりあえず「一歩退却すること」です。ある相手、ある言葉をみたときに、いったん「内と外を区切る線」を外すように努めてみて、それから「自分には相手がどう見えているか」を見つめる、そして次に「相手をそう見ている自分はどんな考えを持っているのか」という順に考える。例えばそんな仕方で、自分が持っている「丸の大きさ」とその構造は自覚できるのではないでしょうか。

 ただ、作者としては、登場人物の誰かに上記のような考え方を国民全体に「教化」させようとは考えていません。「自然にそうなっていく」形にしたいです。
 そのためには自他の相違を「表明できること」が大切なのです。「ちがい」のやり取りが他者を理解すること、自分を理解することには欠かせないのです。たとえそれが「対立」という姿をとったとしても、ぶつけ合い、許し合う過程を通さなければ自他の理解には至りません。対立のまま終わることも、時にはあるにしても。

 ですから、カンタラ国王の「友愛の法」は、むろん深刻な罵りあいを避けたいという慈悲の心に発するものですが、それが拡大解釈されて一切の批判・否定を禁じるものにされたら(国民自身がそうしてしまうことも考えられるのです)、それは逆に国民の心を堅く閉じたものにしてしまいかねないと思うのです。形は違うものの、ソヴィエト共産党の「ボリシュビキ化」と同じ結果が生まれてしまうように思うのです。

 …というのが、作者の考えなのですが、どうでしょう。(作者が登場人物に語りかけるというのも、ヘンな話ですね。)

    *

 それにしても、皆さんには大作・力作を寄せていただいて嬉しいかぎりです。質問者冥利に尽きるというものです。kojoさん、このNo.30の最初の段あたり、ちょっと涙腺がうるっとしました。ありがとうございました。

お礼日時:2001/05/25 22:33

童話の話の御質問でしたね。


もう一つのストーリーの方を、御注文にしたがって考えてみました。
「ぱのぷてぃこん」ということと「れきし=きおく」ということがキーワードになっているものと愚考いたします。
(記憶といえば、昔の拙い回答を憶えていていただいて、ありがとうございました)
ただ、この二つを一緒の話に盛り込むのは難しい(わたしには)ので、道徳の教科書みたいな話になっているかもしれませんが御容赦ください。

王様は、きまりをつくったので、少しは平和になるだろう、と思いました。
ところが、来る日も来る日も、やってくる訴えは減りません。
「わたしのいうことを批判するんです。あの家をけしてください」
「わざわざ家に文句をつける落書きを書くんですよ。なんとかしてください」
王様は、そのたびに言葉を消したり、家を消したりしなければならなくなって、たいへんいそがしいままでした。
* *
そんなこととは関係なく、街はいままでどおり人やけものや鳥などでにぎわっておりました。
昔から住んでいたものもいれば、新しくやってきたものもいます。
ここに新しくやってきたハトさんがいます。
「やあ、いい空き地があるぞ。ここに家を建てよう」
家を建ててはみたものの、なぜかあまり人がやってきません。それでも、そのうち、ツバメさんやフクロウさんもやってきて、それなりにいい家になりました。
ところがある晩、家に落書きをされてしまったのです。
「この空き地はのろわれた土地。とっとと家をしめてしまえ」
ハトさんにはわけがわかりません。
「落書きしないでくださいね」
と試しに家の外に張り紙をして、その日は少し変な気持ちで過ごしました。
ところが、次の朝、ハトさんが目覚めたのは家の外でした。そして戸惑うハトさんの頭に、ひらひらと紙が落ちてきました。
『他人の意見を批判する穏やかならぬ家なので、消すこととする。 王様』
ハトさんがさめざめと泣いている前を通り過ぎる老人達は、ひそひそとこんな話をしています。
「そ~おいえば、ここの土地に昔あった家も消されたんだったのお」
「おお、あの大騒ぎのあった家かあ。あのときは大変だったような気もするがあ、はて」
「何が悪かったんだったかのお」
「そ~おいえば、昨日までここにどんな家があったのかのお」
「はて? まあ、近づかんほうがええ、くわばらくわばら」
ハトさんはとぼとぼとその土地を去り、また、ハトさんが来る前のような空き地だけが残りました。
 * *
王様は、ある日あることに気がつきました。
なんだか、昔消したはずの家が、また訴えられているのです。
でも昔の帳簿を見てみても、家主さんは別の人です。
気のせいかな?
次の訴えは、たちの悪い落書きの件でした。ところがこれも見た覚えがあります。
あれあれ?
その次は…
一日が終わると、王様は、つかれはてて、ベッドに倒れ込みました。
やれやれ、疲れすぎかな。「でじゃぶ」とかいう病気かな。
「いえいえ、それはほんとだよ~。まっくら蔵を見にお行き~」
窓の方から、うたう声が聞こえます。そちらを見ると、ばさばさ、っと一羽の鳥が飛んでいきました。
まっくら蔵とは、王宮の地下にある大きな蔵です。消えてしまった家や言葉は全部その中にあるのです。
王様は、気味悪く思いながら、さびついた蔵への扉を開けました。
蔵では、こびとさんが家や言葉を整理していました。
「このいえはこれでなんけんめ?」
「それはもう3けんめ!」
「またおなじことばがやってきたよ!」
「もうそのことばはみたくないよ!」
やかましく言い合っています。
暗い中、目をこらして、王様が見てみると、今日最初に消した家がありました。そして、その下にも同じ家が、さらにその下にも同じ家が…。
王様は、普通の人よりほんのすこし賢かったので、それを見るとすぐに自分の部屋に駆け上がりました。
そして、ペンをとり、新しいきまりを書いたのです。
『国民は、来客の意見や主人の意見に問題があると思うときは、国王に相談すること。
 国王は、本当に問題があると思った意見については、言ったものの名前を消して、家の中に置いておくこととする。
 それでもおさまらないようなときは、やはり言葉や家を消してしまうことになるが…』
そこまで書いて、ふう、とため息をつきました。自分が忘れていたのがどういうことか、気がついたのです。
『国民よ、悪い言葉や家は消してしまえばよいものではない。同じことを繰り返さないように、憶えておく勇気が大事なのだ』
  * *
街では、ハトさんがまた家を建て始めました。
ときどき落書きをする人もいますが、それを注意しただけで、家を消されることはありません。
それに、昔より街がきれいになったような気がします。
老人たちがとおりすぎながら、話をしています。
「あー、あの家の上に新しい家を建てるのかのお」
「あの家は、あんな言葉でいっぱいになったから、鍵を閉められてしまったのじゃったなあ」
「もう、さんざん言ったあとじゃ、新しい家はきっと大丈夫じゃろう」
ハトさんはそんな声を聞きながら、新しい家に飛んで行きました。

……うわーい、「ぱのぷてぃこん」が消えちゃったよお! 
というわけで、「れきし=きおく」の部分を主にしてまとめてみました。
書き足りない部分もあるように思うのですが、力及ばずであります。参考程度にしていただければ幸い。
たとえば、王様の新しい法令には、他にもいろいろな対処法が書かれているはずなんです。
「家に鍵をかけて放置しておく」
「両当事者が直接話ができる部屋を王宮につくっておく」
「悪いことをしたと思っている人が謝ることができるような場をつくっておく」
「冷静に考えるとしまった!と思う言葉は匿名にする」
等々。

y2a2さんの御回答ですべてを言い尽くしているような気がするだけに、蛇足でしかないのですが、でしゃばりを許していただけるならば、y2a2さんのストーリーが全体を貫くものになって、その他のいろいろな話がその本の中で起こることとして語られるというのはどうでしょうか。
それは、できの悪いこんな話を救ってくれということか? と言われれば、頭を掻いて逃げるしかないのですけどね。
…と書いていたら、新しいお礼や補足がつきましたね。げ。また外しているのでしょうか?

この回答への補足

 作者の問題意識を的確に捉えていただき、ありがとうございます。それに、またまた多大なお時間を割いていただいたにちがいありません。恐れ入ります。
 「記憶されなかったことは繰り返される」というわけですね。このことも作者として物語に盛り込みたい重要な要素です。とても参考になります。もっとも、ナンタラ王国の非常に賑やかな地方では「記憶されているのに繰り返される」こともしばしばあるようですが、ブンケガック郡フィロソフィ村のようなのんびりした地域では、あまり問題にはなりますまい。
 おっと、そうそう、「地域差」というのも設定して描写するつもりでいるのです。ナンタラ王国のスキエンチア地方などでは数式や客観的データの力で国民同士の語り合いはすっきり解決する場合が多いのです。が、フィロソフィ村での話というのは「解」に辿り着くまでの手間がハンパじゃない場合もあります。また地方によっては…例えば性的な事柄に関する悩みを語り合う場などでは、公序良俗という枠をいささか寛大なものにしなければならないでしょう。カンタラ国王が、そうした地域差を考慮した法運用をしていることにするかどうか、これが微妙にストーリー展開に影響しますので、ちょっと思案中です。
 …と、話が逸れました。そうです。「考えつづけるためには記憶しなければならない」。前に挙げた高橋哲哉さんはレヴィナスの『全体性と無限』を引きながら「死者たちの《弁明》の物語が生起しなければならない」と述べています。そのためにも「記憶しなければならない」。記憶しなければ、繰り返されます。おっしゃるとおりです。

 それに、大変に内容豊かです。
>「家に鍵をかけて放置しておく」
>「両当事者が直接話ができる部屋を王宮につくっておく」
>「悪いことをしたと思っている人が謝ることができるような場をつくっておく」
>「冷静に考えるとしまった!と思う言葉は匿名にする」
 これらは、物語終盤でカンタラ国王が真剣に考慮する施策として、何らかの形で物語に盛り込もうと思います。
 ありがとうございました。

補足日時:2001/05/25 00:39
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ごめんなさい。

 私は本当に悲しい気分で一杯です。

#27の
「僕は店子のみなさんが昔のどこか消えてしまった家のことを
 未だに根にもっていて追いかけてきたせいだと思います。」
という部分を拝見して非常にショックを受けました。

私はそのように考えてはいなかったからです。
以前のことを乗り越えて、また言葉を交わそうとお互いにしていらっしゃるのだと思って見ておりました。

そして・・・もしかすると今回私がここに参加したのも「昔のことを根にもって追っかけてきている。」と感じられているのだとしたら・・・

そのようなことは考えつきもしなかったので・・・(自分の中の深層心理まではわかりませんが)
私は昔のことも、ちょっと前のことも消えちゃったことはとても悲しいと思っています。
あれだけの内容が全てなくなっちゃって・・・「どうして全文削除なんてことになっちゃったのだろう?部分修正でもよかったのでは?」と今でも思っています。

例えとして個人を連想させる表現を使用したことについては大変申し訳なく思っておりますし、反省もしております。
家主の接客態度については私自身が現在、心の底からそのように考えていることであります。
決して個人攻撃をする目的での記述ではないことをご理解いただければうれしく思います。

でも・・・理解していただけなくても仕方ありません。
そのような誤解を生む記述をした自分に責任があるのだと思っております。

また「以前のことを根にもって追っかけてきている。」とご本人、並びにこのスレッドご参加の皆様方がお感じになるのであれば、今後はそのようにお感じになられます皆様とは極力顔を合わさないように気をつけますので・・・どうぞお許しください。m(__)m

#回答とは関係のない書き込みをしまして、申し訳ございません。

この回答への補足

 いやいや、本当に何度もお運びいただいて、ありがとうございます。
 で、その、まだ書かれていない物語の中での話、と言いますか、oni_ocさんが提案された物語の中での話ではありますが、「消えてしまった家に来た店子」とございますので、pyonkotanさまのことではないのでしょう。えーと、なんだか虚実入り乱れてワケわかんねーぞーみたいな状態ですが、ナンタラ王国の物語を共同創作しようとしているこの場は、何とも不思議なことに健在ですので。
 フィクションですよ。まだ書かれていない物語の中の「以前のこと」は、この場で話すことなどできないでしょう。書き上げられた後のことです。
 ということで、その、「ハッピーエンドにつながるような方向」とか、「揉め事のときにカンタラ国王に何かできることはないのか」という回答をお待ちします。「おほん…」とか「二、三日休めば?」とか、それ以外にないでしょうか。
 あ、いや、これはpyonkotanさまの回答に付した補足ですが、回答者各位へのお願いです。pyonkotanさまは、もしお疲れでしたら、少しお休みになってください。

補足日時:2001/05/24 19:42
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王国の隅っこで、王様の決めた法律に疑問を持った男の子がいました。


彼は王様に手紙を書きました。
「この間、あった家が消えてるのはなんでですか?
 僕には消えている理由がわかりません。
 家の中でいろいろあったみたいですけど、
 あれは家主さんのせいじゃないと思います。
 家主さんの接待がなってないからだ、なんて言う人もいるみたいですけど、
 僕は店子のみなさんが昔のどこか消えてしまった家のことを
 未だに根にもっていて追いかけてきたせいだと思います。
 それから、批判や否定は禁止だとおっしゃられていますが、
 そういうことでしたら、過去の家でもっとひどいのがいくらでも
 あると思うのですが、そちらのほうはどうされるのでしょうか?
 そちらの方も取り壊すのでしょうか?
 もし、この政策を完全に実行されるのなら、それをされないのは
 片手落ちではないかと思うのですが。
 王様はどう御考えなんでしょうか?
 教えてください。」

少年はこんな手紙を書きました。
少年が手紙を書いてからかれこれ2週間がたちますが、
王様からの返事はありません。

少年は不思議に思いました。
「一切の否定を禁止する」とまで書いてあったのに、
手紙に返事もなければ自分が消えもしないからです。
そこまで言っていたのだから、どちらかのことが起きるだろうと、
少年は思っていたのですが。

少年は、山奥に住んでいる仙人のおじいさんに相談に行きました。
今までのことをすっかり仙人に話すと、仙人は言いました。
「結局な、王様には権力なんてないんじゃよ。」
「え?だって王様の命令で次々と国民やその家が消えていってるのに?」
「そうじゃ。確かにそのどちらをも消しているのは王様の超能力じゃ。
 しかしな、ぼうや。それを望んでいるのは国民なんじゃよ。」
「ちょっと待って、おじいさん。ぜんぜんわかんないよ?」
「まずな、ある家で揉め事が起きたとするじゃろ。
 だいたいは、家主にお客が喧嘩を売るというのがこの場合の定番じゃ。
 この場合には大きく分けて2つのパターンがあるのじゃ。
 まず、家主がアホな場合。
 これは、売られる方が悪いのじゃな。
 もうひとつは、お客がアホな場合。
 この場合はちと、めんどくさいのじゃ。
 そもそも、家主は何かを調べるためにその家を開いているわけじゃ。
 わかるか?ぼうや?」
「うん。」
「そこでじゃ、調べようとしている事柄について、アホな間違いをする
 お客が舞い込んでくるとな、この国ではお客と家主が1対1で対話するのが
 一応のルールになっておるわけだから、家主はアホなお客のアホな言葉
 をまるのまま受け取ってしまうか、違うなぁと思いながら、どう答えて
 いいものやら、やたらと悩んだりするわけじゃ。これは、わからないと
 いうことが前提になっておるのだから、当然じゃな?」
「うん。」
「そうなると、家主の方から少々感情的な言葉が出てきても仕方のないこと
 じゃな。違うとわかっても、反論する方法を知らんのじゃから。」
「うん。」
「そこでじゃ、王様が言われている友愛ニ法じゃがな。無理があると思わんか?」
「意味がわからないよ、おじいさん。」
「つまりな、お客はな、誤解にしろ、正解にしろ、家主の言うことに
 答えられると思ってるから、家に来るわけじゃろ?」
「そりゃ、そうだね。」
「それなのに、家主を混乱させるだけのようなことをしてはいかんな?」
「うん。」
「だから、質問者に対しては少々大目にみてあげるべきじゃな?」
「うん。」
「だからな、家を消すっていうのはよほど我が国の倫理を乱すような
 内容のもの以外にはしてはいかんことだとおもうのじゃがな、わしは。」
「そうだね。」
「多分、王様もそう考えてると、わしは思うのじゃがな。」
「じゃ、なんで、あの家は消えちゃったの?」
「ところで、ぼうや。この国は王様がいちばん強いと思ってるじゃろ?」
「うん。違うの?」
「違うんじゃよ、実は。
 ホントはな、国民の方が強いんじゃよ。」
「え?だって、王様は国民を消せるけど、国民は王様を消せないよ?」
「消せるんじゃよ。ホントは。」
「え?」
「ここのいくつか下に書いてあるじゃろ?ホントに偉いのはバナー公じゃと。」
「うん。」
「バナー公が消えたらこの国はどうなる?」
「経済が破綻するね。」
「ぼうや、案外難しいことを知っているのじゃな?ちょっとびっくりしたぞ。」
「えへん。」
「じゃ、どうすれば、バナー公がいなくなるかわかるかの?」
「わかんない。」
「だーれも、見にこないようなところになるとな、バナー公はいなくなるのじゃよ。」
「あ、そうか。」
「だから、王様はとげとげしい雰囲気にならないように友愛ニ法を制定したのじゃ。
 いつ来てもとげとげしい雰囲気のところにはみんな行きたがらんじゃろう?」
「うん。」
「しかしな、さっきもいうたように、それだけではいかんのじゃよ。
 この国はバナー公のためにだけあるんじゃないのじゃからな。
 国民のためにもならなきゃいかんのじゃよ。
 じゃなきゃ、国民の流出が相次いで、となれば結局バナー公がいなくなってしまうからの。
 だから、国民の語り合いを邪魔することは王様もしたくないはずなんじゃ。」
「それは、あの家が消えたことの説明になってるの?僕にはわからないよ?
 おじいさん。」
「つまりな、この国は王様が統治してると思うじゃろ?
 でも、違うことはわかったな?
 で、この国ではバナー公が一番偉いわけだが、
 そのバナー公だってな、国民がいるからこの国の経済を支えてくれてるわけじゃよ。
 と、ここまではわかったの?」
「うん。」
「つまりな、一番偉いのは国民なんじゃよ。国民なくしてこの国は成り立たんのじゃからな。」
「そう言われてみれば、そうだね。」
「だからな、王様が超能力で消していても、消させているのは、
 国民の誰かの手紙という名の圧力なんじゃ。」
「なるほど。」
「だから、王様にぼうやが出した手紙くらい王様には屁でもないのじゃよ。
 痛くも痒くもない、ほっとけばいいからの。」
「そーかぁ。」
「だからの、王様を攻めても仕方ないのじゃ、その手紙を書いた国民が悪い。
 で、王様があの家を消した理由を説明できないのはある意味当然じゃ。
 その手紙の主のいうことを聞いているだけじゃからの。」
「なるほど。じゃ、おじいさん。この国はどうすればよくなるの?」
「結局な、国民ひとりひとりが、人にやさしくなることじゃ、
 家のどこかに、不愉快ならくがきがあったくらいで、いちいち怒らん
 ことじゃないかの?わしが下の参考URLとやらにある家で試してみた
 ことじゃがな、ひとつの出来事には多種多様な解釈をすることが可能じゃ。
 自分の解釈が常に万全であるなどと、妄信するからこそ、国民は
 いろいろな揉め事をおこすわけじゃよ。
 国民全員がそのことを理解すれば、家は消えんはずだとわしは思うがの。」

参考URL:http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=76492
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この回答へのお礼

 おお! さすがは仙人! 架空の国からインターネットで現実世界の「教えて」にアクセスするとは! しかも私が「文章読解プロファイリング」と称する壮大な空振りを繰り広げている場所を!
 ま、それは置いておきまして、ご回答をずーっと読んでいくと、煎じ詰めたところ「ナンタラ王国では国民が一番強い、国王は国民の手紙で動いている」ということのようです。「国王は国民の手紙の束だ」と言い換えてもいいかもしれません。…すると、「国民」を描き分けなければならなくなりますね。超能力で消すべき要件を同じように備えている「家」なのに、消されたり消されなかったりすることがあるという設定だと、国王が重視する国民と、軽視する国民とが分かれているという感じで物語を進める方向もありそうです。んーむ、すると当然、No.24の補足に書いたような「異形の者たち」は軽視される方に入るでしょうね。となると、ストーリー上、彼らとしては「国王に手紙を書く」という合法的なやり方とは違った、一クセも二クセもある振る舞いに及ぶことになるでしょう。それこそ、大笑いするようなやり方を。
 なるほど。こういう設定も面白そうです。ありがとうございました。

お礼日時:2001/05/24 19:44

まず、最初にお断りしておきます。


私はお話を作成するのはヘタです。1冊の本が出来るようなストーリーが思いついても5ページでおわらせてしまうような奴です。
また、1つの長編物語の設定を思いついても最初の取っ掛かりの話が思い浮かばず、なーんも書くことが出来ないおバカさんです。
何が言いたいかと言うと、細かい設定や描写がマズくても大目に見てね。ということです。
#言い訳はそれぐらいにして。。。

カンタラ国王が新しい法令を施行してからというものの、街ではずる賢い者がこの法令を悪用し始めました。
「この家は俺のものだ!」とか「これは私のものだ!」とか。。。etc(この例は適当に考えて下さい)
こう言われるとそれを否定する権利を国民は持っていないのです。それは「他人の意見に賛同できない場合は何も言わず無視すること」となっていますので、実質的には「先に言った者勝ち」となってしまったのです。
しばらくすると、そのことを一般の人たちも気づき始めました。おかげで街は無法地帯となってしまいました。

この状況をカンタラ国王はどう思っていたのでしょう?
なんと国王は街がこんなことになってるとは知らなかったのです!それもそのはず。ワルダーという大臣が「私の意見に反論がなければ、それは同意したものをみなす。」と城の者全員に宣言したからです。
その後で「国王にこのこと(街の惨状)を話してはいけない」と言いました。そして城にいる他の者はその意見を否定する術を持っていないのです。
カンタラ国王はワルダーという大臣から「国民は皆、国王陛下の慈愛の心に深く感謝しています。」としか報告を受けていなかったのです。

ある日のこと。国王主催の歌唱コンクールが行われました。もちろん出場者にはワルダーという大臣から「街の惨状を国王に話してはいけない」ときつく言いつけられていました。
出場者は国王や国家を賛美する歌を歌ったり、自然の美しさを歌ったり、甘く切ない恋物語を歌ったりと大盛況のうちに進んでいきました。
そして最後の1人であるトゥールーという少年の出番が回ってきました。
その少年が歌い始めると同時に会場にどよめきが起こりました。なんとトゥールー少年は街の惨状を詳細に描写した歌を歌い出したのです!
ワルダー大臣は慌てました。そしてトゥールー少年に「即刻そのような嘘を止めよ!私の言ったことを破るのか!」と叫びました。
しかしトゥールー少年は怯みませんでした。「ボクはあなたの言ったことをちゃんと守ってますよ!ボクは『話して』はいないよ。『歌ってる』だけだもん!それに嘘はついていない!」そして歌を歌いつづけました。
「あのガキを捕まえろ!!」ワルダー大臣は衛兵に命令してトゥールー少年を会場から連れ出してしまいました。

一方、カンタラ国王はといえば、目の前で起こった出来事をすぐには理解できませんでした。
「なぜ、あの少年はあんなデタラメな歌を歌ったのだろう?そしてなぜワルダーは慌てたのだろう?・・・もしかして、あの少年の歌は・・・!!!」

カンタラ国王は大臣のワルダーを自室に呼びました。「あの少年の歌は真実なのか?」
少年の歌を否定出来ないワルダーは黙るしかありませんでした。しかしそれは少年の歌が真実であるという証明でもありました。
「もうよい下がれ!」カンタラ国王はワルダーを自室から下がらせました。

次の日、カンタラ国王は護衛もつけずに城を抜け出して街に行きました。そして街の実情を目の当たりにしました
その晩、カンタラ国王は自室にこもって悩んでいました。
「なんてことだ!わしは国民が無益な争いをしないようにとあの法令を定めたのに・・・。なのに実際はどうだ!逆に争いが絶えないではないか!
ワルダーのような邪な心を持った者が得をするだけではないか!わしは超能力を持っているが何の役に立っていないではないか!」
カンタラ国王は我を忘れてしまうほど興奮していました。
「みんな・・・みんななくなってしまえ!!!!」


次の日の朝、カンタラ国王は小鳥のさえずる声で目を覚ましました。そしてはっと我に返って昨日の晩のことを思い出しました。
「わしはみんななくなってしなえと言ってしまったが・・・。」カンタラ国王は慌てて自室を飛び出しました。皆が消えてしまっていないか確かめるために・・・。

しかし部屋を出るといつもの衛兵の姿がありました。「何か異常はないか」「いえ。何もありません。国王陛下いかがしましたか?」「いや、なんでもない」カンタラ国王は自室に戻りました。
「おかしい?消えていないぞ。あれは夢だったのか???」



その後、ナンタラ王国では人々が争いを起こすことはなくなりました。なぜなら人から邪な心がなくなってしまったからです。
そしてカンタラ国王の超能力もなぜか消えてしまいました。
人々は消される恐怖を持つこともなくなり、協力しあい、助け合って幸せに暮らしました。

以上です。
うーむ、ベタな展開です。しかもところどころ話に無理がありすぎます。
しかしちゃんとメルヘン(?)でハッピーエンドで仕上げてみました。
あまり細かいことは突っ込まないで下さい。
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この回答へのお礼

 すばらしい才能をお持ちですね。徳の高い殿様と腹黒い家老という配置は水戸黄門で見たことがあるような気がします。ご回答の場合、少年の歌声が悪い大臣の姦計を打ち壊すのですね。そして王の力で邪な心だけが浄化される…。美しいハッピーエンドです。
 でも、私の構想では、あまりはっきりした悪役を設定するつもりはないのです。描きたいのはむしろ「善意」です。「善意」という名の権力です。善意と善意がこすれ合う、その狭間から「悪意」が噴き出す恐ろしさです。笑顔の仮面の裏側で、相手を激しく憎悪する情念が渦巻いている。眼に見えない形で続いている争いが常に人の心に悪意を育てている。何かのきっかけで、それが噴き出す。この危うさを描こうと思うのです。
 というわけで、物語の中盤は童話にしては少々コワめになります。最近の子どもはちょっとやそっとじゃ目を向けてくれませんから。それに、その方が最後の大団円が輝くと思いますし。

お礼日時:2001/05/24 19:45

【#23のy2a2さまの素晴らしい回答の次が自分だなんて・・・泣きそうだわ。


という一文を忘れてしまった。。・゜゜・(>_<)・゜゜・。

#独り言なので無視してください。m(__)m
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この回答へのお礼

 本当に美しい作品でしたね。ありがたいことです。

お礼日時:2001/05/24 19:46

家主さま、ご丁重なおもてなしどうもありがとうございます。

心より感謝申し上げます。
ちょっとドキドキしてました。(^。^;)
バカな私・・・ご迷惑をおかけ致しまして申し訳ございません。
(いつも後で気付くのでした。・・・そして言い訳が多くなる。)

私そっくりなキャラクターを作者さまがナンタラ国民の一人として設定してくださった場合を想定して書きたいと思います。

国王が「頭がわりぃ」のかどーかは・・・どぉなんでしょう?
本当は悪いのかも? 実は平凡な市民よりも遥かに賢いのかも?
こればかりは本当のことはわかりません。
バカか賢いのか・・・これを決めるのはそれぞれの国民の判断であるように思うからです。
キャラクター設定をする作者のみぞ知る。

ある一面を見て「バカじゃないのぉ?」と思い込んでいた人が実はよーく話してみると、私の考えもつかなかった深い考えによってその一見バカに見えるような行動をとっていることもあります。
そして「今まで【バカじゃないのぉ?】と思ってた私が実は大バカものだったって訳ね・・・」と恥じ入ったという経験が実生活において何度もあります。(勉強して身についてないから何度もあるのよね・・・)
いや~どんな人とでもよーく話してみないとなかなか理解しあうことは難しいです。
つまり国王を理解することも難しいのではないかと・・・

沢山言葉を重ねてみても悲しいかな、ある部分はどうしても理解し合えないこともあります。
そう言えば、うちの主人ともそんなことがありました。
結果は【お互いの考えは尊重するが同意は出来ない。仕方ないから妥協点を見出しましょう。】と考えは平行線のまま妥協点を話し合って決めました。

【他人のことを評価しがちだけど、その評価が本当に正しいかどうかは・・・謎。】と思いながら、やっぱりあさはかなので他人を評価しようとしてしまう愚かな私がいます。
まぁ私がバカだから上記のような考えなのかも・・・日々、勉強です。(あぁ!もっと覚えがよくなりたい!)

私は作者さまのお考えにある「おほん!国王じゃ!」は大歓迎です。
(家は消さずに鍵をかけていって欲しい。マズイ部分を修理してもいいから・・・)
でも私のようなタイプの国民には好ましいかもしれないけど・・・国民は多種多様、自分とは違う考えの国民もいるのかも知れないと頭の片隅では思っています。

あまりに修理必要箇所が多くなってから家の不具合に気付き「こりゃ、もう手の施しようがない。取り壊して建て直した方がいいか・・・」と判断される場合もあるのでは?とも思うのです。
最初に挙げたテーマから話がドンドン離れていくと新たなお客さんは来訪しにくいムードになってたり・・・

もちろん国王自ら家を建て直してはくれないでしょうが、家主さんが建て直すことは可能なのではないかと思うのです。
家が取り壊されて残念に思っている家主さん&お客さん達なら、きっと今度は取り壊されないように立派なお家を建て直すことができるように思うのです。
手元に図面が残ってる人もいるでしょうから部分修正を入れながら・・・とか。

「こりゃヤバイ」という部分を補修(または削除)しやすいようにある部分にドンと固めておくといいのかもしれませんが・・・重要な場所に虫食いのように散らばってしまうと難しいのでしょう。
自分もヤバイ部分をできるだけ補修しやすい形で表現したいと思ってはいるのですが・・・どーも私の力量だと無理があるようでバッサリ消えてなくなったことも何度もございます。(あぁ!反省の日々!)

最近は本当に家が多くなって、国王&側近の方々の目が行き届いていないように思えます。
国民感情だけではなく、外交面・経済面にも気を配るのが政府の役目だし・・・

だから自己管理も必要なんじゃないかと思うのです。
「いかん!このまま放置しては家がダメになるかも~、応急処置せな!」という家主さんのがんばりに期待したいところです。
(今回の私に対するような処置が・・・)
家主のメンテの良いお家が消されることは稀だと思います。
家主さんの接客で反省するお客もいるでしょう。 
家主自身が「こりゃ私の手に負えないかも・・・」と思った時点で自ら鍵をかけてしまうことも必要なのではないかと思うのです。
ナンタラ王国にはお手本とすべき家主さん達が沢山いらっしゃいます。

ただ問題は「許容範囲の一致」でしょう。
国王と国民(特に家主)の許容範囲がすっごくズレていた場合はマズイですよね。 
「許容範囲が自分の基準とすっごく違うようだ!」と思う家主さんは本来のテーマから逸れないように微調整を心がけるようにすれば大丈夫なのではないでしょうか?
「気付かぬうちに許容範囲ギリギリまで行っちゃってるんじゃないの?」という友達に出くわした場合は「ちょっと・・・ヤバイんじゃないの?」と一声かけられる自分になりたいと思ったりもしているのです。
でも私、なれるかなぁ?とちょっと不安・・・
一声かけて逆に怒鳴られちゃったら・・・怖いし。
やっぱりとっても仲の良い友人にしか声はかけられないかなぁ・・・

国王に期待しなくても国民それぞれが各お家を大切に出来ればいいな~と思います。

ダラダラと長くて申し訳ありません。
文章を簡潔にまとめる能力に欠けております。m(__)m

この回答への補足

 何度もご足労いただいて恐縮です。では、「許容範囲」について。
 紙の上に丸を書くとします。「内」と「外」ができます。単純な話です。どんなに大きな丸を書いても、内と外はできます。「外」は消えません。
 ナンタラ王国も同じです。国王の「目」を内面化し、自ら進んで規格化される人々がいます。その中には、他者も規格化しようと働きかける人々もいます。しかし王国内にも「外」はあります。王国内に住みながら、王徳にまつろわぬ化外の民がいます。規格外の、異形の者たちがいます。作者自身をモデルにした登場人物も、そうした異形の者たちの一人にしようと考えています。どの一人も他の者と似ていない者たちです。彼らはそれぞれの仕方で逸脱と侵犯を演じます。それは混乱です。しかしこの混乱は王国に刺激を与え、硬直化を防ぎ、柔軟で強靭なものへと鍛えていきます。歴史を通じて。
 前にも(他の方への補足に)書きましたように、考えているのは「全国民のハッピーエンド」です。王国内に住みながらも「丸の外」にいる人々も含めてのものです。
 何人かの方々が「王国人口の急増」というアイディアを提示してくださいました。使わせていただこうと思います。人口の増加が「異形の民」の増加につながっているとしましょう。「丸」の描き方を変えたらどうなるでしょう。かつての牧歌的な時代にはそれで済んでいた「小さな丸」を、ほんの少し大きく。…そうするだけで、さっきまで異形の姿だったものが人間の顔に見えてくるかもしれません。

補足日時:2001/05/24 19:47
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「ねえ、パパ、おもしろいもの見つけたのよ。

これ、読んでみて」
「どれどれ」
「あっ!パパ、これは上から読んでいったらだめなの。この物語は下から読んでいかなくっちゃだめなの」
「へ~、どうしてだい」
「上から読んでいくと答が先にわかっちゃっておもしろくないの。それにどうしてだかわかんないけど、なんだかちょっと恥ずかしくなったりするの。パパの好きな推理小説とはちがって、後ろから読みはじめなくちゃいけないのよ」

「ふ~ん、そういうもんかい」
「そういうもんよ」

「なになに、ナンタラ王国がどうしたって、・・・これは何かの物語なのかい?」
「ええ、そうよ。だから途中で読むのをやめちゃったらおもしろみがわからなくなるの。全部読んでみて初めて意味がわかってくるの」
「ずいぶんといろんな人がでてくるね。みんな好き勝手なことを言っているようだけど、なんだいこれは?」
「いいの、それはわからなくても。いろんな人がいろいろなことを言っているけど、そのうち自然と本当のことが見えてくるの」

「ふ~ん、そういうもんかい」
「そういうもんよ」

「だけどね、こないだ途中まで読んでいたら、突然、文字が消えてなくなっちゃったことがあったの」
「へ~、そんなことってあるのかい」
「あったのよ。これから物語が、さあ、クライマックスをむかえるってとこで、突然、消えてなくなっちゃったの。私、泣いちゃったわ」
「そうかい、それはとても残念だったね」
「そうなの、これから本当のことが見えてくるって時だったのに、なんかもやもやしちゃって、眠れなかったわ」

「ふ~ん、そういうもんかい」
「そういうもんよ」

「ところで、ずいぶんと分厚い本だけど、これ、どうしたんだい?」
「偶然、見つけたの」
「偶然って、おまえ。持ち主に返さないといけないよ」
「いいの、ただだから」
「ただって、いくらなんでも、ただじゃできないだろ、こんな立派な本。」
「いいのよ。この本はお金持ちの人がいっぱいお金をだして作ってくれてるんだって、皆のために。バナーさんていう人らしいわ」
「誰だい?その人?」
「知らない」
「知らないって、その人は何も言わないのかい?」
「たぶん、この本がどんどん分厚くなって、いろんな人が見てくれれば、その人は幸せなんだって」

「ふ~ん、そういうもんかい」
「そういうもんよ」

「読んでみると、ずいぶんとおもしろい本だね、これ」
「そうでしょ。パパもきっと夢中になるわ」
「誰がいったい考えるんだい、このストーリーを」
「みんなよ」
「みんなって、いったい誰だい?」
「知らない人」
「ふ~ん。で、まだまだ続くのかい、この物語は?」
「たぶんね」
「最後はどうなるんだろうね?」
「わからないけど、きっとハッピーエンドになると思うわ」
「どうしてだい?」
「だって、みんなが書いているんだもん、誰だってそう願うものよ」
「ほっといてもそうなるのかい?」
「ほっといてもそうなるわ」

「ふ~ん、そういうもんかい」
「そういうもんよ」

「こんなにおもしろいのに、こないだはどうして消えちゃったのだろうね?」
「よくわかんないわ。でも、あのことがあったから、今度のこのおもしろい物語ができたのかもしれないわね。いろんな人がいろいろ考えて作り出していて、とってもおもしろいわ」
「そうだね、すごいね」
「ね、そうでしょ。自然とそうなっていくのよ。でも、もしかしたら、バナーさんはこうなることを知っていたのかもしれないって思ったりもするの。こうなることを知っていて、わざとこないだあの物語の文字を消させちゃったのかもしれないってね。みんなまんまとそれにのせられちゃったんじゃないかってね。どっちにしてもバナーさんはたくさんの人がみてくれることが幸せなんですもの」
「おまえ、すごいこと言うね」
「そうかしら。今の世の中、そういう可能性だってあるかもしれないじゃない」

「ふ~ん、そういうもんかい」
「そういうもんよ」
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この回答へのお礼

 ありがとうございます。
 夜遅くに、お酒飲みながら拝読したのですが、ちょっと、その…言葉が見つからないほど感謝しています。
 ありがとうございます。

お礼日時:2001/05/24 09:44
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