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宮沢賢治の銀河鉄道の夜で印象深く残っている場面を教えてください。

いくつあげられてもかまいません。

A 回答 (5件)

『銀河鉄道の夜』には箇所を限定できないほど優れた表現が数多くありますが、私には「銀河ステーション」の初めの部分が特に印象的です。



するとどこかで、ふしぎな声が、銀河ステーション、銀河ステーションと云う声がしたと思うといきなり眼の前が、ぱっと明るくなって、まるで億万の蛍烏賊の火を一ぺんに化石させて、そら中に沈めたという工合、またダイアモンド会社で、ねだんがやすくならないために、わざと穫れないふりをして、かくして置いた金剛石を、誰かがいきなりひっくりかえして、ばら撒いたという風に、眼の前がさあっと明るくなって、ジョバンニは、思わず何べんも眼を擦ってしまいました。

西脇順三郎のよく知られた詩に「(覆された宝石)のやうな朝」という一節があり、これは19世紀のイギリスの詩人キーツの詩の表現が元になっているそうで、詩人は洋の東西を問わず、宝石(箱)をひっくり返すのが好きなのかとも思いますが、賢治の「ダイアモンド会社で、ねだんがやすくならないために、わざと穫れないふりをして、かくして置いた金剛石を、誰かがいきなりひっくりかえして、ばら撒いた」という比喩はさらにユニークで面白いと感じます。
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5、天気輪の柱 の中ほどに、



「ジョバンニは、頂の天気輪の柱の下に来て、どかどかするからだを、つめたい草に投げました。」という記述があります。

 このシーンは、『春と修羅』の「永訣の朝」「松の針」「無声慟哭」や、『マグノリアの木』などを、一行に凝縮した様な印象があって、何回繰り返し読んでも、ドキドキします。
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お祭りの夜に、ジョバンニが見た時計屋さん。

ウィンドウ越しに見た、黒い星座版…
どんな絵もアニメも宮沢賢治さんの描写を表現できません。
あの時計屋さんは私の頭の中にあります。
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カムパネルラが川で見つかったという場面



銀河鉄道の窓から見れる幻想的な場面

がすごく心に残ってます。
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 私は、蠍の火ですね。

 後は灯台守が話している、幸いについて。ひとあしづつですからという言葉が好きですね。
 
 全般的に好きなのですが、アニメなどの映像になると、石炭袋でのカムパネルラとの別れのシーン。ジョバンニが叫ぶシーンが印象的です。作品中には「カムパネルラーー!」とは書かれていませんけどね。

 やっぱり見たいのが、カラスウリの灯りかな。 

 私のお気に入りはKAGAYAさんの全天周作品「銀河鉄道の夜」で、作品を出来る限り忠実に映像化されていますので。ちなみに、その作品中に出てくる、二人の座席と、三角標が再現されて、時々展示されています。
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