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カテゴリーが哲学でいいのか判りませんが、、、

若し復是の経典を受持せん者を見て、其の過悪を出さん。若しは実にもあれ、若しは不実にもあれ、此の人は現世に白癩の病を得ん。

との御文の中の
「若しは実にもあれ、若しは不実にもあれ」は、
「事実であろうと事実でなかろうと」
と言う意味でしょうか、それとも
「本気であろうと本気でなかろうと」
と言う意味でしょうか?
文章的には、どの読み方も可能なのでしょうか?
仏教や古文に詳しい方の御回答をよろしくお願いします。m(_`_)m

A 回答 (1件)

「妙法蓮華経」普賢菩薩勧発品第二十八のラスト近く、中世日本のハンセン病業病観の根拠ともなった経文ですね。

私も先頃の熊本の宿泊拒否問題で興味を持ち、漢訳経文を読んでこの部分の理解に迷いました。

 確認してみると、サンスクリット原典からの中村元訳は「真実であると虚偽であるとを問わず」(岩波文庫『法華経(下)』)、長尾雅人他訳は「真偽は別にして」(中公文庫『大乗仏典5 法華経2』[2の表記はローマ数字])となっています。その他、漢訳経典から現代語訳した本を二冊参照しましたが、いずれも意味は同様でした。

 というわけで、ここは

「事実であろうと事実でなかろうと」

という意味と理解して良いようです。

 それが事実であろうとなかろうと、悪口をいってはいけない。「法華経信仰者の(悪口)」という限定付きの表現ではあるにせよ、議論の勝ち負けに執着したり論敵を悪く言うことを戒めた、初期仏典における釈尊の言葉と通じるものがあって、興味深いですね。
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この回答へのお礼

御回答有り難うございます。m(_`_)m
後で、何度か読み直して思ったのですが、
「過悪を出さん」と言うのが
「『相手の』過失をとって悪口を言う」ことだとしますと、やはり、仰るように
「若しは実にもあれ、若しは不実にもあれ」は、
相手の過失が「事実であろうと事実でなかろうと」
と言う意味で読むことが自然のようですね。
日本の法律における名誉毀損に近い仏法だなと思いました。
御回答くださるかたがいらっしゃるのか不安でしたのでとても有り難く感じました。

お礼日時:2004/03/01 21:49

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