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現在、日本でも多く使われている農薬「neonicotinoid」が大変危険な農薬であるとFM放送局のJ-WAVEで放送していました。移動中だった為、全てを聞く事が出来ませんでした。
農薬に詳しい方がいらっしゃいましたら、それがどの様な農薬なのか、教えて頂けますか。

宜しくお願い致します。

A 回答 (4件)

ネオニコチノイド(neonicotinoid):タバコの葉に含まれるニコチンの成分をベースとした農薬の総称です。

毒性があり人体に有害といわれる有機リン酸系農薬に比べて急性毒性が低いことから広く使われるようになりました。昆虫に対して選択的毒性を発揮するので、害虫駆除に使われています。
その毒性が問題となったのは2006年ごろからで、欧米でネオニコチノイド系農薬を使った地域でミツバチの大量死が報告されました。日本でも岩手県でカメムシ駆除の為の大量散布が原因でミツバチが死んだとして訴訟がおきました。

ではどのぐらい危険かというと、これは100かゼロかというくくりでは語れません。先に述べたように、ネオニコチニドといってもさまざまな農薬をひとまとめにした総称であり、例えばミツバチへの毒性だけに特化しても、強いものもあれば弱いものもあります。また使用量によっては慢性毒性が増えるものもそうでないものもあります。日本ではまだまだ毒性に関する報告が少なくて、一概に農薬=悪と決め付けられません。ただし欧米同様、ミツバチを飼育するようなところでは使わないか、毒性の低いものを使用するなど、状況に応じての適正な使用を考える必要はあると考えます。

この回答への補足

ありがとうございました。

補足日時:2013/04/07 04:37
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この回答へのお礼

詳しく丁寧な内容の御回答ありがとうございます。

なんとなく分かった気もしますが、なんだか、すっきりしないのです。私の理解力のせいもあります。

私自身、良く分かっていない事ですので変な事を言ってすみませんが、ニコチンというと依存症や、がんを想像するのですが、慢性毒性とはそのような悪影響の事ですか。

お礼日時:2013/03/30 10:37

ddeanaです。

お礼を拝見いたしました。

>ニコチンというと依存症や、がんを想像するのですが、慢性毒性とはそのような悪影響の事ですか。
Neo(ネオ)=「新たな」「新しい」「復活」を意味するギリシャ語が頭についていることからわかるように、厳密な意味でいうと、ネオニコチノイドは100%ニコチンと同じではなく、分子構造がニコチンに似ているので中毒性なども似たような症状を示すものです。
ニコチンによる依存症やガンの発生率は個人差がありますが、欧米ではニコチン依存症は慢性疾患とされていますし、老齢になってからの大腸がんの発生率の高さもやはり慢性疾患によるものが原因のひとつとされていますので、同様に、長期間継続的になにかしらの化学物質を体内に取り込んだ結果じわじわと人体に影響を与えるものが「慢性毒性」という考えで宜しいかと思います。

尚前の回答で触れたネオニコチノイドによるミツバチの大量死に関してはサイエンスの文献(英語)を参考にいたしました。
http://www.sciencemag.org/content/336/6079/351
http://www.sciencemag.org/content/336/6079/348
http://www.sciencemag.org/content/335/6076/1555
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この回答へのお礼

御返答ありがとうございます。少しだけ見えてきました。
生活習慣によって影響の度合いも違ってくると言う事なのでしょうかね。


リンクを張って頂きありがとうございます。

お礼日時:2013/04/02 05:48

>ネオニコチロイドは安全な農薬ということですね。


>ただ、安全すぎてという事の意味が良く分かりませんでした。
>農薬としての効き目が弱いという事でしょうか。

効き目が弱いと言うより、選択性が強すぎるように感じます。
説明書きに書いてある希釈倍率で薄めた時に、人間を初めとするほ乳類にはほぼ無害です。
原液を飲めば、農薬だけでなく、醤油なんかでも病気になりますので、注意しなければいけませんね。

例を書くと、アオムシに効くが毛虫に効かないのがあったりします。
青虫と毛虫、わたしらには同じように見えますが、生理的に違うとかで、アオムシ用と毛虫用の薬があります。
でも、青くないアオムシもいますし、毛の無い毛虫もいます。
ネオニコチノイド系の薬にもそれと似たような選択性を持つ薬もあります。

今は栽培していませんが、稲の田植え時期に付くドロオイムシというのがいます。
10年位前、それの防除にネオニコチノイド系でしたし、製造会社、薬の名前が変わってもネオニコチノイド系でしたので、わたしらの所ではシェア100%でした。
田植えの時に苗箱に規定量をパラパラとふるだけの顆粒でしたので、共同防除に加入している人は全て使ってました。
田植え直後の水田の水は全てそれが溶けていました。
でも、いろんな虫や魚は生きていました。

農耕地で蜂は人を直接攻撃する害虫です。
ですので、蜂を駆除しますが、ネオニコチノイド系農薬では蜂を駆除出来ません。
蜂に対して毒性があるって、チョット信じがたいのですが。
蜂にはピレスロイド系の薬でないと駆除出来ません。
除虫菊製剤です。当然、蚊取り線香にも合成ピレスロイド系薬剤が含まれています。

何に対して大変危険な物なのか、それから確認が必要な気がします。

この回答への補足

普段では、なかなか聞くことの出来ない貴重なご意見をありがとうございました。
また何かありましたら、是非、宜しくお願い致します。

補足日時:2013/04/07 04:37
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この回答へのお礼

お忙しい中での御返答、改めて感謝致します。本当にありがとうございます。

organic33さんの説明を御聞き致しますと、とても安心感が持てます。
仰る通りならいいなと言う気持ちと別に、胸を撫で下ろす事が出来ない、安心できない気持ちも正直あります。ネオニコチノイドで検索しましたところ、NO!ネオニコと言うページがありました。とても考えてしまいました。

リンク先です。
http://no-neonico.jp/

お礼日時:2013/04/01 08:27

農作物や花木に散布していますが、散布する人間、周りの飼っている動物にはすごく安全です。


安全すぎて対象害虫以外はほとんど効きません。
或いは対象とする虫がおおきくなりすぎたりすると殺虫能力がガタンと落ちます。
10年以上前からかなりいろいろな作物に登録されて使われていますが、この薬でなければと言う場合を除き使っていません。
いろんな研究で、対象としない虫に対しての効果と言うのは有るかもしれませんが、虫を殺すための薬ですから、虫は死にますよ。
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この回答へのお礼

現場の方からの貴重なご意見ありがとうございます。

ネオニコチロイドは安全な農薬ということですね。

ただ、安全すぎてという事の意味が良く分かりませんでした。
農薬としての効き目が弱いという事でしょうか。
又、ネオニコチノイドでなければ効かないという害虫はどんな虫なのでしょうか。

お礼日時:2013/03/30 10:16

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