プロが教えるわが家の防犯対策術!

IT業界について疑問がありますので投稿しています!

大手のメーカーやシステムユーザー企業(前者はFUJITSUや三菱電機、後者はメガバンクや大手商社など)がシステムの構築などを行う場合、自社や自社子会社のエンジニアだけでなく、独立系のIT企業のエンジニアも引っ張ってくると聞いています。

そのような企業はなぜ、独立系の企業にエンジニアの派遣を依頼するのでしょうか。


・自社と自社子会社だけではエンジニアの人数が足りない
・人数は足りているが、技術力やプロジェクトマネジメントに不安がある(独立系企業の社員で不足するマンパワーを埋める)
・人件費が嵩むのを避けるため独立系を下請けで安く雇う

自分ではこれくらいしか理由が思いつかないのですが…
皆さんのお知恵を頂けないでしょうか、お願いします。

A 回答 (2件)

>>そのような企業はなぜ、独立系の企業にエンジニアの派遣を依頼するのでしょうか。



システム開発は、システム企画~要件定義~概要設計といった「上流工程」と詳細設計~プログラミング~テストといった「下流工程」に分類されます。

そして、システム開発は、上流工程では、エクセルやパワーポイント等のドキュメントだけだったりして、実際に動くモノを作っていないので、そのドキュメントに誤りがあろうとも表面化しません。そういう点でリスクが小さいといえますね。この工程で問題となるのは、誤字・脱字等、文章のみてくれのみです。

でも、下流工程で、実際に動くものを作る段階になると、「うまく作れない(オブジェクトが生成できない)」「エラーが発生する」「遅くて使いもんにならない!」など、さまざまな実装上のトラブルが発生してきます。また、上流工程での設計ミス・矛盾などが表面化してくるのもこのフェーズに入ってからのことが多いでしょう。

それによって、大きな「手戻り」が発生することもありえます。それは工数の大幅超過となり、赤字の原因になります。まあ、それは予算の増額でなんとかなるとしても、残業150時間といった過酷勤務状態が続く可能性もありますよね?そんな勤務は、労働組合のウルサイ大手メーカの社員にやらせることはできません。
また、このフェーズでは、上流工程と違い、多くの人手が必要になります。でも、そのピーク時の需要に合わせて、大手企業が正社員を雇用したら、ピーク時が過ぎた後や、開発案件が乏しいとき、暇をこいてる社員が企業内部に多数存在することになります。
そんなことは、いくら大手企業でも許されないですよね?ですから、人員調整が容易となる中小独立系企業から技術者を派遣してもらうのです。

つまりは、

・開発上のリスク回避(リスクを下請けに押しつける)。
・開発時の必要度に応じた雇用調整。

といえるでしょう。ですから質問者さんの理由にある

>>・自社と自社子会社だけではエンジニアの人数が足りない

これはただしい。

>>・人数は足りているが、技術力やプロジェクトマネジメントに不安がある(独立系企業の社員で不足するマンパワーを埋める)

これも現実的には正しい。上で述べたように、大手SI企業は「上流工程」を担当します。つまり、「下流工程」のこと、つまりは、実際のプログラミングについては、詳しくは無いんです。そんなこと、「どーでもいい!」と思っているんです。たとえ知っていても、「私は○○言語や□□フレームワークについて詳しいぜ!」なんて言動をすることは、「下賎な奴らの仕事に詳しい」として恥ずべきことなんです。
ですので、技術者が「コンピュータサイエンスに詳しい」ってことは、そういう大手企業で上流工程を担当する技術者にとって必要無いのです。だから、実装に詳しいエンジニアを派遣してもらうことになるのです。

>>・人件費が嵩むのを避けるため独立系を下請けで安く雇う

人件費を抑えるってこともあるでしょうが、メインはピーク時に合わせた技術者を雇うってことが難しいからという理由が大きいと思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

確かに、自社で大量のエンジニアを抱えると固定費用が膨らみますね。

上流を担当する大手SIのエンジニア(あまりエンジニアという感じではないなと感じますが)の選民意識と言いますか、(さすがに本気でプログラマーを見下す上流行程担当がそこまでたくさんいるわけではないと推察しますが)そういったものがあまりに目につくようだとプロジェクトチームの士気に関わりそうと感じます。

お礼日時:2013/04/04 18:08

独立系?



メーカー系、ユーザ系、独立系という大きな括りで考えるなら、この業界はほとんどが独立系の中小企業ですよね?

また、そういう独立系の中小企業というのは大手のIT企業からの下請け業務を事業の柱としているわけですから、当然、大手のIT企業に対して積極的に営業をかけますよね?

大手のIT企業側としても、自社で技術者を調達するよりも安く技術者を調達できるなら、当然そちらを選ぶでしょう。

つまり、大手のIT企業はより付加価値の高い上流工程に集中して、付加価値の低い下流工程は下請け企業に任せる。いわゆる垂直分散の考え方です。

ですから、質問者様の推測も概ねは正しいと言えるわけですが、

>・人件費が嵩むのを避けるため独立系を下請けで安く雇う

↑一番大きい理由はこれだと思います。

一つ目と二つ目の理由については、半分正しく半分間違っているかもしれません。

というのは、大手のIT企業というのは、自社の正社員だけでも何千人とか何万人という単位で技術者を抱えていますので、はたしてそれを人数が足りないと呼んでいいのかどうか。

ただし、それだけ大手は大規模な案件も多数抱えていますので、絶対数ではなく、相対数でみたら、やっぱり人数が足りないということになるかもしれないですね。

大手の場合、通常は、正社員1に対して協力社員が5~10またはそれ以上となるのが一般的なチーム構成だと思います。

また、最近だと、中国やインドでのオフショア開発も増えてきて、正社員1:協力3:オフショア10というようなプロジェクトも増えてきているようです。

つまり、今後はこの業界も空洞化が進んでいくと思います。

ちなみに、大手の上流SEだからといって、技術情報に疎くても良いなんてことはありませんので、その点は誤解しないが方が良いと思います。

たとえば、仮にあなたがお客様で仕事を依頼しようとしたときに、担当のSEがまったくIT技術に無知だったとしら?

安心してそのSEに仕事を任せられるでしょうか?
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この回答へのお礼

ありがとうございます。とても分かりやすかったです。

お礼日時:2013/04/05 16:22

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