さすらいの二人の終盤で六分ほどにも及ぶ長回しがありますよね、室内からジャックニコルソンの足嘗めで窓越しに外をロングで捉えた構図から徐々に寄っていく。あのショットは途中からカメラポジションごと変わって、窓の格子をすり抜けてカメラが外に出るのですが、あれはどうやって撮ってあるのでしょう?

A 回答 (1件)

  今晩は。


 そのカメラ・ワークは『特別な一日』の冒頭を思い出させますね。
http://www.walkerplus.com/movie/kinejun/index.cg …
 規模の大きな集合住宅(アパートメント)の中庭から映り始めた画像は、クレーン・アップして何階か上のある部屋のそれほど大きくはない窓を捉え、寄って行くと開いている窓の枠を超えて、室内の人物を写す。この間すべてワン・ショットです。
 『特別な一日』も具体的にはどうだったのか憶えていませんが、とにかくクレーンに乗ったカメラが素直に着地できるような余裕は無い状況でした。確かこちらでは窓枠のところでクレーンからカメラを外して、室内の移動台に載せ換えた、とパンフレットの解説にはありました。

 さて、質問には「格子」とあります。そうすると状況は更に苦しいはずで、とすればやはり何らかの魔術を使ったのでしょう。もちろん何らかの方法を考案して、さもカメラがすり抜けたように見せる、わけです(例えば、格子は取り外しが出来る、など)。

 こういったカメラ・ワークに関する本はあるようで無いようです。私はもう10年以上映画からほとんど遠ざかったままですが、知っている限りではそのような興味深い本は出ていませんでした。
 一部の熱心な映画ファンが、これはどうだろう?あれはどうやったのか?などと首をひねっている本は知っています(『お楽しみはこれからだ』和田誠。など)。本職はその辺は商売上の秘密なのか、あまり手の内を明かしていないようです。

 さて、似たようなカメラ・ワークのショットがある映画ですが、この質問の『さすらいの二人』の方が3年ほど先行しています。ところが、確か上記の本で読んだように思いますが、更にこれ以前にヒッチコックが既にやっていたようです。
 ヒッチコックの場合にはこれ以外にも、全編ワン・ショットという驚異的な作品(『ロープ』だったか?自信なし)も有ります。しかし、こちらでは実は黒地を写す部分でフィルムを入れ替えて、ワン・ショットであるように見せているとのこと。すべて謎にはそれなりの答があるものです。

 具体的に質問の作品を観ていないため、これ以上の回答は出来ませんが、そういう謎解きを考えるのも映画を観る楽しみだと思ってください。
    • good
    • 0

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!

今、見られている記事はコレ!

おしトピ編集部からのゆる~い質問を出題中

お題をもっとみる


このカテゴリの人気Q&Aランキング

おすすめ情報

カテゴリ