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ずいぶん前に「医薬分業」になり、お医者さんでは処方箋だけ出され、薬は薬局に買いに行くようになりましたね。そして薬局ではお薬手帳が支給され(震災以後は全国民が持つべしという通達もあるらしい)、薬をもらうたびに、手帳に貼るシールがわたされます。

ところが、お医者さんの受付で薬が販売されるところがあるのに気が付きました。薬剤師ではなく、看護婦さんか事務員が薬を渡してくれ、診察代と一緒に支払います。お薬手帳用のシールもくれません。こういうお医者さんは、薬についての特別な許可でももらっているのでしょうか?それとも、日本ではまだ医薬分業が徹底していないのでしょうか?

A 回答 (3件)

以前(20年以上前)は薬価差益が大きくこれで医療機関が必要以上に薬を出す傾向があったこともあり調剤薬局による医薬分業を国が進めていきました。


院内調剤では薬をストック、管理する必要がありこの手間が省けるということで新規開業される場合には開業資金や人件費の問題で門前薬局での院外調剤が増えました。

しかし調剤薬局での処方料が相当高い保険点数設定されており、患者負担(医療費全体における調剤料の割合がここ数年で高騰し数兆円が調剤費に使われています。)も当然高騰しています。
同じ処方内容であれば院内調剤の方が安く処方してもらえます。

通常に診療している医療機関に対しての門前調剤薬局を4~5件持っているオーナーは恐らく収入は1億前後はいっているでしょう。今は調剤バブルですのでこの業界は景気いいですよ。母屋の医療機関には保険点数は低くつけられていますが。医師の診察料よりも処方内容によっては調剤料の方はるかに高いことも多いです。

医薬分業は本来かかりつけ薬剤師を持ち門前薬局で処方してもらうのではなく、全ての薬をかかりつけ薬剤師にて処方され、同効の薬がないか、相互作用がないかを確認し医師にアドバイスをしていくというものです。元々欧米では医学と薬学は分離していたので医薬分離は機能しています。例えば欧米の人は風邪(インフルエンザでも)ではまず薬を服用しません。国によっては風邪では保険がきかないこともありますが。
日本においては歴史的に医療とはほぼ薬を出すことが多いために医薬分業は成り立ちにくい側面があります。
日本の調剤薬局は単に薬を出すだけ、また結構間違った知識で患者に指導して混乱を起こすことも多いです。また患者さん側からしても全てかかりつけ薬剤師に処方を受けるとなるとかかった医療機関との地理的な条件もあり門前薬局で処方された方が便利でしょう。(でも院内調剤であればもっと便利でしょう?)
日本人にとって薬手帳にも記載のシールははりますが張っているだけで絶対指導していないだろうという手帳もよく見かけます。

今は薬価差益もなく、消費税のかかり方によっては逆ザヤになる薬も出る可能性があります。
院内調剤はコスト的には厳しいですが、患者負担が少なくなることで患者さんの数が増えることも期待して院内に戻している先生もいらっしゃるのかなと思います。

調剤やジェネリック薬品の会社は政治家への献金や厚生労働省の官僚の天下り先にもなっていますので、純粋に国民のことを思って医薬分業をしているわけでないことも知っておいて下さい。
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この回答へのお礼

お返事が遅くてすみません。
非常に丁寧に説明していただいて、ありがとうございました。いろいろふくざつな問題がからんでいるのですね。

とても勉強になりました。

お礼日時:2013/07/07 23:27

こんにちは。



医療機関は特別な許可がなくても薬を出すことができます。医薬分業するしないはその医療機関の自由です。

細かいことは省略しますが、数年前までは医薬分業にすることによって医療機関の財務状況が改善することが多かったのです・・が、昨今の厚労省の医療費削減政策の結果、条件にもよりますが院内処方に戻して薬剤でも稼いだほうが財政的にプラスとなると判断し、医薬分業を止める医療機関が現れ始めているようです。こうなると門前薬局はハシゴを外されるようなものなので、揉めるケースもあるみたいですが(苦笑。

お薬手帳は、本来であれば医療機関で処方された薬についても適用されるべきものなのですが、現行の規制上は発行してもしなくても薬剤管理料は変わらないので、医療機関だといちいち管理はしないと思われます。そもそもが医療事故を避けたい薬局側の事情で発行されてきたものなので(薬局だと無料で貰えるのはそのせいです)。

お役に立てば幸いです。
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この回答へのお礼

医薬分業はもっと絶対的なものだと思っていましたが、意外に自由なんですね。私の知っている「薬を出す医院」について、「あの医者は自分で薬を出すからあやしい」と言いだした知人がいて、不安になったので質問したのでした。全然あやしくなかったんですね。ありがとうございました。

お礼日時:2013/05/05 22:57

質問拝読しました



『徹底していない』わけではないと思います

私を例にしますが

婦人科→院内処方

皮膚科→院外処方

歯医者→院内処方

心療内科→院内処方から院外処方へ

耳鼻科→院外処方

です

理由はいろいろあって,お薬の種類が多すぎて管理出来ない,ウチは薬剤師がいるから院内処方OK,院内にストックがあるから主治医の判断で処方…

などです
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この回答へのお礼

院内処方というお医者さんも普通にあるんですね。私の場合、行ったお医者さんがほとんど院外処方で、珍しく院内処方だったので、あれっと思ったのでした。ありがとうございました。

お礼日時:2013/05/05 22:51

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