プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

政府軍 VS 反体制派
どちらが勝ちそうですか 
宜しくお願いします。

A 回答 (1件)

もしアメリカがかつてのイラクやリビアの如く軍事介入すれば


ひとたまりもなく、反体制派側が勝利すると思いますが。

現在のアサド政権はロシアと親しく、そのロシアはソ連時代から
対米戦略としてイスラエルに反旗を翻してきたアラブ諸国を取込み
石油権益をはじめ多大な軍事的支援を行ってきました。
現に今回の内戦でも、同様の軍事的支援をアサド政権側に提供し続けています。
一連の権益確保により、資源的に乏しい欧州諸国等に対し政治的発言権を強める狙いもあり
西側欧米諸国は懸念を強め、特に欧州諸国は反体制派側への軍事的支援を行っています。

中国は権益的対立についてアメリカと利害関係で対立しておりロシアに同調しています。

肝心のアメリカですが、国内にユダヤ系の資本メジャーが多数存在する関係もあり
民族的同胞国家であるイスラエルに対しことごとく対立し、潰しに来ていた
現政権を基本的には潰したい意向があるのは当然であり、実際に共和党系の一部政治家は
反体制派側への支持を鮮明にしているところもあります。

しかし、反体制派側を支持している勢力の中に反体制派と同じスンニ派のイスラム過激派
勢力がおり、うかつには軍事介入や軍事的供与ができない状況にあります。
(9.11テロの首謀者であるアルカイダも、元々はイラン・イラク戦争で背後から
 シーア派政権となったイランを討つべくパキスタンでアメリカの支援を受け養成された
 傭兵が民族的・宗教的自決に目覚め、タリバンやアルカイダになった経緯があります。)
シリアは、国民の8割方はスンニ派であるものの、イスラム世界でも少数派のアラウィ派が
政権を握って現アサド政権を組織しており、様々な優遇を受けていることから両派で
対立が生じており、アラブ諸国でも同じイスラム少数派であるシーア派が多数である
イラン・イラクは現政権側支持に、サウジアラビア・カタール・トルコは反体制派側支持に
回るといった、宗教間対立も絡んだモザイク状態となっております。

アメリカは、できれば現政権を打倒したいが、第二・第三のアルカイダを養成したくない、
そして何よりイラクやアフガンのように、介入先で自国民が多数犠牲になることは
次回選挙では確実に命とりになることから、シリア自体産油国では無く旨みが少ないことも
あって二の足を踏んでいる状態です。

もし反体制派が勝つとなれば、イスラエルが本腰を上げるよう唆しそのあおりで
アメリカもユダヤ資本の強力なプッシュによって軍事介入すれば決着するでしょうが
それは反体制派にとっても、イスラエルの強大化によるシリアやその周辺のアラブ国家自体の
消滅をも招きかねない危険なことであり、何よりイスラム世界に対する最大の裏切りで
あることから禁じ手にしているものと推察されます。

まさに地獄の現出だと思います。このままだとシリアは極度に疲弊し、
将来イスラエルの軍事侵攻を招くことになるでしょうね。
イスラエルが、ちょっかいのみで本格的に介入しないのは、
まさに「その時」に備えて力を貯めているからなのかもしれません。

そうなれば、政府軍・反体制派ともども「敗者」ということになるでしょう。

【参考文献】
http://matome.naver.jp/odai/2134560033451087101
「シリア情勢をわかりやすく説明する」
    • good
    • 0

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!