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合計特殊出生率というのはよく聞きますが、別に「夫婦出生率」というのがあるのでしょうか?ご存じの方宜しくお願いします。

A 回答 (6件)

では、用語解説と定義をご説明しましょうか。

(大変ややこしいのでがんばってついてきてください)

1.出生数

出生数= 一年間に生まれた子供の数/日本の全人口×1000

つまり人口1000人当たりに一年間で生まれる子供の数を指します。

2.合計特殊出生率

女性の特定年齢の出生率 = 特定年齢の女性が産んだ子供の数/特定年齢の女性人数

があって、この年齢が15歳から49歳までの女性の特定年齢の出生率(年齢別出生率という)を全部合計したもの。

これは既婚・未婚を問わず女性が生涯に産む子供の数を「今の時点の統計数字が今後も成立すると仮定して」求めたものです。(「」内が重要)

3.有配偶出生率

婚姻している(法定婚)女性だけに注目した数字です。1の出生率の変形です。

有配偶出生率 = 一年間の婚姻している女性(15~49才)による子供の生まれた数/婚姻している女性(15歳から49歳)の人数×1000

該当女性1000人当たりの一年間に子供のうまれた人数になります。

4.有配偶合計出生率

2の話に似ていますが、人口1000人あたりで計算します。

年齢別有配偶出生率= その年齢の女性が一年間に生んだ子供の数/その年齢の女性の人口×1000

上記を15~49才まで合計すると、有配偶合計出生率が出てきます。
有配偶合計出生率を1/1000すると、婚姻している女性一人あたりが生涯に生む子供の数になります。

だんだん混迷の度合いを深めてきましたね。
ここから更に混迷の度合いが深まります。。。。と書くのはいいのですが、多分混乱を招くだけなので、ばっさり簡単に言います。
上記の数字などはあくまで過去の統計に基づいています。つまりこれから先の期待値(たとえば夫婦が何人子供を作るのかなど)はわかりません。そこで、あるモデルによる推定をします。これをコーホートといいますが、詳しい話はばっさり省いて結論を言うと、上記の統計数字からモデル推定して出てくるのが、平均出生児数です。
で、先には簡単に平均出生児数と書いてしまいましたが、厳密には「夫婦の平均出生児数」とかかなければなりません。で特に夫婦が結婚して生涯を終えるとき、その夫婦の子供の人数を完結出生児数と呼んでいます。

単に平均出生児数という場合は、婚姻の有無にかかわらずとにかく一人の女性が将来に産む子供の数を意味します。なので、平均出生児数は

平均出生児数=女性の結婚割合×完結出生児数×離死別効果係数

で表されます。
ここで離死別効果係数は子供を作る生産期にある夫婦の離婚や死亡により夫婦の子供の生産が中断することで、子供が結果として少なくなる効果です。
女性の結婚割合は、生涯未婚の女性がいるので、女性の生涯における結婚率ですね。

というわけでして、補足いただいたご質問に対する答えは、「そんなに簡単に計算できるものではなく大変複雑です。」となります。

------話をご質問者が聞いたという話に戻します。
夫婦の平均出生児数は、有配偶合計出生率に似たようなものですから、面倒なので同一視すると、「結婚した女性が産む子供の人数」と考えてよいです。

平均出生児数は、いわば合計特殊出生率のようなものですから、「全女性が平均して生む子供の数」と考えてよいです。

で、少子化の話題をするときには、この2つの統計数字が問題になります。

つまり未婚女性が増えることで少子化が進む場合は、「結婚した女性が産む子供の人数」には変化がありません。
一方「結婚した女性が産む子供の人数」に変化がある場合には、夫婦で作る子供の数自体が少なくなっているということを意味します。

両者は結果として少子化が進む原因ですが、その理由は、片方は結婚しない女性が増えたためだし、もう片方は夫婦で子供をあまり作らないということで原因が異なるわけです。
なので、少子化対策を考える場合に問題となるのです。

最後は簡単にまとめて見ました。あまり深く考えすぎないようにお願いします。私もあまりよくわかっていませんので。(笑)
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この回答へのお礼

mickjey2さん、大変参考になるアドバイスを本当にありがとうございました!とっても助かりました。また、何かありましたら宜しくお願いします。

お礼日時:2004/03/20 12:16

他の方のご回答も興味深く読ませていただきました。


質問主さんがこの言葉を聞かれたのは、3月8日の参議院の決算委員会での円より子氏の発言ですね。
議事内容がhttp://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kaigirok …
に載っています。
その発言の「厚生省の方が先ほど答弁なさった中に、合計特殊出生率等が下がった中に、晩婚化や未婚化だけではなくて夫婦出生率の低下があるとおっしゃいました。(以下略)」の全体の内容から読み取ると、「有配偶出生率」に近いようですね。
#4補足欄の(1)のご質問ですが、平均出生児数には未婚出産の数が含まれますので、「夫婦出生率」には使えません。未婚出産数等を差し引いて分子にするのだと思います。

「夫婦出生率」で検索すると何件かヒットしました。
「有配偶出生率」と合わせ前提条件が詳しく載っていた
URLです。
http://www.eco.shimane-u.ac.jp/~hirosima/kojin/r …
私は途中で断念しましたが・・・。

参考URL:http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kaigirok …
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この回答へのお礼

moreauさん、私の曖昧な記憶をたどって調べて下さり、本当にありがとうございます。「夫婦出生率」は「有配偶出生率」という意味で、解釈しようと思います。ありがとうございました。

お礼日時:2004/03/20 12:19

夫婦出生率...はきいたことがありません。


出生率にはいろんな種類がありますが、婚姻にかかわる出生であれば、

1.有配偶出生率
婚姻している女性に限った出生率です。

2.平均出生児数
夫婦で平均的に作る子供の数です。


婚姻の有無にかかわらず女性が生涯で作る子供の人数を表すのは合計特殊出生率ですね。

この回答への補足

mickjey2さん、早速のアドバイスをありがとうございます。
すみません、お詳しいようなので、もう少し教えて頂けますか?
(1)1.有配偶出生率は、2,平均出生児数から導き出されるものですか?つまり、1.は、割り算をしただけのものですか?
(2)「婚姻の有無に拘わらない出生率」は合計特殊出生率。ということは、1.有配偶出生率+シングルマザーの出生率、ということですか?
(3)単に「出生率」という場合は、「合計特殊出生率」であると考えていいのでしょうか?

 他にご回答を頂いた方も、「夫婦出生率」はないということでした。国会中継で耳にしたのですが、近いといえば、1.でしょうか?

 長々すみませんが、宜しくお願いします。

補足日時:2004/03/19 14:57
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これって、「そういう言葉を目にしたけど、意味(定義)がよく分からない」ということではなく、「女性の人口に対する出生率を出すのではなく、夫婦間の出生率をあらわす用語があるのかな?」という質問でしょうか。



なんとなく、「夫婦出生率」という用語そのものが存在するのかって話ではなく、そういう意味(定義)を持つ用語もあるのかって話のように感じました。

ただ、無い気もします。
妊娠中に何らかの事情で離婚や死別したり、未婚の状態で出産を迎えることもあるので、「一夫婦間の子供の人数」という基準では考えにくい気がするので。
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この回答へのお礼

hironaさん、早速のご回答どうもありがとうございます。「夫婦出生率」という言葉を耳にしました。どうやら、存在しないようです…。ありがとうございました。

お礼日時:2004/03/19 15:08

この言葉、どちらで、耳にされましたか(目にされましたか)?



教えてください。

この回答への補足

3月8日だったと思いますが、NHKの参議院の国会中継を観ていた時に、社会保障の議題になった際、議員か官僚の誰かが、「社会保険制度における問題は、未婚・晩婚化の増加と、夫婦出生率の低下にある」と発言していました。「オヤ?」と思って、メモったのですが…。

補足日時:2004/03/19 14:36
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参考程度に...。


合計特殊出生率=女子の年齢別の出生率を合計したもの。女性一人当たりの平均子供数を表す。

夫婦出生率=言葉のとおり、夫婦間での出生率ではないのでしょうか?(夫婦だからってみんな子供作るわけじゃないし...。)検索してもでてきませんね...。
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この回答へのお礼

haraboさん、早速のアドバイスどうもありがとうございました。

お礼日時:2004/03/19 15:09

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