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飼い始めて1年半の、7歳の雌猫についてです。

避妊手術済みということで引取りましたが、今年から発情期のような行動を取り始め、卵巣遺残症候群の可能性があるということで今度検査を受けることになっています。

発情行動のひとつに頻尿、それも通常のトイレ以外での排泄があります。ソファや毛布をしょっちゅう汚されるので、試しに毛布を下敷きにしたペットシートのトイレを寝床近くに設置したところ、猫も気に入ってくれたようで、他の場所ですることはなくなりました。

不思議なのは、なぜ発情している時だけそのシートのトイレを使うのかということです。状態が落ち着くとシートのトイレはぴたりと使用しなくなり、いつもの砂トイレに戻ります。そして発情がぶり返してくるに従って徐々にシートを使いだし、完全に発情するとほぼ9割はシートトイレを使うようになります。

砂トイレに行くのが間に合わない、という感じではありません。徘徊している時に何度も砂トイレの横を通りますし、たまには立ち寄って用を足すこともあります(ウンチは必ず砂でします)。飼い主としては、シートが汚れだすと「お、始まったな」、使用が止まると「おさまったか、今回は長かったな」などと状態を把握するのに非常にわかりやすくて助かるのですが、何でこういう行動がおこるのか、不思議でたまりません。

発情期や膀胱炎の時などにトイレ以外の場所で排泄をするというのはよく聞きますが、その理由までわかる方、どなたか教えてもらえませんか?

A 回答 (2件)

猫ちゃん大変ですね、治療がうまくいきますように。




猫の突発性下部尿路疾患からのアプローチで回答いたします。

下部尿路(膀胱と尿道)疾患にはいくつか原因があるのですが、原因は異なっても症状が類似しているため、まとめて猫泌尿器症候群と呼びます。臨床現場では単に膀胱炎とも呼びます。
これらの中で、原因が明確に特定できない猫特有の疾患群を、突発性下部尿路疾患といいます。

ここで、排尿異常について。排尿とは、腎臓で産生された尿を一定期間膀胱に溜め置いた後、体外に排泄することです。円滑に生命活動を維持するためには、常に尿が垂れ流しでは不都合が生じます。排尿とは、そのために高等生物が獲得した巧妙な仕組みとも言えます。
主な排尿器官は膀胱とそれに連続する尿道です。蓄尿時には膀胱が弛緩し、尿道は収縮して抵抗を与え、膀胱に尿を溜めます。逆に排尿時には膀胱が収縮し、尿道は弛緩することで、尿を体外に排泄します。

この一連の動きは、神経や、膀胱と尿道に存在する筋組織などが微妙に調和し、制御されて、初めて成立します。従って、これらの調和が崩れるような障害は全て排尿異常に結びつきます。
排尿異常は、排尿困難と尿失禁に大別されます。


・排尿困難
原因には、膀胱や尿道、前立腺の異常や神経障害があります。
このうち今回、膀胱の異常をピックアップしてお話しさせていただきます。
膀胱の異常としては、膀胱炎(感染性、薬剤起因性)や膀胱結石、外傷性損傷、膀胱腫瘍、医源性の膀胱損傷、慢性の不完全尿路閉塞に伴う排尿筋弛緩などがあります。また、尿管痼や子宮の異常(←今回これも考えられる?)、会陰ヘルニアなど、膀胱周囲の解剖学的異常に依る排尿困難もあります。

症状として、排尿姿勢をとるものの、全く排泄されないか、あるいは頻繁に排尿しても、少量ずつしか排泄されません。
(トイレ以外の場所に数滴ずつ漏らすのを、尿淋滴と呼びます。)
この時排尿痛を伴うと、日頃のトイレが「痛みを感じる怖い場所」と認識されて、他所に粗相をすることが多々あります。
特に猫は軟らかい物に排泄することで精神安定するため、毛布などが格好の第2のトイレになります。

今回猫ちゃんは、毛布よりトイレシーツでの排尿のほうが、安心と痛み緩和を感じるのかもしれません。


・尿失禁
蓄尿障害で、排尿が意識的に制御できない状態です。通常、排尿姿勢を伴わずに排尿してしまいます。

尿失禁として今回個人的に考えられるのは、
(1)ホルモン反応性尿失禁 性ホルモンの失調によって起こると考えられています。去勢避妊済みの老齢の犬に多く見られますが、若齢の犬や猫にも見られます。

(2)ストレス性尿失禁 尿道平滑筋の機能不全、あるいは尿道変位によると考えられています。意識的に排尿できますが、ストレス状況下におかれた場合や安静時に尿失禁を起こします。日常的検査では異常は認められません。

(3)切迫性尿失禁 膀胱の炎症や膀胱粘膜の刺激によって起こり、猫の突発性下部尿路疾患に見られる頻尿が、典型的な切迫性尿失禁です。この病気の猫は尿スプレー行動を示します。


発情期のトイレ変えは、いわゆるマーキングと思われます。
猫の精神状態の変化(発情期・環境の変化等のストレスなど)は、マーキング行動の引き金になることがあります。
マーキングは雄猫だけでなく雌猫にも頻繁に見られる行為で、他の雌猫に対するエリア主張だったり、個別の性フェロモンを発して雄猫を誘ったりします。

長口上失礼しました。

猫ちゃん、大丈夫ですか?お大事になさってください、治療がうまくいくこと祈っております。

この回答への補足

余談ですが、猫の粗相に困っている方、このシートのトイレはなかなか使えますよ。

(1)少し大きめのトレーを用意する
(2)猫のオシッコがついた毛布をたたんでトレーに入れる
(3)その上にペットシートを乗せる
(4)トレーを猫がいつも粗相する場所に置く
(5)猫がそのトイレを使用し出したら、少しずつ動かして、置きたい場所までもってくる

お気に入り(トイレとしてです!)の毛布を下に敷くことで、猫が好む感触も再現できるし、においも残せる。トレーの中に入ることで安心感も得られる。猫にはいいことずくめです。毛布を交換する時は、新しい毛布にシートについたおしっこを少量こすりつけておけば完璧。ぜひ試してみて下さい。

補足日時:2013/05/19 22:17
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この回答へのお礼

丁寧な回答ありがとうございます。

★トイレシーツでの排尿のほうが、安心と痛み緩和を感じる
★意識的に排尿できるが、ストレス状況下におかれた場合や安静時に尿失禁を起こす
★発情期のトイレ変えは、いわゆるマーキング

この3点を組み合わせたものが原因と考えると、とてもしっくり行きます。いわゆる垂れ流しではなく、「ここでしたい」という確固たる意志(?)を感じます。「アオンアオン」とわめきながら歩き回っていたかと思うとおもむろにシートに上がり、少量のオシッコをジャ~。そしてまた「アー、ナオー」、その繰り返し。発情中も砂のトイレをたまに使うのは、束の間気持ちが落ち着いた時、という事でしょうか?

卵巣遺残といっても、お腹をあけても見つからないケースもあるとか、CTも100%ではないとか、何やら複雑なようです。「実は避妊していなかった!」というのが、ひどい話ではあるけれども一番安心できますねー、などと先生と話しています。まずないとは思いますが・・・。

お礼日時:2013/05/19 22:03

ここでした、という確固たる意思、そうかもしれませんね。

排尿困難は、本人もかなり気持ち悪いはずですから、達成感でスッキリしたいのは人と同じかも。

>発情中も砂のトイレをたまに使うのは、束の間気持ちが落ち着いた時、という事でしょうか?


かもしれないですね、やはり使い慣れたトイレが安心できますから、古巣(?)で用足しする気持ちと体調の余裕が戻っているように思います。

>卵巣遺残といっても、お腹をあけても見つからないケースもあるとか、CTも100%ではないとか、何やら複雑なようです。「実は避妊していなかった!」というのが、ひどい話ではあるけれども一番安心できますねー、などと先生と話しています。

お腹切っても原因不明で、結果的に無駄に負担かけただけに終わることもありますね。
再手術も、獣医師の腕に依りますし、発情抑制剤や安定剤なども効き目は個体差がありますから、仰る通り、これなら全然不妊手術していなかったほうが、ある意味まだましと言えるかもしれませんよね。


この「取り残し不妊手術」、猫ちゃんだけでなくフェレットなどにもよくあるんですよね。日本で人気が出始めた頃、幼齢で杜撰な手術を受けた子フェレットが色々困ったことになってまして、まあ結局マネーの犠牲なんですけど。
一部獣医師やペット業界に、良識を強く求めます。


補足のシーツオンザ毛布、とてもお役立ち情報(=^ェ^=)
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この回答へのお礼

今月の25日が検査なので、ちょっと緊張しています。ちゃんと見つかって、きれいに取り除いて、猫ともども穏やかな日々を送りたいです。

シーツオンザ毛布、うちではちょっと深めのトレーを使っているので、猫が入るとお風呂みたいで、笑ってしまいます。

これを書いている今も、階下で猫が叫んでいます。いい結果が出るよう一緒に祈っていて下さい・・・。ありがとうございました!

お礼日時:2013/05/20 22:07

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