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アメリカ大統領選挙の実質的な関節選挙についておききします。

池上彰さんの書籍を読んで疑問に思ったことです。

大統領を選ぶ際に代議員を選んで、その代議員が大統領を決めるのでしょうか?
それとも、各党が決めた選挙人が大統領を決めるのでしょうか?

代議員と選挙人がごっちゃになっています。

代議員は党大会に出るらしいのですが、党大会とはなんでしょうか?
大統領を選ぶ選挙のことでしょうか?

どこかでごちゃごちゃになっています。

ここのところぜひ、回答いただきたいと思っております。
よろしくお願いします。

A 回答 (4件)

簡単に言うと、「代議員」は予備選挙で各党の大統領候補を選ぶ人たち、「選挙人」は本選挙で、予備選挙で選ばれた大統領候補の中から、実際の大統領(ついでに副大統領も)選ぶ人たちです。

 党大会とはそれぞれの党を代表する「大統領候補」を選ぶ大会です。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。
簡潔でわかりやすいです。

お礼日時:2013/05/24 20:00

米国特殊な選挙方式を理解するには、少し歴史を紐解く方が良いかもしれませんので、参考に回答してみます。



通常、米国大統領選挙は「選挙人団方式」と呼ばれます。
この制度が始まったのは、19世紀頃にさかのぼります。
米国は広大な土地を持つ国です。
東部と西部では、大体3時間位時差が発生するような国なのです。
そんな国で、情報伝達手段が未発達だった当時に考え出されたのが「選挙人団方式」です。
各州では、どの候補に投票するかをあらかじめ表明している代表者を用意します。
これを「選挙人」と呼び、人口に応じて各州は何人の「選挙人」を首都に送れるかが決まっています。(複数人いるので選挙人団と言います)
一般の人は、「自分の州は、A候補を支持していることを選挙人団に伝えに行ってもらおう」という意志を決定するための一票を投じます。
そうして選ばれた選挙人団は、決められた日に首都に行って一票を投じることになります。
そして、各大統領候補はこの「選挙人」によって選ばれることになります。

※ほとんどの州では、その州で一番得票率が高かった候補者に投票するよう決められますが、州によっては得票率によって分配するところもあります。前者が「総取り方式」後者は「比例割当方式」と言われます。

こうした方式になったのは、先に述べたように米国の広大な領土と情報伝達が未発達だった事に端をを発します。
まぁ、簡単に「各州ごとに人口に応じた代表者を大統領選挙に送れる。州に住む一般投票者は、どの候補者に入れるかを決めるための選挙をする。その選挙結果を受けて代表者は首都に行って一票を投票する。その代表者の票の数を、各大統領候補者は競い合う」
ってかんじに理解すればいいかと思います。

さて,党大会と総理大臣選挙の違いですが,これはそのまま大統領選のプロセスを追った方が早いので,以下にまとめてみます。


・前提条件

米国大統領選挙に投票できる人は、米国国籍を所有しかつ選挙人登録をしていることが条件となります。
被選挙権は、両親が米国人である35歳以上の人で米国に14年以上住んでいる事が条件となります。


プロセス1

まず、各政党で大統領候補になるための選挙があります。
これは国政選挙ではなく、あくまでも各政党内の手続きです。
まぁ、日本で言えば自民党や民主党の総裁(代表)選挙みないなものと考えればいいかと思います。
選挙人登録すれば、一般市民も参加出来ます。

この時、大統領になりたい人が立候補します。
そして各党の党大会が開かれ、そこで選ばれることになります。
この選挙は、選挙権があれば党員でなくても参加することが出来ます。
但し、有権者は直接候補者を選ぶのではなくて、その候補者支持を表明した代表者を選ぶことになります。
この代表者の事を代議員と呼びます。
そして、各州には人口に応じて代議員の数が決まっています。
各州の有権者は、どの候補を支持する代議員を選ぶかを決めるのです。
その代議員はかならず各州の選挙結果と同じ候補者に投票しなければなりません。
また、そのほかに各州の選挙結果に左右されない党の幹部や政治家なんかの票も加え、その総数を競うことになります。

※因みに、党員でなくとも出来ると書きましたが、極端な話共和党員が民主党の予備選に参加したりその逆も出来ます。

プロセス2

予備選で各党の候補者が出そろうと、各候補者は副大統領候補も決めた上で大統領選挙本戦に臨むことになります。
大統領選挙本選は、有権者は直接候補者の名前を選びます。
そして、各州でどの大統領候補を大統領とするかを決定します。

プロセス3

各州は、選挙の結果を受けて、あらかじめ人口ごとに割り振られた選挙人を出します。
彼らは、選挙の結果に応じて各候補者に投票します。
つまり、各州ごとに誰を大統領にするかが決まるのです。
そして、大統領候補者は、その選挙人の数を競うことになります。


と、米国選挙は結構まわりくどいシステムになってます。
まぁ、イメージとしては国民が直接大統領を選ぶというよりは、各州ごとに誰を大統領にするかを選ぶという事ですね。
そして、人口比率に応じた投票権を各州はもっていて、住民の意思によってその投票権を行使する。
で、ほとんどの州は住民の意志で白黒出た方に全ての票を入れるけど、州によっては得票率によって入れる票を決めるところもある。

・・って感じでしょうか。
ではでは、参考になれば幸いです
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この回答へのお礼

詳しいご説明ありがとうございました。
参考になりすぎです。
複雑ですが、理解すると大変興味深いところです。

お礼日時:2013/05/24 19:58

アメリカは州ありきです。

それぞれの州が選んだ選挙人の投票で大統領が決まります。では選挙人はどうやって選ぶのか。それは、それぞれの州で決めるのです。選挙人を選挙で選んでも良いし、じゃんけんで決めても良いし、州知事が全部決めても良いのです。選挙人の決め方はそれぞれの州に完全に任されています。とはいえ、現在ではどの州も選挙人も選挙で選んでいます。だから選挙人の候補者として地元の名士が立候補する州もある。また選挙人を選ぶのでなく党を選ぶ州もあります。例えばA州の選挙人の枠が10人だとすると大統領候補を出している党の党員は当然立候補するでしょう。しかしどの党に所属していなくても選挙人候補に立候補することもできる。その際に自分を選んでくれたら大統領として誰々に投票する予定だと明言して立候補する候補もいれば、まだ誰に投票するか決めていないという候補者も選挙人に立候補できるのです。B州の枠も10人だとして、B州は党を選ぶ選挙方式だとすると勝った党が10人全部総取りで党が選挙人を決めることになります。

いずれにせよ選挙人は州議会にも下院にも上院にも全く関係がありません。あくまで大統領選挙に投票する権限があるというだけで、いかなる議会の議員でもないのです。だから州の有権者は大統領候補として誰が立候補しているか知らなくても選挙人を選ぶことができます。要するに自分は誰が大統領候補として適任なのか判断できないから選挙人に託すといった仕組みなのです。

アメリカは50州あって、それぞれの州で選挙人を選ぶ仕組みがまちまちですから、どう説明したところで日本人の頭では理解できない。だから、きちんと説明している本は一冊もない。適当にお茶を濁してごまかしているのが実態です。アメリカの大統領を選ぶ仕組みはアメリカ人でも理解している人は少ないのだから、無関係な日本人が理解する必要もありません。

アメリカの大統領選挙は間接選挙で、州の代表が大統領を選挙で選ぶと理解しておけば問題ありません。
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この回答へのお礼

ご説明いただき大変ありがとうございます。
確かに他国の政治制度なんて理解したところで問題はないですよね。

しかし、非常に詳しくご説明いただき
ありがとうございました。

お礼日時:2013/05/24 19:53

実質的な関節選挙ってなんでしょう?


まぁ、選挙は骨が折れますが・・・
ごちゃごちゃにならないよう一度整理して質問しましょう。
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この回答へのお礼

すみません。実質的には間接選挙をとっていると言いたかったのですが(汗)
もうしわけございませんでした。

お礼日時:2013/05/24 19:49

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