No.1ベストアンサー
- 回答日時:
No.14
- 回答日時:
No.10の回答者です。
「たまげるように高いケーブル」の件ですが、まあ世の中は「需要と供給」によって成り立っていますので、そんな高額の電線を欲しがる人がいるから商売として成立しているのでしょう。
10万円のUSBケーブルぐらいでは、そんな「電線病患者」達は「まだ甘い」と思うのではないでしょうか。何しろ100万円を超えるスピーカーケーブルだって存在していますから(笑)。
もっとも、確かにケーブルを替えると音が変わるんですよね。ただケーブルってのはたいていの場合は事前の試聴が出来ないし、高いケーブルだから音が良くなるとは限らないし、いろいろと悩ましい世界でもあります。ちなみに、私はケチなのでもっぱら安い業務用ケーブルを使っています。電源ケーブルも、1万円未満のネット通販品で事足りている状態です。
なお、100万円超の超高額ケーブルを試聴した者の話によると「すごい美音。何しろ、ヴァイオリンの音がヴィオラの音になってしまう」とのことでした(爆)。
それにしても、前述のELACにしても伝統あるドイツのメーカーなのですが、「バイワイヤリング接続実行者が少ない」という調査結果を受けただけで、あっさりと従来型のシングルワイヤリングに舵を切るとは、何とも節操がないと思います。要するにバイワイヤリング仕様というのは「その程度」のものだったということでしょうか。
某ディーラーの担当者が「バイワイヤリング仕様なんて、スピーカーの内部配線の出来に自信がないメーカーが勝手にデッチあげたものだろう」と言ってましたが、そうなのかもしれません。
個人的な話で恐縮ですが、今年になって、それまで使っていたバイワイヤリング仕様のスピーカーから、シングルワイヤリング仕様のスピーカーに乗り換えました。やっぱりこっちの方が接続が楽だし、ジャンパーケーブルがどうのこうのと悩まずに済みますね(^^)。
ありがとうございます。 高額ケーブルを購入された方の投稿商品レビューをみますと、特に、その効果あり、と評価された方の評価をみますと、高音域の伸びが改善された、とか、中音域の解像度が向上した、とか、低音域の輪郭が明確になった、とか、まあ、そういう形容をされているのを、しばしば見かけるのですが、いくら高額なケーブルでも、たかが1本のケーブル交換で、音質の変化として、解像度とか、伸びだとか、輪郭だとか、という次元/表現の変化に至るのでしょうか、どうもそのあたりは、腑に落ちません。
せいぜい、音がどことなく変わったかな、という程度ではないのかな、と思う次第です。 まあ、実態はどうなのか、私自身がウン万円とか、ウン十万円とかのケーブルを買って試せば、ことは済むのでしょうが、単なるタメシに、そんな大金を出す余裕は、とてもありません。
ともかく、バイワイヤリングの問題は、多くの方の多様なご意見をいただいて、おおよその正しいと思しき概念/理解がつかめたような気がしております。
ご指導いただいた、多くの方々に心より御礼申し上げます。
No.13
- 回答日時:
No.11です。
お礼での追加質問、『逆起電力』の影響についてですが、スピーカーのインピーダンスは机上の理論ではなく測定により得られます。
逆起電力による影響を含めてしか測定できません。
ところで、逆起電力はどんな働きをするのか考えてみてください。
スピーカーのボイスコイルが入力に従って動くとき、入力と動きが異なる場合に逆起電力が発生します。過ぎた動きにはマイナスに、足りない動きにはプラスに。視点を変えれば逆起電力は入力に忠実に運動させようとする力である訳です。
逆起電力=忠実に動かそうとする力。自己フィードバックと考えてOKです。もちろん少ないほど忠実度の高いスピーカーと言えます。
問題になるような逆起電力が発生するスピーカーなんて、まともな音は出る訳ないし使い物になりませんよ(笑)。あっ、逆転発想で暴走状態にすればユニークな音が求められる楽器(クラクション・ブザー・ベルなど警報音に使えるかも)には成るかな。
逆起電力ってそういうものです。スピーカーの設計者でも生産者でもない消費者が心配するような問題ではありません。
せいぜい、ダンピングファクターがめちゃ高いアンプでスピーカーの自己フィードバックを少しだけ助けようか、ダンピングファクターの低いアンプで、それをスピーカーの音の個性として受け入れる(楽しむ)か、という選択ができる程度です。
それからもう一点、No.7のマルチアンプシステムですが、プロ音響の分野では利用度が高いです。
随分前から大規模な設備スピーカーとか、コンパクトなスタジオモニターに使われています。
最近では、外部のチャンネルデバイダは不要になりつつあります。というのも業務用パワーアンプがデジタル化し内部のプロセッサを生かしてチャンネルデバイダ(というよりアンプの受け持ち帯域と特性の制御)を始め様々な音響コントロールをパソコンからプログラムできるようになってきているからです。特に、アンプ内蔵のスタジオモニター(パワードモニター)には、そういったデジタル制御で特性を緻密にコントロールされた物もあります。あるいみ理想的です。
家庭用としては、組み合わせの楽しさや面白さは味わえませんが、パワードモニターを使っている人も多いことでしょう。
ただねえ、日本のオーディオファンは、問題解決しちゃいけないんですよ。解決すると急に怒り出す。そういう場面を何度も見てきました。音楽ファンと大きく違うのは、そういうオーディオファンは自分の装置に不満をいだいている間が幸福なようです。
だから、本質からは「?」と思う拘りよう、物理的に些細な違いを見つけて誇張し作り出したストレスを幸福と感じているのではないかと思います。ストレスが無くなると意欲消失となるのかな?
幸福感は非常に重要です。
音楽を楽しむ障害は取り除けるが、音響を楽しむ障害を取り除いてはならない。そう思うようになりました。
読んでくださる皆さんがHappyに成れますように。
逆起電力という高度な概念の話を聞かせていただき、ありがとございました。 “音楽ファン” と “オーディオファン” との違いについても、おもしろい表現で ハッ といたしました。 でも、このような点は、真空管時代/ドーナッツ盤やLPレコードの時代、のオーディオの世界とずいぶん似ている点があるな、という思いです。 当時と比べたら、技術的な進歩は、あらゆる点で、まさに目をみはるばかりで、とても信じられないことが現実になっていますが、反面、ファン気質のような点では、いつの世も同じ、という思いを新たにいたしました。
No.12
- 回答日時:
N0.8の回答のお礼の中に、追加された質問事項に回答します。
ご指摘のようにバイワイヤリング効果は10cm程度のウーハーのスピーカーシステムでは出にくいでしょう。大きいシステムの方がより顕著だと思います。
先にご紹介した東芝社が1976年に出願した実用新案の番号は;実用新案公報 昭58-11111 スピーカー装置 (出願;1976年6月24日)です。この明細書の中に、追加でご質問頂いた事項の回答が記載されていますので、明細書の中身を一読される事をお勧めします。(特許庁又は適当なURLに添付されていますので入手できます。)
東芝の出願は3つのクレームから構成されています。簡略化して書けば;
第1クレーム;スピーカーボックスに低音用、高音用のスピーカーケーブル接続用端子を取り付け、バイワイヤリング配線をする。(明細書には”バイワイヤリング”という言葉は出てきません。)
第2クレーム;1本のスピーカーケーブル(シングルワイヤー配線)を使用する時の為に、低音用。高音用端子を接続するショートバーを備えている事。
第3クレーム;低音用、高音用端子へ各アンプからスピーカーケーブルを夫々配線する。(これはバイアンプ方式です。即ち、バイアンプ方式も当実案の出願範囲でした。)
当実案は出願から15年で権利切れとなりましたので、1990年代初旬以降発売されたスピーカーシステムの多くに、低音用、高音用の2組のスピーカー端子が付けられるように成りました。現在ではほとんど2組のスピーカー端子が付いているのではないでしょうか。これは早計かもしれませんが、スピーカーメーカーはバイワイヤリングの効果を認めているので、バイワイヤリング対応が出来るようにしている? 2組の端子が付いていないとスピーカーシステムが売れない? ケーブル屋の立場からすれば、夫々の帯域に合ったケーブルを選択する事で、色々な可能性が広がる、とも考えますが。
一つ議論の中で忘れてはいけないのが、ケーブルの存在です。ケーブルは立派な4端子回路で、R,L,G,Cを持っています。(明細書にもケーブルの記載があります。)例えばアンプのダンピングファクター(DF)ですが、スピーカーから見たDFにはケーブルの導体抵抗がアンプの内部抵抗に加算されますので、細い導体のケーブルや、使用長が長く成ると、DFが半減するような事は容易に起こります。この様に使用するケーブルによっても音が変わる可能性があります。
更に多くの貴重な情報をいただき、ありがとうござました。
我々の耳にとって、よい音、心地よい音、という多分に主観的なポイントとしては、アンプやスピーカーのダンピングファクターという指標が効いてくるということのようですが、 そういう観点からは、スピーカーケーブルの存在がDFに大きな影響を与える、ということは、感覚的によく理解できました。
No.11
- 回答日時:
No.8回答の、『ウーハーのムービングコイルには起電力が発生し、この起電力が通常の配線ではネットワーク回路を介して、ツイターへ影響を及ぼす事に成ります』の部分は否定しておきます。
何故なら、ウーハーの受け持ち帯域はツイータ配線のパッシブネットワークで高いインピーダンスにされて供給されますので、仮にウーハーの逆起電力が有ったとしても何百分の一とか何万分の一以下に人が感知できるほどの影響は受けません。こんな当たり前の事が『』で引用したようなフレーズを聞かされるとメンタリストDaigoのトリックのごとく、「ウーハーの逆起電力の帯域はツイータではネットワークでカットされているんだ(つまり事実上影響無し)」ということをすっかり忘れてしまうんですよ。不思議ですね。
でも、オーディオの世界はこれが結構重要で、こんなことで幸せになれるのなら種明かしして不幸にする必要は無いじゃないかと思うんですよ。でも、それで流行を追っかけて散財している人は多いでしょう。でもオーディオメーカーが生き残る事も我々にとって必要です。
ま、音というものが、物理現象だけでなく脳内の活動に因るものが大きなウエイトを占めているためですね。オーディ装置なんて、脳を騙してなんぼのもので、安価に上手に騙される人の方が幸せなのです。
No.10回答の『それは、バイワイヤリング接続をすることによって、スピーカーに付属しているジャンパーケーブル(またはジャンパープレート)を取り去るからだ』
これ、バイワイヤリング構造にすることによる音質への悪影響というパラドックスで面白いと思いました(笑)。ワンポイント差し上げました。
ちなみに、実用新案とか特許は、科学的に正しいかどうかは審査の対象にはなっていないようで(審査する人間に先端化学を理解できる能力が有る必要は無い)、物理的間違いでも出願書式に不備が無く今までに出願されてなければ取れます。眉をしかめる特許はいくらも有ります。オーディオの実例では、アムクロンのバウンダリーマイクなどが特に有名です。これは実際に多大な効果が有ったのですがアムクロンの考えた理論で効果があったのではなかった。したがって、アムクロン方式のバウンダリーマイクはその後出現せずに、別の本当の理論どおりで同業者に多数作られましたが、これらは間違った理論で名付けられたバウンダリーを名乗っています。間違った理論ではあっても本当の理論に適う構造をしていたので後追いのメーカーがアムクロンに敬意を払っている訳ですね。
特許での理論は信じるに足りるものばかりではないというオチでした。
ありがとうございます。 実に様々なご意見を賜り、心から感謝しております。
2ways、あるは、3ways のスピーカー方式では、必ず帯域分割のフィルターがあるでしょうから、そこで、相当程度、ウーファーからの逆起電力は阻止できるはずですよね。 問題は、それらの帯域分割フィルターでも阻止できないようなウーファーからの逆起電力が実際に存在するのかどうかということ、この点はどうなのでしょうね?
熱心な多くのバイワイヤリングの議論の中で、逆起電力の波形とかスペクトルというような議論がなかったことに、なにか見逃している点はないだろか、という懸念を多少なりとも抱きます。
更に、もう一点、ウーファーからの逆起電力は、通常の音声信号の伝送方向とは逆方向の伝送になりますよね。 スピーカーに付随している音声帯域分割のフィルター類は、通常の音声の伝送方向には、しかるべきインピーダンス特性、あるいは、減衰特性を維持しているのでしょうが、逆方向へ進む信号(この場合、ウーファーからの逆起電力に相当しますが)に対しては、順方向とは別のインピーダンス/減衰特性を示す恐れはありませんか? もし、そうならば、大きな望まざる雑音電圧がツィータ端子にかかることになる懸念はあるようですが、この点は、いかがなのでしょうか?
No.10
- 回答日時:
回答者諸氏の御意見通り、技術的には「バイアンプは意味があるが、バイワイヤリングはさほど意味は無い」という結論で良いと思います。
では、どうして巷では「バイワイヤリング接続をすることによって音が良くなった」という意見があるのでしょうか。このことに対して某ディーラーの店長は「それは、バイワイヤリング接続をすることによって、スピーカーに付属しているジャンパーケーブル(またはジャンパープレート)を取り去るからだ」とコメントしています。私も同意したいです。
スピーカー付属のジャンパーケーブル(またはジャンパープレート)はかなり質の悪いものが多いです。それを取り去るだけで、音がスッキリとなるというのは、まあ予想出来ることです。わざわざバイワイヤリング接続をするよりも、ジャンパーケーブル(またはジャンパープレート)の代わりにスピーカーケーブルの端を切って使った方が事足りるとも言えます。
先日足を運んだオーディオフェアで、ELACのスタッフが「同社が独自におこなった調査によれば、バイワイヤリング接続対応のスピーカーを使っている世界中のオーディオファンのうち、バイワイヤリング接続の実行者はわずか7%」ということを言ってました。その調査結果を踏まえて、同社の新製品はバイワイヤリング接続対応様式を見送ったらしいですな。
ありがとうございます。 何か、大変なことを教えていただいたようです。
スピーカーボックス内の配線が、そんなにお粗末だっとは、知りませんでした。 全く、お粗末極まりない事態かと思います。 身勝手な意見、考え、あるいは、見方かもしれませんが、日本の国内で実際に作っていれば、こんなことには、ならなかったのでしょうか?
ちょっと話がずれてしまいますが、そんなお粗末なワイヤリングが存在する一方、かたや、アンプを接続するケーブル/コード類では、たまげるような高額な製品が、堂々と販売されていますよね。 わずか1メートルにも満たないUSBケーブルが10万円を超えるものも売られているとか、たかが1~2メートルのAC100ボルト電源ケーブルが、数万円もするとか・・・・・・・。
趣味の世界とはいえ、まことに奇妙な世界です。
No.9
- 回答日時:
再度別の角度から。
特にウーハーからの逆起電力の吸収については、TRAMPにつないだ状態でAMPの電源をON、OFFしてウーハーのコーンを動かしてみれば判ると思いますが、内部抵抗が低い(DFが高い)ほど動きにくくなるということです。片や真空管アンプではどうでしょう。DFは高くても15程度でしょう。しかし同じようにやってみると電源のON,OFFに関わらずウーハーの動きにくさはほぼ同じです。
これはOPTの二次側コイルの抵抗に依存しているからで、DFが3位の2A3シングル無帰還アンプでもウーハーの逆起電力はOPTの二次コイルが吸収していると考えられます。
そんなことよりもウーハーの動きによりバッフルが振動し中高域SPに混変調歪を与えるのを防止する策とかの方が大事なのではと思うのですが。ウーハーの背圧も避けなければなりませんし。
理想的には低域、中域、高域SPの箱を別にしてチャンデバを使用したマルチアンプ方式になりますかね。
ありがとうございます。 バッフルの振動による混変調ひずみのこと、そういう難敵もあったのかと、はじめて知りました。 個人的には大変気になっていたのですが、10万円を超えるような高額のスピーカーでも、驚くほどボックスといいましょうか、あるいは、専門用語ではエンクロージャーというのでしょうか、とにかく、そのスピーカーボックスが、とても小さい様な気がしますが、いかがなものでしょう? もちろん、音響工学的に判断した最適な大きさがあるでしょうが、そのような理論的な最適な大きさからみても、最近のスピーカーボックスは、あまりにも小さすぎる、ということはないのでしょうか?
まるっきりの感覚的な話で恐縮ですが、小さなボックスに、たくさんのスピーカーを詰めこんで、ガンガンと鳴らせば、それは、当然ながら、混変調の要因になりますよね。
個人的な見解で大変恐縮ですが、小さすぎるウーファーとか、小さすぎるスピーカーボックスとか、何やら、今のオーディオの世界は、大変無理をしているような気がしますが、どうなのでしょう?
No.8
- 回答日時:
バイワイヤイヤリングは1976年に東芝社が出願した実用新案が発端です。
その原理は低音用のウーハーは大きな振幅をしますので、この振幅の逆起電力として、ウーハーのムービングコイルには起電力が発生し、この起電力が通常の配線ではネットワーク回路を介して、ツイターへ影響を及ぼす事に成ります。
これを防ぐ為に、出力インピーダンスが非常に小さいパワーアンプにこの逆起電力を戻せば、消滅するとの原理です。この為に、ウーハーとツイター夫々にケーブルを配線する必要があります。この配線法方がバイワイヤリングと称されています。
以上の詳細は無線と実験誌の2010年11月号に解説があります。更に、このバイワイヤリングを生かした配線が出来ないだろうかとの検討もされています。
ありがとうございます。 大変説得力あることを教えていただき、深く感銘いたしました。 しかし、以下のような疑問点も、依然残るのですが、・・・・・・。
それは、最近のように、10センチ程度の極めて小さな口径のスピーカーにウーファーの機能を課すわけですから、勢い、スピーカーコーン紙の振動の振幅は大変大きくなりますよね。 コーン紙に付随するボイスコイルの振動も大きくなるでしょうから、その様な動きをするコイルが強力な磁界を横切るので、大きな逆起電力が発生する、というメカニズムかと推察いたします。 それが、もう一方のツウィーターに飛び込むから害を及ぼす、というロジックかと思いますが、その逆起電力なるものは、いったいどんな波形をしているのでしょう? いったいどんな周波数スペクトルなのでしょう?
単純に考えれば、ツウィーターの入り口には、おそらく、ハイパスの音域デバイディングネットワークがあるでしょうから、そこで、かなりの程度、ウーファーからの逆起電力はブロックされるのではないかと推察するわけです。 同じように、ウーファーの入り口にも、ローパスの音域デバイディングネットワークがあるでしょうから、そこでも、同じように、逆起電力は、ある程度ブロックされると思います。
そう考えますと、各音域を担当するローパス、あるいは、ハイパスの両“音域デバイディングネットワーク”がウーファーで発生した逆起電力を相当程度、吸収してくれるのではないかと考えられますが、いかがでしょうか?
No.7
- 回答日時:
個人的にはバイワイヤリングはオーディオ界に存在する無用の方式の一つだと考えています。
マルチアンプ方式をちょっと真似したまがい物という位置付けです。
高音用・中音用・低音用と別々のパワーアンプに繋げば(バイアンプ方式)、アンプ位置で高中低スピーカーのバランス調整ができます。もちろんパワーアンプにボリューム調整が有ればという前提ですけど。
スピーカーの所に言ってアッテネータをいじって試聴位置まで戻って確認、というよりも試聴位置から動かずにスムーズに帯域バランスを整えられます。また、それぞれの帯域のユニットと(繊細感とかパワー感とかの)相性の良いアンプを組み合わせる事ができます。
これは、マルチアンプ方式と同じメリットです。
マルチアンプ(チャンネルデバイダー)方式には更に、各帯域のクロスオーバー周波数とそのフィルター特性を弄れるというメリットがあります。
バイワイヤリングでは、スピーカーボックス内の固定されたクロスオーバーのパッシブネットワークを使いますので各ユニットの帯域特性も固定されたままです。
ですので、上記のバイワイヤリングのメリット(バイアンプ方式)を使わないのであればメリット(可能性かも)を捨てているのと同じで、シングルのアンプでバイワイヤリングして喜ぶのは、気の迷いの範疇に入ると思います。←これもオーディオの醍醐味の一つであることは否定しません(笑)。フラシーボ万歳!
No.4さん回答の『低音に業務用アンプ、高音に真空管アンプを使用』というチャレンジができるのが、バイワイヤリングならではのメリットだと思いますよ。
参考:下記リンクの画像は、ヤマハのNS690という3Wayシステムのマルチアンプ接続パネルです。
http://www.oaktreevintage.com/web_photos/Speaker …
ネットワークおよびアッテネーターから、このパネルを中継してスピーカーユニットへ配線されてますので、任意のユニットをマルチアンプ化する事が可能でした。アンプはネットワークを通さず直接ユニットに繋がります。
このパネルのマイナス側配線はLOWユニット用の端子からツイン線で引き出すなど、こんな些細なところでもコストは省きながら要所は手を抜かない、改めて物理の判った人が設計してるなと思いました。ヤマハがオリジナリティ溢れるオーディオ製品を提供し業界をリードし始めた頃の名作です。
チャンネルデバイダが高価だったこと、ヤマハがチャンネルデバイダを発売しなかったこと、NS690のシステムとしての仕上がりが非常に良くマルチアンプ化のメリットがあまりなかったことなどで以後の製品にこのパネルは引き継がれませんでした。
バイワイヤリング端子は、マルチアンプパネルに比べ内部配線等もほとんどコスト増にならず、話題性などで下手に宣伝費を使うより販売向上になればというメーカーの思惑に思えるの。というのが私の意見です。
ありがとうございます。 やはり、マルチアンプ方式は、たくさんの利点があるようですから、メーカーは、早くこの種のアンプを手掛けてほしいものです。 一部のメーカーは、すでにマルチアンプ方式のものを販売しているようですが、どうして、もっと多くのメーカーが参入しないのでしょうね。 よりすぐれた付加価値をつけて市販する、というビジネス上の魅力もあるでしょうに、・・・・・・・。
No.6
- 回答日時:
要するにアンプに端子からスピーカーのネットワークへの接続のやり方です。
バイワイヤはアンプの出力の端子で高音用低音用の2組のワイヤーを接続して、スピーカーの高音用低音用のネットワク^-クのそれぞれの端子に別々に接続することです。
通常はアンプの出力の端子から一本のワイヤーを接続して、スピーカーの高音用低音用のネットワク-クの共通の端子に接続します。
ということは違いはアンプからスピーカーまでの経路が専用回線か共通かというだけです。
スピーカーのワイヤーはせいぜい2m程度ですから、これを分けてどういう意味があるかは疑問があります。
私はアンプやスピーカーの自作を長年してきましたが、この仕組みには全く理解が出来ません。一体何の効果があるというのでしょうか。
これとマルチアンプ方式は基本的に違います。
これはプリアンプの信号をチャンネルデバイダーで高音用低音用の信号に分けて、それぞれを専用アンプで増幅して、アンプからスピーカーへはネットワークを通さないで直接接続するものです。
ネットワークはスピーカーというインピーダンスがかなり不正確なものを負荷にするので、正確な周波数分割は難しいのですが、チャンネルデバイダーは純粋な電子回路なのでかなり正確に分割できます。周波数やその音量を自由に変化させることが出来るのもこの良いところです。
またアンプとスピーカーの間に何も挟まないので、理窟からも疑問がありません。
という理由でマルチアンプ方式は意味があるが、バイワイヤー方式はメーカーの言うようなメリットは全く感じないというのが私の立場です。
ありがとうございました。
ご指摘の点、全く同感です。 電子回路の技術が大幅に進歩してきたわけですから、理にかなった、しかも、より経済的で、かつ、取り回しのスマートな、マルチアンプ方式のメインプリアンプが、もっと出回ってもいいのにな、と感じております。
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