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明治になって公務員要員として過剰になった武士については秩禄処分があったようですが、通常一般において、武士の身分を捨て、禄を返上した武士には、一定の退職金のようなものは与えられたのでしょうか?

もちろん、藩によって財政事情が違ったり、いろいろパターンはあったのかもしれませんが、一般的にはどうだったのでしょうか?

また一代限りの武士身分の場合はどうだったのでしょうか?
(たとえば、江戸町奉行所の同心に、後継ぎが居ない場合などとか)

A 回答 (4件)

幕府の御家人などは先に書いた勝海舟のように身分が売買の対象になるので、いまでいう相撲の親方株のように売って老後の足しにすると言うことはあったと思いますが、一般の武士が録を返上すると言う事は戦国時代は当たり前でしたが、江戸期になると主君に対して仕える価値がないといっているようなもので、主君はよい感情をもたないので、公式には自己都合では退職金はないと思います。


ただ松平定政や細井広沢の例でも解るように、表では「放逐」扱いされながら、旧主がポケットマネーで援助するという例はあるようです。
ただ江戸も中期を過ぎると、財政悪化により下級武士では許しを得て帰農する武士も出てきて、足利藩の資料では餞別を貰ったと書いた資料もあるので、多少は貰えたようです。
餞別ですから、退職金というようなものではなく、わずかだったと思います。
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この回答へのお礼

詳しいお話をいただきありがとうございます。

なるほどそうなのですか。

実は、藤沢周平作品の映画「隠し剣 鬼の爪」を見て生じた疑問でした。
主人公が禄を返上し、田舎で農家を始める話なのです。

具体例を挙げてお教えくださり、とても興味深く拝読しました

お礼日時:2013/09/04 10:35

実際に読んだわけではないので本当かどうか知りませんが、神沢杜口(かんざわとこう)の「翁草」によれば、田沼家の場合、失脚により大減封になった際、役職ごとに退職金を支払ったと書いてあるようです。


ただこれが当たり前なのか、珍しいからわざわざ書いたかになると検証の必要があります。

同心株は売買されているので、後継ぎがいなければ売ってしまうのが通例では、勝海舟の祖父の米山検校や樋口一葉の父親などは同心株を買って武士になった人たち。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます

田沼家の例のように、藩の都合でなく、個人の士が「辞職」するような場合はどうなんでしょう?

お礼日時:2013/09/04 01:16

 家禄を返上した武士に対し、明治政府は石高に応じて秩禄公債を与えました。

いわば退職金ですね。さもなければ反乱がおこるリスクが大きかったのでしょう。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%A9%E7%A6%84% …

 ただし、新政権に出仕した武士は対象外です。また、朝敵である東北諸藩の武士にも、当初は支給されませんでした。
 余談ですが数十年前、回答者の叔父が東北の県庁所在地で市長に当選したことがありました。革新からの出馬で番狂わせといわれましたが、じつは彼の祖父(家老職)が秩禄公債支給に尽力したことが保守支持層に評価されたのが原因だったそうです。

 それはさておき、家禄数年分の退職金を貰って転職した士族も、慣れない商売でほとんどが失敗したそうです。「武士の商法」という諺の起こりです。他方、巨額の退職金を受けた旧大名(大名華族)は、上流階級に仲間入りしました。

 なお、足軽のうち、一代限りの身分は卒族に編入されました。のちに卒族の廃止に伴い士族に編入されたので、公債を受け取ったのかもしれません。同心も足軽身分でしたが、士族になったと何かで読んだ記憶があります。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます

できましたら、幕末から明治の移行期ではなく、江戸後期まで(普通に徳川幕藩体制のなされていた時期)についてお教えいただければと思います

お礼日時:2013/09/04 01:14

退職金なんてなかったかと



基本的には禄ってのは、「戦闘準備費用」であって、生活費支給じゃないもん。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました
何か説得力を持つ補足説明なり資料なりを、お示しいただければと思います

お礼日時:2013/09/04 01:04

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