プロが教えるわが家の防犯対策術!

テニス界に詳しくない者です。
錦織圭選手が世界のテニス界に与えたインパクトについて知りたいと思いました。
あくまで「日本人としては」という前提かもしれませんが、海外の人たちはどう受け止めたのかなと。
どの試合のどんなプレーで認知され、どんな技術を評価されたのでしょうか?
よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

「錦織選手の凄さ」を一言で言うとすれば、「発想の柔軟さ」だと思います。



テニスに限らず、様々なものに「セオリー」があります。
テニスはサービスとレシーブから始まり、攻めの形、守りの形、ポイントを取る戦略があります。
これが分かってくると、形として攻めやすくなり、守りやすくなります。

お互いがセオリーを理解していると、相手が何を考え、次にどのような場所にどのようなショットを打ってくるのか分かるようになります。
パターンにはまればポイントしやすくなりますし、相手としては何とかそのパターンから抜け出して、自分のパターンにしようとします。
どこまで行っても攻守のセオリーが中心にあるのです。

ところが、錦織選手は「何をするのか分からない」というテニスをします。
セオリーからすれば、この形であればこのようなショットだろう、という予測を相手に与えません。

予測できなければ、それだけ対応が遅れますから、錦織選手が有利になるということですね。

これは錦織選手が、子供の頃からセオリーに囚われず、「どうすればポイントが取れるのか」を自分なりに考えて実践してきたということです。

アメリカに渡ったことが大きいですね。
アメリカのテニススクールで技術を磨き、自分の発想と融和できたということです。

特に、超一流という技術があるわけではありませんが、柔軟な発想のテニスによって、相手のテニスを壊してしまう、ということですね。

従って「どの試合のどんなプレーで認知され」ということではなく、錦織選手自身のテニスによって、自分より上位の選手に勝てるようになり注目されるようになったのです。

また、錦織選手は身体に恵まれているとは言えません。
パワーとスピード全盛の現代テニスにおいて、身体の不利を感じさせないテニスで世界の10位代というランキングは驚嘆に値します。

蛇足ですが、錦織選手と言えば「エアケイ」が有名ですが、これはジャンピング・フォアハンドのショットで、特にすごい技術ではありません。

通常、フォアハンドは力を入れやすいのですが、高い打点や身体から離れた打点では力が入れにくくなります。
で、錦織選手は、高い打点については、両足を着けた場合、顔の高さの打点になってしまうものが、ジャンプすれば胸ぐらいの高さになることを子供の頃に経験的に覚えたのですね。
顔の高さより胸の高さの方が力が入る、速いショットが打てるということです。

普通は「ジャンプするな」と教えられます。
ジャンプすれば、着地までは足場がありませんから、次の動きが遅れます。
それでも、錦織選手は「自分にとってはその方が良い」として、結局自分のものにしました。

これなども、錦織選手がいかに自分のテニスにこだわりをもっているかの現れでしょう。
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この回答へのお礼

さっそくのご回答、ありがとうございました。しかも素人にもわかりやすく、丁寧にご説明いただきまして。
「発想の柔軟さ」とは意外な視点でしたが、とても納得できました。錦織選手のプレーをこれから見てみたいと思います。

お礼日時:2013/10/27 01:49

エアケイなんて打っている時点で男子テニストップ10なんて絶対無理です。


過去にそれによって怪我をして選手生命が危うくなったのをすっかり忘れています。

断言します。
錦織はATPランキングの上位10位以内にはなれません。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。
参考になりました。

お礼日時:2013/11/10 19:54

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