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最近は、南海トラフ大地震・津波などが大きな話題になっています。しかし、神戸や首都圏などの防災と(人口の少ない)地方の防災とは明らかに性格が違うように思います。都市型災害・・・という論説はよくみかけますが、ローカル災害については、その被災者の数からか、あまり分析されません。都市と地方の防災で、大きく違う点は何でしょうか?もし、お考えがあればポイントだけでも教えてください。

A 回答 (2件)

防災関係の仕事をしています。



ローカル防災ようするに田舎防災ということでいいでしょうか。


まず防災にも様々な種類があります。地震・水害・風害・津波などが代表的なものでしょうか。

この中で一番重要視されているのは「地震」であることに、質問者様も異存は無いと思います。

で、都市と田舎(失礼ながら田畑が多く建物がまばらな地域は田舎と表現させていただきます)では地震に対する被害の深刻度はまったく違います。

なぜなら、田舎では家屋と室内の揺れ対策さえきちんとしていれば地震の被害はほとんど無い、といって言いぐらいだからです。
それに比べて都市の被害は甚大なものになる可能性があります。阪神淡路大震災を振り返ってみると、高速道路橋脚の破損・鉄道橋脚や構造物の崩壊・ビルの倒壊・インフラの切断。火事の危険性と消火の困難さ、など「都市」であるがゆえに起きる様々な災害があり、それにより犠牲者も一気に増えるからです。

阪神大震災は深夜というか早朝に起きたため、都市内部にほとんど人がおらず、数千人の犠牲者でだすにとどまりましたが、もし日中12時過ぎであれば、各家庭でコンロを使い、飲食店はフルに操業し、昼食を求めたサラリーマンが道路に溢れて災害にあい、数万人の犠牲者がでただろう、といわれています。
また火災も阪神一体で広がり、火災による死者や行方不明者も桁が違うものになっただろう、といわれています。

ですから、都市は風水害のための対策(堤防や道水路などの対策)とは別に、地震対策を特に重視して行う必要があるのです。つまり地震と地震以外の自然災害は別の対策が必要になるということです。

これに対して田舎では、地震に対する対策はあまり必要がありません。密集した住宅もないし超高層ビルもないし、高架の高速道路も鉄道もほとんどないからです。

そのため地震に対する対策も、他の自然対策と同様のものになります。山崩れや生活道路の崩壊、橋の破損に堤防が決壊することによる水害などです。

もちろん、地震の場合広範囲に被害がおき、他の地域から孤立する危険は大きくなりますので非常食やインフラが切断したときの通信方法など、抑えておくべきことはたくさんあります。
でも、必ずしも地震でそれが起きるということではなく、他の自然災害でも十分に起こりえることばかりであるといえます。

もちろん、その地域の消防や警察そして役所は地域の地震対策を立て、啓蒙活動をしているはずです。
しかし、田舎では地震対策も自然災害対策も結果として同じような対策と訓練になりやすいために、あまり意識がなされないのではないか、と推測します。

もちろん、防災対策にアクセスしようとすると「都市型対策」に当たってしまうというマスコミや年ターネットの風潮もあるとは思います。
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2000年10月6日に発生した鳥取県西部地震のことをご記憶でしょうか。

実はこの地震、マグニチュード7.3で、これはあの阪神淡路大震災と同じエネルギーの地震です。
しかし、すっかり忘れ去られています。確か報道も数日で終わったと思います。理由は死者が1人も出なかったことに尽きると思います。被害総額も、阪神大震災が10兆円超といわれているのに対し、鳥取県西部地震は約485億円とされているそうです。
大きく違う点はそういうところでしょうね。

ただ地方の場合は、地震によるものより、先日の台風26号による伊豆大島の土砂災害のように台風や大雨による土砂災害のほうがはるかに身近ですね。その対策としては地質調査の上のいわゆるハザードマップの作成というところでしょうが、田舎の人たちはのんびりしていますから、ほとんど作っていないところもあるみたいですね。
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