ソ連が不可侵条約を破り進行

太平洋戦争の際、ソ連が不可侵条約を破り進行してきたことが
ポツダム宣言を受託した理由の一つと聞いたのですが
そのままソ連が進行していた場合
日本にはどのような不利益があったのでしょうか？
回答よろしくお願いします

No.2 ベストアンサー 回答者： eroero1919 回答日時： 2013/12/20 10:31

ソ連軍は関東軍を圧倒するような大兵力を満州方面に投入できたのですが、それは補給が陸路によるものだったからです。

シベリア方面には、というかソ連にはそもそも十分な量の補給船がありませんでした。北方領土の占守島にソ連軍が上陸しましたが、紙の上では1個師団が上陸したことになっていますが、ソ連の一線級の師団なら1万8000人ほどの兵員数になるのですが、占守島に上陸した兵力は1万にも満たなかったようなので、動員できる兵力がこの程度だったというより、補給を維持できる兵力はこの程度だったということだと思います。
樺太に兵力と船を集めていたそうですが、補給維持を考えると3個師団も維持しづらいと思われます。実質的に2万人程度の兵力を維持するのがやっとだと思うので、これでは北海道占領は極めて困難でしょう。米軍が支援すれば話は別ですが、トルーマンは決してソ連を支援しなかったと思います。
補給船以上に、上陸用舟艇が足りなかったと思いますけどね。敵前上陸は上陸用舟艇の消耗が激しいのです。橋頭堡は確保できたと思いますが、維持するのがやっとだったんじゃないかな。ソ連軍機の航続力を考えると、充分な航空支援も難しかったでしょう。
北海道方面でも充分な補給船の確保ができなかったので、対馬等への上陸は夢のまた夢。先に米軍が上陸して確保したと思います。

しかし一方、地続きのシベリア方面はその陸軍力を存分に発揮できますから、朝鮮半島は完全に占領されて、幸か不幸か朝鮮は金日成による統一朝鮮国家になったと思います。元々アメリカも朝鮮半島までは東側になるのはやむを得ないと考えていましたしね。
その後金日成が日本に侵攻しようと思ったかどうかは分かりませんが、朝鮮人のメンタリティはひどくひきこもり体質なので、わざわざ日本を我がものにしようとは思わなかったんじゃないかな、とは思います。ただし、日本に共産革命を起こそうと日本赤軍への支援は積極的だったと思いますけどね。

朝鮮半島を除けば、いうほど後の東アジア情勢への影響はなかったのではないかな、と思っています。なんせトルーマンはソ連が大嫌いでしたから、スターリンに妥協したとも思えないんです。1945年になるとドイツと日本の敗北は必至の状況になりましたから、ドイツ国内などで米ソ軍の間で偶発的に戦闘が発生する可能性はそれなりにあったんです。実はヒトラーはそれに一縷の望みをかけていたんですよ。もし太平洋方面でソ連が強気に出れば米軍もそれなりに対応したと思いますし、圧倒的海軍力を持つ米軍の前ではソ連軍は沖合に泳ぎにいくことも不可能だったと思います。

この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

お礼日時：2013/12/20 10:33

No.5 回答者： oignies 回答日時： 2013/12/20 19:55

北から侵入してきたソ連軍と南から上陸してきたアメリカの

間で分割統治され、二つの国に分断される可能性もあった
といわれています。

この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

＞北から侵入してきたソ連軍と南から上陸してきたアメリカの
間で分割統治され、二つの国に分断される可能性もあった
といわれています。
そうすると、北半分が “セベルナヤ・ヤポーニヤ共和国”とかいうソ連を構成する１共和国になり、
南半分が “サウス・ジャパン”とかいうアメリカの植民地か準州になって、更には東京もベルリンのように分割されていたかもしれませんね。

お礼日時：2013/12/21 07:37

No.4 回答者： takeruhiko 回答日時： 2013/12/20 19:24

不利益は、下の回答にある通り。

行き着く先は、米ソによる日本分断、というところに至ったでしょう。

でも、ソ連の違法侵攻時点では、そこまでの予測を、日本政府が持っていたわけではなく、条約上、日本に対して中立であるべきソ連までが裏切って、違法・卑劣を承知で、ついに侵攻してきた、劣勢に次ぐ劣勢－－もうだめだ、との意識・判断があり、それが、ポツダム宣言受諾を促した要因の一つになったのでした。

この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

お礼日時：2013/12/21 07:29

No.3 回答者： PENPENMAKKY 回答日時： 2013/12/20 11:00

日本政府はサイパン陥落以降、対中・対米和平を模索してたんだよ

対中国は国民党政府との直接交渉
対米国はソ連を介した間接交渉

陸軍の構想としては国民党政府と停戦して軍を引き上げてソ満国境と本土防衛に戦力を集約する
米軍に多大な流血を強いて戦意を無くさせ、ソ連の仲介で停戦を実現する
これに対して外務省と海軍省は反対だった

鈴木内閣はソ連を通じた対米停戦交渉に一途の望みをかけてたんだけど、ソ連の満州侵攻で停戦交渉の土台が崩れたわけです。ポツダム宣言を受諾するしか停戦の術が無くなっただけのこと

この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

お礼日時：2013/12/20 11:31

No.1 回答者： kusirosi 回答日時： 2013/12/20 09:41

満蒙・朝鮮半島の北半分・樺太・北海道の離島（北方領土）だけでなく、

北海道東北新潟または対馬北九州までソ連軍に占領され、
東京も分割され、
ソ連の傀儡政権の日本民主共和国が冷戦終了まで存在し、日本が二分されるという
ことが考えられます。

スターリンは、留萌と釧路以北はソ連領に編入したいと、アメリカに要求したのは事実です。

この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

スターリンが急逝したのは不幸中の幸いですね。

お礼日時：2013/12/20 09:48