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病原体には、次の3つの
「ウィルス・細菌・寄生虫」があるようですが、
どのような違いがあるのでしょうか?

特にウィルスと細菌の違いについて詳しい方、
教えてください。

A 回答 (7件)

ちょっと回答の書き方が悪かったようですね。

ウイルスは寄生する相手から栄養をもらうことはしません。ウイルスは自らの遺伝子を相手の細胞の中にある遺伝子に組み込んで、相手の細胞自体をウイルス製造機に改造してしまうのです。

細胞の中には核という部分があり、そのなかに細胞の設計図にあたる遺伝子が入っています。細胞は自分の複製を作るためにその遺伝子を元にしていますが、ウイルスはその設計図自体をウイルスを作る設計図に変えてしまうのです。設計図を変えられた細胞はそれ以降、ウイルスを大量生産する工場になってしまうのです。

ウイルス以外の菌類や寄生虫は、細胞を食べて(少し表現に問題があるかな・・)その栄養で育ちますが、餌にする生物(寄生するといってもいいでしょう)の細胞の遺伝子を変えてしまうことはありません。寄生虫や細菌に襲われた細胞は人が食べ物を食べるのと同じようにいったん、消化されてその生物のエネルギーになったり、生物の体を作るための原料になって再度、その生物の体の中で必要な物質に合成されなおします。このような代謝を菌類や寄生虫は自らの体の中で行うので、そのための構造を体の中に持っているのです。

ところがウイルスはそのような機構を一切もっていません。ウイルスは自ら物質の分解や合成などをする機能を全く持っていないのです。したがって、ウイルスをどんなに栄養に富む繁殖に害のない状況においても、そのウイルスが感染できる細胞がない状態では、決して増えることはありません。細菌や寄生虫であれば栄養が十分で環境が良く敵が異な状況であればどんどん増えていきますが、ウイルスはそれだけでは増えることもできません。ほかの生物が工場と設計部門と両方を持っているのに対して、ウイルスは自らを増やす工場を持っていないのです。そこで他人の工場を乗っ取ってしまうという方法で増えるのです。具体的に言えばほかの生き物の細胞の遺伝子にウイルスの持っている遺伝子を無理やり押し込んで、工場にわたさる設計図をすりかえてしまうという方法をとるところが他のものとの大きな違いです。
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こんにちは。

随分回答がいただけてますね。
>細菌が植物細胞ということは
>細菌は植物ということですか?
>人に害を与える細菌が植物だとしたら驚きです。

これは他の方のおっしゃるように、完全に植物に分類してしまうには、葉緑体がないというかなり厳しい部分があります。
細胞壁という構造がある事で、植物細胞に近いといえます。
(葉緑体がない植物も一応いるにはいます)

これに対して、マイコプラズマは細胞壁がない細菌といえるものです。
これは動物細胞に近いといえます。
また一般的に普通の細菌より小さいです。

また、きのこやカビなどは、真菌といわれる細菌の一種です。
しかし、細胞の内部の核などの構造が少し違うので一般的には細菌には含めません。

これらは構造の違いにより使う薬がまるきり違っちゃったりします。

>ウィルスは植物なのでしょうか?
>細胞の形態をとっていないとしたら、
>どういう存在の仕方をしているのでしょうか?

ウィルスは植物ではありません。
生物といっていいのかどうか議論がある位のシロモノです。
核酸とたんぱく質等が特定の構造で並んでるだけというシロモノです。
水に溶いて、乾かすと結晶にして取り出したりする事ができます。

>化学式で表せるような物質でもないのですよね?
無理やりできない事もないです。

>ウィルス、それから細菌がもたらす
>代表的な病気があれば教えてください。

風邪のほとんどはウィルスです。
アデノウィルス、ロタウィルス、インフルエンザウィルスなどは有名な部類でしょうか。
あと小型球状ウィルスによる食中毒も沢山みられます。
もっと有名なのは、はしか、水疱瘡、おたふく風邪、天然痘、ヘルペス、小児麻痺、日本脳炎、狂犬病等は昔から、近頃では、エボラ出血熱、ラッサ熱、西ナイル脳炎、新型肺炎(SARS)等は有名ですね。

細菌は、コレラ、ペスト、赤痢、結核、梅毒、淋病、しょう紅熱(今は溶連菌感染症と言います)といった昔から有名な物ばかりです。
近頃は細菌による病気の新しい発見はあまりなく、劇症型溶連菌感染症がたちまち死に至る恐ろしい病気として少し前に話題になったのと、ヘリコバクターピロリ菌で胃潰瘍が起こる事がわかり、この菌による胃潰瘍は非常に多いことが話題になったくらいでしょうか。
むしろ細菌の分野では抗生物質に慣れっこになって、抗生物質が効かなくなった病原菌が続出して、こちらの方が大問題になってます。
MRSAやVRE等ですね。
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この回答へのお礼

みなさん、本当にありがとうございます。

どの回答もかなり分かりやすく、
うれしい思いしました。

質問の3種類の病原体がどんなものか
分かればいいなという程度で質問したのが、
ウィルスが、遺伝子を書き換えるなど、
そんな恐ろしいことをしているとは
初めて知って、かなり驚きでした。
思い切って、いろいろ聞いてよかったです。

どうもありがとうございました。

お礼日時:2004/04/25 21:39

再びmikeluckyです。

私が答えてよろしいものかどうか迷いましたが、下の説明の補足という意味で答えさせていただきます

>ウィルスが他の者と違う点で、
「他者に依存しないと増殖できない」とありますが、
細菌も寄生虫も栄養をもらう相手が必要ですから、
「他者に依存しないと増殖できない」のではないでしょうか?

どんな生物も栄養が必要で、それさえ与えれば生きられ、増殖も可能です。
ウィルスの場合は栄養を取り込むというより細胞を自己増殖の道具として借りる(乗っ取る)のです。

例えるなら普通の生物は工場です。電気エネルギー、労働、賃金を与えれば動き、同じものを生産します。
ウィルスは設計図です。工場に依頼して機能できるようになります。


>それから、ウィルスの場合、相手の細胞の中でしか
増殖できないのでしょうか?

ウィルスは設計図しかもってないので、そうなると思います。



>DNAを複製して、複製したDNAが身にまとうたんぱく質は自身が元々持っていたたんぱく質でしょうか?
それとも、相手方の細胞のたんぱく質なのでしょうか?

ウィルスのDNAには自身が必要なタンパク質の作り方が書かれています。それを工場である細胞に作らせます。よってどちらのものでもないと思います。もちろん材料は相手の細胞のものです。


>ウィルスと言えば、エイズウィルスや、BSEのウィルスを思い出しましたが、
これから想像するウィルスの挙動は、
相手方の細胞を悪いものにしたり、破壊したりするイメージがありますが、
その様なイメージだと思ってよいのでしょうか?

BSEの場合はウィルスとは異なりますが、ウィルス細胞を破壊するイメージは間違ってないとおもいます。
ウィルスが細胞内でいっぱいになり、細胞はウィルス合成のため働かされてシナシナになり、ウィルスは新しい標的を求めると。
その細胞が生体内でどんな役割をしているかで症状は変わってくるとおもいます


>そうであれば、細菌などは、単にエネルギーをもらって自己増殖するのであれば、
人間がエネルギーを足りる程度に摂っていれば、
害がない気もするのですが、
どのようなことが起こり、害が生じるのでしょうか?

細菌の場合は人間に対して毒となる物質を合成する場合(虫歯や食中毒など)もありますし、体内で必要な細菌のバランスを崩し、必要なのものが生きられなくなるなどが起こります。
栄養があればあるだけ増えようとしますから、どうがんばっても本来細胞に必要なだけ割り振られるとは考えにくいですね。
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http://www.geocities.co.jp/AnimalPark-Tama/1427/ …

参考の内容をある程度理解していただくと基本的な違いがわかるかも知れません。

あえて追加すると、真菌もこの分類に入れたいのですが、さらに生物学の知識、医学的な知識を深めないと議論できなくなりそうです。

ウイルスは遺伝子のうち、DNAかRNAだけのどちらかしか持っていない状態で、遺伝子を包む蛋白も他の生物の細胞内で作らせたものです。増殖可能といえる最小限の状態かも知れません。

細菌は単細胞生物であり、原則として細胞壁を持っていますが、葉緑体を持っていないので、植物と分類するには厳しいかも知れません。というと、緑虫は動物か植物かと言われそうです。生物の基本単位は持っていて、ある種の細菌は無機物だけを摂取して細胞分裂で増殖します。その中で病原性を発揮するのは一部です。

ウイルスも病原性を持つのは全体の一部で、細菌に寄生できるものもあります。寄生というと、言葉の定義で問題があるのですが、細菌の中で自分の遺伝情報を複製させ、それを包む蛋白の殻を作らせ、その細胞を破壊させることによりウイルスが複製に成功するので、偏性寄生ともいえるかも知れません。

細菌や寄生虫は大部分が共存型で、宿主を殺さずに内部で生活するタイプが多いと思います。そのうち、宿主に悪影響を与えるようなものは特殊なものです。もっとも、宿主の体調によっては、日和見感染して、通常は悪影響をださないものも異常に増殖し、疾病の原因にもなることがあります。

あまり詳しく個別の違いを示すより、大まかな特徴をつかむ程度がその微生物の違いを理解できるかも知れません。

私たちが微生物学、寄生虫学、医動物学等で数年かかって勉強してきた内容を簡略に表現できません。どう違い、どういう程度類似点があるか、治療はどうか、診断はどうか、概論よりは各論の方が中心に習ったので、最近の微生物の教科書を読み返す必用があるかも知れません。

寄生虫ですが、原虫でも赤痢アメーバみたいなタイプはある意味細菌と単細胞動物の中間かも知れないし、リケッチア、クラミジアになると、細菌とウイルスの中間的存在かも知れません。一つ一つの特徴を勉強すると、理解でき、簡単に細胞内でしか寄生できないとか、有機物無しでは生存できないとか分離できないものが出てきます。

ちょっと細かく書きすぎたかも知れませんが、参考を読んで、この程度は教養で知っていてもいいのではないかなというレベルで記述されていますので、専門家でなければ深入りは避けても損害が無いと思います。私にこのような一般向けのコラムを書けと言われても専門家でないので、これ以上のものを書くことはほとんど不可能です。

参考URL:http://www.geocities.co.jp/AnimalPark-Tama/1427/ …
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この質問にある3種のうちウイルスだけがかなり異質な存在です。

細菌と寄生虫は自ら栄養を取り込み卵を生んだり自らの細胞分裂などにより増殖することができますが、ウイルスには自ら増殖する機能がありません。他の二つの構成要素の最小単位が細胞であるのに対し、ウイルスは細胞ではありません。ウイルスは遺伝子がたんぱく質の殻を持っているだけといってもいいような単純な構造で、自らエネルギー代謝を行うことができません。

細菌は単細胞の生物で他の微生物を捕食したり他の生物の細胞から栄養を得たりして細胞分裂によって増殖します。このための酵素を作り出す器官や運動のための器官などをもっていますし、細胞膜に包まれた一般の細胞と同じような構造をもっています。

寄生虫は単細胞ではなく多細胞生物です。この類のもっとも単純なものはニハイチュウと呼ばれるもので僅か数十個の細胞から形成されています。多細胞生物は単細胞生物とは異なり個々の細胞が役割の分担を行う点にあります。この傾向は生物を構成する細胞の数が増えるほど顕著になる傾向があります。

ウイルスは遺伝子にたんぱく質の殻を着ているという表現がもっとも相応しいかと思われますが、ウイルス自体には栄養を吸収する機能も栄養を利用する機能もありません。ウイルスの殻の表面にはある特定の細胞の細胞膜に穴をあけて自らの遺伝子を寄生した細胞内に送り込むための酵素があるだけです。ウイルスが増殖する方法は他の細菌や寄生虫とは全く異なります。ウイルスは他の生物の細胞内の遺伝子に取り付き、自分の都合のよいように遺伝子を組替えてしまうのです。ウイルスに取り付かれた細胞は細胞内の遺伝子がウイルスの都合のよいように組替えられ、ウイルス製造機になってしまうのです。

ウイルス以外の二つは単細胞・多細胞の違いはありますが基本的には一般的な生物と同じようなエネルギー代謝と増殖を行いますが、ウイルスだけは自らエネルギー代謝や増殖を行うことはなく他の生物の持っているエネルギー代謝や増殖の機能を乗っ取ってしまい自分の複製を作らせる、自然界に存在する遺伝子組み替え装置のような存在なのです。それゆえ特定のウイルスは特定の生物の細胞にしか寄生できないという特性も強く、細菌や寄生虫のように多種類の生物に寄生することは少ないのです。

この回答への補足

みなさんありがとうございます。

たくさん質問して申し訳ないのですが、
この際、勉強させてください。

ウィルスが他の者と違う点で、
「他者に依存しないと増殖できない」とありますが、
細菌も寄生虫も栄養をもらう相手が必要ですから、
「他者に依存しないと増殖できない」のではないでしょうか?
皆さんのおっしゃってる違いがよく分からないのですが、、、。

それから、ウィルスの場合、相手の細胞の中でしか
増殖できないのでしょうか?
DNAを複製して、複製したDNAが身にまとうたんぱく質は
自身が元々持っていたたんぱく質でしょうか?
それとも、相手方の細胞のたんぱく質なのでしょうか?

ウィルスと言えば、エイズウィルスや、BSEのウィルスを思い出しましたが、
これから想像するウィルスの挙動は、
相手方の細胞を悪いものにしたり、破壊したりするイメージがありますが、
その様なイメージだと思ってよいのでしょうか?

そうであれば、細菌などは、単にエネルギーをもらって
自己増殖するのであれば、
人間がエネルギーを足りる程度に摂っていれば、
害がない気もするのですが、
どのようなことが起こり、害が生じるのでしょうか?


長くなりましたが、
以上、よろしくお願いします。

補足日時:2004/04/25 14:57
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ウィルスは植物ではありません。


ある意味生物とも言いがたいものなのです。

>化学式で表せるような物質でもないのですよね?
それに近いものがあると思いますよ
基本的にはDNAという自分自身を作る情報の詰まった物質と、それを覆うタンパク質でできているのですから。

ゆえに栄養を取り込んだり、活動するエネルギーを作り出したりもできないわけです。
増えるときは自分のDNAを細胞に送り込み、材料や必要なエネルギー等も相手もちで複製を作ってもらうのです。

ゆえに他人(?)に依存しないと増えることもできないやつなのですよ。

詳しい説明は...専門家さんお願いします(依存してる?)
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こんにちは。



ウィルスは
●細菌より非常に小さい。
(電子顕微鏡じゃないと見れない)
●自分だけでは増殖できない。
●細胞としての基本構造は持っていない。

という特徴があります。

細菌は、
●普通の光学顕微鏡で見れる大きさ。
●自分だけで増殖できる。
●細胞としての基本構造は持っている。
(植物細胞と同じ構造です)

という特徴になります。

また、ご質問にあげられなかった病原体として
マイコプラズマ、リケッチア、クラミジア、原虫などがあります。

この回答への補足

細菌が植物細胞ということは
細菌は植物ということですか?

人に害を与える細菌が植物だとしたら驚きです。
ウィルスは植物なのでしょうか?
細胞の形態をとっていないとしたら、
どういう存在の仕方をしているのでしょうか?

化学式で表せるような物質でもないのですよね?

ウィルス、それから細菌がもたらす
代表的な病気があれば教えてください。

よろしくお願いします。

補足日時:2004/04/25 13:53
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