あの日は12月。温暖化が騒がしい今日よりも江戸は寒かった筈。
という事で
夜未だ明けぬ(今日でいう)4時か5時に討ち入りは始まった、といえば真実味はありますがね。
一番起き辛い時刻ですからね。
なかでも午前4時説が多数派でした。
ところが
池宮彰一郎の著作を読むと、午前0時説を採用していますね。
すると激闘は6時間ぐらいは続いた事になります。6時間も抜き身を引っさげて戦えるものか?当然不可能です。
途中で、どちらからともなく、休憩時間となり、浪士側は座り込んで、食事までした、とあります。
正確には戦いは5時間、6時間、7時間・・・・どの位かは分りません。
ただし思うに
午前0時討ち入り開始は、当時の生活リズムに沿ったものとも言えます。
部屋の照明は暗く、TVやネットはなく、今日より粗食で、となれば早めに寝るより仕方がないのではないですか?
人間は寝入りばなの睡眠は深い。そこを狙ったとするのが0時説。
吉良方の武士が自室でOKwaveに夢中になっていて0時になったとしたら彼らはいち早く気付いたでしょうが、そうはならなかった。
通説である4時または5時説を採れば、戦いは1時間ぐらい(あるいはもう少し)で終ったでしょうね。
現場から泉岳寺までは徒歩3時間ぐらいはかかりますから。
泉岳寺までの示威行進は朝(午前中)ですね。江戸の町人達が道端でそれを見守っている。深夜ならそれは不可能だった筈です。
となると0時に乱入したとしても1~2時間では終らず、6時間以上かかり、そして朝となった。途中で休息を入れたとしてもちょっと長すぎる?
自分の気持ちの中では0時説が有力となってきています・・・・・・・
どうなんでしょう。4時(または5時)討ち入り開始。あるいは0時に討ち入った。どちらも真実味はあるのですが・・・・・さて?
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
sonohinioware51 さん、こんばんは。
12月14日ですから、晴れていれば満月に近い月が煌々としていた夜でしょうね。
(wikiでは、月齢13.6で晴天だったとのこと)
そして明け六つの時間(白々と明るくなるころ)は今の5時半頃だったと思われます。
一晩中明るかったと考えれば、夜討ち・朝駆け両方とも可能だと思われます。
少人数での討入りを考えれば、短時間での奇襲・制圧が最も妥当ではないでしょうか。
朝寒い中、こちらは移動で体が温まっているが、敵は寝ていて動きが鈍い。
私は朝4時前後の討ち入りを支持します。
参考URL:http://ww6.enjoy.ne.jp/~kisk/LocalStudy_Dat/Time …
やはり4時討ち入り が妥当でしょうね。
池宮作品のように、途中で浪士達が座り込んで、炊き出しのおにぎりを食べている図は、これじゃ映画にもTVドラマにもなりません。絵にならないでしょう。
有り難うございました。
No.5
- 回答日時:
>どうなんでしょう。
4時(または5時)討ち入り開始。あるいは0時に討ち入った。どちらも真実味はあるのですが・・・・・さて?寅の上刻です。
即ち午前3時から午前4時ぐらいの間の少し早目の頃でしょう。
現代風に言えば午前3時20分ぐらいですかね。
夜明け前の3時間位の時刻ですかね。
「いっとき」以上の死闘は難しいと考えていたのでしょう。
夜が明けてしまえば、失敗ということですから、心理的に背水の陣をしいたのでしょう。
大石内蔵助は、相手がどうのではなく、部下の心理も完全に掌握していたのでしょう。
夜があければ逃亡は難しいですから、成功しても失敗しても逃げる気は毛頭なかったという、幕府に対する意思表示にもなります。
相手がどうで隙を突いた、などというのは、平和な現代人の感覚です。
江戸時代以前の人達の時間の感覚は、現在とは違い巾=時間帯で認識していました。
今でいう約2時間が「いっとき」です。
この巾も冬には夏に比べてすこし広めです。
上刻、下刻も現在の人達が4時半とか3時半という感覚とは少し違います。
前半、後半という巾の感覚です。
更に細かく必要なときには、二つ、三つと上刻 、下刻を各々前半、後半に分けていました。
「丑三つどき」などというのがこれです。
時の鐘など打つ必要がある場合には正寅の刻などと言いました。ほぼ時間帯の中央という意味です。
正午という言葉が今でも残っています。
という事で、寅の上刻と証言したのは、午前3時から午前4時ぐらいの間であったのでしょう。
午前4時から午前5時の間であったと認識していれば寅の下刻と言ったでしょう。
蛇足
>部屋の照明は暗く、TVやネットはなく、今日より粗食で、となれば早めに寝るより仕方がないのではないですか?
夜が明ければ直ちに行動開始です。
旅行の場合には夜が明ける前に、出発するのが常識でした。
♪お江戸日本橋七つたち~と唄われるように、日が昇る1時間~2時間前には出発しました。
(注;討ち入りの時刻と重なっていることに注意して下さい)
東海道であれば、芝のあたりで夜が明けました。
夜ふけまで起きているようでは翌日の仕事に差し支えます。
照明用の灯油は高価な貴重品です。
蝋燭は更に高価な贅沢品です。
倹約をして早起きをするには何時までもグイズグズ起きていません。
江戸時代の人達は文字通り早寝早起きでした。
No.4
- 回答日時:
こんにちは。
私は、自称「歴史作家」です。
まず最初に、
池宮彰一郎氏は、はっきり言って研究不足です。
Wikiで池宮氏を検索してみましたが、盗作の連続で作家活動を中止したとありますね。
当然と言えば当然かと思います。
自論を展開するには、それなりの史料を提示すべきで、ただの思い付きだけでは、誰も相手にはしてくれません。
もっとも、この OKWave にも、途轍もない推論を展開する人がいますが・・・。
元禄15年12月15日、寅の上刻(午前4時)
これは、多くの史家の研究により、
(1)討ち入り後に小野寺十内が妻に宛てた手紙に明確に「・・・寅の上刻に討ち入り候・・・」が残っている。
http://chushingura.biz/gisinews10/news292.htm
(2)四十六名は毛利、松平、水野、細川の各家にお預けとなりましたが、この四家において浪士からの聞き取った話を書き留めた文書が多々あり、その中にも「寅の上刻」が散見されている。
(3)特に、指揮官である大石内蔵助を預かった細川家では、家臣の堀内伝右衛門が浪士から聞いたことを書き記した「堀内伝右衛門覚書」にも、はっきりと「寅の上刻」とある。
私は、(1)と(3)は見ていませんが、(2)については、某歴史研究会の時に実物を見せられ、説明がありました。
さらに、もう一つ付け加えると、
四十七士は、吉良の首を挙げてからすぐに泉岳寺に向かったのではなく、吉良邸のすぐ隣にある回向院に保護を求めました。しかし、回向院側は幕府のお叱りを恐れて断りました。
そこで、泉岳寺に向かった・・・と言うのが真実です。「白明話録」(はくみょう わらく)等による。
http://chushingura.biz/gisinews10/news310.htm
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