No.7ベストアンサー
- 回答日時:
脇侍との関係による全体のバランスの問題もあるように思えます。
脇侍があると本尊は坐像が多いとか、逆に脇侍となっているものは立像が多いとか。脇侍と同じような高さでも、座れば本尊を一回り大きく立派に造れるでしょうし、逆に全部立像で、本尊を大きくつくると一回り高くなってバランスが悪いように思います。下に述べるように、一概に言えない例もありますが。
(如来)
薬師如来は、坐像がある一方で、神護寺や室生寺など立像も多くあります。十二神将を従えている場合は坐像という感じがあります。
釈迦如来は、普賢・勢至菩薩を従えた釈迦三尊像を含めて坐像が多い気がします。ただ、清涼寺式だと立像ですね。
阿弥陀如来は坐像が多いが、単独で1m程度の高さの立像も多いですね。観音と勢至を従えた阿弥陀三尊の場合も三千院などのように坐像が多いが、兵庫の浄土寺のように三尊ともに立像の場合もある。善光寺式でも三尊ともに立像です。
大日如来はおっしゃる通り坐像しか見たことがないですね。曼荼羅にも座って描かれていますし、金剛界大日如来など、あの大きな冠を載せて立っているとしたら、さすがにバランスが悪いように思えます。
弥勒は菩薩なのか如来なのかというのはありますが、作例があまり多くないように思えるので何とも……
(菩薩)
観音菩薩は基本は立っているように思えます。特にシンプルな聖観音は、あの蓮華を持って座るのは、ちょっとバランスが悪いですね。薬師如来の脇侍である日光・月光菩薩も立像でしょうか。
ただ、観音菩薩にも色々な種類がある中で、脇侍を従えているものには、座っているものが多いようにも思えます。二十八部衆を従えた三十三間堂の千手観音の本尊、四天王を従えた興福寺南円堂の不空羂索観音など。一方で、単独であっても、葛井寺の千手観音や櫟野寺(らくやじ)の十一面観音のように坐像である場合もあります。
なお、阿弥陀三尊の脇の観音・勢至菩薩は、基本は立っていたり中腰だったりしますが、三千院のように正座しているものもありますね(特殊)。立っていたり中腰で片足を踏み出しているのは、これからまさに救いに行こうとしているからなどと聞いたことがありますが。
地蔵は、立像も坐像も両方あります。笠地蔵のように道ばたにあるようなものは立像でしょうか。
(明王)
不動明王は二童子と一緒にいる場合は、そもそもの二童子が小さいので立像、周囲に明王を従えて五大明王となっていたり、八大童子を従えている場合は坐像でしょうか。単独の場合は、両方あり、という印象です。
ほかの明王では、愛染明王は座っているように思えます。
(天部)
四天王は、邪鬼の上に立っているので立像にならざるをえません。十二神将も立像。
梵天、帝釈天なども、基本は立っている気がします。東寺の立体曼荼羅の梵天、帝釈天のように座っているものもありますが、特殊な事例でしょう。でも、同じ天部でも弁財天は座っていますね……
たくさんの情報ありがとうございました。脇侍か本尊かにもよるのですね。仏によって立像、坐像決まっているのかと思っていましたが、そうでもないんですね。ありがとうございました。
No.6
- 回答日時:
>わたくしのいままで見た仏像では
阿弥陀如来を立っているほうに区分されておられますが、座っている方が多いかと思いますがいかがでしょうか。
仏像というのは、仏教の教義の象徴です。
この為に、手の形(印相)や持ち物(持物)などに色々なルールがあります。
平たく言えばパントマイムをやっているとでも思って下さい
下記サイト参照
仏像の種類と見分け方
www.kumochan.com/
仏像世界/基本形
music.geocities.jp/jooko3/buddha/html/bkihon.html
観音菩薩に立ち姿が多いのは、手の形と持ち物の種類の為です。
観音菩薩は、如来であるにも関わらず衆生救済のための菩薩業を続けている仏様とされています。
庶民の願い事を何でも聞いてくれる仏様として大事にされてきました。
優しい仏様として女性のような姿で表されています。
一番多いのが、片方の手の手のひらをこちらへ向けてだらりと下げて、もう片方の手に蓮の花を持っている姿でしょう。
だらりと下げた手は、与願印(よがんいん)と呼ばれ仏の深い慈悲を表します。
蓮の花は、泥の中から生じても泥に染まらず清らかさを保つことから、 汚れることのない仏の真理(智慧)にたとえられます。
このような姿を現すのには立像のほうが表現し易いかと思います。
観音菩薩は衆生救済の為に色々に姿を変えて現れるとされています。
千手観音と呼ばれる姿は、衆生救済に必要なあらゆる道具を持った手が像の周りに作られています。
これには立像でないと間に合いません。
立像が多いのは観音様の他にお地蔵様がいます。
お地蔵様は常に錫杖とよばれる、てっぺんに輪がついた鉄の杖を持っています。
お地蔵様は地獄で苦しむ子供を救い上げる仏様とされています。
この子供を救うときにこの杖を差し出して子供につかまらせて救います。
杖をついた姿としては立像の方が表現し易いでしょう。
四天王は必ず足元に邪鬼を踏みしめています。
人の心に悪をもたらす鬼を退治して仏に帰依する人たちを守っています。
踏みしめるには立像の方が表現し易いでしょう。
お不動様は立像よりも、椅子に腰かけていたり座っているほうが多いのではないのでしょうか。
いずれにしても、どの仏像にも座像と立像があります。
No.5
- 回答日時:
今晩は。
観音様は変化します、三十三観音とか、。
女性型になってからは色々御座います、現世ご利益の為か。
如意輪観音
白衣観音
坐像も多いですね、画像検索して下さい。
中世、北宋・元・高麗期、日本でも狩野派など、名画あります。
いづれも方膝立てて、なよやかな御姿です。観音救済を求める衆生の願いに応じて、女性らしさで表わしたのでは?
仏陀御本人の修行・悟り叡智を表わす本尊は、例に挙げられた坐像が多いようですね。 でも薬師様は立ち姿の有名なのも在ったと思いますよ。
尚、夜の街には寝姿の観音さんも居られます^^、
御利益も相当らしいですよ^^。
そうですね。なぜか観音様だけは数が多いですね。家内は観音様を女性だと思っていたらしく、それぐらい優美な姿をされていますね。最後の2行の意味がよくわかりませんでしたが、とにかくありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
先程のはサイトからのコピーです 俺は唯一神なので仏は信じてません
だから俺の本当の答えは 「彫刻師が思った様に彫った」になります
あしからず
せっかく回答をいただきながら、申し訳ありませんが、ここで宗教論を展開するつもりは、ありません。あくまで、仏教美術史に関する情報をいただきたく存じます。しかし、回答はありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
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