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原発の欠点のうち、環境的な問題以外では

どのようなものがありますか?

国内のみならず海外事情も関わってくるのでしょうか?

また、美点として、発電効率が良い事がいわれていますが

これに対して 否定的な意見 肯定的な意見 が様々あります。

発電効率に関して 最も信憑性が高い事実を教えて下さい。

また経済的,政治的なからみ その他具体的に教えてください。

よろしくおねがいします。

A 回答 (4件)

歴史的経緯を見ると、日本で原発を増やす方向に舵を切ったのはオイルショック以後です。


これは、それ以前のエネルギーを石油に頼った経済構造から石油以外に原子力を選択肢として用意した、というわけです。
このように、複数のエネルギー源を利用することで、例え石油が止まっても何とかなる、という状況にしていくという意味で、エネルギー安全保障の意味で好ましい、といえます。

石油は枯渇しないから云々をいう人がいますが、枯渇しなくても中東で戦争があれば止まるのが石油です。例えば湾岸戦争の時に大騒ぎになりました。


発電効率にしても、一般的な原価計算の枠組みでは、現状として最も発電コストが安いのが原子力です。
色々な「原子力の方が発電コストが高い」という説を流している人がいますが、それらの説明を良く読むと
・環境に対するコスト
・電源開発補助金(発電所がある自治体に国から出ている補助金で火力発電や水力発電でも出る)
・建設費および周辺対策費(電力会社以外が支出しているものも含む)
・研究コスト
など、様々な原発に関係しそうなコストを、原発だけ全て算入しています。火力・水力・再生可能エネルギーなどには含まれていません。核廃棄物のコストは原発に算入されますが、火力発電所の出すCO2の処理コストである地球温暖化対策費は火力発電所のコストに含まれません。大規模水力発電所にはダムが不可欠ですが、ダムの維持・管理コストや撤去費用は水力発電のコストに含まれません。

言ってみれば、ディーゼル車とハイブリッド車の製造費用を比較する際に、ハイブリッド車にだけ製造費として直接かかっている費用以外に、研究費や補助金や廃棄費用を算入して比較しているようなもので、全くフェアではなく結論ありきで産出した数値だといえます。

では実際は、といえば、完全に火力などよりも原子力の方がはるかにコストが安いです。
原発があるからといって国などから補助金はおりませんが、原発のために様々な税金が課せられています。例えば核燃料税などです。にも関わらず、電力会社は原発に固執していますが、火力の方がコストが安いなら電力会社が原発に固執しようとするわけがありません。


核廃棄物の処理が云々という人がいますが、既に埋設の技術はフランスには存在しています(現在のところまともに稼働しているようです)。そのまま日本に持ってくることが妥当かどうかは別として、処理技術自体は存在しています。
なぜ日本では開発が進まないのかといえば、反対する人がいるからです。
不思議なことですが、日本では「処理技術がないなら研究すべきだ」という人がほとんどいません。

現在存在する原発を即時廃止にしても、廃炉した後には大量の核廃棄物が生じます。この核廃棄物は低レベルのもの以外はすぐに廃炉にしても再稼働させて使い倒してもほとんど量が変わりません。使用済み核燃料が今後装荷された分だけ増える、という位です。
つまり、すぐにせよ将来にせよ廃炉にした場合の原子力発電所本体を解体することによる核廃棄物を全く考慮していないという点で、この議論は正しいとは思いません。新設しようという議論なら別ですが。



因みに#2の回答に
> ある原発の設計加速度は、430ガルにしが過ぎない。
とあるのは、かなり昔の話ですね。設計時から耐震補強されていなければ廃炉にしなければならず、このため浜岡原発の1・2号機が廃炉になっています。
その後の補強・改修を全く考慮に入れないのは、不勉強なのか意図的なのかは分かりませんが、いかがなものかと思います。
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この回答へのお礼

詳しく細かな回答ありがとうございました。

お礼日時:2014/03/22 17:56

原発の最大の欠点は「制御に失敗したら、全くコントロールできなくなる」ことです。



たとえば火力発電所なら、暴走して火事になっても「消す」ことは可能です。火災時にいろいろな汚染物質が出ても、かなりの部分で除去や人間に害をなさない様に処置する事が可能です。たとえば有毒物質の中をマスクをして消火活動を続けることが可能である、ということです。

また、イランイラク戦争の際に、原油の生成井戸に火を放つという事態があり、今までの油田事故の経験から「21世紀まで消せない」と言われていましたが、アメリカ人が特殊な消火設備を開発し、5年程度ですべて消すことができました。
つまり「消す」ということで、人間のコントロールの下に戻すことができたのです。

しかしチェルノブイリのときも、スリーマイルのときも、今回の福島第一でも一旦原子炉の暴走が始まったら、ほとんどなにもできなかったのが現状です。
いずれの原発もなんとか押し込めてコントロールできる状態まで戻しましたが、拡散した放射性物質に対しては避難以外の対策はできず、またチェルノブイリと福島に関しては原子炉の撤去そのものに何十年もかかるわけで、そもそも人間が入れませんから、新しい産業技術ができるまで現状維持するしかない、というのが本当のところです。

また、原子炉を解体できたとしても、放射性物質が無害化するまでには10万年の年数が必要で、これはすべての原子炉で解体したときには同じ問題が発生するわけです。

原発推進派の方々は「原発事故は収束した」といいますが、福島に関してもチェルノブイリに関しても「現状、これ以上の被害拡大はなくなった」とは言えるものの、後片付けについてははじめてもおらず、最終的に「完璧に安全」と言えるには、何万年も掛かるのが原発事故である、といえます。

このような問題について日本では「原発を安全にコントロールする」という言葉の意味がよく理解されていないような気がします。

小泉元首相が原発反対派になったのは、原発から出るゴミや福島のような原発解体時に出る放射性物質を「安全に何万年も管理する必要がある」と知ったからだ、と言われています。

火災やその他の毒物は最近日本の河川がきれいになってきたように、努力すれば数十年で元に戻すことができます。森林などが破壊されたとしても百年単位で考えれば元の姿に戻すことができます。
しかし、原発で発生するゴミが安全な状態になるには「数万年」の月日が必要であり、それを作り出した人類は当然数万年管理し続ける義務があるわけです。

この「数万年の安全管理」まで経費に入れたとき、果たして「原発は効率が良くてコストが安い」といえるのでしょうか?

それともこのコストは入れなくていいのでしょうか?これこそが、福島を経験した日本人が考えて答えを出すべき問題であるといえます。
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この回答へのお礼

詳しく細かな回答ありがとうございました。

お礼日時:2014/03/22 17:57

1KW/当たりのコストが以上に高いことです。



 耐震性の関係で発電効率(約3割り)が低くなるのが本当の事実です。

 耐震設計は、震度5強程度 ある原発の設計加速度は、430ガルにしが過ぎない。したがって震度5強で設計通りに壊れています。

 原発停止時に原発に電気を送るための送電鉄塔の設計は、風速40mで地震に対しては全く考慮されてない。したがって3.11の地震の震度5強でも倒壊してますね・直接原発では無いが大欠陥でその後設計指針の見直しもされてない。

   
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この回答へのお礼

詳しく細かな回答ありがとうございました。

お礼日時:2014/03/22 17:58

事故で放射能物質を大量にばら撒いたときの損害は甚大。

広範囲(1000キロ以上)長時間(1000年)に渡り被害を与え続ける。
福島第一の放射能が東京に降り注いでいたら日本は立ちあがれないほどのダメージを受け2流国家になったのは確実。刈羽柏崎が同じような事故を起こせば新潟関東は居住不能。福井県の原発が爆発すれば近畿東海は無人の荒野となるだろう。

中越地震で刈羽柏崎の変電所が被災し「消化する人間がおらず」燃えるに任せていたことを記憶している人は少ないでしょう。

絶対爆発しない原子炉はありません。

原発ゼロは正しい。昔からそう思われていたが、まー大丈夫だろうという安易な考え。勝俣みたいな金の亡者が安全性を無視した結果大事故になった。大天災による事故は法的な言い訳になるが国家の安全(政治使命)としては言い訳にならない。被害は国民が引き受ける。
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この回答へのお礼

詳しく細かな回答ありがとうございました。

お礼日時:2014/03/22 17:59

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