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CPAP時のPS(プレッシャーサポート)とPEEP(呼気終末時気道陽圧)の違いがよくわかりません。PSが吸気努力の改善のために最大吸気圧まで吸気を送る、そしてPEEPは呼気の終了とともに吸気呼気の弁を閉めて、気道内圧が大気圧に開放されないように圧力をかけることで、肺胞虚脱を防止し、機能的残器量を増加させる・・・とテキストなどではありますが、なんだかよく分かりません。ご回答お願いします。

A 回答 (3件)

さて、昔は自発呼吸の呼気に圧をかけるだけのCPAPしか無かったのですが(一番原始的な装置は、呼気側の蛇管を水の入ったビンに差し込む方法で、その差し込む深さが何センチかでPEEP圧を決めてました・・・・と、閑話休題)、そのうちPS(V)という換気方式が出てきました。

これは、「患者さんの吸気の開始に合わせて設定した圧まで空気を送り込み、患者さんが息を吸っている間じゅうその圧を保ち、患者さんの吸気が終わると圧を下げる(その直後患者さんが息を吐いて、呼気相になる)」という仕組みです。呼吸器系の障害のため、自分の力だけで十分息を吸うことが出来ない患者さんのために、機械が圧力をかけて息を押し込んでやるという換気の方法ですが(そのため、サポートという名前になってます)、患者さんの自発呼吸を出来るだけ残して呼吸管理をしようとする最近のトレンドに従って、今ではSIMVと同様以上に広く用いられる換気法になりました。
なお、「気管挿管されている患者さんが気管チューブ越しに息を吸うときの抵抗を減らすために」という理由で、3~10cmH2OくらいのPSが従来日常的にかけられてましたが、実際にはチューブの細さや息を吸う速度によって抵抗が異なるわけで、最近の人工呼吸器にはTC/ATCという名称で吸気流速に応じてサポートプレッシャーを変化させる機能がついていたりします。また、もしかしたらあと10年くらいするとPSは過去の換気モードとなっており、そのころはPAVが一般的に行われているかもしれません(詳細はあえて割愛しますが)。
以上、先ずはご参考まで。

参考URL:http://www.ne.jp/asahi/nishi-kobe/masui/lecture. …
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。まだまだ私にとって謎の多い人工呼吸器ですが、勉強していきます。また質問すると思うのでよろしくお願いします。

お礼日時:2004/05/03 23:44

特に古い人工呼吸器などでCPAPの後にPSの機能を追加した場合など、CPAPモードでPSを設定するため混乱が生じてますが、CPAPとは、呼吸にPEEPをかけた状態のことで、それにPSが加わるとPSV(プレッシャーサポートベンチレーション)(+PEEP)という名前になります。


さて、PEEPは、polyuria様がおっしゃるとおり、息を吐ききった時に肺胞が潰れないように、一定の圧をかけておく事です。最近は、肺胞が潰れたり膨らんだりを繰り返す事自体が肺を破壊する原因であるとも言われ、以前にも増してPEEPの圧が重要視されてます。
昔は、安直に5cmH2Oくらいの圧をかけてましたが、最近病態によって必要な圧が大きく異なることがわかり、必要に応じて調整している先生も多いです。もちろん、(おそらくテキストにも書かれていると思いますが)圧を高くすれば良いという訳でもなく、不必要な高いPEEP圧は血圧低下や脳圧亢進その他いろいろな合併症の原因となります。
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お手元にテキストがあるようですのでイメージだけを



・PSV
小さな子供が乗ったブランコをイメージしてください
子供が漕ぐ力では揺れが十分ではありません。
大人が揺れにあわせて手を添えて押し出しますよね?
そのイメージです。自発呼吸開始の吸気をトリガーに呼吸器が一定の圧力をかけて呼吸をサポートします。

・PEEP
風船を膨らませる時を考えてください。
しぼんでペッタンコの風船を膨らませるよりもすこし膨らんでいる風船を膨らませるほうが膨らませやすいでしょ?
風船=肺胞です。確かにその方が膨らませるには簡単なんですが膨らませ方が強すぎれば肺胞内に残る気体(機能的残気)が多くなりすぎて呼吸効率に影響が出ます。

参考URL:http://www2.synapse.ne.jp/insomnia/resp/index.html
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この回答へのお礼

とても分かりやすい説明です。イメージが湧きやすいです。まだまだ謎のおおい人工呼吸器ですが、勉強していきます。ありがとうございました。

お礼日時:2004/05/03 23:45

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