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こんにちは。

健康増進のために、太極拳みたいな運動を始めたいと思いますが、太極拳に似た体操に気功八段錦というのがあると聞きました。

気功という名が付いているので、八段錦の方が、内臓を鍛えたりして、何か健康に良いようにも思えるのですが、太極拳と八段錦はどう違うのでしょうか?

よろしくお願い致します。

A 回答 (1件)

 太極拳も八段錦も、深く息をしながら、ゆっくりと動く点は共通しています。



 健康法としての太極拳は、武術としての太極拳の稽古の型(套路)をゆっくり行うものですね(漫練と呼ばれる)。中国の清の時代、武術的に素早く動く型稽古(快練と呼ばれる)が体力的に無理な人のために、ゆっくりにして、動きも無理をしないように工夫したところ、健康増進効果があったことから、健康法として普及していきました。

 その後、武術目的は度外視して、健康増進のために24種類の技を組み合わせた套路である、24式太極拳が考案され、普及しました。24種類の技のどれか一つだけを行ってもいいのですが、一連の動作を最初から最後まで決められた通りに行うのが、最も効果的です。

 24式が考案されるまでは、100以上の技を使う套路で長時間かかり、手軽に行えず普及しにくかったのです。24式は15分程度でできるので普及しました。その後、普及に気を良くしたのか、48種類の48式太極拳が考案されましたが、15分の2倍の30分では手軽に行えず、さほど普及していません。

 一方、八段錦は、8種類の深呼吸しながらの簡単な体操です。武術的な動作が部分的にに含まれますが、武術性とは無縁です。それぞれが独立したものであり、一連の動作にはなっていません。太極拳と関連が深く、武術としての太極拳の準備体操・整理体操として行われたりもします。さらに八段錦の準備体操的な位置づけの、ソワイ手という非常に簡単・単調な体操もあり、八段錦といえばソワイ手を含むことが多いです。

 健康法となった太極拳と八段錦は、大きな差はないと考えていいかと思います。要はどちらも深呼吸しながらゆっくり行う体操です。それでも、八段錦は本来が体操であるために健康効果がストレートに出やすいですが、代わりに面白みに欠けやすく、太極拳は健康効果がちょっと遠回りな代りに、武術の型ゆえに面白く行いやすいという面はあります。

 どちらかだけにしたいということでしたら、試しにやってみて面白さや気持ちよさを実感して選べばいいのです。ただ、よくどちらも行うよう勧められているようです。とはいえ、「立禅→ソワイ手→八段錦前半→24式太極拳→八段錦後半→立禅」みたいな一式を行うべきというわけではなく(時間があれば、そうしてもいいのですが)、朝や夜の15分程度の空き時間には24式太極拳、ちょっとした隙間時間にはソワイ手や八段錦のどれか一つといった勧め方が多いようです。
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この回答へのお礼

丁寧で詳しいご説明、ありがとうございました。
大変良く分かりました。

>試しにやってみて面白さや気持ちよさを実感して選べばいいのです。
⇒そうですね、そう致します。

丁寧な解説、ありがとうございました。

お礼日時:2014/03/13 14:36

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