プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

例えば、ウィルス性の疾病の場合、遺伝子検査で検出限界以下までウィルスが消えましたなど
聞いたりました。
この際用いられるのが、PCR法だと思うのですが、原理的に考えれば、
ウィルスのDNAが1分子ありさえすれば、検出できる感度まで、増幅できるのではないかと
思ってしまいます。
なぜ、ウィルス数が少ないと検出できないのでしょうか。

私なりに考える原因として、DNA合成酵素が、PCRの温度操作により次第に失活することが
上げられますが、新しいDNA合成酵素を添加し、Cycle数を増やせば検出できるレベルまで
増幅できる気もします。

直接の回答でなくても構いませんので、ご回答の程よろしくお願いいたします。

A 回答 (2件)

回答はいかがでしたか?



もし不明な点がありましたらお気軽にどうぞ^-^
    • good
    • 0

>なぜ、ウィルス数が少ないと検出できないのでしょうか。



DNA合成酵素の失活については、最近は耐熱性の高い酵素がありますので、
そういったものを使えば50サイクルくらい回しても十分活性はあります(反応条件にもよりますが)。


一番心配すべき点は、PCRの反応系に入れるまでの過程
(サンプルを調整したり別の容器に移すなどの操作)で
サンプルの一部が失われるところです。
具体的にはピペットやチューブへの非特異的吸着などです。
(1000分子あるものが1分子ロスしても999分子残る。
では1分子あるものが1分子ロスしたら? 分子数が少ないほどこの影響は大きい)


ひたすらサイクル数を増やす、というのも意外と難しいです。
サンプルに対象のウィルス以外のDNAが含まれる場合、
それらを鋳型にして非特異的な増幅がおこる可能性が往々にしてあるからです。
対象ウィルスのPCR産物が非特異的な増幅産物に埋もれてしまうと検出できなくなります。
    • good
    • 0

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!