プロが教えるわが家の防犯対策術!

 どのジャンルの音楽にも「不屈の名盤」と言われるようなアルバムがあると思いますが、JAZZでは、どのような作品があるのでしょうか?
 代表的な作品、あるいは、それが載っているサイトなんかをお教えください。よろしくお願いします。

A 回答 (3件)

こんにちわ、あたらしいジャズファンがひとりでも増えていただけると思うと、ほんとうに嬉しくなってしまいます!



不屈の精神のジャズ名盤、というと、「プロテスタントジャズ」などという名称で呼ばれている一連の作品群になります。
これは、1960年代に「黒人公民権運動」という、人種差別撤廃の社会現象があったのですが、ここでもジャズミュージシャンが大変活躍をしまして、人種差別に反対する政治的な不屈の反逆精神がこめられた、1960年代という時代に特有の音楽メッセージのスタイルになっています。

不屈のプロテストジャズの代表的プレイヤーは、
チャーリー・ミンガス(ベース)
マックス・ローチ(ドラムス)
ローチの妻のアビー・リンカーン(ボーカル)
が特に有名です。

チャーリーミンガスの不屈精神がもっとも強烈に反映されている作品に「フォーバス知事の寓話」という曲があります。これは、ある州の実際の知事を徹底的にこきおろした音楽なのですが、スピーカーから聞いているだけでも、鳥肌が立ったり、涙が出てしまったり、また、愚かしさの表現方法に苦笑が思わずでてしまったり、というものすごい作品です。(彼の代表曲なので、いくつかの複数のアルバムによく採用されている名曲です)

マックスローチとアビーリンカーンの夫妻の作品では、夫婦揃った合同作品として非常に歴史的に名高い「ウイ・インシスト!(我々は主張する!)」、また、ローチ個人では「フリーダムナウ(今こそ自由を)」が有名です。


1960年代の不屈の精神とは別に、#1と#2のみなさんがお答えくださっている、ジャズ全体の歴史から見て、どんなに年月を経ても決して古びない、という意味の作品は、
不朽(ふきゅう)の名盤、と言うことのほうが多いみたいですね。

「不朽の名盤」につきましては、これからジャズに入っていきたいな♪と思う一方で、はて、こんなにたくさんのアルバムからどれを聞いたらよいのでしょう??と、初心者のみなさんにはいつも悩んでしまうことですよね。

でも、ご安心ください♪
わが国にはとてもよい道しるべがあります。
終戦直後から創刊されて今なお日本のジャズ界をリードする「スイングジャーナル」というジャズの月刊誌があります。
このスイングジャーナル誌の評論家が検討委員会を開いて決定した、「個人的な思い入れなどの片寄りがなく、ほんとうにジャズの歴史の中で客観的に重要な名作」として選ばれた作品群があります。

それが、
「スイングジャーナル選定ゴールドディスク」と、
「スイングジャーナル選定名盤蒐集倶楽部」
という2種類の選定盤です。

これらのCDは、お店に行くと、勲章のようなラベルのマークがついていますので、すぐにわかるようになっています。

サイトでの紹介については、いろんなところでされていますので、

ゴールドディスク
名盤蒐集倶楽部

というキーワードで検索をすると、いろんな先輩ジャズファンのみなさんたちが、思い入れをこめた紹介をしてくれていますよ♪

では、すてきなジャズの世界への扉を、ぜひ開けてみてください!!
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この回答へのお礼

 ご回答ありがとうございます!
「不屈」と「不朽」の違いも、本当に分かりやすく解説していただいて、為になりました。まずは、ゴールドディスクと名盤蒐集倶楽部を手がかりに、聴きあさってみたいと思います。また、分からないことがあれば、質問いたしますので、その時は、ご回答のほどよろしくお願いいたします。

お礼日時:2004/05/12 11:27

こんばんワ!書かせて下さい。



JAZZというジャンルで「不屈の名盤」と言われる物は、
そのアーティスト毎に山ほど存在してますが、私は必ず、
絶対マイルス・デイヴィスを如何なる時もお薦めします。

言わずとしれたJAZZ界絶対無比の「帝王」なわけですが、
「帝王」と言われ続けた所以は、
1.どの年代でも発表された作品に駄作が無い事
2.才能を発掘する「才能」が神がかり的で、関わった
 ミュージシャンは全員超一流となっている
3.没後、現在に至っても彼の流れを受けたミュージシ ャン達が後を経たない
4.時代を見極める「才能」も神がかり的だった

などなど挙げたらキリがありません。
駄作なしの作品群からあえてお薦めメニューを作成しましょう。

49年 「クールの誕生」
51年 「ディグ」
54年 「ウォーキン」「バグス・グルーブ」「マイルス・デイヴィス・アンド・ザ・モダン・ジャズ・ジャイアンツ」
55年 「ラウンド・アバウト・ミッド・ナイト」
56年 「ワーキン」「クッキン」
58年 「マイルストーンズ」
59年 「カインド・オブ・ブルー」「スケッチ・オブ・スペイン」
64年 「マイ・ファニー・バレンタイン」「フォア&モア」
67年 「ソーサラ」
69年 「ビッチェズ・ブリュー」
72年 「オン・ザ・コーナー」
75年 「アガルタ」「パンゲア」

長くなりましたが、上記の作品群は年代により演奏スタイル、
演奏形態に違いが見られますが、「不屈の名作」「傑作」と
言われるものばかりです。マイルスの偉大な点でもうひとつ言い忘れてました、
JAZZにおけるニュースタイルを作り育てたのも彼です。
クール、ヴァップ、ハードヴァップ、モードといった
JAZZにおけるジャンルを創造していったのです。

ホント長くてごめんなさい。
マイルスについては書き足りないくらいですが、
JAZZの始まりから終わりまで(終わってないけど)みんなマイルスです。
一度お試し下さい。

参考になれば幸いです。
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この回答へのお礼

 丁寧にありがとうございます!
マイルスですか、こんな素人の私でも知ってますし、曲も少し持ってます。
 挙げていただいた作品、そろえていきます。
 大変参考になりました!

お礼日時:2004/05/11 21:30

私自身詳しくないのですが


昔バイトでJAZZ好きの先輩が、コレを聴かずしてJAZZは語れないと言っていたのが、ビルエヴァンズです。

また日本人では綾戸智絵が個人的に好きです。
この人から放たれる音はパワーがものすごいです。
音楽的なものより、人間的に好きということもありますが。

よかったら聴いてみてくださいね♪
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この回答へのお礼

ビルエヴァンズですか、もしかしたら聴いたことがあるのかもしれませんが、分かりません(笑
綾戸さんは、一応もってますので、ビルエヴァンズをさっそく聴いてみます。ありがとうございました。

お礼日時:2004/05/11 21:28

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