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映画の撮影現場での、スチール写真の撮影に関してですが、外部から専門の方を雇って撮っているものですか?
また、それは派閥があって、フリーのカメラマンだからといって、誰でもその仕事が取れるワケではないのでしょうか?


それとも、映画製作のスタッフの中に、スチールの得意な人が居れば、それで事足りるものでしょうか?

A 回答 (2件)

戦後くらいの頃はわかりませんが、60年代以降、邦画の場合はそのスタッフの中に宣伝用のスチール写真を撮るための専属スタッフがいます。


雑誌の写真などで活躍するカメラマンとは違い、スチール写真を撮ることを専門にしている写真家、であり、映画のスタッフの一員とも言えます。

スチール写真を撮ると言うことは、映画製作の過程では、少し異質なことになります。
なぜかというと、映画そのものには、そのスチール写真が使われることもなければ、スチール写真の出来不出来に、映画そのもの完成度もまったく関係がなく、映画の進行を司る助監督や製作部といったパートに取っては、スチール写真を撮るために、撮影中に割く時間というのが、やっかいなことが多いからです。

映画の宣伝用の写真にはあるのに、実際にはそんなシーンは無かったんじゃないか?
と思ったことはありませんか?
ということで、有名俳優が何名も出ていると、台本上では顔を並べるシーンはないのに、宣伝のためにスチール写真用の「つくり」をしなくてはならないことが、けっこうありまして、その「つくり」の演出を助監督のチーフが行ったりします。
なので、映画そのものに出番のない俳優さんを、わざわざ呼んだりしなくてはならないことも出てくるわけで、これを嫌うスタッフがけっこう居たりするのも現状です。

スチールマンが照明部と不仲だと、スチール撮影になった途端に照明電源を切ってしまう、なんてことも多々あったようです。
実際の本番中にスチール写真を撮れば、よさそうなものですが、シャッター音が録音されてしまうためそれは出来ません。
アクションシーンなどでは、のちに同じような「つくり」をするのが困難なことが多いこともあり、カットの声がかかった瞬間を見計らって「そのままで!スチールください!」と合図をしてスチール写真を撮る、というスチールカメラマンもけっこういます。
それでもカット後すぐはまだ録音機材が動いているので、カメラの音がしないように音漏れ防止の機材を付けている方もいます。

余計な話しが多くなりましたが、大半の邦画ではスタッフィングの際にプロデューサーなどスタッフ雇用の権限のある人間がスチールマンを選び雇います。
その際、腕前よりもどちらかというと映画スタッフとの連携が出来るか、配給宣伝会社と密接に仕事をこなしてくれるか、などを重要視します。
ということでよほどのことがない限り、有名な写真家ではなく、映画の仕事を主にしたスチールマンが雇われる、といった具合です。

いまではあまり見かけませんが、60年代のキネマ旬報などでは、スチール写真のコンテストがあり、誰が撮ったか、使ったカメラは何か、F値やシャッタースピードなどのデータはどうだったか、などがスチール写真と共に記載されていました。

ごくまれですが、映画撮影のカメラマンによっては映画の撮影と、スチールの両方をこなす方も、居ることにはいました。
映画で使用したフィルムからスチールを起こせばいいような気もしますが、映画のネガフィルムは唯一無二のもので、どんな大作映画でもオリジナルネガは一本しかありませんので、その一コマを抜いて写真を起こすことは基本的に出来ない、という理由もあります。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

スチール写真コンテスト、見たかったです(笑)

お礼日時:2014/05/15 08:50

昔はスタッフだったようですが、今はちゃんと宣伝チームに属するプロのカメラマンです。


だってポスター撮影などにも関わるわけですから、プロでないと無理ですよね。
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