10年くらい前にテレビの深夜放送で寝ぼけながら観た映画なんですが、また観たいのでタイトルがわかれば教えてください。

★ストーリー
主人公の少年が、サッカー(野球やラグビーだったかもしれません)が観たいために家出をする。
やっとのことでスタジアムにたどり着いたが、寝過ごして試合を観れなかった
・・・・このくらいしか覚えていません。

★覚えていること
・白黒映像
・字幕でしたが、英語ではなかった。出演者は白人(たぶん)でした。

ずっと気になっていたので、手がかりだけでもわかればと思います。
宜しくお願いいたします☆

A 回答 (4件)

こんばんは。

いやぁ~今日の対G戦はひじょ~に良い試合でした! 史上最オレオレ打線にやられかけたものの福原は粘投、打線は着実に繋ぎ逆転、そして安藤&ウィリアムスがしっかり抑えた阪神らしい勝ち方。お立ち台には最後を締めたウィリアムスと勝ち越し2点タイムリーを放った金本兄貴が立ったとはいえ、一丸で勝ち取った白星。赤星の不振や“20年に一人の逸材てほんまかいな”鳥谷の燻りが気にはなるものの、途中出場の沖原、先発で結果が出てなかった関本、今季タイムリーのなかった八木、桧山も矢野も藤本も今岡もようやった! しかし、本当のMVPは上原をあっさり代えてくれた堀内悪太郎G監督と、こちらの「上原を代えてくれたらこっちのもんちゃうけ?」に答えてくれたGの“アイフル犬並みに目がウルルン”林&“無闇に腕グルグル”シコースキー両投手。テレビ放送も胸糞の悪いGの腰巾着解説でおなじみNテレではなく、星野SD(NHK)と門田博光氏(神戸U局サンテレビ)の阪神側に寄りすぎない冷静解説をザッピングしながら楽しめました。このところの雨&負けで一週間ぶりの勝利だっただけに便秘解消的スッキリ感(失敬!)。G戦の勝ちは映画でいえば巨大ハリウッド資本に勝つようなもんですからね~。とはいえ、阪神はイラン映画でも香港映画でもなく、非ハリウッド系でも安定した人気のウディ・アレンやコーエン兄弟みたいなもんですけど。

すみません。なんだか興奮してpiyoraさんにはわからないであろう野球の話をしてしまいました~。うれしくてしかたがないのでそこらへんは許してやって下さい。

てなわけで好きな映画10本解説やっと完成しました。とりあえず解説は一作品につき350字にまとめました。日記がわりに映画や本の感想をつける習慣がありますので書くことは問題ないのですが、誰に見せるわけでもなくとりとめもなく書いた意味不明な文章を他人にわかるように簡潔に直すのに時間がかかってしまいました。んなわけでお待たせしました。
*『邦題』"原題"【製作年 製作国 監督】

●『ハリーとトント』"Harry and Tonto"
 【'74 アメリカ ポール・マザースキー】
ニューヨークに暮らす老人ハリーが区画整理でアパートを追い出され、愛猫トントを連れて旅する姿を描いたロードムービー。どっからこんなん考えつくねんって感じの微妙なエピソード群、感傷的すぎないセンチメンタリズム、爺さんの憎めない頑固さとアート・カーニーの名演、年寄り猫トントの自然な演技、脇役たちのユル~い奇妙さ、アメリカン・ニューシネマの名残的な淋しさ、ビル・コンティの音楽等々、あくまでも軽く胸を擽ります。特に昔の恋人とのダンスシーンはかなりキてます。P・マザースキー監督って最近は俳優業ばかりやってるようですが、この頃の監督作は『結婚しない女』『ハドソン河のモスコー』『グリニッジ・ビレッジの青春』等、地味ながら秀作揃い。私の友人は「どこがおもろいんだかさっぱりわからんわ~」てなこと言うてますが…。

●『プロヴァンス物語 マルセルの夏』"La Gloire De Mon Pere"
 『プロヴァンス物語 マルセルのお城』"Le Chateau De Ma Mere"
 【'90 フランス イヴ・ロベール】
作家マルセル・パニョルの少年時代を描いた作品。前者は父への想いを軸に、叔母夫妻との交流、友人との出会い、狩りと冒険等を通してプロヴァンスの丘で過ごした夏休みの想い出が綴られ、後者は母への思慕を軸に、初恋や家族の冒険等を通して、再び学校へ通い始めたマルセルの家族が週末に丘を訪れるようになってからが語られます。これはストーリーよりも雄大な自然を堪能し郷愁に浸るための映画。こんな生活したことないのに自分の少年時代を思い出してしまいます。ユーモア溢れるエピソードや家族の微笑ましさに浸って流れるままに見るだけでこれほど愛を感じられるほのぼの映画ってなかなかないのでは? この二作は一本扱いで続けて見るべし。見終わってもまた始めから見て…てな感じでずっと見続けることすらできそうな理想的家族のスケッチです。

●『インディアン・ランナー』"The Indian Runner"
 【'91 アメリカ ショーン・ペン】
妻子持ちで実直なパトロール警官の兄が、真っ当に生きようとしないベトナム還りの弟を見捨てられず、なんとか弟の心の内を探ろうとするのだが…。繊細な心理描写と妙に荒削りな語り口に生の人間を描こうとする情熱を感じつつ、家族・親子・兄弟について深く考えさせられてしまいました。兄弟役のデヴィッド・モースとヴィゴ・モーテンセンをはじめ、俳優陣の熱演にも魂を感じます。適材適所な音楽挿入も選曲センスも抜群。そしてバックミラーに映る弟と少年時代の弟がダブるラストには感涙。技術的なうまさなんかではなく、「本当に描きたいことがある」という意欲そのものが乗り移ったような演出に、俳優S・ペンの監督としての才能を見せつけられてしまいました。しかもこれが監督第一作とは! いや、第一作だからこそできた力技なのかもしれません。

●『Z』"Z"
 【'69 フランス・アルジェリア コスタ=ガヴラス】
革新政党の指導者殺害事件を当局は事故と発表、疑問を抱く予審判事が真実に迫る姿を通して軍事政権の陰謀を描き出します。前半のとっつきにくさはありますが、真実の殻を少しずつ剥いでいくような中盤から後半の畳みかけであっという間に興奮は絶頂に。淡々とした描写は現実かと見間違う程リアルで、緊迫感にジリジリ。物語が映し出す現実に怒りつつ裏のメッセージに打ちのめされ、それでいてクライマックスの痛快感に酔わされ、最後に再び打ちひしがれるしかない。社会派なのに娯楽作以上に退屈を許さないとこが恐ろしい。実行犯たちには残虐な犯罪者と小市民が表裏一体であることを思い知らされ、どす黒い役人体質を見事に演じた黒幕たちに怒らずにはおれません。ちなみに、基となった実際の事件が起こったギリシャでは上映禁止となった超問題作です。

●『ショート・カッツ』"Short Cuts"
 【'94 アメリカ ロバート・アルトマン】
レイモンド・カーヴァーの複数の短編小説と詩を原案に、平凡な住宅地を舞台に22人の喜怒哀楽を錯綜させて日常に潜む非日常を描いた粗筋解説不能の群像劇。微妙に入り組んだ人物構成とエピソードの連鎖が無類のおもしろさ。当の本人たちはどこかで誰かと繋がってることに気付いていなかったりして。登場人物と一定の距離感を保つR・アルトマン監督の演出も見事。どの人物も間抜けさがリアルで身につまされるんですよね。それらのキャラを曲者揃いの役者たちが嬉々として演じてるのも魅力。どこか底意地の悪いユーモアと哀しくも愛おしい人間の性に魅せられて心地よく物語に入り込むうちに3時間以上(!)があっちゅう間に過ぎてしまうのですよフフフ…でも当時一緒に見た女の子は「何がおもしろいの!」って怒ってましたっけ…別に怒らなくてもねぇ。

●『ビフォア・ザ・レイン』"Before the Rain"
 【'94 イギリス・フランス・マケドニア ミルチョ・マンチョフスキ】
マケドニアの修道院で沈黙を守る若僧キリルと少女の物語「言葉」、ロンドンの編集者アンと写真家アレックスとの愛を描く「顔」、アレックスが名声も仕事も捨て故郷を訪ねてかつて好きだった女と出会う「写真」の3話で描く人間ドラマ。別々の物語として見ると一話目が秀逸。登場人物を交錯させて微妙に繋がった一つの挿話としてもむっちゃようできてます。退屈な部分もなくはないですが、最後に全体のねじれた循環構造を見せられた時には唸らざるを得ません。ひたすら悲しい運命のループ。現実には矛盾したループながら、民族紛争っていう救いのない現実の螺旋を見事に映したという意味では納得できます。元々美しい風景なんでしょうが、それを活かした映像センスは確か。誠実になろうとした結果、ハリウッドから遠く離れていった典型のような作品です。

●『ミラーズ・クロッシング』"Miller's Crossing"
 【'90 アメリカ ジョエル・コーエン】
対立するギャングの抗争と一人の男をめぐる嘘と裏切りと腹の探り合いのドラマ。二転三転するプロットは複雑ですが、真実以上に思わぬ方向へと転ぶ男たちの思惑が見る者を惑わせます。ミラーの十字路での緊張感、寝込みを襲われたレオの反撃、ええ加減男バーニーの命乞い等、見どころ満載。まともなのは紅一点のヴァーナのみで、ハードボイルドは元来ダメ男たちのドラマと心得てるところが憎い。懐疑と裏切り、暴力とユーモア、クールさと情けなさが同居する中、男たちの圧倒的なハートの無さが光るギャング映画の最高峰であり、風に舞う帽子の映画でもあります。ギャング映画といえば『ゴッドファーザー』ですが、個人的には断然チンケなこちらを押します。主人公のトム曰く”Nobody knows anybody…not that well.”

●『質屋』"The Pawnbroker"
 【'64 アメリカ シドニー・ルメット】
ナチスに妻子を殺され人間不信に陥ったソルは、惨劇の幻影を心の奥に押し込めて質屋の頑固親父を演じるが、殻に閉じこもった心に波紋を投げかける事態が…。感情を押し殺した前半から感情が溢れ出す後半までロッド・スタイガーの演技は繊細。フラッシュバックする幻影もダラダラ垂れ流す凡百の回想とは格段の差。幸せな頃の回想も繰り返し挿入されるごとに詳細になり、後々その正体がわかったときの哀しさといい、「あの」シーンの目で感じる痛さといい、ただただ唸るのみ。虐殺そのものではなく生き残った者の傷を描くことで今も続く人種や民族の断絶が浮き彫りにされます。スタイリッシュなジャズも垂れ流さず、静かに進行してここぞって時に流れるとこなんか抜群。心に秘めた哀しみや痛みをここまで鮮明に描いた作品は珍しいのではないかと思います。

●『ボギー!俺も男だ』"Play it Again, Sam"
 【'72 アメリカ ハーバート・ロス】
妻に逃げられパニック状態のダメ男アランに親友夫妻が女を紹介するが、『カサブランカ』のボギーに憧れ必要以上に男らしく見せたがるせいで失敗続き。やがて優しく気遣う親友リンダに惹かれるアランだが…。監督を人に任せたウディ・アレン主演作ながらアレン作品以外の何物でもない傑作。真骨頂の冴えない男ぶり炸裂で、ベタな笑わせ所も大ネタ小ネタ共に充実しててツボにズッポシ。ボギーの幻影との会話や観客への呟きが挿入され、どれもがボヤキ節として完成された名人芸。ドタバタコメディーなのに限りなく知的。ダイアン・キートンも美人じゃないけど愛らしく、憎めないアレンの魅力と相まって美男美女のラブコメよりよっぽど切実。ボギーに憧れる男の話が本物とダブるとこも巧妙で、ドタバタ命の前半から感動のクライマックスに持っていくとは…。

●『カップルズ』"麻將 Mah-Jong"
 【'96 台湾 エドワード・ヤン】
不良四人組とそこに紛れ込んだフランス人女性が運命の力によって人生の意味を見失っていく姿を描いた『嶺街少年殺人事件』『恋愛時代』『ヤンヤン夏の思い出』のE・ヤンの更なる傑作。これが彼の代表作ちゃうやろって話にもなりそうですが、群像劇好きの私には大勢の心理・行動・運命が絡み合う複雑さや、一人を集中的に描かず客観的に見ながら個々が浮き立つあたりがツボでした。群像劇としては上記R・アルトマンに通じる才気を感じ、新時代フィルム・ノワールとしての完成度もピカイチだと思います。私自身の心の闇に直に訴えかけてくる作品なので深く関わるのが怖くて、録画してあるのにまだ再見できないでいるのですが、ラストでそれまでバラバラだった脳味噌の各部がジグソーパズルのごとくピタッとはまるような快感を味わった作品でもあります。

これが私のベスト10、とはいえ、こんなもんすぐ変わってしまいます。なんで『ボギー!俺も男だ』があってアレン自身の監督した『アニー・ホール』や『マンハッタン』が入ってへんねんっちゅう話もありますし、『ミラーズ・クロッシング』だってコーエン兄弟なら『赤ちゃん泥棒』『バートン・フィンク』『ファーゴ』、ガブリエル・バーン主演作としても『ユージュアル・サスペクツ』の方が上やろと言われても文句はありません。要するに「どちらが上か」ではなく思い入れの問題なわけです。そのうえ思い入れだなんだ言いながら、テオ・アンゲロプロスの『永遠と一日』、アン・リーの『恋人たちの食卓』、マイク・リーの『秘密と嘘』、ラッセ・ハルストレムの『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』、アリソン・アンダースの『ガス・フード・ロジング』、ジャコ・ヴァン・ドルマルの『トト・ザ・ヒーロー』、チアン・ウェンの『太陽の少年』、アベル・フェラーラの『バッド・ルーテナント 刑事とドラッグとキリスト』、フー・ピンリウの『榕樹(ガジュマル)の丘へ』、スパイク・リーの『ドゥ・ザ・ライト・シング』の10本と丸ごと入れ替えてもいいくらいのええ加減さ。私は映画を10本見ればそのうち約1本の割合で「傑作や!」と小躍りするタイプで、ましてや未見作は腐るほどあって新作も次々出てくるわけで、5年後には10本まるごと入れ替わっていると思います。映画なんて所詮は好みの問題ってことですかね。

そんなこんなで、未見作があれば暇なときにでも見てみて下さい…ってレンタルされてんのかな?

ほなほなほなほな。

この回答への補足

●『質屋』ですが、さすがzapgunさんが推薦されるだけあって私にとってもすごく印象の強い作品でした。
重いテーマでしたが、何よりも音楽がかっこいい!!
というイメージが強烈に残っています。
わたし、『タクシードライバー』がすごく好きなんですけど、あれも音楽がすごくかっこいいですよね。
映画における音楽が占めるウエイトって小さくは無いと思います!

●『ボギー!俺も男だ』タイトルがいいですね!カサブランカのボギーは確かにかっこよかった!主人公の気持ちがわかる気がします。

●『カップルズ』は台湾映画なんですね。
台湾映画はたまにレンタルで借りてきて観ていますが、未だに印象に残る作品がありません。
これには期待しちゃってますよ!

これでこれからしばらくはレンタル屋さんで何借りようかな~?って悩まなくてすみますね!
zapgunさんの、愛情あふれるお話が聞けてとっても嬉しかったです。
こんなに色々教えてくれて本当にありがとうございました!
またどこかの質問でお目にかかったら宜しくお願いしますね!
では、阪神の優勝を願っています!!

補足日時:2004/05/29 21:34
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この回答へのお礼

zapgunさんこんばんは!!
すっかりお礼が遅くなってしまって申し訳ありません。
ちょっくら香港へ出張に行ってました!暑かったー
ということで阪神が今どうなっているかわかりませんが、きっと私の祈りが通じて猛進中でしょう♪

さて、教えていただいた映画ですが、なんと、私は『質屋』を除いて、ぜ~~んぶ見たことありません!!
これから全部観ますよ。うふふ。
映画への愛に溢れるzapgunさんのベスト10ですから、すごく期待しているし、きっと全ていい作品だと思います。
レンタルされていないのもあるんでしょうか?
それはちょっと調べてみます。
うちの近くに、わりとすぐリクエストにこたえてくれるレンタル屋さんがあるんですよ。

●『ハリーとトント』は「どこがおもろいんだかさっぱりわからんわ~」なんて言われちゃうんですね(笑)。
映画好きと言ってもいろんな人がいますよね。
私はわりと映画にはこだわりが無いんですが、いわゆるハリウッドの大型娯楽作品には食指が動かない方なので、そのへんが好きな人たちと映画の話をするとお互いかする事なく会話が終了します(笑)。
ともあれ、観るのが楽しみです!

●『プロヴァンス物語 マルセルの夏』はフランス映画なんですね。
フランス映画って好きです。あの暗い雰囲気が(笑)。
愛が溢れる内容みたいなので、さみしくなった時にでも見てみようかな?と思います☆

●『インディアン・ランナー』はベトナム物なんですね。ベトナム物はけっこう観ていますが、これは未見でした。重たいテーマですが、とても印象に残る作品が多いので、是非観てみたいです。

●『Z』実際の事件が起こったギリシャでは上映禁止となった超問題作、なんて興味をそそります!
はやく観たい~!!

●『ショート・カッツ』は彼女さんに怒られちゃったんですか?(笑)
確かにあまり映画好きじゃない人にとっては3時間は辛いかも~です!
私はわりと平気です(笑)。

●『ビフォア・ザ・レイン』はイギリス映画ですね。
イギリス映画はけっこう劇場で見てるかもです!
期待しちゃいます!!

●『ミラーズ・クロッシング』はギャングものなんですね。断然チンケな、と言われるとぜひとも観たくなるわたしってひねくれ者でしょうか!?

お礼日時:2004/05/29 21:34

こんばんは。

またまた登場です。

好きな映画10本(アメリカ6本、フランス2本、他の国6本)の内訳ですか。ええっと・・・これこれこれの10本ですってな具合に書いてもいいのですが、思い入れのある映画だけにええ加減な紹介の仕方はしたくないので、ちゃんとそれぞれどういう作品か自分なりにネタバレしない程度の解説をつけたいので、少し待ってもらえますか? あまりダラダラ長くならないようにちょっとずつ書きためていきますので、できたらまとめて再登場します。たぶん今週中には出来上がると思います。それまで我慢できるようでしたら、もう少しの間あけておいて下さい。

ほなほなほな。
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この回答へのお礼

zapgunさんこんばんわ☆
また見ていただいて嬉しいです~~~

もちろん、一週間でも二週間でも一年だってあけておきますよぉぉぉ。
あつかましいお願いでホントにごめんなさい。
でも、思い入れのある作品だけにいい加減な紹介の仕方はできないっていうその姿勢にまた感激してしまいました。
映画を愛していないと出てこないセリフだと思います。

私も、映画は詳しくないんですが、好きな本のことになると、一週間くらい膝を突き合わせて語らないと無理なので、気持ちはすご~くわかります!

ほんとに気が向いた時でいいんです。
いつまでもあけて待っています(プレッシャーかけてるわけじゃないですからね~~)。

お礼日時:2004/05/17 23:22

こんにちは。

正解だったようで、喜んでいただいて光栄です。てなわけで再登場。めったにこんな話をする機会もないのでこの際しっかり書きます。気長におつきあい下さい。

●まず、イラン映画といえばご質問の作品『トラベラー』のアッバス・キアロスタミ監督の名が出てきます。一番有名なのは『友だちのうちはどこ?』('87)でしょう。宿題に必要な友達のノートを間違えて持ち帰り、それを届けようと奔走する少年の話です。ほんまそんだけなんですけどいい映画なんですよね~。必見です。

●『友だちの…』は「ジグザグ道三部作」第一作で、次作は'90年に地震に見舞われた『友だちの…』の撮影地を息子と訪ねた監督の体験をドキュメンタリー風に再現した『そして人生はつづく』('92)。ちょっとわかりにくいかもしれませんが、生きるとはとは何かをなんとな~く考えさせられてしまう不思議な映画です。三部作の最終篇『オリーブの林をぬけて』('94)は大傑作らしいですが、私はまだ見てないのでなんとも言えません…ううっ。

●キアロスタミといえばカンヌでグランプリをとった『桜桃の味』('97)の印象が強い人が多いかも。中年男が道行く人に「翌朝穴に横たわる自分に声をかけて無言なら土をかけて埋めてくれ」と自殺の手伝いを依頼する話。最小限の資金、役者、スタッフによる手作り感のせいか登場人物の心理が言葉にせずともジワッと伝わってきます。今回は主人公が大人でこれまでのような貧困が背景になく、あまりに淡々としたペースにとんでもない結末などから世間の評判はいまいちな気もしますが、私は嫌いじゃありません。

●同監督作で、一度目は「?」って感じだったのに再見するうちに「ウォ~」と感動したのが『クローズ・アップ』('90)。著名な映画監督の名をかたった貧しい男が逮捕された実際の事件を、裁判やインタビューなど実際の映像と当事者による再現(!)で描くセミ・ドキュメンタリーです。実映像とフィクションを混在させる巧妙な技術はさすが。セミ・ドキュメンタリーってどういうこっちゃと思わんでもないですが、元々役者に素人を多用する監督なのでこういうのもアリ。

●その他にも、僅か10分強の処女短編『パンと裏通り』('70)、監督自身が宿題の手伝いを頼まれて困った経験から子供の意見を聞くために学校で撮ったドキュメンタリーの『ホームワーク』('89)、私の未見作では『風が吹くまま』や『10話』(たぶん最新作)などがあります。『10話』は「NEWS23」で筑紫哲也氏も絶賛してましたので要チェック!

●キアロスタミの弟子のような人の中にはすでに監督デビューした者もいます。
中でもオススメはジャファール・パナヒ監督の『白い風船』('95)。金魚を買いに行った少女の話で、キアロスタミ作品同様に恐ろしくシンプルながら現実的で、ジリジリさせられながらほのぼのでき、子供にとっての大事件を大人がたわいもない事としていかに見過ごしてるかを実感させられる傑作です。
留守番と赤ん坊の世話を頼まれた4歳の少年が鍵のかかった部屋の中で奮闘する姿を追ったエブラヒム・フルゼシュ監督の『鍵』('87)も小品ながらオススメ。同監督作には『石油地帯の子たち』('01)ってのもありますが、ちょっとやりすぎの感がしてイマイチでした。

●イランの監督といえばもう一人の巨匠、モフセン・マフマルバフ。『サイクリスト』『ギャベ』『パンと植木鉢』『カンダハール』等ありますが、私はいずれも未見。
娘のサミラ・マフマルバフも映画監督です。『りんご』『ブラックボード 背負う人』等ありますが、私が見たのは彼女をはじめ世界各国の監督11人が米同時多発テロをテーマに競作したオムニバス『11'09''01 セプテンバー11』('02)です。他の10人は、クロード・ルルーシュ(フランス)、ユーセフ・シャヒーン(エジプト)、ダニス・タノヴィッチ(ボスニア=ヘルツェゴヴィナ)、イドリッサ・ウェドラオゴ(ブルキナファソ)、ケン・ローチ(イギリス)、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ(メキシコ)、ミーラー・ナーイル(インド)、ショーン・ペン(アメリカ)、今村昌平(日本)。便乗ものかと思いきやなかなかの秀作群で、それぞれがアメリカ的でない視点なので真実味がありました。ひとつの映画としてはどうかとも思いますが、この顔ぶれだけでも奇跡的ですし、アメリカの監督としてショーン・ペンを選んだとこがセンス抜群。彼の監督作『インディアン・ランナー』('91)は大好きな作品です。

●マジッド・マジディ監督も要注目。『運動靴と赤い金魚』('97)は日本でもウケたので有名かと思います。妹の運動靴をなくした少年がマラソン大会の3等賞品が運動靴だと知って出場を決意する話で、すべてが素晴らしくて言うことなし。盲目の少年と父との絆を描いた次作『太陽は、ぼくの瞳』('99)も忘れられない作品です。どちらも泣きはしないまでもこみ上げてくるようなシーンやセリフがいくつもありました。『バラン』は未見です。

●イラン映画には子供を主人公にしたものが多いのに気付かれたでしょうか? 他にも映画はたくさん作られているようですが、国の政策で輸出の際に厳しく検閲された結果、海外に出せるものにそういう作品が多いようです。しかしたまたま子供の話が多いとはいえ、普遍的に身につまされる作品の多さには驚かされます。ハリウッドの娯楽大作ばかりが注目されればされるほど、イラン映画の新鮮な目線や誠実な姿勢が心に響くということでしょうか。私だってイラン映画のマニアでもなけりゃ評論家的な見方をしてるつもりもありませんし、ハリウッドのアクション大作も嫌いじゃなけりゃB級サスペンスやアホコメディーだって好きです。実際、好きな映画を10本挙げろと言われればと考えてみたらアメリカ6本、フランス2本、その他の国2本になりましたし。それでも、こういう映画がもっと世間一般に見てもらえればなぁ~と思わずにはいられません。ただし、イラン映画は決してマイナー中のマイナーってわけじゃなく、映画ファンの間では人気も高いですよ。

●他にも非ハリウッド作品でオススメはと考えて、真っ先に頭に浮かんだのはタジキスタンのバフティヤル・フドイナザーロフ監督です。
『少年、機関車に乗る』('91)は父に会うため機関車で遠く離れた町に向かう兄弟の旅を描いた作品。貨物車の運転室に同乗する客、自宅前で停車する運転手、胡散臭いポット屋のオヤジ、丘の上から石を投げる悪ガキなどなど、とにかく牧歌的でなぜか懐かしく、家族問題も胸が痛くなるような切なさで描かれてた傑作です。
『コシュ・バ・コシュ 恋はロープウェイに乗って』('94)は、博奕好きの父の借金のカタに取られそうになる娘と彼女に惚れたロープウェイ操縦士の恋を、内戦下のタジキスタンを舞台に描いたどこか調子っぱずれで不思議な作品。んなアホなと思いながらもちょっとロープウェイ生活に憧れたりして。
『ルナ・パパ』('99)は厳格な父と戦争の後遺症で自分を飛行機と思いこむ兄と暮らす少女が、月夜に顔も知らない男の子供を身ごもり、家族を巻き込んで見知らぬ夫を探す話。悲惨な出来事に見舞われる一方なのに、素っ頓狂な登場人物たちとオフビートなコメディータッチのおかげであったかい気持ちになれます。ひっくり返るような結末には賛否両論ありそうですが、個人的にはなんちゅう最高のクライマックスを考え出したもんかと感動してしまいました。
今のところ同監督の作品はこの3作品しかありませんが、どれもオススメです。

●黒澤明監督が絶賛したといえば、台湾のホー・シャオシェン監督作『冬冬(トントン)の夏休み』('84)もそうだったかな? 祖父の田舎で夏休みを過ごすため台北からやってきた兄妹の出会いや体験を描いたもの。さまざまな人間関係や出来事を積み重ねた非ドラマチックなストーリーがリアルに語られる「夏休みの絵日記」的作品で、加えるべきものも省くべきものもないと思います。観る者がどこで生まれたかに関わらず郷愁を抱いてしまうようなノスタルジーに癒やされてしまいました。

私は阪神ファンなので昨夜の延長12回サヨナラの勢いのまま阪神vs.広島のデーゲームを楽しみにしていたのですが、雨で中止となったので暇を持て余してつい長々と書いてしまいました。この調子だと200本くらいオススメしてしまいそうなので、いい加減にしておきます。

ほなほな。
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この回答へのお礼

こんばんわ!!
リクエストに応えていただいて嬉しいです。ありがとうございます!!

実はzapgunさんの回答を待てなくて、今日の朝レンタルビデオに行ってきたんですよ。
そしたらアッバス・キアロスタミの作品、ちゃんと全部揃ってました~~。
他にもイランの作品があったので、お薦めしていただいた物も置いてあるかもしれません!
イラン映画なんて私自身観た事がないし、レンタルなんてしてないんだろうなぁと思ってたらちゃんとあるんですね~。
なるほど、映画通の間では有名なんですね。
で、今日はトラベラーと桜桃の味を借りてきました♪
これこれこれです。
ずっと気になってたんでものすごく嬉しかったデス。
zapgunさんのおかげです!

他にお薦めしていただいた作品も絶対見てみようと思います。
イラン映画・・って一くくりにしていいのかわからないけど、いいですね。
すっかり目覚めてしまいました。
なんというか、特に大がかりな仕掛けがある訳じゃないのに、登場人物の表情や気持ちがじわ~っと伝わってきて、まるで小説を読んでいるような、とても私好みの空間がありました。

確かにおっしゃるとおり、子供が主人公の作品が多いですね。
色々複雑な事情のある国ですから映画にも規制があるのは致仕方ないですけど、なんとか他の作品も観て見たい気がしますね~~。

でもzapgunさんは本当にお詳しい!
失礼ながら過去の回答も読ませていただきましたけど、とても参考になりました!
もう、マンツーマンで色々教えていただきたいくらいです!
zapgunさんの好きな映画10本、アメリカ6本、フランス2本、その他の国2本の、内訳がぜひぜひ知りたいです。
とっても厚かましいですけど、もしまた阪神の試合が中止になったりして、とってもとっても暇だな~っていう時にもし思い出していただけたら、その内訳を是非教えてください!
気長に気長に待っています♪
ちなみに、私は野球はよくわかりませんが、とりあえずお礼に阪神の応援しておきます!!

お礼日時:2004/05/16 23:52

こんばんは。



それってイランの巨匠アッバス・キアロスタミ監督の『トラベラー』('74)ではありませんか?
ちなみに、『トラベラー』で少年が見に行くのはサッカーの試合ですが、イラン映画ですので出演者は白人ではなくアラブ人です。それから、居眠りしてしまう展開は合ってます。

以下の欄にURLを入れておきますので、参照して下さい。ただし、あらすじをすべて載せてしまっているサイトなので、読みたくなければ気をつけて下さい。

違っているかもしれませんが、もしこの作品であれば、傑作揃いのキアロスタミ作品でも個人的に一番好きな作品です。私の場合、深夜にテレビ放送された時にちゃんと録画してました(自慢)。

これしか浮かびませんでしたので、違ってたら他の回答を待って下さいな。

ほな。

参考URL:http://www.walkerplus.com/movie/kinejun/index.cg …
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この回答へのお礼

わぁ~~すごいすごい!!
今まで誰に聞いてもわからなかったんですよ~~~!!
たぶんこれです。アマゾンでパッケージも確認しました。間違いないです。
色々と思い違いしてましたね(笑)。

また観れるなんて感激ですぅぅ。聞いて良かったぁ。
本当にありがとうございます!
それにしても有名な監督さんだったんですね。
黒澤明が賞賛したって書いてありましたけどわかる気がします。
実は私黒澤フリークでもあるので(笑)。

それにしてもあの深夜放送を録画してらっしゃる方がいたなんて・・・素晴らしい!!
私はもう寝る体勢だったのですが、あまりに良い作品なので眠れなくなって最後まで観ていた記憶があります。
ついでにお聞きしたいのですが、この監督さんの作品で他にお薦めはありますか?
他の作品もぜひ観てみたいんです。
きっとレンタルには置いてないと思うので買うことになると思いますから、お詳しそうな回答者様にお薦めを聞いておきたいです!

それとそれともし良かったら他にお薦めの映画など教えていただけたら嬉しいです。
あまりこういう映画に理解のある方がいらっしゃらないので、色々教えていただきたいデス☆

あつかましいお願いですが、気が向きましたら、お時間のある時にでも教えてください!

お礼日時:2004/05/16 00:41

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