プロが教えるわが家の防犯対策術!

・飢餓や不況などから。
・国民の不満を逸らす為。
・文化や宗教の違いからの衝突と隣国の干渉。

など色々な戦争になった理由が記されていますが、
もっと詳しく調べると色々な国の背景事情や見解が色々語られ、
結局何が原因だったのかよく解からない事があります。

「多くの戦争」で戦争が起きてしまった共通の理由というのは
何があるのでしょうか?
戦争が起こる前の人々の暮らしや社会問題などもご存知の方、
沢山の戦争の歴史をご存知の方、
お考えだけでも教えて頂けますと幸いです。よろしくお願いします。

また、もし「戦争が長く起きなかった国の共通点」との差があれば
そちらも教えて頂けますと幸いです。

A 回答 (5件)

戦争についても歴史を振り返ると、必ずしも共通の理由があるとはいえません。



人の価値観や宗教観、経済活動や主要産業などが歴史の中で大きく変化している為です。

古代においては、戦争となる理由の多くは生存競争だったと言えるでしょう。
ゲルマン人の大移動などが歴史で語られるわけですが、これは過剰に増えた人口を、その地域では維持できなくなった特定の民族が、より豊かで食べ物の豊富な地域へ移動した事がきっかけなわけです。移動先にも農耕や牧畜を行なっている人々の営みがあるわけですから、当然移動された地域の人々は自らの生活を守るために戦争になるわけです。

しかし、古代でもギリシャ文明の地域では、主義や主張の異なる都市国家どうしが戦争をしていたりもしますので、一概に決め付ける事は出来ません。

中世でも十字軍の遠征などは、領土的に価値のある地域や生存のためには不要な戦争でした。
エルサレムを含めた地域をイスラム教徒と奪い合ったわけですが、地域としては資源的な価値もなく、交通の要衝でもないので、ほとんど宗教的にしか意義がなかったのは確かでしょう。

絶対君主や強力な指導者の出現によっては、彼等の権威の維持や正当性を多くの国民に支持されるために行なわれる戦争ということも良くある事です。

近代から現代においては、外交の延長線上に戦争が位置付けられています。
国家間の争いの決着手段として、戦争が行なわれるのが基本ですが、その目的は自国の国民生活を豊かにするという経済的目的が濃厚なのが特徴でしょう。

また、多くの革命戦争や内紛は、同じ国家の中の主義主張の異なることが原因である事が多く、特定の民族や人種が優遇される事に起因する場合も多いです。

言ってみれば、社会が多種多様に複雑化して行くのに比例して、戦争原因や理由も多種多様になって行ったともいえるのではないかと思われます。

戦争が長く起きなかった国として、パクスロマーナと呼ばれるローマ帝国による平和な時代をどのように考えるのかによって見解は変わってきます。
確かに大きな戦争はなく、長く平和な時代が続いたので、ローマ帝国は繁栄しました。
しかし、軍事的にはローマ帝国を維持するために、外敵の侵入や治安の維持のためにも十分な兵力を維持しつつ、国境周辺の不穏な地域には積極的に攻勢をかけて侵入される前にそうなりそうな蛮族を討伐したりし続けていたのです。

ローマ国内は平和で繁栄していましたが、国境やそれ以外の地域では、その繁栄を維持するために防衛の為の努力はなされていたわけです。
ローマ帝国は、戦争が長く起きなかった国とは言い難いですが、平和と繁栄を長く維持した国であることは確かなのです。
辺境で無価値であるか、絶海の孤島のような多くの地域と隔絶されている国は、長く戦争がないかもしれませんが、繁栄しているとは言い難いのも事実ですね。
また、絶海の孤島でも、イースター島のように、内紛・内乱によって滅んでしまった国もあるわけですから、それが理由で戦争が起きないとも言い難いのではないかとも思えます。
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この回答へのお礼

とても興味深く読ませて頂きました。ありがとうございます。

増えすぎた民族の大移動で衝突から戦争・・
昔はそんな事もあったんですね。

イースター島の話も興味深いです。

どの立場で見るかで見え方が変わるものも多いのですね。

ご回答、ありがとうございました!

お礼日時:2014/05/28 16:12

クラウゼヴィッツという人は「戦争論」で、戦争とは政治的目的を達成するために行われる手段であると定義しています。

たまにけちがつけられることがありますが、概ねこれを否定する意見はないので、正しいと思います。

ではその戦争によって遂行される政治的目的とはなんぞやってことになりますが、これは究極的には二つに大別できると思います。
・政治的なもの
・経済的なもの
政治的な政治的目的ってなんじゃらほいというところですが、例えば尖閣諸島を巡る日中の衝突(軍事的には衝突していませんが、現在緊張状態が続いています)は、尖閣諸島の海底に石油資源があるからなどといわれますが、尖閣諸島を占領すれば即石油が手に入るわけではありません。だいたい実効支配している日本が何も開発していませんからね(現実的には尖閣周辺海域は水深が深く、原油を掘るのは技術的に難しいそうです)。するとそこまでして特に中国政府が強気になっている理由は何かというと、国内の政治事情で日本に対して弱腰外交だといわれると習近平さんは困るからです。だからこうなると、主に国内事情で引くに引けないということにもなります。日中戦争のときの日本がそうで、我々は歴史の後知恵で適当なところで撤退すればよかったと思うのだけれど、あの時代は途中で日本軍が負けてないのに撤退したら、政権が国民の支持を維持することができなかったんですよ。今なら竹島や北方領土を諦めるみたいなものでしたからね。そうそう、竹島や北方領土なんかも、領土そのものにはほとんど価値がなくて、もっぱら国の威信とかそういうものですよね。

経済的理由は、結局戦争というのは昔も今も大変なお金がかかるので、それに見合う実入りがあればやるということですよね。昔の戦争の場合はもうどストレートに隣国をやっつけたら金品から人間に至るまで略奪できたわけです。アレクサンダー大王はペルシャ帝国をイッソスの戦いで破ったので帝国が丸ごと手に入ったわけです。
チンギスハンがかくも巨大な大帝国を築くことができたのは、シルクロード商人の支持があったからです。昔も今も商人(商売)が国境を超えると入国税(関税)が取られます。交通路がひとつの帝国に支配されると関税が下がることになるので商人は儲かるしひとつの帝国の支配下になると街道そのものも治安も良くなります。だからモンゴル帝国が歴史上最大の帝国になれたのは、純粋に軍事的にモンゴル帝国が強かっただけではなく、ひとつの大帝国によってシルクロードが支配されることを支持する人々がいてかれらの資金援助が帝国の軍事予算を支えていたというわけなのです。
現代でも、イラク戦争なんてもう石油の利権絡みってのが見え見えですよね。テキサスの石油帝国の人々は、ブッシュ家にちょっとだけ支援するだけで莫大な利益を手に入れることができたのです。なに、アメリカ軍はアメリカの国家予算で動きますので、彼らが支払うのはブッシュ家を動かすお金だけで済みます。なんて費用対効果が高いんでしょう!

>戦争が長く起きなかった国の共通点

・辺境にあること
・その国にこれといった資源がないこと

日本がその典型でしょうね。アジアの東端にあり、さらに東側は太平洋になるので地理的に「端っこ」です。通り道になるのはシンガポールのような場所ですよね。辺境だから、わざわざ行くのがかなり面倒くさくて「行きがけの駄賃に占領した」という場所でもありません。
また、その国にこれといった資源、特に天然資源がないので膨大な遠征費をかけて占領して略奪しても割に合わないなら、わざわざ行く必要もありません。
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この回答へのお礼

政治的に引けない。 経済的なメリット。
そうしたものが引き金になるんですね。

対費用効果が良ければ国も世論も動かそうとする。
どこの政治でも起こる事なのでしょうか。

色々詳しく説明して頂きありがとうございました。

お礼日時:2014/05/28 16:17

戦争の理由は色々です。


強いて共通項をあげろ、といえば、領土と資源です。

30年戦争をきっかけにして、この傾向が顕著に
なりました。

1618年、ベーメンでプロテスタントが弾圧されたことをきっかけに、
神聖ローマ帝国内で戦争が始まりました。
30年戦争の始まりです。
これに各国が介入してきたのですが、
各国が介入してきた表向きの理由は宗教でしたが、
本当の狙いは、領土拡大でした。
フランスも、国としての宗派はカトリックでしたが、
プロテスタントを支援しました。
プロテスタント側に付くことで、領土を拡大できると考えたためです。
こうして三十年戦争は、宗教戦争からヨーロッパの覇権をめぐる
国際戦争へと発展していきました。

これをきっかけに、戦争は領土と資源を巡る争いに
なったのです。

例えば、EUは、石炭と鉄鋼を巡る戦争を阻止するために
儲けられた共同体が基になっています。
イラク戦争は石油戦争であったことは、国際政治学者の間
では通説です。
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この回答へのお礼

領土と資源・・。

自分達の暮らしを安定させようとしすぎ
誰かを不安定にすれば巡り巡って矛先は自分達へ。
お互いが不利益を被らない様に気を配りあう・・。

色々な努力がされて
大規模な戦争が減って来ているのですね。

うーん。知識不足でなかなか・・。

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2014/05/28 16:22

「領土的野心」と言うキーワードなしには、戦争の歴史は語れません。


もちろん、生きる死ぬかの戦いも有りますが、それだけでは語れません。
領土的野心の源泉は、以下です。
・戦略的要地の確保、地政学的要請
・権勢欲
・経済規模拡大による富裕化
・緩衝地帯確保・兵員確保による本国防衛
・資源

第二次大戦後の米国は、たいへん例外的だと思います。
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この回答へのお礼

私欲だけでなく理想の面もあるんですね。
豊かさや国防など苦しみの連鎖を減らす意味もあった。

色々な欲望や理想や善意や無知が入り乱れて
戦争は起こっていたのですね。
ありがとうございます。

お礼日時:2014/05/22 20:31

やはり植民地という概念がおおきなウエイトを占めているのではないでしょうか。


世界史では色々な戦争のあとに○○条約とかいうのがよくでてきますが、そこでは植民地や領土のやりとりがたくさんでてきます。
たてまえはいろいろあるでしょうが、結局植民地が欲しかっただけなのかなと思うような戦争も結構あるようにみえます。

わたしの意見はそんな感じです。お役にたてたでしょうか。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
戦争を推し進める人の私欲に、
都合が良い言い訳が付けられて、
言い訳に国民が乗せられてしまう。

そういえばそういう話もよく聞く気がします。
参考になります。 ありがとうございます。

お礼日時:2014/05/22 20:27

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