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上記の内容の初心者用の本を教えていただけませんか。
ハードカバーの字ばかりの本ではなく、図解の絵や表などがたくさんある本がよいです。

現在、司馬遼太郎さんの「空海の風景」を読んでおります。
司馬遼太郎さんの歴史小説が大好きなので読み始めました。
歴史小説としては楽しく読み進めているのですが、
仏教についてあまりに何も知らないので、ちんぷんかんぷんの言葉や
歴史的流れが多すぎて読みづらいです。
南都六宗が日本に入ってきた流れや「密教」との違い、
「宇宙」という単語をどう解釈すればいいのか、
「大日如来」「阿弥陀如来」「密教」などの概要を説明している図鑑?
などはないでしょうか。本屋さんで
「一冊でわかるイラストでわかる図解仏教 地図・イラストを駆使超ビジュアル100テーマ」
というムックの本を見つけたのですが、この本を読まれた方はいますか。おすすめでしょうか?
もう少し「密教」と「南都六宗」について詳しく知りたいな、と思ったのでまだ買っておりません。

もし何かおすすめがありましたら、ぜひ教えていただけませんか。

A 回答 (5件)

No.1.4です


補足を頂戴しましたので、説明させて頂きます。
>・・・という考え方、ものの見方を示した(=哲学)だけで、この神様を信心し拝めば救われるとか、天国(極楽)に行けますよ(=宗教)なんてことは言っていない
実は、お釈迦様ご自身は何も書き残されてはいません。
お弟子さんたちが思い出して、セッセと書き残しただけです。
この為に、仏典(お経)の大半は如是我聞(私はこのように聞いた)で始まります。
逆に言いますと如是我聞と書けばお経になってしまいます。
結果的に現在3000点前後のお経が存在しているとされています。
今後考古学の発掘が進めば増える可能性があります。
日本のお寺でよまれているお経の大半はお釈迦様が亡くなった後400年~500年経ってから書かれたものです。
これでも出だしは如是我聞です。
お経の大まかな種類と説明は下記のサイトにあります。

仏像世界/経典の種類
oshiete.goo.ne.jp/qa/3104838.html

>お釈迦様は輪廻もあの世も否定しているともいわれた記憶もあります。
否定も肯定もされてはいなかったようです。
死んだことがないので、ワシャ知らん、と言ったということになっています。
仏教哲学の根本に「生も死も無い、あると思うのは迷いだ」という考え方があります。

四苦八苦というのは、人間が避けることができない「苦」のことを言います
生、老、病、死・・・この世に生まれることも苦の一つと考えます。
死愛別離苦(あいべつりく) ・・・愛する者と別離する苦しみ
怨憎会苦(おんぞうえく) ・・・怨み憎んでいる者に会う苦しみ
求不得苦(ぐふとくく) ・・・求める物が得られない苦しみ
五蘊盛苦(ごうんじょうく) ・・・五蘊(人間の肉体と精神)が思うがままにならない苦しみ

この苦しみから逃れる方法があるのではないのか、と考えたのがお釈迦様です。
考えついたことは、考えついたのですが、あまりにもややこしい考え方だったので、はじめは誰にも教えなかったようです。
それをお弟子さんたちが根掘り葉掘り聞きだして、如是我聞と書き残した、とされています。

>なぜあんな形になったのでしょうね・・
手の形を見て下さい。
コミックの忍者の手つきのような形をしています。
片方の指を片方の手や指で覆っています。
すべてを覆う、という象徴です。
このような仏像の手の形を印相と言います。
仏像は立ったり座ったりしていますが、この手の形で見分けがつきます。
下記のサイトに概略の説明と図があります。

印相
tobifudo.jp/newmon/shinbutu/inzo/

密教にかかわず、遠慮なくご質問を下さい。

蛇足
坊主でも研究者でもありません。ただのリタイアした閑人です。
昔の年寄りはお寺さんと親しくしていましたから、みなさんある程度のことは知っていました。
家には神棚と仏壇があり、お経の二つや三っつはそこらに置いてありました。
年寄りは閑ですから、なにやらかにやら孫に教えていました。
孫もお寺についていけば、大黒さんからお菓子がもらえました。
ふうてんの寅さんでもしょっちゅう御前様がとらやへやってきます。
さくらさんもよく御前様のところへ行って話し込んでいます。
昭和の時代はこんなものでした。



 
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No.1です


わざわざお礼を記入して頂き有難うございます。
お礼の中に、追加のご質問がありましたので、説明させて頂きます。
>何百年もかけて世界中に広まっていく中で、宗教的要素が濃くなったと、私は理解しているのですがそれでよろしいでしょうか?
取り立てて間違いというほどのお考えではありません。
高等学校の先生が仰られた「お釈迦様が始めた仏教は宗教じゃなくて哲学だ」というお話に少し注釈をつけさせてください。
先生は「宗教」と「哲学」とを分けてお話されておられますが、これには意味があります。

「宗教」という言葉は、明治に入ってキリスト教の文献を訳す際に作られた言葉です。
結果として言葉の定義として、キリスト教のReligionの定義がそのまま使われました。
一般に宗教とは、教義、聖典、儀礼、などをそなえたもの、とされています。
ここで、聖典というのは、バイブルやコーラン、仏典(お経)のことを指します。
この点から行くと、日本の神道は、教義も聖典も持ちませんから「宗教」ではない、ということになります。
先生は、このような観点から仰られています。

現在の日本人がぼんやりイメージしている宗教は、江戸時代までは信心と呼ばれていました。
学術的には、キリスト教の定義に、更にこの信心、信仰の概念を含んで宗教と言っています。
日常的には、学術的な定義よりも、キリスト教的定義が優先されて使われているのが実態です。
多くの書籍の著者自身が、「宗教」という言葉の定義範囲を明示しないままに書き進めています。
これが、本を読めば読むほど分からなくなる、という事態を招いています。

つまり、何百年もかけて信心の要素が強くなった、ということが言えます。

>仏教で「宇宙」というとき、それは「大気圏外」という意味では全くないということですよね。
古代インドの人達は、現在の天体望遠鏡で眺めたような光景は全く知りませんでした。
夜空を眺めたときに、現代のわれわれとは全く違うことを考えていました。

古代インドの人達は、抽象的なものの考え方に非常に優れた才能を持っていました。
夜空のかなたを想像しながら、ありとあらゆることを考えてその考えたすべてのものを含むものを宇宙と考えました。
現代の宇宙物理学のように宇宙には限りがある、始めと終わりがある、などというのとは、全く違う考え方です。
古代のインドの人達が考えたことを表す適当な日本言がないので、とりあえず「宇宙」という言葉を代用しただけです。
ということで、大気圏の中も外もありません。目に見えるものも考えられるものも、ありとあらゆるものを含んだものです。
例えば、人間が死んで49日経てば、ほかのものに生まれ変わると考えていました、が、この生まれ変わるものとはいったい何だ、ということまで考えて、このなにものかも含んで全部のことを言います。
更に、この生まれ変わりをしないものもいるはずだと考えて、この生まれ変わりをしないものを「仏」と呼びました。
この「仏」も含めた全部のことです。

>「宇宙=大日如来」がまずつながらないですが・・。
ここでいう、大日如来とは何者か、ということになります。
仏教の言葉がややこしいのは、具体的なことを言いながら突然抽象的な概念を表す象徴を持ち出してきて、ここからここまでは具体的なことですよ、ここから先は抽象的なものの象徴ですよ、と説明をしてくれません。
大日如来は宇宙である。などとうのもこの典型です。
大日如来という具体的な「仏」を説明しておきながら、いきなりそれは象徴である、と言い出すので面喰います。
宇宙という概念を象徴する仮の姿として、大日如来という「仏」を借りてきただけだとお考え下さい。
これを理屈=言葉で説明しようとすると、ありとあらゆる説明がでてきてしまいます。

仏教には人がものごとを理解する理解の仕方に三とおりあると考えます。
理屈=言葉で理解する理解のしかた・・・理解(りげ)
好きとか嫌いという情で理解する理解のしかた・・・情解(じょうげ)
感覚的に理解する理解のしかた・・・感解(かんげ)
つまり、言葉では説明のできない理解の仕方があるのだ、という考え方です。
このような基本的な考え方をしていますから、取りあえず文字で書いてあるけれど、他のことを言っているのだ、ということを解れ!と言います。(ムチャクチャです。)

>「密教」と空海が始めた「真言宗」は別物ですか??
空海は中国で勉強してきています。
インドから伝わったものに中国の人達が考えたことが、付け加えられています。
この中国の人達の考えが付け加わったものを、空海が空海なりに理解して説明をしたのが日本密教です。
チベットでは、チベットの人達の考えが付け加えられています。
結果として、現在すこしづつ違う密教が存在しています。
このことが又話をややこしくしています。
密教を説明している人が、どの密教の考えに基づいて説明しているのかが良く分からないケースが多々あります。
これに、著者なりの解釈が加わりますから、聞いたり読んだりしている方はいよいよ分からなくなってしまいます。
取りあえずネットに下記の二つの説明がありますので、読んでみて下さい。

インド密教の思想と実践
mmori.w3.kanazawa-u.ac.jp/misc/lectures/NCC.html

密教とは何か
club.pep.ne.jp/~faucon/tibet/mikkyou.htm

どこまで、お役にたてるか分かりませんが、遠慮なく補足を下さい。
当サイトには幸い投稿数の制限はありません。
議論をすると叱られますが、質疑応答を繰り返す限りはOKです。
お礼ではなく補足のほうが宜しいかと思います。

この回答への補足

再びありがとうございます。
お言葉に甘えて質疑応答におつきあいいただいて、よろしいでしょうか。
おすすめいただいたサイトをまずじっくり読もうと思います。読み応えがありそうなので、その後にまたお付き合いいただければ、幸いです。

その前に、また2,3お聞きしてもよろしいでしょうか。

高校の倫理の先生が「お釈迦様が始めた仏教は宗教じゃなくて哲学だ」と言われた時の説明も覚えているのですが、「お釈迦様は四苦八苦の人生を「こう考えれば少しでも楽ですよ」という考え方、ものの見方を示した(=哲学)だけで、この神様を信心し拝めば救われるとか、天国(極楽)に行けますよ(=宗教)なんてことは言っていない」という内容でした。これについてはどういうお考えをお持ちですか。(お釈迦様は輪廻もあの世も否定しているともいわれた記憶もあります。)
ちなみに、先生のこの説明で、私自身仏教になんとなく親しみを感じ、今回「空海の風景」を読み、少し勉強をしてみようかと思い至った次第です。


ご説明くださった「宇宙」については、「宇宙=ありとあらゆる物質及び考え」と理解してよろしいでしょうか。そしてそれを具象化したのが「大日如来」ということでしょうか。(なぜあんな形になったのでしょうね・・)

もしお差し支えなければ、教えていただきたいのですが、ichikawaseijiさまはお坊さんでいらっしゃいますか。または仏教を研究されているかたでしょうか。失礼でしたら申し訳ありません。もちろん、お答えいただかなくても結構です。私は46歳の主婦です(言葉が稚拙なのでもう少し若いと思われたかもしれませんが(笑)。

補足日時:2014/06/23 23:12
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希望されているものとは違いますが、仏教全体の歴史や流れをざっと見るのに理解しやすかった本です。



僧侶であり作家でもある、玄侑宗久(げんゆうそうきゅう)さんの本

「わたしの仏教/あなただけの仏教入門」 (講談社プラスアルファ新書)

日本にどのように密教が入ってきたか、なども書かれています。
そこだけ特に詳しく書かれているわけではありませんが、仏教というものを知るために参考になるかもしれません。

ハードカバーではありませんが、新書で「字ばかり」ですが、仏教をよく知らない人のための仏教案内なので、読みやすいと思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
おすすめの本についてAmazonなどでチェックしてみました。
書評も好評のようで、初心者向けということを皆さんもおっしゃってますね。文庫本も出ているようなので、購入しようと思います。
面白そうな本をおすすめくださってありがとうございました。

お礼日時:2014/06/23 11:02

初めにお断り・・!


当方は全くの門外漢である・・!
・・なのでお"勧めできるもの!?"なのかどうかさえ、よくは分からない・・!

以前に全く興味本位で買った「一個人」という名前の雑誌で、2010年7月(No.122)号において、
保存版特集として・・・
#「日本の仏教入門」
・・を特集した号が発売されたことがあったので、若しもご興味があれば問い合わせてみては如何・・!?
(南都六宗についてちょこっとだけど触れられていた・・!)
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
一個人という名の雑誌は知らなかったのですが、
面白い特集がいろいろあって興味を持ちました。
絵や図もあるようでわかりやすそうに思えました。
面白そうな本をご紹介くださって、ありがとうございますね。

お礼日時:2014/06/23 11:13

ご質問にある本は見ていませんが、余り簡潔な入門書的なものはかえって誤解のもとになります。


密教というのは、高野山や京都東寺、真言宗の関係者でもない限り非常に馴染みの薄い宗派です。
弘法大師は身近ですが「教え」となると難解きわまりありません。
むしろ視覚的な面からチャレンジされたほうが分かり易いかと思います。
you tubeに沢山の解説付き動画が投稿されていますので、そこから始められたほうが分かりが早いかと思います。
検索サイトからは下記でヒットできます。

密教美術】高野山に存在する秘宝 - YouTube
www.youtube.com/watch?v=w0zL-GwWYqQ

密教で主要な部分を持つ曼荼羅については同じyou tubeの下記がよろしいかと思います
高野山 金剛峯寺 密教と曼荼羅世界
投稿者:石川達男

この曼荼羅の世界を立体化したのが、京都東寺などの仏像群です。

仏像は密教に限らずいろいろありますので、どんなものがあって密教のはどれだ、ぐらいから始めたほうが良いかと思います

傑作仏像写真館
kajipon.sakura.ne.jp/kt/butuzou2.htm

仏像はいろいろな恰好をしていますが、頭のてっぺんから足の先まで、全部意味を持っています。
ある意味でお経を可視化した象徴とでもいえるものです。
この可視化を徹底的にやったのが密教です。
日本だけではありません。インド密教でも徹底的に可視化しています。
不思議な恰好をしていますが、現代のコミックやアニメの妖怪とは全く考え方が違います。

Wikipediaの「密教」の説明に出てくるキーワードを一つ一つ拾って、検索を繰り返していくと沢山の絵や写真がヒットします。
Wikipediaのリンクだけでは不足ですので、面倒でも都度検索サイトで検索してみて下さい。

一冊の本に頼るよりは正確に全体像のイメージがつかめます。
急がば回れです。

絵や写真はありませんが文庫本で非常に分かり易い仏教史の入門書があります
日本仏教史 思想史としてのアプローチ 末木文美士 新潮文庫
ネットショップでも入手できます。
中古もあります。

密教というのは、平安仏教や鎌倉仏教の基になった宗派ですが、文章で理解しようとすると恐ろしく難しい宗派です。
たぶん、このことを知っていて可視化を盛んにやったのかと思います。

尚、南都六宗と言いますが、平安時代以降の宗派とは意味がことなります。
むしろそれぞれの分野を研究する大学の学部だと思ってください。
事実お互いの交流が非常に盛んでした。
鎌倉仏教の日蓮宗のようにやたらに他の宗派に喧嘩を売って歩くようなことはありませんでした。
親鸞や道元のように他のことはワシャ知らんということもありませんでした。

しばらく密教美術を楽しんでください。
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この回答へのお礼

早速にまたたいへん詳しくご回答くださったのに、お礼を申し上げるのが遅くなって申し訳ありません。ありがとうございました。
弘法大師の教え、密教というのは特に難解なのですね。少々気おくれしてしまいました。
その難しい教えを可視化したものが曼荼羅や仏像であるとのことですね。ただ、東寺の特別拝観で曼荼羅を立体化した仏像群というのも見たことがあり、仏像を美術としてみるのは好きなんですが、仏像を鑑賞をするだけでは、仏教を何一つ理解できないです。おすすめくださったもののうち、youtubeの「高野山に存在する秘法」というものを見てみましたが、せっかくご紹介くださったのにごめんなさい。歴史が好きなので、歴史的魅力は感じるのですが、仏教との基礎学力がないためか、きれいだなぁ、程度の感想で、「お経(教えということですね?)を可視化」という意味さえ分かりませんでした。「高野山 金剛峯寺 密教と曼荼羅世界」も興味深かったのですが、実際のところちんぷんかんぷんです。

ichikawaseijiさまは、たいへんお詳しいようなので、もしお時間が許せば、もう少し私におつきあいいただけませんでしょうか。

高校の倫理の時間に先生が、「お釈迦様が始めた仏教は宗教じゃなくて哲学だ」と言われたのが、たいへん心に残っています。何百年もかけて世界中に広まっていく中で、宗教的要素が濃くなったと、私は理解しているのですがそれでよろしいでしょうか?

仏教で「宇宙」というとき、それは「大気圏外」という意味では全くないということですよね。「宇宙=大日如来」がまずつながらないですが・・。
また、ご回答の中で疑問に思ったのですが、「密教」と空海が始めた「真言宗」は別物ですか??

あまりに基礎的なことでお恥ずかしいですが、もしお時間が許せば、再度おつきあいくださいませ。

お礼日時:2014/06/23 11:56

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