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博士号にPh.Dってありますよね。
直訳では哲学博士(本当は学術博士)ですが,理系(例えば理学,農学)でも
博士号を取るとPh.Dって事になる場合があります。
なぜ”哲学”博士なんでしょう?
理由が書いてある本とかも分かれば教えて下さい。

A 回答 (4件)

Ph.D. は、それ以上の学位のない学問の極みに達している称号です。

国や分野で少しずつ学位(博士)の取得方法は異なりますが、博士は一般に、Ph.D と称されます。

医学博士が M.D. となるとの件ですが、M.D. は、医師です。医学博士も、PhD です。アメリカの場合、MD も PhD も、大学(通常4年)を終えた後に 4年生の大学院に進学して取得しますので、MD と PhD は多少なりともパラレルです(ある意味、医学部はさしずめ大学院の1つに相当します)。が、かなり少数派ですが、MD だけでなく PhD や MPH を同時取得するコースを選ぶ医師も米国にはいます。

ちなみに、日本の博士(医学)の場合、甲・乙の区別があります。大学や時期によって学位論文の規定に多少の違いがあります。また、論文博士は世界のどこでも見られるシステムではありません。

肝心の PhD の理由については、はっきりしたことは分かりません。が、何か参考になれば、と書きました。
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付け足しになりますが、たとえばアメリカでは、理科系を例に取りますと、Ph.Dの方がDoctor of Engineeringより格が上に見られます。

日本はまだ逆ですがね。

これは一般に、欧米では具体的な技術を専門にしている人より、より高邁な科学を専門とする人の方を、上に見ることに根ざしていると思われます。

実業界でもPh.Dを上に見ますし、修士でもMaster of Engineeringより、Master of Scienceの方が格が上ですし、取得の難易さえちがいます。

日本は「手に職」、向こうは「知性」という、価値観の違いなんでしょうか。
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ちょっと蛇足の感もありますが……


もともと philosophy というのは「世界をどのように解釈するか」を研究するものだったわけですが、徐々に分野が細分化していって、たとえば「物体の運動から世界を解釈する」物理学とか、「文章を通じて世界を解釈する」文学とかいった具合に、いろいろな科学(自然科学、人文科学、社会科学)が成立していったという経過があります。だからカントも詩を書いているし、ゲーテも光学の研究をしたりしているわけです。当時はまだ文学・哲学・物理学という区分がさほど明確じゃなくて、「科学者」がそれぞれいろいろな手法で世界を解釈しようとしていたからです。
これに対して医学は「人間の身体を修理する技術」で、医者はその技術者とみなされていました。このため現在でも医学博士は Ph.D ではなく、M.D. という別の呼称を与えられています。基礎医学などでは Ph.D もありますけどね。
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Ph.D. とは、博士号 語源 ラテン語 Philosophiae Doctor (=Doctor of Philosophy)を意味しててます。

「philosophy」 は、本来「知を愛する」という意味で、Ph. D. という制度は、本来、博士号でありながら「専門領域の中にだけ自分を閉じ込めていたのではありません」ということで、(ホントかどうか知りませんが、)幅広い教養・知性を持っていること必要なわけです。ドイツなどでは、電話帳にPh.D.って、書かれるくらい本来その教養の還元は社会的にも期待されているのです。

日本での表記法は、学位規則の改正で1991年から、学位名称は「博士(専攻分野)」と表記し、専攻分野の名称については、学位を授与する各機関がそれぞれ適切なものを付けることになりました。それまでの「理学博士」「工学博士」等種類が限定表記から、「博士(工学)」等と書きます。
「工学博士」はDoctor of Engineering (Dr.Eng.)←専門博士号
「博士(工学)」はDoctor of Philosophy in Engineering( Ph.D.)←博士号

しかし、最近学位を取った人でも「工学博士」という表現はも使われています。
この方が、一般に分かりやすいからね。
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