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医療の機能分化の目的について、ネットで調べてみると医療の効率化を図るという目的が書いてあったのですが、抽象的と言いますか、それだけ?と思いました。

まず、医療の機能分化は、一般病棟でごちゃ混ぜに急性期や慢性期の人が入院している状態を、高度急性期、一般急性期、亜急性期など、機能をしっかり分け、地域の医療ニーズに合うように調整するという理解で大丈夫でしょうか?

そして、私が思った機能分化の目的は
(1)在院日数を減らすことで急性期のベッドが空き、多くの命が救える
(2)日本が海外に比べて在院日数が高いため、一つの施設に入院している日にちを減らして、数字マジックによって、数値的に在院日数を減らそうとしている
(3)地域で急性期病院から慢性期病院…と患者を動かすことで、高い技術を持った病院に患者が集中しないよう、地域で利益を分散させる目的
(4)在院日数が減ることで医療費が削減される。

(2)と(3)は私独自に考えたことですので、間違っていましたら、「間違ってる!」と教えていただきたいです…
(4)は私自身、機能分化で医療費は削減されるの?…という感じです。一つの施設で急性期~退院まで、患者を抱え込むことで在院日数が伸びた方が点数が下がりますよね…

私の考えは不勉強で、根本的に考え方が間違っているかもしれませんが、
私の考え方に対する意見や、このほかの医療の機能分化の目的などありましたら、教えていただきたいです。よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

>(2)日本が海外に比べて在院日数が高いため、一つの施設に入院している日にちを減らして、数字マジックによって、数値的に在院日数を減らそうとしている



これは違います。入院すると医療費が発生し、それを健康保険と税金で賄うため、国の医療財政が逼迫しています。転院させることで数字のマジックで在院日数を減らしても、医療費高騰の対策にはなりません。見かけ上在院日数が減っても、治癒までの合計の在院日数が増加すると、国が負担する医療費が増加してしまうため、医療費増加が促進されてしまい、医療財政はさらに悪化してしまいます。

現在は、健康保険診療の履歴から、患者ひとりひとりについて、急性症状によって治療を開始してから、転院し、最終的に治癒するまでの期間を調べ、総治療期間が少なくなるような方法が検討されています。


1)急性期の手術や術後数日の経過の治療についての知識や技術と、
2)それ以後数ヶ月のリハビリ期間の治療内容に関する知識や技術
の二つは、それぞれ別の専門的知識と技術を必要とします。
ですから、一人の医師がこの二つの分野の専門家になるのは困難です。そこで、急性期の医療を行う専門家を集めた急性期の専門病院と、急性期を脱した後の亜急性期の医療を行う専門家を集めた亜急性期の専門病院とに機能を分化させようとしているのです。


>(3)地域で急性期病院から慢性期病院…と患者を動かすことで、高い技術を持った病院に患者が集中しないよう、地域で利益を分散させる目的

これも間違いです。上記のように、異なった分野の専門家がいる、異なった分野の専門病院を作ることが目的です。

急性期を脱して、それ以降の治療に入るべき段階の患者、特に高齢者について、寝たきりにさせないで、起きられるように適切なリハビリを行うことに関する専門家がいない、急性期専門の病院で、長期間にわたる入院をさせることによって、高齢者の筋肉を衰えさせ、寝たきり老人を作っててしまう、という事態が生じています。

老人医療費が増加するのは、老人が増えるからではありません。寝たきりの老人が増えるからなのです。急性期が専門で、亜急性期に関する専門的知識を有しない病院が患者を抱え込むことは、寝たきりの老人を増やすことになり、医療費を増加させてしまいます。
専門分化により、寝たきりにさせないことで、医療費が削減されます。
地域包括ケアというのはそういう機能分化を行おうとするものです。
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この回答へのお礼

回答して頂きありがとうございます。

私の考えの視点の狭さに気が付きました。
それぞれの病院の機能分化をすることで、その病院の専門性を高め、患者に手厚いケアをすることで、寝たきりにならないようにし、社会的入院のような長期入院を防ぎ、在宅で社会生活を送れるようにする目的なんですね。

今後迎える超高齢社会(2025年問題)で老人医療費が増加することに対応するためにも、病院の機能分化は重要なんだと思いました。

私の考えに対する具体的な説明をしていただきありがとうございました。
今後も広い視野を持てるよう、勉強します。
ありかとうございました。

お礼日時:2014/07/25 13:12

医療の機能分化というのは相当以前から問題になっていることで、ザックリと言えば、外来は掛かりつけ医の診療所へ、入院は病院へという診療所と病院の役割分担です。



しかし、これがなかなか思うように進みません。患者は診療所よりも信頼が高いと思って大病院に行く傾向が高いです。その結果、診察待ち時間や投薬待ち時間が長くなって、1日仕事になってしまいます。重篤な病気でもない患者が大病院を受診することで、本来は高度な医療を提供する役割の大病院で儲けにならない軽度な外来患者が押し寄せて、本来高度な医療を必要とすべき患者に悪影響をも与えかねません。

これに対応するように、大病院では紹介状が無ければ初診料が高額になる措置を講じてきましたが、それでもなかなか機能分化が進みません。病気を疑って医療機関を受診する場合、どんな症状でも診察が出来るという地域の信頼の出来る診療所を確立することが重要なことだと思います。

この医療の機能分化について、なかなか進まないジレンマをまとめた興味深い資料がありますので、お時間があれば目を通してみてください。
http://dl.med.or.jp/dl-med/teireikaiken/20140409 …
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

たしかに、大病院の方が診療所よりもなんとなく安心感がありますね…
重篤な患者さんに素早く適切な対応ができるようになるためにも機能分化は重要で、
地域に密着した診療所にかかりつけ医を持って、診療所から大病院という流れが必要ですね…。
また、まだまだ機能分化について知っている人は、かなり少ないのではないかと思います。
機能分化を進めるには、知ってもらうということは重要だなっと思いました。

資料まで添付して頂きありがとうございます。

実は、大学で機能分化についての課題が出されているんです…
頑張って勉強します。 ありがとうございました。

お礼日時:2014/07/23 19:15

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