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「にじ魂」の「混血が必要な理由」は理屈的には正しいんでしょうか?
素人にはあの理論は筋が通ってるように見えます。
あれは学者や専門家の間では有力な仮設の一つという扱いですか?それともまったくの的外れですか?
日本の奇形児が多い理由は何なのか、おしえてください。

A 回答 (2件)

>「にじ魂」の「混血が必要な理由」は理屈的には正しいんでしょうか?



 何のことか分からないので、ググってみて、何とか見つけました。以下ですね?

・混血が必要な理由
http://0dt.org/001152.html

 上記ページは正しい話にむちゃくちゃな自説を無理矢理混ぜてます。確かに近親交配は人類に限らず問題が多い。代を重ねた近親交配を続けた群(ぐん)では、異常や環境に対する抵抗性の減退などが起こりやすい。もちろん、同時に優れた特性を持つ個体が生まれることも増えるのですが、群全体の劣化を補うほどにはなりません。

 だからといって、日本が島国としてほぼ孤立した期間(現在まで数万年と考えられる)に、日本人に近親交配があったと考えるのは暴論です。

 そもそも、トバ・カタストロフ(トバ事変とも)支持の学説でも、オーダー的に千~万の組の夫婦だと推定しており、2千という数字を提示するのは、偏りがあります。さらに、トバ火山のインドネシア・スマトラ島にあり、そこから離れたインドの調査例では人類のの激減がなかったという調査結果もあります。

 それでも最後の氷河期がトバ事変の頃に始まったことは確かなようですし(むしろ、そこからトバ事変の時期を推定したともいえる)、それまでは多数いた現生人類の亜種は、現生人類とネアンデルタール人と最近に存在が確認されたデニソワ人を除き、絶滅しています。おそらく、使えていた道具と火の性能差によるものでしょう。

 氷河期といっても、地球の平均気温が約5度の低下です。地域によっては生存は充分可能で、特にそうであったらしいアフリカ東部から人類が再び世界中に進出した形跡もあります。先に申したインドなどの別の生存域と合流もしたでしょう。

 引用のブログはそうしたことは一切無視しています。それと同時に、論理的なつながりも欠いています。例えば、人類全体で人口数激減が起こり、遺伝的多様性が変化したことと、常に起こりえる遺伝子の突然変異と、島国だから域内だけで交配を繰り返したから遺伝的な「ブサイクが多い」こと、それぞれ何の関係もありません。

 さらに申せば、遺伝子がもともと持っている多様な形質(2人の親から生まれる子は親の特質に対して70兆倍の多様性がある)と、遺伝子の変異を区別できていません。何らかの原因で受精卵に遺伝子の変異があると、ほとんどの場合生存に不利に働きます。残念ながら生きて生まれてくる可能性は低く、幸いに不利の程度が低くて生まれて来ることができても、生後も医療が手を尽くさねばならないことが多いのです。

 遺伝子は加齢によって「劣化」するのか。まあ、そう見ることもできるでしょう。細胞分裂は遺伝子をコピーするのですから、コピー時にエラーが出ることもある。コピーエラーでもが生存できる細胞は何だったでしょうか。ガン細胞ですね。高齢になると増えてくる疾患の一つがガンであるわけです。

「混血」(この表現自体、あまり好ましいと思わない)はメリットがあり、必要なものなのか。そうではない実例があります。世界中でみて、人間には住んでいる気候に従った特徴がありますね。例えば皮膚の色。極めて濃い場合から薄い場合までいろいろです。残念な歴史ですが、アフリカから大勢の奴隷がヨーロッパやアメリカに連れてこられたのは歴史が記す通りです。

 温帯~寒冷帯に定住するようになった黒人に、日射量不足が原因とみられる疾患が有意に多く出ました。人間は適度に日光に当たらないと、健康を害します。たとえば骨に必要なビタミンDは紫外線の作用により体内で作られます。皮膚の色が薄い人なら充分な日射量でも、皮膚の色が濃いと不足してしまうのです。

 それと逆の現象が白人が日射量の多い地域に移住した場合に見られます。例えば皮膚ガンです。オーストラリアでは、オゾン層の破壊がいわれる以前から(現在はほぼ収まっている)、入植者とその子孫に皮膚ガンが多くみられました。日射量に対して、皮膚の色が薄すぎて紫外線を過剰に受けてしまうからです。

 人種といわれるように、世界各地域では住んでいる人は地域ごとに特徴的な皮膚や形状を持っています。日射量だけでなく、気温、食糧の種類や多さなども影響します。ある地域に他の地域の人の特徴を持つ子が産まれた場合、たいていは生存に不利に働きます。そういうことを考えもせず「ハーフに美形が多い」云々いっても仕方ありません(その人の好みでしかない)。

>あれは学者や専門家の間では有力な仮設の一つという扱いですか?それともまったくの的外れですか?

 論じ方からして全くの的外れです。多少の知識があり、まともな人なら相手にしないでしょう。昔の忌まわしい似非優生学でも、これほどデタラメではありません。多数の被害者を出した狂気のルイセンコ学説が、まだまともに見えるほどです。

>日本の奇形児が多い理由は何なのか、おしえてください。

 それはデマです。日本に特に多いということはありません。デマはおそらく以下のデータを参照しています(使っている数値が近い)。

・横浜市立大学 先天異常モニタリングセンター(先天異常データベース)
http://www.icbdsrj.jp/data.html

 国内だけのデータです(ただ、調査方法や元となるデータが示されていない欠点がある)。これに比べ得る、世界各国のデータは特に見当たりません。日本の奇形発生率が世界で一番多いとか二番目とか、日本が破局的な状況にあるというダーク・ファンタジーを広めたい人の妄想でしかありません。奇形、といえばぎょっとする人が多いですからね。彼らにはいいデマネタになるのです。

 また、何らかの奇形を持っている人は案外多いのです。そう言われてみないと分からない、あるいは言われてもどこが奇形なのか分からない人のほうが多いのですが、そういうことも隠しておいて、奇形だと騒ぐ輩がいる。数字には軽微なものも含め、どういう状態で生まれたのかを示すには極端な例を使う。「ベトちゃん、ドクちゃんガー」と連呼する。これから赤ちゃんを産み育てたいという人を脅す。心が歪んでいます。困ったものです。
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この回答へのお礼

ありがとうございました

お礼日時:2014/07/27 21:43

遺伝子の多様性は一般に



アフリカ > 中東からインド > その他
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%88% …

となっております。
なので、国別の遺伝子の多様性などでは北欧は低い
http://www.sq.4mg.com/NationIQ.htm

IQ 100だの 107だのだけを抽出して日本のIQが低い云々というのは、情報によるミスリードとなります。

牽強付会

ってやつじゃないですか

奇形児率の国際比較のデータが見つけられなかったが
A 日本の新生児死亡率は世界最低
http://memorva.jp/ranking/unfpa/who_2012_neonata …

B 高い初産年齢
http://dataranking.com/table.cgi?LG=j&TP=Meanage …

などのほうが相関性は高そうだ
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この回答へのお礼

ありがとうございました

お礼日時:2014/07/27 21:43

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