A 回答 (4件)
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No.4
- 回答日時:
背景として大院君と閔妃の対立がありました。
攘夷政策をとっていた大院君に代わって政権を握った閔妃は西洋化を進める日本に接近しました。
しかし、日本を顧問とする近代化への反発と大院君方の巻き返しにより、壬午軍乱がおきます。
閔妃は、朝鮮に駐留していた清軍を頼り、その支援で政権を奪還、以後清との結びつきを強めていきます。
当初は東アジアで力を強めていく日本を頼ったものの、有事の際には日本は遠く、隣国の大国清の方が頼りになったというところでしょうか。
No.3
- 回答日時:
回答もせずに偉そうにどうでもいい意見を語るのは避けたいので、確認しておきますが、
質問の主旨は【開化派から親清派に寝返った理由】であって、
【寝返る事への評価】ではないということでよいのでしょうか。
A:>教科書を読んでいて、閔妃がどうして開化派から新清派に寝返ったのか、
まず、閔妃が日本と組んだのは権力を得るためであって、開化を目的にしたものではありません。
彼女も対立していた大院君のどちらの権力も、旧来のシステムの上に成立しているものだからです。
それに、それ以前から清国よりになっていました。
回答A:無知と打算と身勝手な思い込みによる。
閔妃と日本の結びつきですが、彼女と高宗(朝鮮王)の間に生まれた子(李拓)を清国に「世子(次代の王)」として認めてもらう支援を日本に頼んだからです。
↑の理由ですが、高宗には既に他の女性が生んだ子供がいました。
(その女性は閔妃より身分は低かったのですが、儒教の教えでは普通は「長子」が優先されます)
日本のメリットですが、閔妃は見返りに当時拗れていた日本との国交を結ぶことを約束しました。
当時は、大政奉還により幕府が消滅した為に、明治政府は新たな政府として朝鮮と国交を結ぶ必要がありました。
しかし、これに対して大院君(高宗の父)は、日本を西洋に被れて「華夷秩序」を乱す野蛮人として蔑み、対等の関係での国交に対して反対していました。(「華夷秩序」は自分で検索してください)
(閔妃には「李拓」の前にも子を産んでいますが、奇形の為にすぐ死んでいます。閔妃はこの原因を妊娠中に大院君から送られた漢方薬のせいではないかと疑っていたという説もあります。)
↑のような事があり、高宗・閔妃 と 大院君は対立しており、暗殺や謀略が日常的に行われていました。
結果として李拓は世子として認められますが、この為の費用(清国の李鴻章への賄賂)や儀式(李拓の健康や王室安寧の為の祈祷)の為に国庫が圧迫され、官吏・兵士への給与の未払いが恒常化します。
そして、財源の確保の為に「売官」が積極的に行われ、国は乱れました。
閔妃が事大(「親日」ではない)先を 日本→清 にした理由と経緯は以下のようになります。
前述の状況下で、閔妃は、日本から軍事顧問を招いて【別技軍】という西洋式の新式軍隊を発足させます。
この別技軍は優遇されていた為に、他の部隊からの反感を買いました。
1882年、前述のような財政の逼迫による旧式軍への給与の未払いから、暴動が発生しました。(壬午軍乱)
この時、閔妃は清国の派遣軍に逃げ込みました。
そして、清国軍に鎮圧を求め、暴動は清国軍に鎮圧されます。
(その後、大院君は首謀者として北京に護送されました)
別技軍ですが、この時は行動していません。
理由は、別技軍への朝鮮王からの命令は出されなかった為です。
軍隊である以上、正式な命令がない限り動けません。
そして、日本の顧問は別技軍の指導をしてはいましたが、軍事行動を命令する権限はありません。
以上の事に対して、閔妃は
「困っている時に日本は別技軍を動かしてくれなかった」と思い込み、不信感を持ちました。
一方で、細かい事を抜きで実力を使う清を、日本より頼もしいと勝手に思いました。
その後も、ロシアや清国に接近したり離れたりを繰り返しますが、親日になったことはありません。(動画も参照)
No.2
- 回答日時:
ベトナムの歴史でも中国の勢力を利用することがあるようで。
実際、その場にたてばある程度、外の力は利用するのに理にあっていることも多いことがあるのかと。紳士協定は長い歴史上ずっと守られるというわけではないですね。
当時は、清、ロシア、日本と3国の間でどうするかで争われます。
一度読んで忘れたのですが、事態はドラマのように流動化する中で、2つ以上に分かれてどちらに何かを掲げたりしてつくという政治的な動きです。
その点、当時まとまった日本は善く情勢分析ができていて、しっかり国としてどうすればいいかをよく見えていたのでしょうね。どちらがいいという理であらそっているのも問題だし、宮廷も日本の感覚よりずっと庶民から離れた存在だったんでしょうね。
No.1
- 回答日時:
別に難しく考える必要はありません。
「寝返った」などという発想自体が権力闘争とは無縁の庶民感覚です。
閔妃のような行動は古今東西の権力闘争にはつきものです。
権力闘争というものは、自分が如何に有利な位置で如何に権力を手にいれるかという欲の権化です。
この欲がなければ、権力闘争への参加資格はありません。
組織への忠誠だの思想だの理想だのなどと言っていたのでは忽ち餌食にされてしまいます。
日本でも年中起きています。
古くは源氏追討の院宣や詔勅など平家追討とその場その場で交互に出されました。
最近では、野党の国会議員や政党員が烏合離散を繰り返しています。
自分が国会議員になるには一番都合が良いのはどのグループかと考えているだけです。
与党内でも同じです、どの親玉についたら大臣になれるか考えて行動しています。
こういう連中を利用して、自分にとって都合がいいように動かすことができなければ権力闘争には生き残れません。
アメリカだろうとイラクだろうと変わりません。
閔妃もその時々で判断して、もっとも自分にとって都合の良い連中はどれか、と考えていただけです。
必要とあれば、ロシアだろうと清だろうと自国民だろうと利用しただけです。
権力闘争に参加する以上は当然の発想です。
閔妃は自分達が権力を把握するためには邪魔だと考えた連中に暗殺されてしまいました。
このような権力闘争の歴史を見る場合には、その時その時の情勢をどう判断するか、この主人公はどう判断したのか、と考えながらご覧になられれば、今までとはまったく違う歴史像が浮かび上がってくるかと思います。
現在は結果が分かっていますから、どのようにでも説明できますが、その日その場では当人は全く結果を知らないのだ、という事実を忘れないで下さい。
当然、全ての情報など持っていません。
極端にいえば、権力闘争というのは命がけの博打です。
博打に勝ち残った人間だけが英雄の称号を手にいれます。
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