テオアンゲロプロス監督の「旅芸人の記録」を見ました。
作品は役者による芝居の世界と、彼らが生活する現実世界の大きく二つに分けられるように感じました。
そしておもしろいところが、役者による芝居と現実による世界の区別がつかなくなるようなシーンが多数ある所です。
芝居の最中に現実の兵士によって役者が射殺されます。
しかし観客はそれさえも芝居と捉えて拍手を行うといったシーンです。
このように現実と虚構が交錯し区別がつかず、
見る物に発見と違和感を与えるような映画を邦画洋画問わず探しています。
どんなジャンルでもかまいません。
よろしくお願いいたします。
A 回答 (9件)
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No.9
- 回答日時:
「オール・ザット・ジャズ」ブロードウェイのボブ・フォシーによる自伝的作品で、ドラックと創作の日々に肉体と精神が「作品」と不可分化して後半は監督が主役のミュージカルと化し手術までもがミュージカル化する。
抜群のめまい感です。カンヌ作品賞。コッポラの「コットンクラブ」「ランブルフィッシュ」。
「コットンクラブ」は恋人が旅立つ駅がコットンクラブのショーと一体化する。
「ランブルフィッシュ」は恋するマット・ディロンは教室の本棚の上に寝そべるダイアン・レインを見る。
ご回答ありがとうございます。
オール・ザット・ジャズ、非常に魅かれるご説明でした。
映画の中に突然登場人物が踊り出すような場面が挿入されるのはよく見受けられる手法ですが、
それが演出ではなく、ストーリーの設定に組み込まれているのは面白いです。
是非見てみます。
No.8
- 回答日時:
"リベリオン"。
アクション映画です。駄目かな? アクションは…。クリスチャン・ベール扮する主人公は、[ガンカタ]といわれる武術を用い、違反者を捕まえる仕事に就いています。その世界では薬物によって、いわゆる欲を封じられている人々が生活しています。そのため社会は完璧に機能していますが、犬や猫はその場で射殺され、薬物を使わずに少しでも規則に違反すると、特別な施設に移され、焼き殺されてしまいます。
ある些細なきっかけで、主人公は、自分のしてきたことが有り得ないほど惨たらしいものであったことに気づいてしまい、声もでないほど驚愕します。で、ここからです。面白いのは…。
秩序とは何か? 善良とは? 悪意とは? そんな映画です。
"ケープフィアー"もいいです。
ご回答ありがとうございます。
アクションも好きです。
ただ求めていたのはある現実離れした設定の上に成り立つ現実と虚構ではなく、
あくまで日常という生活に根ざした誰にでも起こりうる上での虚構のような気がします。
しかしアクションはそれはそれで好きなので是非見てみようと思います。
ありがとうございます。
No.7
- 回答日時:
「霧島、部活やめたってよ」
まさに「ゾンビ映画と現実世界の区別がなくなる」終盤のシークェンスは素晴らしいです。
「ドッグヴィル」
現実と虚構が交錯、ということはないのですが、舞台が、舞台なんですよ。何を言ってるかわからないと思いますが。舞台が舞台であるために、終止「これは虚構の中で現実を演じているのだ」感があって不思議な気分になります。
「トロピック・サンダー 史上最低の作戦」
旅芸人の記録やタルコフスキーみたいな格調は皆無ですが、「戦闘が始まったと思ったらじつは撮影中の戦争映画の現場でした」という軽いひっかけから始まり、それで戦争映画を撮ってると思ってた役者たちが、じつは本当の戦場に放り込まれていたのです、というドタバタメタフィクション。
「鎌田行進曲」
説明省略。
ご回答ありがとうございます。
ドッグウィルに一番魅かれました。
自分が求めているような現実と虚構とそれを見ているものがその区別がつかなくなるような錯覚が起こりそうな設定ですね。
是非見てみようと思います。
No.6
- 回答日時:
アーノルド・シュワルツェネッガーの「ラスト・アクション・ヒーロー」
主人公の少年が魔法のチケットを手に入れ、上映中の映画の中に入り込んでしまう
映画の中のヒーローと共に悪党相手に戦い、さらにスクリーンから現実の世界にも出てきてしまう
映画の中では撃たれても死なないが、現実の世界ではヒーローといえども撃たれると血を流す
現実と虚構が区別がつかない、ということではないですが
映画の中の人物は、映画と現実とが区別つかないようです
ラストアクションヒーローは何度か見たことがありました。
たしかに現実世界の人間が虚構の世界に入り込み、最後はそれが反転するようなストーリーは引き込まれるものがありました。
映画の中の人物としてのシュワルツェネッガーはたしかに虚構の世界の住人と行くことを受け入れられず困惑していましたね。
ご回答ありがとうございました。
No.5
- 回答日時:
タルコフスキーの「ストーカー」
「キューブ」
キューブリックの「シャイニング」
ご回答ありがとうございます。
タルコフスキーの作品は屋内に降る雨や、真夏に降る雪など、
現実にあり得ない描写を加えて幻想的なシーンを生むのが多いですね。
シャイニングは見たことがないので見てみようと思います。
No.4
- 回答日時:
【インセプション】
http://movies.yahoo.co.jp/movie/%E3%82%A4%E3%83% …
夢の中にダイブして、現実と夢の区別に主人公はコマを回します。
現実なら止まり、夢なら永遠に回り続ける。
ハッピーエンドの最後にコマを回して、どちらか分からないまま終わり。
ハリウッドにしては珍しく叙情的で日本的な作品です。
【ザ・マジックアワー】
http://movies.yahoo.co.jp/movie/%E3%82%B6%E3%83% …
お探しのタイプの斜め上をいく作品。
三流役者を騙し、今は撮影中だと言って、現実世界で芝居をさせます。
ご回答ありがとうございます。
どちらも見たことがある映画で、インセプションは特に好きなものです。
インセプションはSFなので、まあ納得できる現象なのですが、
ザ・マジックアワーは現実世界における生の生活と演技の虚構が混じっているので近いのかなと思いました。
No.3
- 回答日時:
区別がつかないほどじゃないかもしれませんが
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」
http://movies.yahoo.co.jp/movie/162566/
区別が付かない。邦画ですが
「KOTOKO」
http://www.makotoyacoltd.jp/kotoko-movie/
アニメですが
「パプリカ」
http://movies.yahoo.co.jp/movie/325630/
ご回答ありがとうございます。
パプリカは見たことがあるのですが、
まさに後半は仮想空間が現実空間に侵入してくるという内容でそのままだと思いました。
ただ、探しているのは作品の中で明確に分けられた仮想空間という虚構ではなく、
質問に書いたような旅芸人の記録では、
現実の中に存在する「芝居」と言う虚構と、
芝居を行っている「現実」の区別がつかなくなっているという点が面白いと思いました。
どちらも存在するのは同じ土俵なのです。
パプリカなどの場合は現実とは別の次元の仰々しい仮想空間が設定されているので、
見ている側もすんなりとその現実を受け止められるような印象を受けました。
No.2
- 回答日時:
テリー・ギリアム監督はその手の作品が大好きなので、いくつもそういった作品を制作しています。
と言いますか、どの作品も程度の差こそあれ、現実ではない世界が紛れ込んでくる(に飛び込んでいく)ようなものばかりです。
代表作でもある「Brazil(未来世紀ブラジル)」もそうですし、「バロン」などはまさにその現実と虚構の交錯がテーマになっています。知られざる名作「Time Bandits(バンデットQ)」もそうだと言えるでしょうか。
ご回答ありがとうございます。
どれも見たことない映画です。
現実ではない世界というのは映画の中でしか物理的に存在しないものですよね?
脚本家が設定したSFのような世界設定(虚構)が現実と錯綜するのは確かにおもしろいジャンルだと思いました。
おそらく自分が面白いと感じた旅芸人の記録は、
その虚構部分が「芝居」という現実世界で普通に起こる内容で、SFではなく、
今日でも世界のどこかで起きていてもおかしくないというリアルな虚構が面白さのミソなのかなと感じました。
No.1
- 回答日時:
映画ではないのですが、Xファイル第6シーズンの第21話「トリップ」は、まさにそのジャンルです。
Xファイルは、基本的に1話完結のドラマですから、このエピソードだけ見ても、
前後の繋がりが分からないでの理解できないような心配はありません。
常識では解決できない事件を追うFBI内のXファイル課に所属する
主人公モルダー(UFO・宇宙人など超常現象に肯定的)と、その相棒スカリー(超常現象に否定的)
だけの予備知識があれば、楽しめるはずです。
どこまでが現実で、どこからが幻想なのか分からず、終始引き込まれます。
45分ものですから気楽に観られますし、お奨めです。
ご回答ありがとうございます。
Xファイルはどれも見たことがありません。
超常現象を操作するという設定なので、本当に現実には存在しないSF虚構(超常現象)が設定されているのですね。
ご紹介いただいた話を探してみてみようと思います。
ありがとうございます。
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