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今ガソリンが徐々に値下がりしてますよね?
ない頭をしぼって、自分なりに原因を考えたのですけど、これで合ってます?

1、産油国が減産して石油価格が値上がりする
2、そんな高い石油なら、最近注目され資源も沢山ありそうで(石油は一説には、このままだとあと100年ぐらいで枯渇しそう)、石油より安いシェールガスにしようと石油輸入国が動き出した
3、それによって石油離れを引き留めたい産油国は、減産ではなく据え置きもしくは増産という、方向転換をして、石油価格が値下がりしている
ということでしょうか?

また日本は、今空前の円安ですよね?
輸出加工してるトヨタとかは、円安で恩恵を受けてるかもだけど、石油など輸入に関しては、円高の方がいいですよね?

今、円安だからガソリン等の石油価格はその分相殺されて、じわじわとしか下がらないのでしょうかね?

今の状態で円高ならガソリン価格はもっと下がってるのでしょうか?

なにぶん、学がないので優しく教えてください

A 回答 (8件)

ちょっと違う。



(1) 原油価格の上昇
2000年~2010年の傾向として、
中国などの経済成長著しい国の需要が高まったにも関わらず、
産油国が増産しない。
結果として、供給不足が懸念されて、価格が上昇した。

(2) シェールオイルの技術確立・増産
原油価格が上昇したことで、シェールオイル(ガスではない)の
生産コストが採算に見合うようになったために、開発が一挙に進んだ。

(3) 経済減速
(2)の結果、原油供給は、需要を十分に満たすと思われ、
高値安定と思われたが、昨年あたりから、中国の経済成長の
鈍化など、世界的に経済が低迷して、原油供給過剰になるのでないか
との懸念も生まれた。

(4) 供給過剰
今年の前半になって、実際に、原油が余っていることが
数字として明確になり、原油価格の下落がはじまる。

(5) OPECが「減産しない」を選択
OPECが価格維持のために、減産をするのではないかと言われた。
シェールオイルの最大の産油国である米国が減産をするとは
考えにくく、OPECが減産をして、価格維持を図るのでないかと
言われた。
その一方では、一気に価格が下がったことから、
中東の最大の産油国であるサウジアラビアが、シェールオイルを
採算割れにして、つぶそうとするのでないか、という予想もあった。
シェールオイルの採算ベースは、1バレル70ドルと言われている。
結果として、OPECは、減産をしないこととなり、勝負に出たと考えてよい。

ロシアは、米国シェールガス対OPECサウジアラビアの戦いに
巻き込まれただけと考えた方が良い。
実際、OPEC内にも、リビアなど産油量が少なく、資金のストックも
少ない国は、減産による高価格維持を主張したと言われているが、
産油量が多く、資金のストックも豊富なサウジアラビアに
押し切られたというのが、一般的な解釈。

(6) 今後
ガスは有望なエネルギーだが、運搬に難がある。
遠方に運ぶには、パイプラインを使うか、一度、
液化しなければならない。
米国が日本や中国にガスを輸出するには、液化するしか方法がない。
一方、原油は、元々が液体なので、パイプラインで運ぶにしても、
タンカーで運ぶにしても、ガスに比べるとコストが安い。
なので、これからも、原油は、重要なエネルギー源である。

現在、原油価格のイニシアチブは、米国とサウジアラビアが握っている。
ロシアや他の産油国は、両者の戦いに巻き込まれただけで、
どうすることもできないという状態が今後も続く。
シェールオイルは、すでに、多額の投資をしているので、
米国は、今さら、引けない。
それに、原油を中東に依存しないということは、軍事的に中東から
手を引けるという別のメリットもある。
対イスラム国問題にしても、米国が地上部隊を派遣しないというのは、
中東の石油供給に問題が生じても、米国はそれを乗り切れるだけの
見込みが付いたということ。
逆に、中東に問題が生じれば、米国のシェールオイルが
世界の原油を支配できることを意味している。
なので、シェールオイルから撤退という選択肢はなく、
対サウジアラビアとの持久戦しか、選択肢はない。

サウジアラビアは、経済を石油に依存しており、
次の産業が育っていない。
つまり、時間稼ぎが必要。
そのためには、シェールオイルとの共存か、競争か、
ということになるが、今回は、競争という選択をした。

しばらくは、現状の価格が維持されると思われるが、
現状打破の動きは、米国とサウジアラビアではなくて、
現在の価格に耐えられなくなる中東の中小の産油国や
ロシアかもしれない。
特に、ロシアで政情不安となれば、石油問題が、
国際社会問題となる可能性がある。
欧州は、ロシアにエネルギーの3割を依存しており、万一にも、
これが止まると、欧州経済が一気に、危機的状況に陥る危険がある。

動向を注視したい。
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この回答へのお礼

分かりやすく教えていただいてありがとうございました

それにしても、いろいろなご意見を聞き凄く勉強になりました

お礼日時:2015/01/03 20:38

2. に、「1バレル=70ドルを超えたら、シェールオイルでも採算が合うようになった」というのを追加して、



3. に、アメリカが中東から原油を輸入しなくてもアメリカ国内で需要を賄えるようになったため、サウジアラビアなど中東のOPECは、シェールオイルの採算がとれない「1バレル70ドル以下」に相場を落とし込むように減産することなく、チキンレースをしている、という表現にすると、足りるかと思います。

円高の件は、原油が原油先物で将来の取引価格を決めているように、ドル・円なども通貨先物で「為替予約」といって、将来3ヶ月なり6ヶ月に支払うであろう外貨の分は、あらかじめこのレートで支払う準備をする、という通貨先物取引をしておいて、急激なレート変動で事業ではない為替での損益が生じることを防いでいます。

そのため、実際に原油の受け渡しと支払いが完了したときの、先物で決めていた原油価格・通貨レートが遅れて適用されてきます。

よく、ガソリン業界は6ヶ月遅れで反映される、とかいいますが、それにしても何か下げる時だけ遅くて上げるときには早いんじゃないの?というのもありますが、資源を扱う会社は主導権が握れていいものですな。
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こんにちは。



アメリカはかつては原油を輸入していました。ところが近年シェールオイル革命によって原油の産出量が輸入量を上回ってしまったのです。そのようなわけでオバマ大統領は約40年ぶりに米国産の原油を輸出する許可を出したのです。

原油の輸入大国のアメリカがもはや原油を輸入する必要がなくなったために世界中で原油が余り始めてしまったのでその結果、原油の価格が値下がりしてしまいました。

原油の価格が下落すると、サウジアラビアなどの原油産出国の国々が原油の産出量を減らして原油価格の下落を防いでいたのですが今回の原油価格の値下がりに対してはなにもしないで静観しています。

なぜサウジアラビアなどの原油産出国が静観していられるのかというと、アメリカで行われているシェールオイル革命には膨大な設備投資が絶対不可欠で、いずれは原油価格の下落による採算割れと資金不足によってアメリカの地下に眠っている原油を産出することができなくなってしまうことを見込んでいるからなのです。

そのときになったらサウジアラビアなどの原油産出国の価格の高い原油が世界中にまた輸出されることになります。ところがこの価格が高騰し過ぎると、アメリカで産出されるシェールオイルの採算が取れるようになるのでアメリカはまたシェールオイルを産出することができるようになってしまうのです。

そうなった場合、サウジアラビアなどの原油産出国は再び静観をするようになります。今後はこのようなことが繰り返されることになると思いますが、世界の原油の価格はアメリカでのシェールオイル産出の採算が取れるか取れないかで決まるのではないかと思われます。
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原油価格の低下については、おおよそあなたのお考え通りです。

大きな要因は二つあって、アメリカのシェールガス増産と、サウジアラビアのが減産しないことです。この傾向はこれからも続くでしょうから、ガソリン価格はもっと下がります。
石油、天然ガス輸入だけ考えれば円高がいいに決まっていますが、そのために企業競争力が低下し、海外流出が続くと日本は干上がります。
今の原油価格で3年前のような円高だったらおそらくリッター100円近くに下がっているでしょう。でも不景気で車に乗る人も減るでしょう。3年前の民主党時代がそうでしたね。
ちなみに今の円安は空前ではありません。5年前に戻っただけです。まだまだ高いです。
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輸入するには円高の方が有利であるのは確かです。

しかし、石油を買うだけで経済が止まってしまう訳ではありません。精製後には工場や発電所、自動車や家庭などに売られていくのです。消費者が買う段階で円安の損と、原油安の得とのバランスで考えなければなりません。特に、石油を使って製品を作り、それを輸出する際には円安と原油安が日本にとって好条件が重なることになります。

1,2,3 は基本的には正しい考え方だと思います。円高なら原油価格も下がるのも正しいです。
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今回の原油の暴落の裏には、中東が持っている石油利権が強大なものになりつつあることを表した、一種の反抗と見て取れます。


つまり、「高値維持をすることでアメリカ・ロシアが暴利を手にするようになった」ことに腹を立てたために、質問者様のおっしゃる3番の事項が起こって、価格が暴落してしまったわけです。そして、先安観を盛り立てているのが、日本の原発の再稼働が現実味を帯びていることです。ちなみに、ルーブル危機になったことは、「風が吹けば桶屋が儲かる」ではないですが、この原油価格の急落に端を発しています。

ガソリン価格は、おっしゃっているように海外の原油価格に、直近の為替レートが密接に絡み合って決定されます。ちなみに120円をうかがう勢いだったドル/円相場ですが、117円くらいにまで戻しました。最近のスタンドは一週間ごとに価格の見直しをしていますので、来週あたりには、さらに下がっていると推定されます。
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ガソリンの原油の価格はサウジアラビアが握っている。


ロシアの国の収入の50%は原油の輸出に頼っている。
ロシアのウクライナ介入への制裁として、アメリカがサウジアラビアに働きかけ、原油の増産を促している。
その結果、原油価格が下がり、ロシア通過のルーブルが暴落し、ロシア経済にダメージが出ている。
これが原油価格の下落の原因です。

日本のガソリン価格のうち、原油が占める割合は40%。
残りの60%は、ガソリン税、消費税、ガソリンへの精製費。
ということで、一気にガソリン価格が下がることはないですね。
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