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日本には四季があります。同緯度にある外国の都市は,日本のような極端な四季が無いようです。
地球の地軸が傾いているだけでは、こんなに壁の変化の差が出るとは思えません。
晩秋には小春日和がありますし、夏には冷害が起こったりします。
日本特有の四季の変化はどうして起こるのでしょう???

A 回答 (3件)

以前にもこのような質問に答えていて、気がついたことがあります。

日本の四季とは「移り変わる気温と天候に追い立てられている生活」である、ということです。まあ、見も蓋もないですが、それを「楽しむ」というコペルニクス的転回をしたのが日本の「四季」であるといえるでしょう。

日本の前に外国の話をします。
たとえばイギリスです。イギリスは大西洋のかなり高い緯度、日本の北海道よりも高く、北極圏よりも低い緯度ですが、大西洋のメキシコ暖流を常に受けているので、夏はそこそこ(北海道と同じかちょっと低いぐらい)の気温に冬は東京と同じ程度までしか下がりません。つまり寒暖の差が小さいということです。これでは、四季があっても日本のように劇的には変化しません。

また中国やアメリカなどの大陸内部になると「乾燥」の問題が一番大きくなります。地面が乾燥している乾季と雨季がある場所や、逆に温度変化は東京都似ているけれども、降水量は年間を通してあまり変化はしない、という地域もあります。これも日本のような夏は梅雨から台風まで湿気に悩まされ、冬は乾燥する、という変化の激しさとはありません。

結局日本の「四季」というのは、劇的な気温の変化と降水量の変化そして、その時期特有の気象が観測できる、というものになります。これだけの変化が1年を通して得られる国はそれほど多くはありません。

さて、では日本がなぜ「四季」と呼べる急激な変化を見せるかというと、日本の緯度と海流そして大陸に沿った島国で反対側が太平洋、という位置が大きく関係しているといえます。

まず、日本はオホーツク海から常時降りてくる冷たい海流である親潮が列島の半分を通ります。この冷たい海流が北海道をロンドンよりも寒い地域にしているといえます。逆に沖縄から日本列島に向って暖かい海流である黒潮がやってきます。これにより日本の夏は非常に暑くなるといえます。
さらに、冬になると親潮の冷気に誘われて、発達した大陸性のシベリア寒気団が日本を包みます。これは乾燥した冷たい空気の塊です。逆に夏になると、より暖かくなった黒潮と一緒に太平洋高気圧がやってきます。これは暑さと湿気をもたらすわけです。冬と夏の間にある梅雨と秋雨は、この冷たい空気と暖かい空気が日本列島の上で、陣取り合戦をしている状態で、常に暖気と寒気が日本の上空にあるため、雨が降り続く結果をもたらします。台風は親潮で暖められた空気が寒い空気に引き寄せられるようにやってくるもので、この台風でエネルギーを消費した暖気は冬に向って威力を失い、冬にはシベリア寒気団が日本上空を占領するきっかけを作っているといえます。

分かりますのでしょうか、ものすごく簡単にいうと、日本列島はちょうど冷たい空気と暖かい空気が上空で夏と冬で入れ替わり、そのおかげで夏は熱帯地方並みに暑く、冬は亜熱帯とは思えないほど寒い(雪がふる)わけです。

気温の変化だけで見てみれば、日本程度の気温変化(大体0度から40度ぐらいまでの40度差)をする気候はそれほど珍しくありません。しかし、同時に夏の湿度と冬の乾燥、雪・梅雨・台風・秋雨と移り変わる天候はあまり無いといえます。

そのため、日本人は昔から春になると夏の対策、夏が終われば冬の対策とあわただしく準備をしながら、生活をしてきたのです。
これが、南国であれば、バナナは一年中取れるでしょうし、米も2毛作・3毛作と変化はあまり感じず、せいぜい雨季と乾季の違いぐらいでしょうし、逆に寒い地域なら短い夏に長い冬の準備をして、長い冬はじっと耐える、という生活になるでしょう。

このような四季のあわただしい移り変わりに対する「準備」という生活をしていると、時期の変化に敏感になっていきます。2週間準備の期間が遅れると大変なことになるからです。したがって、梅が咲いたら、春の準備をしますし、桜が咲けば田植えなどの準備をします。5月の晴天で干すものを干しておかないと梅雨の湿気で全部駄目になります。夏は暑いですから体力を消耗しないように気をつけ、トンボが飛べば台風で家や作物が駄目にならないように備えます。紅葉が始まれば冬の準備を急ぎ、雪が降れば春までじっと耐えて生活をします。

こういう具合だったでしょうから、日本人は「四季のうつろい」に敏感になり、それを楽しみにしながら、つらいそれぞれの季節をやりすごしたのです。

では外国ではどうだったかというと、たとえばハロウィンがあります。ハロウィンがなぜ「お化けの衣装」なのかというと、元々ハロウィンが北欧のお祭りで、11月1日から太陽の昇らない冬の季節になるからです。北極圏は夏は太陽の沈まない白夜があり、逆に冬は何日も太陽が出ない日が続いたので、太陽の季節の最後の日である10/31に「明日から夜のシーズン=お化けたちの季節」が始まるよ、というお祭りを行ったのです。これも生活の厳しさを楽しい祭りに変える人間の知恵ですが、太陽の季節と夜の季節という2分割が北欧の季節の大きなポイントになります。

他の地域、逆にタイなどの東南アジアは年間を通していろいろな祭りがありますが、これはあまり変化のない季節を区切って生活に張りを与えるためでもあるわけです。

世界のほかの国にも2季・3季・4季といろいろな季節の分け方があります。四季は日本だけが持っているものだとはいえません、しかし、日本のように季節に追い立てられるように生活をする習慣は珍しいといえるでしょう。

だから日本は四季がある、といえるのです。
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日本の四季と外国の四季とは、様相が異なるだけで、その国なりの四季があるように思います。



>同緯度にある外国の都市は,日本のような極端な四季が無いようです。
どのような都市、どのような「四季」を想定されているのでしょうか。

日本が極端な四季ですか?
たとえば、やや北寄りのヨーロッパ(ドイツ、イギリス、フランスのパリあたりなど)では、日本よりも緯度が高いので、夏は夜が6時間(サマータイムで、朝4時に日の出、夜10時に日没)、逆に冬は昼間が6時間(朝9時に日の出、午後3時に日没)などという極端な違いが出ます(日本の「日が長い、日が短い」の比ではありません)。気温や、春には花が咲き乱れ、秋には枯葉が舞うところは日本とほぼ同じです。もちろん、咲く花や樹木の種類は違うので、その風景はkなり異なりますが。

ヨーロッパでは1年中偏西風が吹きますが(だから風車が発達した)、日本では夏と冬で逆方向の季節風が吹きます。
ヨーロッパに台風のようなものはありませんが、アメリカにはハリケーンがあります。
ロンドンでは、晴れていても急に雨が降り出すことも多く、紳士はステッキ代わりの傘を手放せません(四季とは違いますが)。

同じような緯度の温帯地方でも、地理的な位置で気候・風土が異なりますので、その四季の様相も異なるというだけのことではないでしょうか。
世界の中で日本の四季だけが特別のもの、と考えるのは、単なる日本人の偏見ではありませんか?
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日本の四季の変化が他国と比べてはっきりしているのには、


中緯度にあるため気団の移り変わりが激しいといった要因の他
・島国で周囲を海に囲まれているため海流の影響を受ける
・季節風(夏に南東風・冬に偏西風)が吹くため
という理由が挙げられます。
様々な海に面した島国である、という点が大きいですね。
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